頂点の夢を現実のものとするべく、遥かな高みを目指して邁進する『BanG Dream!(バンドリ!)』発の5人組バンド、Roseliaが、ついに10周年イヤーを迎えた。その苛烈にして華々しい軌跡を音源で辿ることのできるアイテムが、バンド初のBest Albumとなる『Roselia 10th Anniversary Best Album「Lehre der Rose」』。バンドリーマー(「バンドリ!」のファンネーム)の投票によって選出された全24曲を2枚のCDに収録し、そのうち上位6曲はキャストによる演奏と新規歌唱レコーディングで生まれ変わった“実演音源”となる。この10年で積み上げてきたリアルバンドとしての力を惜しみなく注いだ本作とこれまでの歩みについて、湊友希那役の相羽あいな(Vo.)と今井リサ役の中島由貴(Ba.)が語ってくれた。ここから始まる10周年の饗宴に、あなたはすべてを賭ける覚悟はある?
INTERVIEW & TEXT BY 北野 創
PHOTOGRAPHY BY 三橋優美子
――Roseliaとしての10周年を迎える今の気持ちをお聞かせください。
相羽あいな あっという間だった気がしますけど、10年と聞くと改めて重みを感じますし、その間ずっとファンの方が応援してくださっていることに感謝の気持ちでいっぱいです。最初の頃は右も左もわからないまま、ただがむしゃらにやっていたのが、今は、もちろん全力でやるのは変わらないですけど、よりみんなの音を聴けるようになって、歌に対しても音楽に対しても、向き合い方が変わったなと思います。
中島由貴 私自身はRoseliaと関わって、まだ10周年ではないですけど、8~9年くらいは一緒にいるので共に歩んできた気持ちは強くありますし、あまりにも濃い時間だったので、それだけの年数が経った感じが全然しなくて。正直、まだ3~4年くらいの出来事っていう感覚もあるので不思議な気持ちですね。
相羽 そうだよね。自分の思っていた年数と、写真のフォルダで見る年数がリンクしてないというか、「ツアーからそんなに経ったっけ?」みたいな。コロナの時期を挟んだので、やりたかったことができなかった期間もありましたし。でも、毎週リハで会うので、みんなと一緒にいる時間がすごく多いですし、それも含めてある種の青春感はありますね。長めの学校というか。
中島 大人になっても部活やってるみたいな、ね。もちろん意識はプロとしてやらせてもらっていますけど、5人の空気感だったり、バンド練習やライブ直前の雰囲気は、ちょっと部活っぽい。それくらいみんなの距離感が近くて、一丸となっている感じはあります。
――この10年の活動を振り返った時に思い浮かぶ、バンドにとって転機になったことはありますか?
相羽 ずっとやりたいと言っていたツアーを、2024年に初めてできたのは大きかったですね(“Roselia LIVE TOUR「Rosenchor」”)。それまでもライブはやっていましたけど、短い期間に連続でライブをすることでしか得られないものがあったと思いますし、海外を含めていろんな場所の人たちに直接会いに行くことができて。あと、単純にツアー中ずっと楽しかったんですよね。
中島 楽しかったねー。全国ツアーでもアジアツアー(“Roselia ASIA TOUR「Neuweltfahrt」”)でも、ちょっと観光することもできたし、スタッフさんがその地域の食べ物をケータリングで用意してくださるので、いつもみんなで「うぇーい!」「きたきた!」みたいな感じでテンションが上がっていました(笑)。ご当地の名産があると元気が出ますし、MCで話のネタにもなるんですよね。
相羽 そうそう。あとは会場が違うだけで音の聴こえ方が全然変わることも、短い期間でいろんな会場を巡ることでより実感できました。それまでは「何となく違うよね」という感じだったのが、違いを明確に認識できるようになったので、対処の仕方もわかるようになって。それが自信にも繋がりましたね。
中島 お客さんの盛り上がり方も地域によって変わるもんね。同じ曲でも反応してくれる部分が違ったりするし、そうなるとライブも公演ごとで違うものになる。それを経験できたのが一番の成長に繋がったのかなと思います。全国ツアーを経てみんなさらに上手くなった気がする。
相羽 それ!最近、日頃からRoseliaの曲を作ってくださっている方、関係者やファンの方々だけでなく、普段バンドをされている方からも、「ツアーを通して上手くなった」と言っていただけるんですよ。あと、よく言われるのは「すごく楽しそうだね」ということ。笑顔とか目に見えてわかる部分だけではなくて、みんなでチームワークとして演奏しているから、音楽をすごく楽しんでいるのが伝わる、というのはアジアツアーを通していろんな方に言っていただきました。
中島 もっと早くツアーしたかったよね(笑)。この2、3年のツアーの経験が、自分たちのステージでの余裕にも繋がっていて。もちろんそれまでも1回1回のライブを本気でやっていましたけど、昔はまだ追いついていないかもしれない実力を、がむしゃらに頑張ることで、みんなでカバーして支え合いながら一つのステージを作る感じだったのが、今は各々の役割や見せ場がちゃんとわかるようになって。だからこそ、一回きりの単独ライブもさらに良いものになっている気がします。
相羽 自分たちの成長だけでなく、バンドリーマーの皆さんが作ってくれる空気感も大きくて。アニメっぽく言うなら、キズナが育った、みたいな(笑)。ステージ上の空気感がさらに良くなって、今のRoseliaはすごくいいなって思います。
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