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REPORT

2026.09.05

“LIMITLESS=限界を設けない”アーティスト・蒼井翔太が、39歳の誕生日に“初めて”と“サプライズ”が連続する圧巻のステージを披露!”蒼井翔太 LIVE 2026 WONDER lab. LIMITLESS”のツアーファイナルをレポート

“LIMITLESS=限界を設けない”アーティスト・蒼井翔太が、39歳の誕生日に“初めて”と“サプライズ”が連続する圧巻のステージを披露!”蒼井翔太 LIVE 2026 WONDER lab. LIMITLESS”のツアーファイナルをレポート

アルバム『LIMITLESS』を掲げた東名阪ツアー”蒼井翔太 LIVE 2026 WONDER lab. LIMITLESS”が、8月11日、埼玉・大宮ソニックシティ 大ホールにてファイナルを迎えた。この日は蒼井翔太、39歳の誕生日。本編20曲をノーMC、ノンストップで届け、オープニングからWアンコールまで“初めて”と“サプライズ”が連続した圧巻のステージを振り返る!

PHOTOGRAPHY BY 上飯坂 一
TEXT BY 阿部美香

開幕からサプライズ!闇のように現れた“新章”の蒼井翔太

リスアニ!での『LIMITLESS』リリースインタビューで彼は、“LIMITLESS”ツアーで実現したいことを、こんなふうに語ってくれていた。「 “蒼井翔太の新章”を宣言してのアルバムツアーなので、言ったからにはライブでも新しいことをやりたい。今までのライブではやってこなかったことを……サプライズでお届けします!」と。新しいこととは?今までやってこなかったこととは?コンセプトから選曲、演出まで、スタッフと密に話し合いながらライブを作り続けてきた彼が、今までやってこなかったことなんてあったっけ?……と思いながら、筆者はツアーファイナル、彼の誕生日である8月11日に開催された埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール公演に向かった。

誰もが目を見張る美貌と完成度の高いパフォーマンス。圧巻のハイトーンボーカルから繰り出される卓越した歌唱力と表現力。アーティスト・蒼井翔太を形容する言葉はいくつも思いつく。しかも、どのイメージも表現者としてとてもハイレベルなものだ。だが、彼自身が蒼井翔太の“新章”のスタートだと語っていたアルバム『LIMITLESS』を引っ提げた今回の“蒼井翔太 LIVE 2026 WONDER lab. LIMITLESS”は、そのイメージをより強めるばかりでなく、蒼井翔太がいかに“エンターティナーとしてのプロフェッショナリズム”のリアルな体現者であるか、彼がリミットレスだと宣言したライブ表現が、いかにより高みを目指して進化を遂げているかを改めて思い知った、見事なステージだった。

蒼井が「サプライズでお届けします!」と言っていた通り、今回の“WONDER lab.”はオープニングから驚きの連続だった。18時、客席が暗転。闇の中から何かが迫ってくるようなミステリアスなBGMが鳴り出し、何本もの白いライトが客席に差し込む。湧き上がるどよめき、1階席の観客が次々に後ろを振り向くと、後方から漆黒のマスクをつけ、黒マントを翻しながら怪しい人影が壇上へと進み、踊るように階段を駆け上がる。客席を射抜く眩しいライト、恐ろしさを増すBGM。次の瞬間、スポットライトに浮かんだのは、金髪を後ろでまとめ上げ、ストリートカジュアルなジャケットとショートパンツ姿の蒼井翔太だった!ドラマチックな開幕、つんざくような大歓声の中で蒼井がロングトーンを鮮やかに響かせ、「埼玉行くよー!」と叫んで始まったのは「EVOLVE」。ロックなサウンドに乗って、客席から「Hi!Hi!」の掛け声が飛ぶ。力強くうねるハイトーン。“未開拓の次元を超えて まだ知らない場所へと突き抜けるから”と歌われる激しいナンバーは、“LIMITLESS”を掲げたこのライブの幕開けに実に相応しい。

バンドのかき回しを浴びながら、「ようこそLIMITLESSへ!今日は最後まで楽しんでね!」と告げて、蒼井は白いマイクスタンドを中央にセットし、「THE REVERSI」へ。客席のペンライトが一斉に黄色に変わる。ソフトな歌声を聴かせながら、ギターソロではスタンドを握りしめてリズムを取る。そして一瞬の間の後、ステージでピンクとグリーンの光が交差し、蒼井が両手を挙げて美しいシルエットを作って「ハイドアンドシーク」へ。オーディエンスと激しく掛け合い、煌びやかに疾走するピアノと突き抜けるボーカルが高速で絡み合う。

激しい“和ロック”も!ドラマで魅せるムード歌謡も!感動的なバラードも!

冒頭から一気にハードチューンを畳み掛けるセットリスト。普段のワンマンなら、この辺りで一度MCに入りクールダウンするところだが、吹き上げた熱は鎮まることはなかった!真っ赤な照明が覆い尽くしたステージに美しいピアノが響き、蒼井が静かにセリフを語ってスタートしたのは、彼の魂を表すかのような不死鳥を歌った「火焔ノ鳥」だ。煌びやかなサウンドに響く低音も魅力的。蒼井の深いビブラートが、大スケールで届けられる。妖艶な蒼井によく似合う“和”の世界は、まだ終わらない。三味線の音が重なるイントロで「まいります!」と告げて始まったのは「MURASAKI」だ。オーディエンスの歌声が重なり、ドラマを加速する。間奏では和楽器の音が乱舞。扇子に長い布をあしらった真っ赤なファンベールを手に、2人のダンサーと蒼井が華麗に舞い踊り、観客を別世界へと誘った。

そして暗転。だが演奏は続く。鮮やかなピアノから、「秘密のクチヅケ」へ。デスボイス風にパワフルにがなる煽りに歓声が湧き、時にステージにしゃがみ込んで魅せるセクシーなパフォーマンスに吸い込まれる。激しいオーディエンスの掛け声に、耳に手を当て客席にマイクを向け、「まだまだー!」と煽る蒼井。アウトロではダイナミックにフェイクを響かせた。妖艶で激しいロックが続き歓声に包まれたステージに、電話の着信音が鳴る。ざわざわとする客席。ポケットからスマートフォンを取り出した蒼井が「いや、今ライブ中だから……」と話しかけ、一人芝居が始まる。おそらく身勝手な物言いをされたのだろう。相手に憎々しげに罵声を浴びせて通話を切り、「バカにしないでよ!」と激しく言い放ってスタートしたのは、『LIMITLESS』リスナーを驚かせた「既読Mu★singナイト」。ハイキーなシンセサイザーをフィーチャーした懐かしい昭和のムード歌謡テイストのこの曲は、曲中にもドラマのようなセリフをフィーチャー。夜の繁華街を思わせるバブリーなコールとクールな振付が、ミラーボールが放つ光の演出に輝いた。

コミカルな演出で会場を盛り上げたあとは、また一気に世界を変えて、しっとりと「薺(なずな)」へ。3月に行われたオーケストラコンサート“蒼井翔太 LIVE Orchestra 2026 Moments”のために制作され、蒼井翔太の第一章を締め括った。彼自身の歩みと感謝を歌った言葉たちとドラマチックなメロディが胸を打つ。優しいピアノに乗せた柔らかな歌声が、静かに揺れるペンライトに溶けていく。巻き起こる拍手の中、ウィンドチャイムがキラキラと響いて、ゆったりと聴かせたもう1曲は、R&Bテイストなポップチューン「g(グラム)」。感情豊かな蒼井の歌声が、楽曲に込められた切なさを深く届けた。

鮮やかなダンスチューンを連発!オーディエンスが選曲に参加する演出も

オープニングから休む間もなく走り抜けてきた蒼井は、いまだ無言のままここで一度ステージを去る。ドラムカウントに続いて始まったバンドセッションに乗せて、蒼井のクールなナレーションが流れてくる。ダンサーたちとバンドメンバーが1人ずつ声で紹介され、それぞれのソロタイムで大きな拍手と歓声が起こる。セッションが終わると、赤いライトが点滅してアラームが鳴り、緊急事態を知らせるアナウンスが、次の1曲を携帯とスマートフォンで撮影可能であることを告げる。これも蒼井のライブでは初めての試みだ。オーディエンスが一斉にスマホを取り出し、スタンバイ。EDMテイストのイントロが流れ、ステージの階段上に『LIMITLESS』のジャケットと同じ、ワイルドなウルフカットとモノトーンの衣装に着替えた蒼井が現れる。曲は「PARADISE」。足下にはウォーキングマシン。その上で高いヒールで颯爽とモデルウォークをしながらリズミカルな歌声を響かせ、階下のダンサーズと合流。軽やかにダンスを披露する。曲が終わると、もう一度アラームが鳴り、撮影可能タイムの終了を告げる。

サプライズな演出からスタートした後半戦、ここからは再びノンストップで、4人の踊り手を引き連れてのダンスチューンが続く。ムーディーでアーバンな「Da La La」では、KISSを投げかけて大人っぽくステップを踏んで伸びやかなフェイクを仕掛け、煌びやかな上着の飾りを脱ぎ捨てて大歓声に包まれ始まった「give me ♡ me」では、客席の大きなコールを浴びてオーディエンスと華やかに掛け合いながら、キュートなダンスで魅了する。

熱気がどんどん高まるなか、ここでまたサプライズな演出が!蒼井がリズミカルにクラップすると、2人のダンサーが箱を持ってくる。そこから1枚、蒼井が紙を引くと、ダンサーズがステージを降りて客席へ。彼らは、蒼井が引いた席番号のファンの元へ行くと、蒼井が「次の曲はあなたが決めて」と優しくオーダー。レストランのメニュー表のような冊子に書かれた楽曲(どうやら3曲候補があったようだ!)から、指名された人が1曲をセレクトする粋なサプライズ演出だ。どの曲を選んだか報告を受けた蒼井が「なるほど」と応え、指で数字をバンドに伝えて始まったのは「SPOTLIGHT」。パワフルでソウルフルな歌声とゴージャスなブラスサウンドが、大宮ソニックをディスコティークに変えた。

一瞬の暗転が明けると、蒼井の手にはタオルが。「久しぶりにこの曲、歌うよ!」と元気に告げた曲は「Summer Dreamin’」。軽やかにステップを踏み、くるくるとタオルを回す。「最高の夏だー!」と蒼井が叫ぶと同時にダンサーたちがタオルを放り投げ、爽やかな歌声で夏の風が運ばれる。ドラムがキックを刻むと、客席から「Hi!Hi!」と声が飛ぶ。その声を加速するように、「僕と一緒に夏を感じよう!」と蒼井が叫んでもう1曲、みんなでコールを掛け合う真夏ソング「TRUE HEARTS」へ。軽快な振りを交えて、蒼井の歌声がオーディエンスの鼓動をますます速めていく。アウトロの自由自在なフェイクが静かに溶け、美しいストリングスからスタートしたのは「Endless You」。降り注ぐ白いライトと、Sの字を描いて息の合った蒼井とダンサーズのフォーメーションダンスが、多幸感を導いていく。ラストはかわいくポーズを決め、ダンサーが姿を消すと、続いた曲はポップな「Lollipop」。ピンクのライトに浮かび上がる蒼井がオーディエンスとコールを交わし、ニコニコと笑いながら客席に手を振ると、カラフルな色に染まった客席が揺れた。

再びステージが暗くなり、スポットライトがステージ下手を照らすと、そこにはキーボードセットを前に腰掛けた蒼井の姿が。驚きの声が挙がり、「サヨナラは、次へと繋がる“あいことば”」と優しく語りかけ、エレピで弾き語り始めた曲は、もちろん「あいことば」だ。時が経っても色褪せない、かけがえのない日々はずっと心に残り続ける。鍵盤を滑らかに指がすべり、温かい歌声がふわりと広がる。続く「Eclipse」。印象的な曲の冒頭を静かに弾き語り、スタンドからマイクをサッと奪ってハードなロックに身を委ね、ドスの効いたボーカルを激しくアクションしながら響かせる蒼井。アウトロで放った超ロングトーンがホールを貫き、そのまま野太くシャウトして、くるくると回り跳ねながら『LIMITLESS』のハードなリードナンバー「Facing My Shadow」へと勢いを繋げる。オーディエンスと一緒に叫び、歌い、激しくアクションする。ここまでの20曲、衣装替えを除いてノンストップで駆け抜けてきた蒼井だが、その歌声は少しも枯れることなく、ますますスケールを増して響き渡る。客席と熱を分かち合って熱唱。最後に一言、「ありがと!」と言ってステージから走り去った。

 

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