リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

INTERVIEW

2026.09.18

【DayRe: 2nd YEAR特集】No Pause, Just Progress!!!!! vol.06 Interview  音楽プロデューサー・利根川貴之が「キライキライスキ」の制作について語る

【DayRe: 2nd YEAR特集】No Pause, Just Progress!!!!! vol.06 Interview  音楽プロデューサー・利根川貴之が「キライキライスキ」の制作について語る

DayRe:の2年目の活動を追いかけながら彼女たちの魅力を伝えていく特集の6回目は、3ヵ月連続リリースの2作目「キライキライスキ」を手掛けた音楽プロデューサーの利根川貴之のインタビューをお届け。『IDOLY PRIDE』以来の付き合いとなる彼だからこそ生み出せた今作、どのようにして楽曲制作が進められたのかたっぷり語ってくれた。

INTERVIEW BY 澄川龍一 TEXT BY 編集部

声優活動を始めたばかりの5人との出会い

――利根川さんは『IDOLY PRIDE』で数々の楽曲を手掛けられていて、特にDayRe:の5人が演じるアイドルグループ・月のテンペストの楽曲が多く、5人とはDayRe:結成以前からの長い付き合いです。『IDOLY PRIDE』のアニメ放送とCDリリースは2021年ですから、利根川さんが5人に出会ったのはさらにその前になると思うので、まだ声優活動を始めて間もない時期でしたよね。

利根川貴之 そうですね。楽曲は2021年よりも前から作っていたので、出会ったのは5年以上前になります。それまで、『ガールフレンド(仮)』など、女性声優さんがたくさん出演する作品の音楽を作っていたのもあり、ベテランさんから若い方まで色んな声優さんの歌を録ってきていたんですが、だいたいの場合、感銘を受けてきたんですよ。皆さん自立していて、コミュニケーション能力もものすごく高いし、なおかつ歌も上手くて声がいい。だから、会う前から「これからそうなっていく子たちなんだな。どんな子たちかな」って楽しみだったのを覚えています。

――5人は慣れないことばかりだったと思うのですが、どのように制作を始められましたか?

利根川 レコーディングが初めてのメンバーもいたと思うんですが、まず、コミュニケーションを取るところから始めた記憶があります。私は“作家先生”ってタイプでもないので、普通に「今日はここまでどうやって来たの?」とか、親戚のおじさんみたいな感じで会話を始めて(笑)。まだ “声優さんしてる”感じではなかった頃の彼女たちの素を見られたのは、すごく貴重なことだったのかなと今は思います。他愛もない会話でコミュニケーションを始めてまず感じたのは、5人の声がものすごく良かったから、「この子たちの声がどう変わっていくのか」という期待です。だから、「どうやったらこの声を生かせるだろうか」と考えながら進めました。技術的なところは今から思うと足りなかったんだろうなとは思うけど、原石感はすごく出ていたと思います。

――今年に入って月のテンペストで「Toki Meki Chocolate」のリリースもありましたが、彼女たちの成長はどう感じていましたか?

利根川 プロの顔つきじゃないけど、プロの声つきになってきたというか、キャラクターとしての表現力がどんどん上がっていると思います。「Toki Meki Chocolate」は月のテンペストとしては異色な曲で、今までにはないタイプの曲なんですが、そういうものもちゃんとキャラクターとして表現できていたので、立派に成長していると思うって言うと上から目線かもしれないけど、彼女たちの成長があったからそういう曲にもチャレンジできたんだと思います。

――彼女たちの成長に合わせて、利根川さんのほうから成長を促すといいますか、楽曲の難易度を上げてみたりすることもあったんですか?

利根川 最初から難しかったと思います。月のテンペストのデビュー曲の「月下儚美」とか、その前に12人で歌っている「Shine Purity〜輝きの純度〜」もあるんですけど、もうその時点で難しい。私と坂(和也)さんの曲って、メロディの上下も結構あるし、難しいと思うんですよ。最初から厳しいところからスタートしてきたなかで、さらに表現力がついてきた。まあ、でも早い段階からついてたと思います。

――そんなふうに5人の成長を見てきた利根川さんが、DayRe:のデビューはどのように見ていましたか?

利根川 DayRe:のデビュー前から“日々荘3号館”の活動なども知ってましたから、『IDOLY PRIDE』の現場で「今回の“日々荘”はどうだったの?」って、歌った曲やお客さんの反応なんかもよく聞いていました。昨年5月のデビューの時は、「アーティストとしてデビューできたんだね、おめでとう」と伝えつつ、自分にはまだ声がかかってないな……って思ったり(笑)。

――利根川さんにオファーをしたいとは思っていて、どのタイミングにするかだけだったと思いますよ(笑)。今回の「キライキライスキ」のオファーはいつ頃だったんですか?

利根川 最初の打ち合わせは今年の2月くらいで、デモを4月くらいに出した感じです。いつか私も曲を書きたいなと思っていたので、お話をいただいたときは嬉しかったですし、彼女たちが成長しているので、さらに色々なことにチャレンジできるし、楽しいことができそうだなと思いました。

――夏をイメージした楽曲ということでしたが、オーダーには具体的な内容もあったんでしょうか?

利根川 かなり具体的な資料をいただきました。日常の中にある感情や時間の流れを大事にしたいこと、夏がテーマであること、そして切なさも描きたいことなどが細かく書かれていて、まずはそれをしっかり自分の中に落とし込むことからのスタートでした。

――メンバーもインタビューで話していましたし、多くのファンの方も同じような反応だったと思うのですが、一聴してすぐ「利根川さんの曲だ!」と感じさせる楽曲でした。

利根川 我々が書く以上、クセみたいなものはどうしても出てきてしまうので、いただいたオーダーの中で色々と考えて出てきた答えが「キライキライスキ」でした。

次のページ:メンバーと同世代の女の子の視点で描いた物語

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP