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REPORT

2026.06.03

デビュー10周年を迎えたTrySailがファンと共にお祭り騒ぎ!ワンマンライブ『LAWSON presents TrySail 10th Anniversary Live 2026 “Cheers!!!”』レポート!

デビュー10周年を迎えたTrySailがファンと共にお祭り騒ぎ!ワンマンライブ『LAWSON presents TrySail 10th Anniversary Live 2026 “Cheers!!!”』レポート!

今のTrySailはつくづくお祭りが好きらしい。5月17日、神奈川・パシフィコ横浜国立大ホールで開催されたワンマンライブ『LAWSON presents TrySail 10th Anniversary Live 2026 “Cheers!!!”』のコンセプトは“打ち上げ”。2025年5月13日にアーティストデビュー10周年を迎え、8月に初のベストアルバム『BestSail』をリリース、9月からはライブツアー『LAWSON presents TrySail 10th Anniversary Tour 2025 “BestSail”』で6都市10公演を回り、お祭り騒ぎのように全力で駆け抜けたアニバーサリーイヤーを締め括るには、やはり乾杯が欠かせないのだ。今や“お祭りマッスルユニット”を自称する女性声優ユニットの3人が、その本領を思う存分に発揮した饗宴を振り返りたい。

PHOTOGRAPHY BY 大庭元、佐藤薫
TEXT BY 北野 創

ユニット結成前の超レア曲も!お祭り騒ぎの“打ち上げ”ライブ

英語圏でパーティの乾杯の際に用いられる言葉“Cheers”をサブタイトルに冠した今回のライブ。ライブタイトルの”Cheers!!!“に感嘆符が3つ付いているのは、もちろん麻倉もも・雨宮天・夏川椎菜のメンバー3人を象徴する意味合いがあるのだろう。ライブのロゴデザインやライブグッズにも“打ち上げ”感が意識され、特にジョッキ型のペンライトは本公演ならではのものに。ライブ本編では幾度となく乾杯タイムが設けられ、その度にファンが光るジョッキを振って乾杯する姿は壮観のひと言だった。

その意味では、始まる前からどんちゃん騒ぎになるであろうことは予測できていたのだが、麻倉・雨宮・夏川による開演前の影ナレもまた、その期待を大いに高めてくれた。打ち上げ会場に向かう3人、「よ~し!暴れまわるぞ~!」とやんちゃにはしゃぐ雨宮、それをたしなめる形でライブの注意事項をアナウンスする夏川と麻倉と、ちょっとしたボイスドラマ仕立てになっていたのだ。「10周年イヤーを走り続けてきて、お疲れ様とこれからもよろしくの気持ちで、思い切り打ち上がろう!」(麻倉)、「おー!」(雨宮・夏川)と意気揚々で声を上げると、いよいよ打ち上げライブがスタートする。

スクリーンにピンク、ブルー、イエローのジョッキが映し出されると、ステージに3人が登場。まずテーブル代わりの酒樽に置かれたジョッキ型ペンライトを手にして3人で乾杯し合うと、そのペンライトを持ったまま宴に最適なパーティチューン「マイハートリバイバル」でライブの幕を開ける。いつにも増してはっちゃけた様子で歌いつつ乾杯の音頭をとるTrySailに会場ものっけから最高潮になり、ジョッキ片手に“炭酸をぐびっといこう”と盛り上がる。そこから3人がそれぞれ下手・中央・上手に展開して全方位に“加速していくハートビート”を届けた「マイクロレボリューション」では、今や名物芸となっている間奏でのエアギターもド派手に炸裂。更にハイテンションの極みとも言える「華麗ワンターン」へと休みなく突入し、ワンターンキル姉さんさながらの攻撃力でファンを次々と熱狂の渦へと叩き込んでいく。開幕早々、容赦ない三連打。これがお祭りマッスルユニットの本気だ。

ここでひと息ついて、3人ともタオルを手にして汗をぬぐいながら「暑すぎない?」(雨宮)と語り合いつつ改めて自己紹介すると、飲み会がコンセプトということで気持ち私服風を意識したという衣装をアピール。さらにステージ上手側に備え付けられた定点カメラ、その名も“乾杯カメラ”を使って遊ぶ 3人。このご機嫌な打ち上げノリ、あまりにも自然体で楽しんでいる様子もまた、10年以上にわたって苦楽を共にしてきたTrySailだからこそ出せるヴァイブスなのだ。

ここで夏川の「乾杯と言えば!」というフリから、雨宮が「祝いの席の乾杯なんて何度しても良いものですから。そして“何度しても良い”と言ったら“バンザイ”も」と語ると会場からは歓喜の声が上がる。とくればもちろん、“バンザイ姐さん”こと雨宮イチ押しの楽曲「バン!バン!!バンザイ!!!」でパシフィコ横浜は再び祝杯と万歳斉唱に沸く。しかもサビの締めのフレーズ“ババババン!ババン!バン! バン!! バンザイ!!!”を“カカカカン!カカン!カン! カン!! カンパイ!!!”と歌いかえる本公演ならではの打ち上げ仕様だ。その多幸感溢れる溢れる景色をハートで塗り替えたのが、神奈川公演のみの日替わり曲「ホントだよ」。約11年前に本会場で開催されたTrySailの1stライブで初披露されて以来、ファンから絶大な支持を得ているラブリーなナンバーだ。コール&レスポンスのパートで麻倉からの「よくできました!」というご褒美にファンが「あ・い・し・て・るー!」と応える流れの一体感たるや凄まじい。

そしてここからは3人がそれぞれのソロ楽曲を披露するブロックへ。まずは雨宮が最新EP『ノンシナリオ・エチュード/雨宮天作品集2-Theory-』より表題曲「ノンシナリオ・エチュード」をライブ初披露(前週に行われた大阪公演では「白線」を歌っていた)。その間、麻倉と夏川はステージ後方のイスに腰掛けながらジョッキ型ペンライトを持って雨宮を応援。これもまた“打ち上げ”のコンセプトに沿った、カラオケのような雰囲気でみんなと一緒に楽しむ演出だ。雨宮が最後はウインクと共に愛らしく締め括ると、代わってマイクを握ったのは夏川。最新アルバム『CRACK and FLAP』のリード曲でもある激走ロック「SCORE CRACKER」を、モンキーダンスのような動きも交えながらノリノリで歌唱。雨宮は着席して麻倉と共に後ろで盛り上げる。そして麻倉が歌ったのは1stアルバム『Peachy!』収録曲「Fanfare!!」。客席の盛り上がりはもちろんだが、自分の出番が終わってすかさずジョッキ型ライトを手にした夏川の熱狂ぶりたるや目を見張るほどで、親衛隊もかたやと思える練度の動きを見せていた。後のMCで夏川が語ったところによると、2022年にリリースされたお互いのソロ曲をカバーし合う企画盤『シャッフル -Bright 3 Waves-』にて夏川が同楽曲をカバーした時と同様の合いの手を入れていたとのことで、隣にいた雨宮はイヤモニをしていたにも関わらず、それを貫通して夏川のコールを入れる声が聞こえていたらしい。このはしゃぎっぷりもまた“打ち上げ”ならではの無礼講だ。

再び3人揃ってHoneyWorks提供の「BraveSail」を披露して、ここまでの旅路をこの先も続く航海を音楽を通して表現すると、続くMCパートでは客席を見渡し、懐かしいライブグッズを身につけている人を見つけては喜ぶ。本公演が行われたパシフィコ横浜 国立大ホールは、3人が“実家”と呼ぶほど、初期の頃から馴染みのある会場。その場所で続いては懐かしのカバー曲を披露することに。その楽曲とはゴダイゴの名曲「銀河鉄道999」。2016年の1stツアー『LAWSON presents TrySail First Live Tour “The Age of Discovery”』のセットリストに組み込まれていた不朽のアニメソングだ。ミラーボールが回転してステージに光が銀河の如く流れるなか、3人は美麗なハーモニーを重ね合わせてボーカルユニットとしての実力と魅力を改めてアピールした。

更に温かなバラード「Journey」を歌い上げ、3人で歩んできた軌跡と絆の大切さを浮かび上がらせると、MCをはさんで「懐かしいついでにこの曲もやっちゃおう!」(夏川)ということで、ここからはライブでは久々となる楽曲を次々と歌っていく。まずはコミカルな振付も楽しい愛嬌たっぷりのエレクトロポップ「パーリー☆パーティ」。そこから流れるようにクールなダンスチューン「CODING」に繋げ、3人は性急なビートに乗せてシリアスかつパワフルな歌声を響き渡らせる。そして余程の古参勢や大阪公演にも参加した人を除き、おそらくほとんどの人がライブ初見だったと思われるのが「Let’s 貢献!~恋の懲役は1,000,000年~」。この曲は3人がキャリアの最初期にオプティ(CV:雨宮天)、コニー(CV:麻倉もも)、パンナ(CV:夏川椎菜)として出演していたゲーム『フリーダムウォーズ』のキャラクターソングで、TrySailが本格始動する前の楽曲が約11年ぶりに披露された。3人が演じたキャラクターはアンドロイドのため、この曲では終始無表情でパフォーマンス。EDM調のアップリフティングなエレクトロサウンドと、どこか無機質だがそれが逆に不思議な存在感をもたらす3人の歌声と身振りが、普段のTrySailとはまったく異なる世界観をステージに作り上げる。希少にして貴重な機会に会場は大きな盛り上がりを見せた。

次のページ:11周年目の新たな未来に向けて、全速前進で突き進むフィナーレ!

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