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REPORT

2026.03.27

叶ったたくさんの“奇跡”と、まだまだ広がるキラキラドキドキの夢――“BanG Dream! 10th Anniversary LIVE「In the name of BanG Dream!」”レポート

叶ったたくさんの“奇跡”と、まだまだ広がるキラキラドキドキの夢――“BanG Dream! 10th Anniversary LIVE「In the name of BanG Dream!」”レポート

2月28日に、Kアリーナ横浜にて“BanG Dream! 10th Anniversary LIVE「In the name of BanG Dream!」”が開催。2025年2月28日に10周年を迎えた次世代ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!(バンドリ!)』のアニバーサリーライブとして開催された本公演には、これまでに登場した10バンド・総勢50名のキャストが出演。これまでの一旦の集大成を示すものであるのと同時に、これからさらに広がる『バンドリ!』の世界への期待も高めてくれる、大充実の時間を体感させてくれた。

TEXT BY 須永兼次
PHOTOGRAPHY BY 福岡諒祠(GEKKO)、髙橋定敬(JONZ)、池上夢貢、Yumi Yamasaki


1組目からすさまじいボルテージ!新星も参加したドリーミーなスペシャルコラボも

開演前には場内に「Yes! BanG_Dream!」が流れ、そこに開演を待つバンドリーマー(『バンドリ!』のファンネーム)たちのコールが響き渡るなか、カットアウトと共に暗転。その「Yes! BanG_Dream!」のオーケストラアレンジをバックにこれまでの『バンドリ!』の歩みをなぞるOP映像が流れると、まずスクリーンに現れたのはRAISE A SUILENのシルエット。メンバー紹介の映像を背負って5人がステージに登場すると、「R•I•O•T」のイントロに場内からは早速大歓声。Raychell(Ba.&Vo.・レイヤ役)が「行くぞバンドリーマー!」と煽ると、パワフルな歌声と演奏を通じてオーディエンスのボルテージを上げ続けていく。その絶大な力は、まさにトップバッターに相応しいもの。曲が終わると紡木吏佐(DJ・チュチュ役)が「早速ですが皆さん、ブチ上がってますか?」とオーディエンスをさらに煽り、「V.I.P MONSTER」へ。イントロからその紡木の動きに合わせ、大観衆が腕を上下させる振付を通じて高まりを表す。加えて紡木は小悪魔さ垣間見えるラップも繰り出してみせれば、倉知玲鳳(Key.・パレオ役)は片手で演奏しながらもう片腕を振るといったパフォーマンスで、さらに観客を沸かせていく。

そして曲明けには、夏芽(Dr.・マスキング役)が響かせるリズムに合わせたクラップが場内を満たし、「OUTSIDER RODEO」がスタート。Raychellと倉知、紡木が頭を振ってオーディエンスを先導すると、紡木のラップに続く夏芽のドラムソロもまた大会場を沸かせるなど、メンバーごとの見どころも満載。大サビ前にはカウントダウンに合わせてのジャンプでも高まりをより増させていくと、夏芽以外のメンバー4人がステージいっぱいに広がって再度クラップを煽り、すさまじいボルテージ渦巻くなか「HELL! or HELL?」へ。Bメロでは小原莉子(Gt.・ロック役)と倉知・紡木が頭を振りヘッドバンキングを先導すれば、1サビ明けには小原が猛々しく歌声を響かせるRaychellと向き合い、笑顔を交わしながら楽しそうにセッションを繰り広げていく。さらに2サビ明けにはその小原がお立ち台にしとやかに腰掛けたかと思えば、ギターのソロプレイでかっこ良く魅了。直後のラップパートでは紡木がDJ台に足を掛けて挑発的に魅せ、後奏ではイントロ同様小原と倉知がステップを踏みながらの華麗なプレイを展開するなど視覚面からも興奮を呼び起こし、パワフルかつ圧倒的なステージでこの記念すべきライブの幕開けを飾ってみせた。

続いて登場したAfterglowは、約6年ぶりにライブのステージに揃ったメンバー5人が一列に並び「燦々」から歌唱スタート。そのうち佐倉綾音(Gt.&Vo.・美竹蘭役)だけがスタンドマイクを前にし、ぐっと力を込めて厚みをもたせた力強い歌声を響かせていく。とりわけ2サビでの佐倉の歌声には、そこに切実さが乗ってさらに際立っていたように思う。続く「Hey-day狂騒曲(カプリチオ)」のイントロで、佐倉による「あたしたちも全力で行くから、いつもどおり、全力で!」との蘭としてのセリフで、さらに場内は沸き返る。時にはマイクスタンドを振り回しながら、歌声のみならずパフォーマンスにもエモーショナルさを伴わせたステージを展開。その他の4人も演じるメンバーの個性が見える歌声を響かせ、共に心を捉えていく。

2曲歌ってのMCパートでは、どこかAfterglowならではの関係性を連想させるわちゃわちゃとしたトークを展開。それを経て披露したのは、Afterglow結成後に彼女たちが初めて作ったナンバー「Scarlet Sky」。序盤からメンバーがステージいっぱいに広がり、観客のより近くでの歌唱でまっすぐな想いを届けていく。逆に2-Aメロの序盤ではステージ中央に再び集って半円状のフォーメーションを取り、顔を見合わせながらリズムに合わせて一緒に身体を揺らせば、Dメロではきゅっと集まり肩を組んだりと、最後までこの5人ならではの関係性の見えるステージで胸を熱くしてくれた。

そのバトンを受け取った夢限大みゅーたいぷ(通称、ゆめみた)は、今年7月から放送予定のTVアニメ『バンドリ!ゆめ∞みた』のPVを導入に登場し「夢現妄想世界」から出番スタート。1コーラス目のポエトリー部分では千石ユノ(DJ&Mp.)がDJ台から前方へと歩み出して魂こもった言葉を響かせると、サビでは藤都子(Key.)以外のメンバー4人がステージに広がり、場内を埋め尽くしたバンドリーマーに改めて“ご挨拶”する。仲町あられ(Vo.)の歌声の持つパワフルさと熱量も相まって、ポップさの中にもエモーショナルさをあふれさせていけば、2サビ明けの間奏にはステージ中央にメンバーが集合。サークルを作り、リズムに合わせて息を揃えて絆も感じさせていく。

曲明けのMCでは、仲町が「こんなに素敵で大切なステージにぼくたち夢限大みゅーたいぷも立たせていただけて、一緒に音楽を楽しむ時間をいただけて本当に嬉しいです!」と5人を代表して喜びを言葉にする。続いてアニメ化発表時に初披露されたナンバー「チューニング」へ。アニメ映像をバックに、引き続き堂々たるパフォーマンスを展開していく。Dメロでは仲町が歌いながら宮永ののか(Gt.)や峰月律(Gt.)と視線を交わすと、そのままその2人のコーラスを背負ってさらにアツさを増させた歌声を響かせ心を掴んでいく。そのひたむきな姿に胸を打たれたオーディエンスも少なくなかったことだろう。そしてゆめみた単独でのラストナンバー「コミュ着火Fire!」では、頭サビ明けに仲町が「Kアリーナ、燃え尽きてけー!」のシャウトとともに感情を爆発させると、それに呼応するかのようにオーディエンスからも大きなコールが返り、場内にさらなる熱が渦巻きながら最後までパワフルかつエモーショナルさ全開のステージをみせてくれた。

披露後、ステージに残ったゆめみたがハロー、ハッピーワールド!(通称、ハロハピ)とのコラボを行なうことを発表し、会場一体となっての呼び込みを受けてハロハピが登場。ゆめみたメンバーの演奏のもと「えがおのオーケストラっ!」でのコラボがスタートする。歌詞に合わせて仲町とハロハピのボーカル・伊藤美来(Vo.・弦巻こころ役)が手を繋ぎながら歌唱したかと思えば、2コーラス目に入ると彼女以外のハロハピメンバーがゆめみたメンバーのもとへ移動しペアを形成。DJブースでは千石と黒沢ともよ(DJ・ミッシェル役)がハイタッチするなど各々コミュニケーションも取りながら、この2バンドでのコラボにピッタリなドリーミーな楽曲で、場内をハッピーな空気に包んでいった。

そんなコラボを経てのハロハピ単独でのステージは、「ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ!」からスタート。ジャジーでちょっぴりミステリアスなナンバーに、引き続きキュートさ全振りにした伊藤美来の歌声がさらなる彩りを与える。メインスクリーンに移されたフレーズに合わせて客席からコールも上がるなか、サビではメンバーが操り人形のようなダンスもしっかり合わせる。2サビ明けの間奏では田所あずさ(Gt.・瀬田薫役)がステージ奥の台に上がってフィーチャーされ、麗しさ溢れるポーズを決め歓声を浴びていた。それに続いた「サンバロハッピ〜!」では、トロピカルなサウンドに合わせて隊列を組みステージの端まで移動しながら、歌声でも表情でも引き続きハッピーさ溢れるステージングを展開。2サビ明けの間奏では5人が向き合って踊り合うなど、仲睦まじさも感じさせてみせた。

MCパートでは、ちょうどこの日が誕生日の薫へと会場全体から「薫、おめでとう!」の言葉が。それを受けた田所は、「なんて、儚いんだ……!」と薫らしい喜び方で応える。そしてさらなる笑顔でKアリーナ横浜を満たすために歌い始めたのは「うぃーきゃん☆フレフレっ!」。サビでは伊藤美来が映像内のこころに合わせたダンスも交えながら歌唱すれば、その他のパートでも5人揃えての振付も披露。ハッピーと共に元気を届けて客席からまたも大きなコールを湧き起こし、聴く者へのエールとして楽曲を届けていった。披露後5人がステージを降りると、入れ替わりにハロハピのDJ・ミッシェル(CV.黒沢ともよ)が登場して休憩をアナウンス。過去のTVシリーズのOP映像が流れ、そこにバンドリーマーがコールを返して場内の熱を保つ。

美しさ、キュートさ、そしてダークさ――最大限発揮される各バンドの特色