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INTERVIEW

2026.04.19

15周年という大きな節目を迎えたLiSAから待望のニューアルバム『LACE UP』が届けられた。ブーツの紐を結ぶように、15年という時間と‟これから“を“LiSAという紐”で編み上げたような1枚についてたっぷり語ってもらう!

15周年という大きな節目を迎えたLiSAから待望のニューアルバム『LACE UP』が届けられた。ブーツの紐を結ぶように、15年という時間と‟これから“を“LiSAという紐”で編み上げたような1枚についてたっぷり語ってもらう!

2011年4月、ミニアルバム『Letters to U』でデビューを飾ったLiSAが駆けてきた15年間。コロナ禍で思い通りに祝えなかった10周年を経て、15周年はフルサイズのお祝いを宣言する。その先駆けとなったニューアルバム『LACE UP』は、15年間ステージで履き続けたDr. Martensのブーツの紐を結ぶように、様々なジャンルとの出会いを“LiSAという紐”で編み上げる意志が込められた。周年数に合わせた全15曲、ラッキーセブンとなる7枚目のフルアルバムは、過去と現在、そして未来を力強く繋ぐ1枚だ。

INTERVIEW & TEXT BY 阿部美香

LiSAはずっとぶっ飛ばしていく!LACE×RACEに込めた15周年への想い

──今年4月は、デビュー15周年という大きな節目に突入。ニューアルバム『LACE UP』もそれに合わせてのリリースですが、10周年のときとは、気持ちに違いはあります?

LiSA そうですね。10周年は2021年でしたけど……コロナ禍だったんですよね。5月に10周年記念のミニアルバムの『LADYBUG』を出してはいたんですけど……やっぱりその影響は強くて。それまで、ベストアルバム『LiSA BEST -Day-』『LiSA BEST -Way-』も出して、「紅蓮華」を出して、初めての紅白(歌合戦)出場があって、「さぁ来年は10周年だ!みんなとお祝いできるぞ!」って張り切っていたときに、コロナ禍に入って、お祝いしきれない感があったんです。だから15周年は、去年からもずっと言ってきたように、お祝いをてんこ盛りにしたかった!っていうのは、すごくあります。

──公式ホームページの15周年スペシャルサイトでも、アリーナツアー、アジアツアー、初のヨーロッパ&UKツアーの開催など、続々新情報が掲載中ですもんね。

LiSA 個人的には、大好きな「Nutella®(ヌテラ)」の公式アンバサダーも嬉しかったです(笑)。やりたくてもできないことがたくさんあった10周年があったからこそ、より「今しかない!」って気持ちですね。今までできなかったことを網羅したい15周年だなって思ってます。

──その意味でも、ニューアルバムのリリースは朗報でした。『LANDER』から2年半ぶり、しかもフルアルバムは7枚目。ラッキーセブンですから。

LiSA ほんとですね!(笑)。それでいうと、私は「15」のほうにかなり今回こだわりました。15周年だから、たっぷり15曲入りにしたかったし、どうしでも15日にリリースしたかったです。

──そしてLiSAさんのアルバムタイトルは、「L」から始まるのがお約束になっています。今回の『LACE UP』は、英語の辞書的な意味だと “靴やブーツの紐を結ぶ”ですが、それが転じて“準備をする”“気合を入れる”という意味でも使われているそうですね。

LiSA はい、そうですね。

──音楽の文脈だと、ラッパーのマシン・ガン・ケリーがアルバムタイトルにもしていて、“どん底から這い上がり、靴紐を締め直して世界に殴り込む”覚悟を示し、ファンコミュニティの団結を示すスローガンとしても有名だとか。ラッパーではないけど、そういうニュアンスが香るのも、LiSAさんっぽいって感じたんですよ。

LiSA そうなんですね!なんか、すごくわかります。というのも、私も同じような気持ちをもっていて。実は最初、“レース”の綴りは“RACE”にしようかとも思ったんですよ。準備アップだぞ、ここから加速してくぞ、みたいな意味を含めて。これまで私も色々悩んできたんですよ(苦笑)。30代を迎えて、特に女性はそうだと思うんですけど……自分の体力も含めて、気持ちや環境の変化を如実に感じました。そのなかで、自分が“LiSA”をどういうふうに進めていこうか?を考えたとき、大人らしく進んでいくのもアリだし、今まで通り突き進んでいくのもアリ。だけど私は、LiSAというアーティストはずっとぶっ飛ばしていくんだ!って決めたんです。そういう意味も、このアルバムタイトルに込めた感じはありますね。

──改めての覚悟を。

LiSA って言うと大げさですけどね(笑)。『LACE UP』の“LACE”には、ぶっ飛ばしていくほうの“RACE”の意味も重なっている。あと一番、私が『LACE UP』に込めたのは、辞書の意味通りだったりはするんです。デビューから15年間、私、ライブでずっとDr. Martens(ドクターマーチン)の編み上げブーツを履いてきたんですね。マーチンを履くことで「戦闘準備、整いました!」になるんです。ステージに上がる準備が、いつも“ブーツの紐を結ぶ=LACE UP”だから。

──もはやトレードマークですよね、LiSA=マーチンのブーツは。

LiSA あと、この15年でたくさんのジャンルの人たちと一緒に音楽をやらせてもらってきました。パンクロックが好きでバンドを始め、アニメに出会い、ハードコアやダンスビートに出会い……と、色んな出会いで楽曲を作ってきた15年だったから、それを全部、LiSAという紐で編み上げたくて。だから、『LACE UP』のブーツの紐は、もちろんピンクです!(笑)。

原点回帰!パンク魂と15年のオマージュを詰め込んだ「DECOTORA15」

──そんな『LACE UP』には、「REALiZE」以降の既発曲7曲に加えて新曲を8曲収録。今日は新曲について伺っていきたいんですが、まずオープニングを飾ったのはLiSAさんには珍しいインストゥルメンタル曲「OPENiNG -LACE UP-」です。これまでのLiSAナンバーの印象的なフレーズが、たくさん詰め込まれていますね。

LiSA 私の15年間を編み上げたアルバムだから、導入に世界観を作りたかったんです。……私、壮大な世界観の本を読むのって、最初に世界観を理解するまですごく時間がかかってしまうので、苦手なんですよ(苦笑)。でも、『LACE UP』は私の15年間を映し出すアルバム。1曲1曲を単独で聴いてもらうのも嬉しいけど、せっかくならLiSAという物語のイントロデュースを、冒頭の1曲でやりたかったです。2曲目には新曲の「DECOTORA15」があって、その次にシングルだった「QUEEN」が並んでいるんですけど、私の中の最初のイメージは「QUEEN」に繋がる1曲でした。私はどちらかというと、自分がQUEENと名乗るなんてとんでもない!という人間なんですけど、15年経って、そろそろちゃんと自分がQUEENらしくいることの責任感をもって活動を続けることに意味があるって理解できるようになったんです。今までは、ずっと「私なんかまだまだ後輩なので」って言い続けてきたんですけどね(苦笑)。

──トップランナーとしての自覚ですね。

LiSA そんなLiSA=QUEENになるために、うんと準備してきた期間を、オープニングの1曲に込められたらいいなということを江口 亮さんにお話して、作っていただきました。だから最初は「OPENiNG -LACE UP-」から「QUEEN」に繋がる曲順を考えていたんですけど、“LiVE is Smile Always〜PATCH WALK〜”ツアーを観に来てくださった江口さんが、過去曲のダイジェストがあるからこそ最新曲の「DECOTORA15」に繋がるのはいいかもね、とアイデアを出してくださって、今の曲順になったんです。

──LiSAさんをずっと応援している方々には、ファンである自分のヒストリーにも重なって、とても嬉しいインストになったと思います。その導入から続くのが「DECOTORA15(デコトライチゴ)」。こちらは、作詞がLiSAさん、作曲はLiSAさんと野間康介さんの共作です。

LiSA 今回この楽曲は1番最後に出来ました。定期的に、野間さんが一緒に楽曲を作る時間を設けてくれるんですけど、そのときに出来た原曲がありました。最初はもっとポップでしたけど、アルバムの新曲1曲目としてのオープニングを飾るのに、ちゃんと今の自分のモードを示せる曲にしたくて、私のアイデアを入れてもらいつつ、野間さんに改めてアレンジしてもらったんです。

──その今のLiSAさんのモードというのが?

LiSA 私の魂の故郷であるパンクロックですね!15年経った今だったら、昔とは違う自分でパンクな曲を楽しめると思ったし、何より、私自身が欲してました。デジタル社会の中で、もっとオーガニックっていうのかな? バンドの生々しさがあるエネルギッシュな楽曲をリスナーとして欲していて。今、自分が聴きたいこういう曲がないなら、作っちゃえばいいなって(笑)。これ、仮タイトルは違う名前だったんですけど、「パンクやりたいです!」って言ったら、アレンジをスカパンク風にしてくれました。

──また、曲のテーマがデコトラっていうのがいいですよね。

LiSA そうそう、LiSAってデコトラ感あるでしょ?(笑)。テーマがもう決まっていたから、歌詞もめちゃめちゃ楽しく書けましたし、15周年に合わせた自分オマージュも入れてます。特に2番のAメロのラップ調のところ。“一歩一歩繋いだwayー!!”は「best day, best way 」だし、“go your way!”は「ジェットロケット」だし、“1.2.3.4”は「QUEEN」。めちゃめちゃ掛け合いができる曲なので、ライブではみんなに声出してもらいたいですね。

──先行公開されたMVもすごいですよね。

LiSA 全国から、ギラギラのデコトラ7台に来てもらいました。ファンクラブのみんなに参加してもらったんですけど、ファンの方と一緒にMV撮るのは「best day, best way」「LiTTLE DEViL PARADE」以来の3回目。ほんとにめちゃめちゃ楽しい1日だったなぁ。途中で私が被ってるパンダの着ぐるみ帽子も「best day, best way」のイメージだったり、MVにも自分オマージュ入れてます。

次ページ:MAlSONdes&ケンモチヒデフミ、GLIM SPANKYと初コラボレーション

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