REPORT
2026.05.14
『あんさんぶるスターズ!!』のアイドルたちによる音楽ライブ‟あんさんぶるスターズ!!DREAM LIVE Tour 10th 𝄪ALL STARS!!”(以下‟スタライ10th”)が、3月13日(金)〜3月16日(月)に幕張メッセ国際展示場ホール1〜4で開催された。10周年で10回目となるメモリアルな本公演には、全16ユニット総勢58人が勢揃いした。今回は3月14日(土)の夜の部の公演をレポートする。
TEXT BY 加賀谷優子
アイドルたちと生バンドによるライブ‟スタライ”は、これまでは数ユニットごとが登場しライブを披露していた。しかし、今回は1公演の中で全ユニットが揃うという初の試み。3ホール分を贅沢に使った会場には、思い思いの推しグッズを身につけたファンたちで溢れかえる。アイドルたちが踊るステージの両サイドには生バンドが控え、ステージを囲むように散りばめられた小さな照明は、まるで星空のように輝いている。
それぞれのユニットを紹介する映像に合わせ、アイドルたちの名前を呼ぶ。どんどん高まる期待のなかで幕が振り落とされ、登場したのは『fine』だ。ペールブルーのマグノリア衣装で「Never-ending Stage!!!!」を歌う。‟あんさんぶるスターズ!!DREAM LIVE -6th Tour “Synchronic Spheres”-”でも披露されたが、当時はコロナ禍のため声出しができなかった。満を持しての名前のコールに胸が熱くなる。
「やっと会えましたね、お姫さま」と言う朱桜 司の声とともに『Knights』のメンバーが次々と現れる。その衣装は返礼祭のものだ。青に染まった会場の中で、初アルバム の人気ナンバー「Grateful allegiance」を歌う。“愛を込めて”のフレーズのたびに歓声が起こった。
全ユニット出演ということもあり、1曲ずつで次のユニットにバトンタッチ。『2wink』が歌ったのは最初期にリリースされた「歓迎☆トゥ・ウィンク雑技団」。 ナイトクラブ衣装も中華テイストの楽曲にハマっている。側転や馬跳びなどアクロバットを披露し、「アテンションプリーズ!」のコールで会場を盛り上げる。
続くのはトランプ衣装に身を包んだ『ALKALOID』。彼らのデビュー曲「Kiss of Life」を披露する。よりエッジの効いた生バンドサウンドがステージの勢いを加速させる。MVでは笑顔ひとつなかった天城一彩の顔が印象的だったが、今ではこんなにも豊かな表情で歌うようになった。
息つく間もなく『Ra*bits』が登場。激しいビートに続けとばかりに、「JUMPIN’ LUCK BEAT」で会場を熱くする。炎の中でエアギターをしながら腕を振り回し、オーディエンスも“Hi! Hi! Hi! Hi!”とコールする。かわいいだけじゃない彼らの姿が見られるのも10年という月日がなせる技なのだろう。
ステージの熱を保ち続けたままやってきたのは『Switch』だ。トライライツ衣装で、「Brilliant Smile」を披露する。新たなヘアスタイルとなった青葉つむぎが見せるハイキックに、会場からは歓声が上がる。サビでは魔法のようなエフェクトもあり、ハードな楽曲の中にも彼ららしさを感じる。
そして熱くなった会場にダメ押しするかのように、さらに熱いライブを届けたのは『紅月』だ。新メンバーに滝 維吹を迎えた彼らが、真紅の翔装の華月伝衣装で登場する。激しいダンスやラップなど、まだまだ進化し続ける『紅月』の“今”が詰め込まれたパフォーマンスだった。
『Valkyrie』がステージに現れると、会場の空気が一気に変わる。そして披露されたのは6分半弱の壮大な楽曲「星の鳴動響きし時に」。まるで巨大な劇場で演劇を見ているかのような圧倒的なパフォーマンス。彼らが手にした大きなフラッグは美しくはためき、技術と芸術のハーモニーに、オーディエンスはただただ圧倒されていた。
「この空気を変えられんのは、俺っちたちしかいねえだろ?」と天城燐音がやってくる。『Crazy:B』が歌うのは「UTAKATA DANCE FLOOR」。ミラーボールがわりの提灯を背に、扇子を使ったパフォーマンス。ダンスフロアというよりも夏祭りのような雰囲気だ。宣言通り、空気をガラッと変えて次へとパスする。
祭りといえば、三毛縞 斑の『MaM』だろう。お祭りの気配につられてやってきて、披露したのは「ハロウィン・ランデブー」。ステージを目一杯に使いながら歌い踊る。モニターにはモンスターたちが登場し、季節外れのハロウィンを盛り上げる。
続いて登場したのは『UNDEAD』。ロックのイメージが強い彼らだが、「SWINGIN’ PARONIRIA」はビッグバンドによるジャジーな1曲だ。ホーン隊やピアノなどの豊かな演奏に合わせて、大人びたダンスを披露する。センターに登場したマイクスタンドとのパフォーマンスにドキドキしてしまう。
ステージにせり上がってきたのは『Trickstar』。“Hey!”の掛け声で明星スバルが高くジャンプし、「ワチャガナドゥ?」が始まる。歌詞に合わせたキュートな振り付けや、とびきり自由で“ワチャワチャ”したダンスに、おもわず笑顔になる。MCでは全員がお揃いで着ている‟スタライ10th”のオリジナル衣装の話題に触れ、次のユニットへ。
初登場となる『Special for Princess!』はユニット衣装でのパフォーマンス。初めて見る彼らの姿に、ハートちゃん(彼らのファンネーム)たちからは悲鳴にも似た声が上がる。披露されたのは「しょーがいゼッタイそーあい宣言♥」。「スキ!スキ!」のコールで会場が一体になる。
カラフルでラブリーなパフォーマンスのあとに登場したのは、『流星隊』だ。南雲鉄虎がセンターに立ち、歌うのは「WILDLAND SURVIVOR」。これまでにないクールな一面が見える楽曲とダンスに、月日の流れを感じずにはいられない。
続いての『Eden』は、初登場の‟あんさんぶるスターズ!DREAM LIVE -5th Tour “Stargazer”-”以来となる「THE GENESIS」で圧倒的な王者感を見せつける。初アルバムのジャケットと同じ衣装を着用してのパフォーマンスはファーの動きまでもがなめらかだ。
そして日本デビューを果たしたばかりの『MELLOW DEAR US』が初登場。ユニット衣装に身を包み、「Dear World」を歌う。この瞬間を待っていたDears(彼らのファンネーム)たちが一層大きな歓声を上げる。爽やかなストリングスの音色と、小鹿ジュイスのフェイクが会場を魅了する。
全ユニットが出揃ったところで、休憩トーク。『Trickstar』の遊木 真と衣更真緒がMCを務め、『Ra*bits』の真白友也と『Special for Princess!』のエスがリハーサルの裏話を披露した。
休憩タイムがあっという間に終わり、登場したのは『Knights』。「Heart Collector」で、騎士たちがキュートなハートポーズを連発する。この曲でセンターを務める鳴上 嵐のカラーが最大限に発揮された、愛いっぱいのステージに胸がときめく。
続いては『fine』が「Fairy Tale Library」を披露。王道で正統派なステージングの美しさは『fine』ならでは。明るいだけではない“物語”をもっている彼らだからこそ、ここまでの歩みと、これから先さらに素敵な物語を綴っていくのだろうなという希望を感じさせた。
『Switch』が続けて登場し、「Wish upon a MUSIC!!」を披露。多幸感溢れる空間には巨大な音符やト音記号が舞い、音楽が満ちていく。魔法が解けたように消えていくと、『MELLOW DEAR US』が登場する。
リリースされたばかりの「BUBBLE GUM DANCE」のパフォーマンス。カラフルな空間で繰り広げられるステップと、心地良いハイトーンのボーカル。ほかのアイドルたちとお揃いの“スタライ10th”オリジナル衣装で、彼らも“仲間”になったのだという実感が湧いてくる。
続いては『MaM』が「Blooming World」を熱唱。この楽曲が収録されたデビューCDのジャケットと同じ衣装で登場。MVでもお馴染みのマイクスタンドでのパフォーマンスに、『MaM』の原点を感じた。
2回目の休憩コーナーは『Trickstar』の氷鷹北斗がMCを務め、『Crazy:B』の天城燐音と『紅月』の蓮巳敬人が登場。リハの裏話だったが、会場までの道のりがわからなくて遅刻したという燐音に、敬人が説教する一幕も。
休憩明けは『2wink』による「Love×me⇄monsteR」。ピンクとグリーンのレーザーで描かれたモンスターが壁に現れ、会場はより一層にぎやかに。ひなたとゆうた、それぞれの表情の違いも印象的だった。
『Eden』の2曲目は「円環のRefraction」。炎の中でのパフォーマンスがとびきりかっこいい。間奏ではそれぞれがダンスソロを披露し、ダンススキルの高さを見せつける。
「ここから夏ゾーンのはじまりだぜ!」と燐音が煽って、『Crazy:B』の「Honeycomb Summer」のイントロが鳴り響く。装いはこの楽曲とリンクするホットリミット衣装 だ。会場を一気に夏色に染め上げる。
灼熱のギラギラした夏から一転して、爽やかな夏を告げる『ALKALOID』の「SunnyTrip Summer」。センターを務める白鳥藍良の甘い声が会場に広がる。
ちょっぴり早い夏はまだ終わらない。「俺たちもヒートアップするぞ!」と『Trickstar』が続き、“あんさんぶるスターズ!DREAM LIVE – 2nd Tour “Bright Star!””ぶりの「DIAMOND SUMMER」を歌う。サンフラワーライブ衣装に会場が沸き立つ。アウトロでの自由さもまた彼ららしくて笑顔になる。
ラストの休憩コーナーは『Trickstar』の明星スバルがMCを担当し、『fine』の天祥院英智、『Knights』の朱桜 司、『流星隊』の南雲鉄虎が登場。鉄虎は、『流星隊』の高峯 翠のモノマネをしながら、リハで翠が転んでしまったエピソードトークを繰り広げ、会場からは温かな笑いが起きていた。
休憩が明けたらいよいよラストスパート!再び『Valkyrie』の登場だ。七夕衣装で「凱旋歌」を歌う。イベントと楽曲は直接リンクはしていないものの、『Valkyrie』が復活の狼煙をあげたイベントのため、思い入れの強い人も多いだろう。そんな衣装で歌う「凱旋歌」に、夢ノ咲学院から続く物語に思いを馳せてしまう。
そして、直前の『Valkyrie』と縁深いユニットでもある『Ra*bits』が登場。衣装は 返礼祭のものだ。当時からか彼らの物語を追いかけていた人にとってこの2ユニットの流れは特別だったのではないだろうか。彼ららしいかわいらしさがギュッと詰め込まれた「うさぎの森の音楽会」に心がぴょんぴょんしてしまう。
元祖“かわいい”から、新世代の“かわいい”へ。『Special for Princess!』が「ベリイ・ベリイ・スイート・ホワイト♡」を歌う。コール動画などであらかじめ予習してきたであろうハートちゃんたちが、「世界一かわいい!」とコールする。
ショコラフェスの衣装で登場した『流星隊』が披露するのは「アンリミテッド☆パワー!!!!!」だ。彼ららしいポジティブなメッセージが込められた楽曲に会場は熱くなり、「流星隊!」と呼ぶ声にも自然に力が入る。
そして、その勢いを引き継いで『紅月』が4人で「百花繚乱、紅月夜(2025 ver.)」を歌う。初期から歌われ続けて来た楽曲が、新たな形で披露される。4人での扇子を使っての舞いや、神崎颯馬と滝 維吹による剣舞、そしてお馴染みのコーレス。まさに、“これまで”と“今”を繋いでいるかのようなパフォーマンスだった。
本編ラストを飾るのは、『UNDEAD』の「Melody in the Dark」!この曲も収録された初アルバム時の衣装で登場し、圧巻のパフォーマンスを見せる。マイクスタンドを振り回し、存在感を見せつけるライブはまさにロック。オーディエンスもここぞとばかりに全力でコールし、会場のボルテージが最高潮に上り詰めたところで、本編が終了した。
アンコールで飛び出してきたのは『Trickstar』だ。そして披露されたのは、まさに『あんさんぶるスターズ!」始まりの曲ともいうべき「ONLY YOUR STARS!!」。特別なアレンジで全ユニットが次々と登場して歌っていく。ラストはステージの上に全58人が集合。10年間でこんなに大きなコンテンツになったのだと改めて実感する。
「輝きたかったんだ」
「輝きだしたんだ」
ずっと見たかった景色がそこにあった。
お見送りは、もはや恒例となった投げキッス。このは『Valkyrie』と『2wink』『紅月』がお当番。キスを飛ばすたびに会場からは悲鳴のような歓声が上がっていた。
‟スタライ10th”のセットリストや衣装は、夢ノ咲学院時代からESまでの歴史を感じさせるものだった。それは単にノスタルジーではなく、アイドルたちの“現在地”、そして“未来”をも示していた。『あんさんぶるスターズ!!』は、間もなく11周年に突入する。これからもアイドルたちの輝く姿を見届けたい。
『あんさんぶるスターズ!!DREAM LIVE Tour 10th 𝄪ALL STARS!!』
2026.3.14@幕張メッセ国際展示場
夜の部
<セットリスト>
01. Never-ending Stage!!!! / fine
02. Grateful allegiance / Knights
03. 歓迎☆トゥ・ウィンク雑技団 / 2wink
04. Kiss of Life / ALKALOID
05. JUMPIN’ LUCK BEAT / Ra*bits
06. Brilliant Smile / Switch
07. 天翔KAGETSU / 紅月
08. 星の鳴動響きし時に / Valkyrie
09. UTAKATA DANCE FLOOR / Crazy:B
10. ハロウィン・ランデブー / MaM
11. SWINGIN’ PARONIRIA / UNDEAD
12. ワチャガナドゥ? / Trickstar
13. しょーがいゼッタイそーあい宣言♥ / Special for Princess!
14. WILDLAND SURVIVOR / 流星隊
15. THE GENESIS / Eden
16. Dear World / MELLOW DEAR US
17. Heart Collector / Knights
18. Fairy Tale Library / fine
19. Wish upon a MUSIC!! / Switch
20. BUBBLE GUM DANCE / MELLOW DEAR US
21. Blooming World / MaM
22. Love×me⇄monsteR / 2wink
23. 円環のRefraction / Eden
24. Honeycomb Summer / Crazy:B
25. SunnyTrip Summer / ALKALOID
26. DIAMOND SUMMER / Trickstar
27. 凱旋歌 / Valkyrie
28. うさぎの森の音楽会 / Ra*bits
29. ベリイ・ベリイ・スイート・ホワイト♡ / Special for Princess!
30. アンリミテッド☆パワー!!!!! / 流星隊
31. 百花繚乱、紅月夜(2025 ver.) / 紅月
32. Melody in the Dark / UNDEAD
33. ONLY YOUR STARS!!
●Blu-ray予約受付中
『あんさんぶるスターズ!!DREAM LIVE Tour 10th 𝄪ALL STARS!!』
2027年7月7日発売
公式通販限定版:¥13,000(税込)
通常版:¥11,000(税込)
〈収録内容〉
◆本編映像
※2026年3月16日(月) に開催された幕張メッセ公演の模様を収録予定
◆映像特典
・Daily Host(Last greeting)全7公演の全景定点映像
・3月16日公演のアンコール曲「ONLY YOUR STARS!」の全景定点映像
◆封入特典
・3月16日公演の「ONLY YOUR STARS!」ライブ音源を収録した特典CD
※収録内容・仕様は予告なく、変更になる場合がございます。予めご了承くださいませ。
©2021 Happy Elements K.K/スタライプロジェクト
あんさんぶるスターズ!!公式サイト
https://ensemble-stars.jp/sutarai
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