――10周年を記念した今回のBest Albumには、ファン投票を元に選ばれた全24曲を収録。お二人は投票結果や収録曲から、どんな感想を抱きましたか?
相羽 結構意外だったものもありました。特に「礎の花冠」が1位になるとは思っていなくて。
中島 マジで意外だったよね。正直、1位は「FIRE BIRD」辺りになるのかなって思っていたので。実はメンバーとスタッフさんでどの曲が1位になるのか予想していたんですけど、全員当たらなかったんですよね(笑)。
相羽 そうだった!私とゆっきー(中島)は二人とも「Neo-Aspect」を予想していたんですよ。くどはる(工藤)は「約束」じゃなかったっけ?
中島 どこかにメモを残していたはず……(携帯を確認して)あ、ありました!工藤さんは「約束」、中島・相羽が「Neo-Aspect」、櫻川さんが「Ringing Bloom」、志崎さんが「FIRE BIRD」。で、スタッフさんは3人いて、Aさんは「BLACK SHOUT」、Bさんは「約束」、Cさんは「R」でした。
相羽 上位に入った曲はメンバーの演奏で新しく録り直すことを発表していたので、私は昔の曲が入ってくるのかなと予想していたんですよ。そうしたら1位には「礎の花冠」、4位には「VIOLET LINE」と、割と新しめの曲が入ってきて。
中島 あとはライブでよく演奏している曲が上位にくるのかなと思っていました。「礎の花冠」はライブで今まで2回しかやっていないですし、楽曲的に友希那とリサの曲というイメージが強いので、キャラクター要素の強い楽曲が上位にくるのは意外でした。
相羽 でも、今回収録された24曲以外の投票対象曲も、どれが選ばれてもおかしくないくらい素敵な曲ばかりで。私の友達にも毎日投票してくれていた人がいるんですけど、その人は「一逢のFull Glory」を一途に投票してくれていたらしいです。逆に私の家族はその日の気分によってバラバラで入れていて。投票の仕方も人によってまちまちだったよね。
中島 投票してくれている皆さんのポストを見ていると、ずっと同じ曲を1日1票一点集中の人もいれば、好きな曲が何曲もあるから日によっていろいろ選んでいる人もいて。みんなで1位を予想する時も、それを参考にしていたんですよ。「今のところこの曲が多そうだよ」みたいな感じで。
相羽 そうだ!投票開始になったタイミングでみんなのポストをチェックした時は「Ringing Bloom」が多く見えたんですよね。
中島 でも、私たちは「うちらのライブの効果もあるだろうから絶対『Neo-Aspect』だよ」って言ってたら、結果、10位内にも入ってなくて二人で「ええーっ!」ってなりました(笑)。
――お二人も投票に参加されていたんですか?
相羽・中島 参加しました!
相羽 私は家族と同じくバラバラの人で(笑)。2票以上入れた曲あるかな?っていうくらい毎日違う曲を投票していました。
中島 私は「Dear Gleam」と「R」に入れていた気がする。「Dear Gleam」は個人的に好きな曲すぎて。ベースのフレーズ的に覚えやすいし、弾いていて気持ちいいので、ライブでやると「いえーい!」ってぶち上がっちゃうんですよね(笑)。
相羽 でも「Dear Gleam」は今回のベスト盤に収録されていないんだよね。あんなにいい曲なのに。そういえば、途中で上位10曲の中間発表があったので、それで投票する曲を変えた人は絶対多いと思う!中間発表では「BLACK SHOUT」が10位以内に入っていなかったんですよ。私もそれを見て「『BLACK SHOUT』は入れねば」と思って投票したので。
中島 「BLACK SHOUT」はみんな投票するだろうと思って、あえて別の曲を選んでいた人が多かったんだろうね。結果、5位になったから、追い上げがすごい。
相羽 (中間発表のリストを見ながら)「R」は3位だったのが、結局7位になったんだね。「ZEAL of proud」は9位から圏外に落ちて。あっ!うちらの「Neo-Aspect」は中間発表だと8位だったんだ。
中島 Roseliaはいい曲が多すぎるから選ぶのが悩ましいよね。
相羽 そうそう。どのライブを観たか、「ガルパ(バンドリ! ガールズバンドパーティ!)」のどのストーリーが好きかによって、それぞれ曲に対する思い入れが違うだろうし。
――その投票結果のうち上位6曲が、Roselia初となるキャストによる“実演音源(10th anniv. ver.)”として収録されています。1位から順に「礎の花冠」「陽だまりロードナイト」「PASSIONATE ANTHEM」「VIOLET LINE」「BLACK SHOUT」「FIRE BIRD」が選ばれたわけですが、この中でお二人が特に思い入れのある楽曲は?
相羽 私はやっぱり初めてのオリジナル曲「BLACK SHOUT」ですね。ぜひ前の音源と聴き比べてほしい!本当に声が違うので。昔の音源を今聴くと声がめちゃくちゃ軽いんですよ。10年前にレコーディングした当時は、友希那のキャラクターはすでに出来上がっていましたけど、それを私が歌でどう表現すべきか、まだ模索していた段階だったので。
中島 バンド練習で音源を聴きながら練習する時があるんですけど、初期曲はあいあい(相羽)の声質が今と違いすぎて、ちょっとかわいいんですよね(笑)。今はすごくかっこよくて、「友希那だな」っていう感じなんですけど。だから今回、「BLACK SHOUT」の歌がどうなるのかすごく楽しみだったんですよ。あとは「陽だまりロードナイト」も。
相羽 まさに!初期曲だよね。当時から低くてクールな声は意識していましたし、ボイトレにも通っていて、自分の中の全力、もう限界くらいの感じでクールに歌っていたんですよ。でも、今の歌声を聴くと、やっぱり全然違います。
中島 新しい音源を聴くと、別に音程が下がっているわけではないけど、低い部分がしっかりと出ていて、分厚くなった感じはあるよね。
相羽 それが10年の積み重ねなんだろうね。歌う時の友希那としての気持ちは昔から変わっていないけど、ボイトレやライブの経験を経て、ミドルの音域の表現力は自分でも変わったと思うし、それが一番如実に出てるのが今回の「BLACK SHOUT (10th anniv. ver.)」です!あとは「陽だまりロードナイト (10th anniv. ver.)」もぜひ聴いてほしい!アクセントの付け方とかリズムに対するアプローチも昔とは全然違うので。
中島 「陽だまりロードナイト」はRoseliaの中では明るい曲だから、どう変化したのかがよりわかるかもしれないよね。私も特に印象深い曲を選ぶとしたら「陽だまりロードナイト」です。今回の楽器のレコーディングでは、基本ライブで披露しているバージョンを踏襲して録らせてもらったんですけど、この曲は長めのスラップのパートがあるので、最初にこの曲のレコーディングを自分がすると聞いた時は「マジで!?」と思って(笑)。ライブでは披露していますけど、楽器のレコーディング自体が初めての経験ですし、先生からも「もしかしたら時間かかっちゃうかもね」と言われていたんですよ。でも、実際にやったら2、3回でOKをもらえて「え、ラッキー!」と思いました(笑)。
相羽 いやいや。聴いたけど、めちゃくちゃかっこよかった!
中島 ありがとう。昔はスラップが苦手だったんですけど、コロナ禍の時期にコロナにかかってお休みした時があって、ずっと家にいて時間があったので「ベース頑張ろう」と思ってめっちゃスラップの練習をしたんです。それからはスラップに自信を持てるようになりました。昔は「BLACK SHOUT」か「陽だまりロードナイト」か「ZEAL of proud」くらいしかスラップの入っている曲がなかったんですけど、最近は新曲でもスラップがバンバン入っていたりするので、「気にしてらんねえ!」みたいな感じになってきて(笑)。レコーディングはちょっとドキドキでしたけど、私がライブで実際に弾いている音色で音源が残るのはエモいな、って思いました。
相羽 先生たちも、うちらの成長をめっちゃ喜んでくれてたよね。今のボーカルの先生とは7年くらいの付き合いになるんですけど、昔と今とでは明らかに発声とかが違うから、それを聴いて「涙が出る」って泣きそうになってました。
中島 あの先生が!珍しい。私も、今回は6曲を2回に分けてレコーディングして、なおかつ楽器だけでなく歌も一緒に録り直したんですけど、1回の時間が結構カツカツで「もしかしたら録り切れないかも」という話になっていたんですよ。そうしたらどの曲も順調にレコーディングすることができて、先生から「こんなに早くレコーディング終わることってないんだよ。すごいね」って言われました。「え、嬉しい。私すごいじゃん!」みたいな(笑)。
相羽 私も2日に分けて録ったんだけど、レコーディングの場合、同じ曲を何回も歌うから、ライブよりしんどかったかも。個人的にお祭り気分で終わりたかったから「最後は『FIRE BIRD』を録って終わりましょう」って自分から言ったんだよね。
中島 なにそれ。楽器は時間がかかりそうなものから先に録っていったんだけど、自分の気分が盛り上がる流れで録っていったってこと?ライブのセトリじゃないんだから(笑)。
相羽 そう、セトリのノリで順番を考えたかも。1日目は「BLACK SHOUT」「陽だまりロードナイト」「PASSIONATE ANTHEM」の順番で録ったんですよ。流石に「FIRE BIRD」と「PASSIONATE ANTHEM」を同じ日に録るのは大変だろうなと自分でも思ったので。
中島 だから2DAYSで分けたんだ(笑)。
相羽 でも、「VIOLET LINE」が意外と大変ということに後から気付いて。もちろんどの曲も気合いと魂を込めて歌っているけど、2日目はアツアツ曲を入れすぎたかもと思って、その場で後悔した記憶がある(笑)。
中島 「VIOLET LINE」といえば、この曲はいつもライブでやっているバージョンと違って、音源バージョンに倣う形で録ったので、そのために楽器チームは全員フレーズを新しく覚えて練習したんですよ。なので聴いて喜んでもらえると嬉しいです。他にも「FIRE BIRD」も普段のライブだと、パフォーマンスを考慮して音源とはフレーズを変えているんですけど、今回は音源には入っているスライドとかも入れていて。結構変えてレコーディングした部分もあります。
――1位に選ばれた「礎の花冠」は、友希那とリサのツインボーカルをメインに据えた楽曲ということで、お二人とも歌も新しく録ったわけですが、レコーディングはいかがでしたか?
中島 私の場合、元々の音源を聴いた時に、「リサ、かわいすぎたかな?」と思っちゃったんですよ(笑)。キーが高めだったので声がちょっと細くなってしまって、リサにしてはちょっと幼かったかも、と個人的に感じていて。なのでその感じがなくなればいいなと思ってレコーディングしました。あとは、最初にレコーディングした時はゲームの収録前だったので、今回はシナリオの内容を踏まえて歌ったことで表現が少し変わっているかも。
相羽 それはあるよね。私も語尾の感じとか少しずつ表現を変えて録ったんですけど、元々が結構最近の曲ということもあって、例えば「BLACK SHOUT」とかの初期曲ほどの変化はないと思います。声の質も気持ちの面でも、そこまで変わっていないので。「礎の花冠」と「VIOLET LINE」は逆にどう違いを付けるかを悩みながら録りました。
――1位の「礎の花冠」と2位の「陽だまりロードナイト」は、どちらも友希那とリサの関係性にフォーカスした楽曲ですよね。やはりRoseliaのファンにとって、幼馴染であるこの二人の関係性は特別なんだろうなと、投票結果を受けて感じました。
中島 私も「みんなちゃんとお話も見てくれているんだ」と思って、嬉しくなりました。特に「陽だまりロードナイト」は初期の曲ですし、もしかしたら最近私たちのことを知ってくれた人たちも、「ガルパ」を通してRoseliaの歩んできた道を知ってくれているのかなって思えたので。
相羽 Roseliaの楽曲は「ガルパ」のシナリオありきで作られていることが多いので、ストーリーを知ってくれているほうがより楽曲に没頭できると思いますし、特に「礎の花冠」は友希那とリサの幼い時からの関係性を知っていればいるほど、さらにグッとくると思うんですよね。しかもうちらのツインボーカルからの流れで残りのメンバー3人も入ってきて、メンバー5人で歌うんですけど、その歌声を初めて聴いた時、私、本当に泣いてしまって。
中島 うんうん。
相羽 リサと友希那で歌っていたなかに3人が入ってくることで、「この5人でRoselia」みたいなものが浮かび上がってきて、楽曲の完成として素晴らしいなと思ったんですよね。ストーリーを知っているからこそ得られる感情があるし、私たちもそれを踏まえてライブのセトリや演出を考えたりするので、Roseliaの楽曲にはストーリーが不可欠なんだとすごく感じます。
――それは「バンドリ!」だからこそできる表現ですよね。ちなみに今回の“実演音源”の経験を踏まえて、新しく自分たちでレコーディングしてみたい楽曲はありますか?
相羽 私は最初の頃に録った楽曲は全部歌いたいです!あの頃にはあの頃の良さもあると思うのですが。それこそ「Re:birth day」とか、今回は投票対象外でしたけど「LOUDER」もそう。
中島 「LOUDER」を今の私たちが弾き直す、歌い直すってめっちゃエモくない?
相羽 確かに!あとはバラードの表現とかも、絶対変化していると思うので、やってみたい気がします。
中島 バラードなら「軌跡」とかやってみたいかも。
相羽 いいね。「軌跡」も最初の頃の曲だから、だいぶ変わりそう。あっ、それで言うとうちらの「Neo-Aspect」もだよ!
中島 そうだった!「Neo-Aspect」も機会があればレコーディングしてみたいです。
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