8月2日に、LINE CUBE SHIBUYAにて“DIALOGUE+ LIVE 2026 「Dear our Summer」”が開催。昨年9月のワンマンライブ“PENTA+LOGUE Prelude”で開催を発表し、この1年間の大きな目標としてきたのがこのライブ。ログっ子(※DIALOGUEのファンネーム)との大事な“約束”となっていたこともあって、パフォーマンス自体の仕上がりも抜群。最高の形で約束を果たすのと同時に、アンコールでは4thアルバムのリリースやそれを引っ提げたワンマンライブの開催も発表。大切な“新たな約束”を1つ増やした一夜にもなった。
PHOTOGRAPHY BY 金子弘、園山ひかり
TEXT BY 須永兼次
開演を前に、場内には前説として影ナレが。この日はかねてからDIALOGUE+愛を公言している声優・中村繪里子が担当。やや前のめりにDIALOGUE+愛を盛り込みつつ観客への諸注意を行うと、いよいよライブは開演。
まずはオープニングSEと共に、ステージ奥に吊るされた4枚のLEDスクリーンに光の波紋が映し出されると、バンドメンバーが入場し演奏に参加。「夏の花火と君と青」を思わせるインストのなかメンバーが1人ずつ登場してダンスでステージを彩ると、“約束の日”は「大冒険をよろしく」から幕を開ける。
凄まじい勢いの楽曲に、全員が笑顔を輝かせながらエネルギッシュなパフォーマンスを乗せて、まるで爆走するようにライブの空気を牽引。それにボルテージを引き上げられたログっ子は、幾度もコールを上げペンライトを振り拳を掲げ……と、各々のスタイルで音楽を楽しんでいく。そんな光景を目にしたからか、鷹村彩花が大サビの“ジェッ飛ばしちゃう”のフレーズに合わせてひときわ大きく跳ね上がるなど、どのメンバーもパフォーマンスを通じてその高まりを表現。最後に飯塚麻結が曲ラストのセリフを“DIALOGUE+ LIVE 2026 「Dear our Summer」ってことでよろしく!”とアレンジして曲を締めるとそのまま「シンギュラレポート」へ。アグレッシブさはそのままに、サビではダンスを揃えながらフォーメーションチェンジを展開するなど抜群のコンビネーションを発揮。Dメロでの内山悠里菜から守屋亨香、緒方佑奈へとリレーされるラップ部分などボーカルワークにおいても力強さをみせると、続く「デネブとスピカ」は頭サビからスタートするライブアレンジでの披露に。その頭サビを守屋が歌い上げる際に、LEDスクリーンには彼女を背後から撮った、ライトを浴びながら満員の客席へとロングトーンを突き抜けさせる姿が映し出され、それもまた歌声と共に歓声を呼ぶ。そんなこの曲では、1-Bメロで上手側のお立ち台に飯塚が、下手側のお立ち台に村上まなつが移動して物理的にも接近しさらにログっ子の心を巻き込みながら、美しくも統率の取れたパフォーマンスを展開。またDメロでの緒方のソロや落ちサビ冒頭の村上など、歌声の面でも切なさを漂わせてきゅっと心を掴むと、最後は腕振りの振付で自然と会場に一体感を生んでいた。
そんな3曲が終わってのMCでは、内山が「遂にみんな、来たよ!LINE CUBE SHIBUYA!」と興奮隠さずログっ子に呼びかけ、「今日も、音楽サイコー!!」と高らかにシャウトしたのに合わせて「絶景絶好スーパーデイ!!」がスタート。
冒頭からサウンドに合わせた細かい動きも揃えながら、再びフルスロットルでのステージを繰り広げるDIALOGUE+。1サビ中には稗田寧々がセンターのお立ち台に足をかけてソロをパワフルに歌い上げたかと思えば、ソロ後にはナチュラルに吸収されるようにフォーメーションに戻るという、練度と信頼の賜物すぎるパフォーマンスまでもみせていく。そうしてハイテンポな楽曲に乗せて「音楽の楽しさ」を伝え続けていくと、そのまま「カクノゴトキdance」がスタート。ダンスは引き続きアグレッシブでありつつ一手一手の動きも大きく、同時に歌唱表現における表情も豊かに変化させながらのパフォーマンス。そのうえ、ステージサイズの大きさに比例して若干長めになった距離も僅かな時間でしっかり移動しきるなど、細部に至るまで隙なし。その精度に加え、曲に合わせた弾み方の高さから感じられる7人の気持ちの乗りっぷりもさらにログっ子の気持ちをノセていく……のだが、この2曲の連続披露だけでもとんでもないのに、さらにとにかく全力で踊りまくるナンバー「うしみつあっパレイド」を畳み掛けてきたのは本当に驚き。しかも、バテてボーカルに大きな乱れが出るどころか、むしろそこにはパフォーマンスと共にパワフルが。2-Bメロでは鷹村が「アガろうぜー!」と自身のソロを普段以上に荒々しくシャウトすれば、間奏では全員がステージを駆け回って場内を興奮のるつぼと化させ、その直後のDメロでは飯塚が力強く伸びやかなソロボーカルを響かせていく。凄まじい運動量の直後とは思えないその安定っぷりにも驚かされ、ぜひ今後のライブでも注目してほしいと思うほどのタフさがあった。
そしてここでみせたアグレッシブさが、ハードなロックと組み合わさり攻撃性を増していくのが「これは訓練ではない」。1サビでの稗田と村上のボーカルバトルは、この日はステージ中央のお立ち台で肩を組み至近距離で展開。2人の間はもちろん、それを通じて会場中のログっ子へも歌声を、そして魂をぶつけていく。しかもそういった猛々しさに加え、生ハモの入るポイントも多いのがこの曲。そういった細部に至るまでの抜かりのなさが、ログっ子のライブへの没入感をさらに高めていく。それに続けた「TREASURE!」では、今度はパフォーマンスのもつエネルギーを受け取る者の背中を押すエールに変換して披露。ここでもしっかり統率を取りながらポップに明るいメッセージを届けていく。加えてダンス以外の面でも、Dメロでの追っかけをはじめとする複雑なボーカルワークなども質高く交えて、凄まじい勢いと共にMC後の5曲をほぼノンストップで駆け抜けていった。
ここで暗転と共にメンバーは一旦降壇し、LEDスクリーンには8ミリフィルム風の、少し懐かしい夏の景色を思わせる映像が流れる。それが合間に「ベランダの栞」の歌詞を挟みながら上映されていくと、途中で今井 隼(Key.)が奏でたサビの一節を導入に、その「ベランダの栞」からライブは中盤へ。序盤にアグレッシブな楽曲を畳み掛けて心を捉えたあとだからこその、より観客を没入させる楽曲ゾーンの始まりだ。その幕開けを飾るこの曲では、イントロで重ねたハーモニーや、激しさとは違った切れ味をもたせたダンスを通じて美しさに重点が。だからこそ落ちサビ冒頭の稗田と守屋によるソロの歌声の切なさもまた引き立ち、心を捉えるものになっていた印象だ。そしてこの曲のもつ寂寥感を引き継いだのが、「午前6時の友達へ」。この曲にこそ欲しいイノセントさをもつ内山のソロがキュンとさせてくれたりと、夏にこそ聴きたいちょっぴり切ないナンバーのパフォーマンスを2曲続けることで、さらに楽曲とパフォーマンスとが作り出す美しく魅力的な世界へとログっ子をいざなっていった。
だがこの曲のあと、暗転の中流れた「domestic force!!」冒頭のセリフに、場内の雰囲気はまたも一変。それが場内にどよめきを広げるなか、横一列にフォーメーションを変えた7人は、内に秘めたダークで強い感情をハードなダンスチューンに乗せて力強く叩きつけていく。この曲では照明が逆光となって客席からは明確に表情が見えない形となっていたが、例えば他の曲ではあまり見られないような太さのあった2サビでの飯塚のボーカルなど、歌声だけでも感情の激しさがありありと伝わってくるものに。加えてサビ後にはフォーメーションを次々変えながら、力強いダンスパフォーマンスを展開して迫力をもって心を惹きつければ、「Super Sonic Loguenizer」では歌声にもダンスにもさらなる強度を上乗せ。自らの姿勢を象徴するような、違う種類の“力強さ”を提示する。序盤から稗田がお立ち台に上りながら前のめりに感情を吐き出していけば、ラップ部分では緒方が三連符をグルーヴィーに乗りこなし、かと思えば直後のソロでは引きめのアプローチから始まり徐々にクレッシェンドしていくことで、後半のさらなる力強さへの流れを見事に作り出す。さらにダンス面でも、2サビ明けの間奏では最初にメインを張る守屋のダンスの鮮烈さもまた、非常に印象的なポイントだったように思う。
そして一転序盤はたおやかで清らかなサウンドが流れる「奇跡は起きない」では、そのサウンドと柔らかく歌い始める飯塚の歌声とがガラリと雰囲気を変える。パフォーマンスも美しさを重視したものをみせていきながら、サビに入るとぐっと膨れ上がられた感情を、歌とダンスの両方に乗せて思いきり叩きつけていく。そこに確固たるエモーショナルさを存在させながら、中盤以降ではリズムに合わせたポージングなど抜群に揃えたパフォーマンスを展開していく7人。“エモ”のみに頼らないクオリティをもって、ハードな楽曲揃いのゾーンを締め括った。
曲明けにはメンバーがステージ前方に1列に並ぶと、「音楽、楽しんでますか!?私もとっても楽しいです!」の言葉を皮切りに、緒方からログっ子へのメッセージが贈られていく。それは1年前の“PENTA+LOGUE Prelude”での稗田からのメッセージを踏まえたもの。そこで結んだこの“約束”に向けて研鑽を積んできたことにも触れつつ、「私たちがどんなに頑張っても、約束は私たちだけでは叶えられません。約束を覚えていてくれて、今日私たちに会いに来てくれて、ありがとう」と真っ直ぐに感謝を伝える。そして「これからも君と、一緒にいられますように」と結んだメッセージに続いて、「あたりまえだから」の歌唱がスタートする。
この曲ではスタンドマイクを用いて、時折振付も交えながら、全員が微笑みをたたえながら温かな感情を表現。もしかしたら直前のMCからの流れもあって、ログっ子の中には胸に込み上げるものがあった方もいたかもしれない。しかしステージ上の7人が、歌声に込めた感情はまた違ったものだったように思う。ここで声を詰まらせるようなことがなかったからこそ、大きな約束を果たせたことへの幸せを感じながらも、未来への“新たな約束”を結びたいという想いもこもった「ここがゴールではない」という意思表明の1曲にもなったようにも感じられた。
そんな大事な1曲に続けたのは、「おもいでしりとり」。きれいさと切なさを兼ね備えた、また違った意味で彼女たちにとって大事な存在の1つであるナンバーを、美しいハーモニーやスムーズなフォーメーションワークをもって、この日も質の高い調和の取れたパフォーマンスと共に届けていく。また、大サビ直前の“好きです。”のセリフはこの日は村上が担当。ここに集ったすべての人に届けるように、胸の中で膨れ上がった想いをシャウト気味にして歌っていくと、曲明けにはその村上が「私は、今この瞬間がめちゃくちゃ好きです。目標の大きさじゃなくて、約束をちゃんと守って言葉を繋いで、ここまで辿り着きました。私たちの積み重ねた大切な思いを、この夏に重ねます!」とメッセージを贈り、それを導入に「夏に重ねて」がスタート。頭サビ最後に“君を見つけた”のソロフレーズで、村上が今まで以上に笑顔を煌めかせてみせる。そして本格的に楽曲が始まると、実に美しいフォーメーションと共に、歌声のみならず楽曲のもつ爽やかさとほのかな切なさをパフォーマンスでも表現。一方でその歌声においては、特に序盤から音源以上の表情の豊かさをみせていた内山が印象的だったし、終盤にかけて尻上がりに増していった稗田の歌声のパワー感は、転調してからの大サビでの緒方とのユニゾンでさらにUP。ダンスでも歌でも大事なライブのカギとなる存在に相応しい、魅力たっぷりなパフォーマンスをもって“約束”の日を飾ってみせた。
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