ここでReoNaは、次曲「ガジュマル ~Heaven in the Rain~」に入る前に、奄美の思い出を振り返るうえで欠かせない大切な人、亡き祖父について語り始める。「故郷・奄美。私がデビューした年に、天国に旅立ってしまったじいじがいた場所。小さい頃の私を育ててくれた、大切な人。ライブを見せることは叶わなかったけれど、奄美にただいました今日、この場所で、じいじに宛てた手紙のようなお歌を、お届けします」。歌い始める前に、精神統一するように深呼吸して目をつぶるReoNa。それだけ彼女にとって、この曲をこの場所で歌うことは、大きな意味のあることなのだろう。ステージの後ろには奄美のどこまでも広大な海。そのエメラルドグリーンの光景を背にして、ReoNaはこの曲の歌詞にあるとおり“潮騒と風のなか”、自身が綴った言葉を1つ1つ大切にお歌にして紡いでいく。「さよなら」と直接伝えることのできなかった心残り、無償の愛を受けて育った思い出、「会いたい」という強い想い。絞めの言葉“Heaven in the rain”をしっかりと歌い切り、空を見つめて静かに目をつぶると、荒幡のピアノがレクイエムのように楽曲を締め括る。そうして真っ直ぐ正面を見つめるReoNaの瞳からは、大粒の涙が優しい雨のようにこぼれていた。
気丈に「ありがとう」と伝えて、後ろを向いて涙をぬぐうも、「鼻かんできていい?」と伝えてステージを中座するReoNa。その間、荒幡は優しいタッチのピアノソロを奏でて場を繋げる。しかも、それがこの日のセットリストには組み込まれていなかった「絶望年表」のフレーズに繋がっていく、心憎い演出だ。戻ってきたReoNaは「3月、出会いと別れの季節でもありますね」と語り始める。自身もかつて“島立ち”したことを含め、これまで色んな出会いと別れを経験してきたという彼女。同じように、この春、島立ちをする島の高校生や、新しい道へ歩もうとしているすべての人に向けて。「逃げるも挑むも、どちらも兆し」と告げて歌ったのは「敗走」。傘村トータが2019年に発表したボカロ曲のカバーで、現時点ではライブでしか披露していないが、その曲想を含め、「逃げて逢おうね」と言い続けてきたReoNaのためにしつらえたとしか思えない程のハマり具合だ。すっかり暗くなった会場に、ひたむきで優しい歌声が響き渡る。
そして今宵のライブはいよいよ佳境に突入。「幕開けから歌って踊って始まった、この“シマユイあまみ”。そろそろ踊りたくなってきました?」とオーディエンスに立ち上がるように促すと、「ReoNaにも踊れるお歌、ありますよね?」と告げて「シャル・ウィ・ダンス?」へ。しかも“シマユイあまみ”だけの特別バージョン、Annacotoの高校生6人がダンサーとして参加、さらに山口がギターを三線に持ち変えて演奏する、完全奄美仕様での披露だ。中盤でReoNaがクラップに続いてチヂンを叩いて観客を煽ると、会場が一体になって柏手を打って盛り上がる。山口の三線ソロも炸裂し、まさにお祭り状態。サビの印象的な歌詞“いいな いいな 人間っていいな”は、本楽曲がOPテーマに使われたタイアップ作品『シャドーハウス』の人間ならざる存在“シャドー”に寄り添うフレーズだが、ここでは奄美の魅力である人の温かさや“結いの精神”に直結する言葉として、いつも以上に心に響くフレーズになっていたように思う。
「あっという間に日も暮れて、終わりの時間が近づいてきました」と切り出したReoNaは、ここでビッグな新情報を発表。7月より始まるライブツアー<ReoNa Live Tour 2026 De:TOUR-動脈->に続いて、10月からはホールツアー <ReoNa Concert Tour 2026 “De:TOUR -静脈-”>を開催すること、そして自身最大規模となる神奈川・ぴあアリーナMMでの2デイズライブ<ReoNa ONE-MAN Concert 2027 「ハロー、アンハッピー」 atぴあアリーナMM>を2007年3月6日・7日に開催することをお知らせする。ぴあアリーナMM公演1日目のサブタイトルは<逃げて逢おうね>、2日目は<やっぱり人が好き>。初の日本武道館公演“ReoNa ONE-MAN Concert 2023″ピルグリム”at 日本武道館 ~3.6day 逃げて逢おうね~”からちょうど4年後に、同じサブタイトルを冠して行われる初日公演。そしてReoNa自身が作詞した最新曲「結々の唄」(作詞は宮嶋淳子との共作)の歌詞から引用した2日目公演。どちらも特別な1日になることは間違いないだろう。
「思えば、好きでい続けることに支えられてきた人生でした。アニメが好きで、お歌が好きで、やっぱり人が好き。色んな美しいものがあるけど、とびきり美しいのは人だと思う、ここ奄美で、あなたにお届けしたいお歌」。そう語るReoNaがこの日の最後に届けたお歌は、故郷の奄美大島への思いを自らの作詞で綴った「結々の唄」。すっかり陽が沈んで夜になった奄美の会場に、再びシャボン玉が舞うなか、ReoNaは“絶望”ではなく故郷と人を愛する気持ちに寄り添うお歌を、柔和な表情で紡ぎ歌う。サビの“会いたいや”という部分の節回しに、島唄特有のこぶしのニュアンスがそこはかとなく滲んでいるかのよう。この日の演奏を担っている荒幡が作曲した楽曲自体も優しく穏やかな曲調で、歌詞にある奄美の方言“よーりよーり(ゆっくりゆっくりという意味)”そのままの安らかな時間が流れていく。更に「最後、この“シマユイあまみ”、結び、結ばれ、ここにいるみんなで踊って終われたらと思います」と呼びかけると、ReoNaは再びチヂンを手にしてステージを降りると、太鼓を叩きながら客席側を練り歩き、観覧エリア中ほどの台座に上がるとにこやかに踊る。彼女と同じ奄美大島出身の先輩アーティスト、城 南海が演奏した奄美三味線とチヂンのレコーディング音源だけでなく、あやまる会、Annacoto、あらしゃげ会の人たちの演奏や踊りも加わって、人と人を繋ぐ結いの音楽はいつ終わるともなく続いていく。やがて演奏がストップするとReoNaは「やっぱりシマが好き」と優しく静かにつぶやいて、最後の一節を大切に紡いで“シマユイあまみ”を締め括った。
ReoNaは、生配信で放送されたインタビュー映像で、島に育ててもらった“結いの心”があるからこそ、諦めることなく今があると語っていた。さらにこの日のMCでは「“逃げて逢おうね”と言えたのも、“今だけは全てを忘れて踊りましょう”と言えたのも、きっとReoNaの心の真ん中に、結いの心があったからなんじゃないかなって、気づかされるような時間でした」とも語っていた。アーティスト・ReoNaの軸にあるのは、あらゆる人々の名も無き“絶望”に寄り添うお歌であることは間違いない。だが、その根底にある揺るぐことのない核、彼女のルーツを辿ったその先にあるものは、奄美の風土と文化が育んだ彼女の人間としての気質、“やっぱり人が好き”という心であることが、この“シマユイあまみ”を通して自分が感じたことだ。そんな彼女のハートが、これまでの絶望ソングとはまた違ったアプローチで人の心に寄り添うお歌を生み出していくことを予感させる、将来振り返った時に大きな意味を持つであろうライブだったと思う。
<SETLIST>
01. ANIMA
02. HEART
03. step, step
04. ネリヤカナヤ ~美ら奄美~
05. ピルグリム
06. SWEET HURT
07. unknown
08. ガジュマル ~Heaven in the Rain~
09. 敗走
10. シャル・ウィ・ダンス?
11. 結々の唄
●配信情報
「結々の唄」
配信中
本日20:00~「結々の唄 -Music Video-」プレミア公開!
配信リンクはこちら
https://ReoNa.lnk.to/yuiyuinouta
『ReoNa Free Live 2026 in 奄美大島 “シマユイあまみ”』セットリストプレイリスト
https://ReoNa.lnk.to/ShimayuiAmami
ReoNa Live『結々の唄』2026.3.7 ReoNa Free Live 2026 in 奄美大島 “シマユイあまみ”
●ライブ情報
『ReoNa ONE-MAN Concert 2027 「ハロー、アンハッピー」 atぴあアリーナMM』
ReoNa ONE-MAN Concert 2027「ハロー、アンハッピー」atぴあアリーナMM ~逃げて逢おうね~
2027年3月6日(土)ぴあアリーナMM
ReoNa ONE-MAN Concert 2027「ハロー、アンハッピー」atぴあアリーナMM ~やっぱり人が好き~
2027年3月7日(日)ぴあアリーナMM
ReoNa動脈・静脈プロジェクト
ReoNa Concert Tour 2026 “De:TOUR -静脈-”
2026年10月3日(土)千葉・浦安市文化会館 大ホール OPEN 17:00 / START 18:00
2026年10月4日(日)千葉・浦安市文化会館 大ホール OPEN 16:00 / START 17:00
2026年10月20日(火)福岡・福岡国際会議場 OPEN 18:00 / START 19:00
2026年10月24日(土)兵庫・神戸国際会館 OPEN 17:00 / START 18:00
2026年10月29日(木)東京・LINE CUBE SHIBUYA OPEN 17:30 / START 18:30
2026年11月23日(月・祝)宮城・トークネットホール仙台(仙台市民会館)大ホール 17:00 / START 18:00
2026年12月5日(土)愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール 17:00 / START 18:00
2026年12月10日(木)北海道・札幌市教育文化会館 大ホール 18:00 / START 19:00
「ReoNa ONE-MAN Concert 2027 「ハロー、アンハッピー」 atぴあアリーナMM」
「ReoNa Concert Tour 2026 “De:TOUR -静脈-”」
オフィシャル1次先行申し込み
https://eplus.jp/reona/
「ReoNa Live Tour 2026 De:TOUR-動脈-」
2026年7月19日(日)大阪府・Zepp Namba OPEN 17:00 / START 18:00
2026年7月20日(月・祝)福岡県・DRUM LOGOS OPEN 17:00 / START 18:00
2026年7月25日(土)東京都・Zepp Haneda OPEN 17:00 / START 18:00
2026年8月8日(土)愛知県・Zepp Nagoya OPEN 17:00 / START 18:00
2026年8月10日(月)宮城県・仙台 Rensa OPEN 18:15 / START 19:00
2026年8月21日(金)北海道・PENNY LANE OPEN 18:15 / START 19:00
チケット料金
1Fスタンディング:7,000円(税込)
2F指定席:8,500円(税込)
ReoNa オフィシャルサイト
https://www.reona-reona.com/
ReoNaオフィシャルX
https://x.com/xoxleoxox
ReoNaオフィシャルX(スタッフ)
https://x.com/ReoNaStaff
ReoNaオフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/channel/UCyUhtF50BuUjr2jOhxF3IjQ
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