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INTERVIEW

2026.07.09

悩みや葛藤を歌に変えて力強く轟かせる“共感系メタルアニソンユニット”が今、世に解き放たれる!METANICK、デビューEP『乙女怪獣 E.P.』リリースインタビュー

悩みや葛藤を歌に変えて力強く轟かせる“共感系メタルアニソンユニット”が今、世に解き放たれる!METANICK、デビューEP『乙女怪獣 E.P.』リリースインタビュー

群雄割拠のアニソンシーンに、また1つ新たなユニットのMETANICKが誕生した。METANICKは、スクリームを専任で担うゲストを迎え、AKARIの力強くもキュートな歌声と迫力のデスボイスが交錯するサウンドで感情を揺さぶり、どんな人々も日々の生活の中で抱えるであろうフラストレーションを音楽という形で表現し解放する“共感系メタルアニソンユニット”でこの夏TVアニメ『乙女怪獣キャラメリゼ』のOPテーマ「乙女怪獣」を担当。更には同曲を含む初のデジタルEP『乙女怪獣E.P.』を7月1日にリリースした。
そこで今回は、オーディションを経て抜擢されたMETANICKのボーカル・AKARIへのインタビューを敢行。荒々しいメタルサウンドを切り裂いていくようなシャープな歌声をもつ彼女が、それぞれの楽曲にどう向き合いどう表現したのか。ユニットのコンセプトともリンクする彼女のパーソナルな部分も含めて、たっぷり話を聞いた。

INTERVIEW & TEXT BY 須永兼次

「乙女怪獣」は、主人公・クロエに結びつく“必死感”が胸を捉える1曲に

――EPについてお聞きする前に、まずはAKARIさんのこれまでの歩みについてお教えください。METANICKのボーカルに決まった時、まず率直にどんなことを思ったのかを教えてください。

AKARI 元々いつか歌のお仕事をしたいと考えていたのですが、このオーディションに受かるとは思っていなかったので、まずは「信じられない!」という驚きが大きくて。「歌を仕事にさせてもらっていいんだ!」という嬉しさもありましたし、同時にTVアニメ『乙女怪獣キャラメリゼ』のOPテーマを歌えることになったというのもあって、驚きや喜びはすごく大きかったです。

――歌の仕事をしたいというお気持ちがあったということは、AKARIさんは昔から歌うこと自体お好きだったんですか?

AKARI はい。学生時代にはカラオケにもすごく行っていましたし、家でもずっと歌っていて……親に「うるさい!」って怒られるくらいで(笑)。呼吸と同じくらい、ずっと何かのメロディを口ずさんでいるような子供で、歌うだけじゃなくて音楽を聴くのも好きでした。

――特に、どんなジャンルをよく聴かれていましたか?

AKARI 音楽を聴き始めた小学生の頃は、ボーカロイド曲をよく聴いていました。アニメが好きだったので、カラオケに行くようになってからはアニソンをよく聴くようになりまして……ボカロ曲ってキーが高いので、カラオケで歌うのが難しいじゃないですか?(笑)。

――高いし、速いですから(笑)。

AKARI そうなんです(笑)。なのでボカロ曲よりもアニソンを聴くようになりました。それから高校生になるとK-POPも聴くようになりましたし、最近はJ-POPもよく聴いています。

――ただ、おっしゃられたように原点にあたるボーカロイド曲は難易度の高い曲が多いので、今振り返ると、カラオケでそういった曲に挑戦するなかで自然と鍛えられたようなところもあったように思いますか?

AKARI 確かに……あるかもしれないです。METANICKの曲もキーが高くて速いものが多いですが、言われてみれば昔からカラオケでそういう曲をよく歌っていた気がします。

――ということは、ヘビーメタルはそこまで聴いたり歌ったりはされていなかった?

AKARI そうなんです。しっかり聴いたのは、METANICKのオーディションのお話をいただいてからだった気がします。なので、今でも精一杯勉強していまして……まだまださわりしか勉強できていないとは思っているんですけれども。

――そのなかで感じられた、メタルというジャンルの素敵な部分とは、どういった点だと思われますか?

AKARI メタルって、元々は抑圧されて生まれた音楽ジャンルなのではと思っているんですね。だからこそ、激しい感情を乗せることができる……というのが好きなところで。それは自分自身の性格にも、結構合ってます。

――ではここからは、『乙女怪獣E.P.』についてお聞きしていきます。本作の収録曲は全曲TVアニメ『乙女怪獣キャラメリゼ』のOPテーマやインスパイアソングとなっていますが、AKARIさんは『乙女怪獣キャラメリゼ』という作品自体にはどんな印象をお持ちですか?

AKARI オーディションにあたって原作マンガを当時の最新話まで読んだのですが、すごく衝撃を受けました。少女が怪獣になっちゃうというのが面白くて、画の迫力のすごさもあって印象的ではあったんですが……でも、「確かに人を好きになると、それくらい大きい感情って生まれるよな」とも思いました。

――しかも、そのインパクト勝負な作品というわけでもなくて、結構王道ラブコメな部分もありますもんね。

AKARI そうなんです。なので、読み始めてからはもうページをめくる手が止まらなくて……今では常に最新話まで読んじゃうくらい、しっかりファンになってしまいました(笑)。

――そうなると作品への解像度もより高くなると思うので、どの曲も歌うまでの準備もしやすかったですか?

AKARI そうですね。4曲ともMETANICKらしさを持っているんですが、それぞれが発するメッセージ性や雰囲気は少しずつ違うので、それをちゃんと分けて歌えるように気を付けて臨みました。

――では続いて、楽曲について収録順にお聞きします。まずTVアニメ『乙女怪獣キャラメリゼ』のOPテーマ「乙女怪獣」については、曲を聴いて最初にどんなイメージが浮かびましたか?

AKARI いただいた時からこの曲がOPテーマだと聞いていましたし、サビもすごくアニソンっぽくてキャッチーだなと感じたので、自分の頭の中で自然とOP映像が流れるような感じがしまして。歌うのが、最初からすごく楽しみでした。この曲の作詞を手掛けられた結城アイラさんと、作編曲の本多友紀さんの曲が昔から大好きなので、クレジットを見た時にそれもすごく嬉しくて……。

――アニソン好きなら必ず耳にしたことがあるくらいたくさんの楽曲を手掛けられているお二方ですしね。

AKARI そうなんです。大好きなコンテンツや声優アーティストさんの楽曲を手掛けられていた方たちなので、そんなお二人の作られた曲を歌えることが、嬉しくもあり衝撃でもありました。

――そんなこの曲のレコーディングにあたって、AKARIさんはどんな準備をされていったんでしょうか?

AKARI この曲は完全に主人公の赤石黒絵(クロエ)ちゃんの心情そのものを描いているように感じたので、歌詞を読みながらマンガも見て「ここって、どういう気持ちなんだろう?」と1つ1つ確認していきました。ただ、私はこの曲が人生で初めてのレコーディングだったので……人生の中でレコーディングなんて普通しないじゃないですか?(笑)。

――こういったお仕事をされている方以外は多分、少ないと思います(笑)。

AKARI なので「どれくらい練習したらいいんだろう?」と悩んだんです。「やりすぎても喉を壊すし、でも初めてだし……」みたいに、当日までそわそわしていました。自分としてはこの曲は、成長や変化をテーマにして歌おうとも思いまして。1番のAメロに“変わんなきゃ”というフレーズもあるように、私自身も「コンプレックスはあるけど、変わりたい」という気持ちを込めて歌っていきました。

――その変化が最もわかりやすく出ているのが、Bメロのように思いました。1番と2番でトラックの感じも全然違いますし。

AKARI そうですね……METANICKって“かっこいい”と“かわいい”をどう融合させるかが大切だと思っています。そのなかでBメロは、いただいた音源を聴いた時に少女漫画を思わせるような“とぅるるるるん”みたいな音が鳴っていたのがすごく印象的だったので、それに合わせようと考えまして。それで、懇願するような感じも持たせながら、少しかわいい感じの声で歌っています。

――そうやってされていった準備から、実際のレコーディング中に変わった部分などはあったのでしょうか

AKARI 「もっとアクセントをつけてほしい」とディレクションをいただいたので、練習よりも全体的にアタック強めにガツガツ歌いました。それもあってか、全部録った後に、1番のAメロを録り直しまして。そこは、レコーディングするなかで他の部分が強くなっていったことで馴染まなくなってしまったので、少し負の感情のニュアンスを強めに(笑)、歌いました。

――一方でサビは、先ほどおっしゃられたように非常にキャッチーなメロディラインになっていますよね。

AKARI そうですね。キーは私としては結構高めではあるんですが、それを頑張って歌うことで“女の子の必死感”みたいなニュアンスが出るといいますか。それもクロエちゃんとリンクして、心の底から湧き出てきた想い、みたいなものも表現できました。

――先ほど初めてのレコーディングだったとおっしゃられていましたが、現場だからこそ経験できたことや、学びなどもありましたか?

AKARI ありました。キューボックスを使うのも初めてだったので、それも調整しながらでしたし、最近やっと「仮歌の返しは、なくても大丈夫かな」というのが掴めてきたところです……(笑)。

――そういう初めてならではの懸命さみたいなものも、歌声には出ているかもしれませんね。

AKARI はい。出ていたら嬉しいですね。

――そうやって出来上がった1曲、通しで聴いてみていかがでしたか?

AKARI 現場で聴いた時は「ちゃんと歌えているかな?」という不安もあったのですが、完成版をいただいた時には「すごい!自分の歌が曲になってる!」と嬉しくて。いただいてから毎日聴いていました。

――ちなみにOP映像は、もうご覧になりましたか?

AKARI はい。ただただ「すごい……!」と感動しました。私自身が曲を聴いた時に想像した映像は“王道OP”なものだったのですが、実際のOP映像には特撮のような演出も散りばめられていて、「これだ!」って思ったんです。それくらい、OP映像だけでもすごく見ごたえを感じました。

次ページ:作品にもユニットにもリンクする、収録曲を歌ううえでのポイントとは

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