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INTERVIEW

2026.02.26

はしメロ、珠玉の26曲を詰め込んだ1stアルバム『aero』が完成!これまでの歩みと現在進行形のスタイルを刻んだポップな世界観を紐解く

はしメロ、珠玉の26曲を詰め込んだ1stアルバム『aero』が完成!これまでの歩みと現在進行形のスタイルを刻んだポップな世界観を紐解く

装いを新たにした過去の楽曲が示す、現在進行形のはしメロの姿

――4曲目の「meter」は2020年にYouTubeで発表された曲。今回はリアレンジ版を収録しています。

はしメロ 「meter」も初期の頃に作った曲です。当時作った音源はちゃんとレコーディングをしたわけではなくて、自分が外で適当に歌ったものを貼り付けて作ったので、いつかリアレンジしたいなと思っていたんです。タクシーのメーターをモチーフに作った曲で、そこから連想してシリアスな日常を描写したいなと思って書きました。

――当時のYouTubeの動画の概要欄には「OLお姉さんの話」という楽曲説明がありました。

はしメロ そうなんです。お仕事で疲れてタクシーで帰宅していく女性が主人公の曲です。駅でそういう女の人を見かけて、「女性の正装は足が疲れそうな靴が多いな」と思ったところからイメージを膨らませて。理想と現実の間で不安定に揺れている感じの曲です。

――アレンジだけでなく歌も録り直していますよね。

はしメロ ようやくちゃんとレコーディングできました(笑)。アレンジは原曲をアップデートする感じでお願いして、歌はスタジオで録ったので、当時と環境が格段に違うから良くなったと思います。終盤の“気付いたら朝だわ”のところだけは、原曲と構成を少し変えてロングトーンにしていて。ハイトーンでグーンと上がっていくことで寂しさが出ていて、元々のバージョンよりも表現が深まったと思います。

――10曲目の「ナイナイラブ」は元々2021年に発表していた曲ですが、今回は以前に「けーたいみしてよ」(MAISONdes feat. はしメロ, maeshima soshi)でご一緒していたmaeshima soshiさんがアレンジしたアルバムバージョンを収録しています。

はしメロ 元々の「ナイナイラブ」は私が作詞・作曲だけでなく編曲もしていたんですけど、当時、iPhoneで作っていたので、ステムのデータがどこかにいってしまって……。一応ライブでできることはできるんですけど、せっかくなのでアルバムのタイミングで作り直すことにして、maeshimaさんにお願いしました。

――原曲と比べるとBPMが大幅にアップしていて、かなり印象が変わりました。もしかしたら歌は早回ししたのかな?と思うくらいのスピード感で。

はしメロ そうなんです。maeshimaさんに「BPMを上げるのはどうですか?」と提案してもらって。試しに一度歌ってみたら「流石に速いかも……」と思ったんですけど、テンポを下げて調整してもらっても、やっぱりこのテンポが一番かっこいいと思ったので、頑張って歌いました。原曲の「ナイナイラブ」はポップさが前に出ていて、自分ができる範囲のかわいらしさがありましたけど、新しくアレンジしてもらったものは、クラブミュージックっぽい重めな音を入れてもらってかっこよさが加わったので、新たな魅力が生まれて嬉しいです。

――ボーカルレコーディングは大変だったのでは?

はしメロ 基本的にずっとラップ調というか言葉を刻む感じなんですけど、レコーディングの時に原曲を聴き直したら、テンポがあまりにも違い過ぎて「おっそ!」ってなるだけで全然参考にならなくて。でもすごく新鮮な気持ちで、新しい曲みたいな意識でレコーディングができました。

――ということはライブでは今後、このアルバムバージョンで披露する可能性がある?

はしメロ そうですね、絶対にかっこいいと思うので。歌うのは大変そうですけど……(笑)。

――そしてアルバムの最後に収められているのが「浴す」のリアレンジバージョン。この曲は活動最初期の2020年に発表されていたものの、現在は配信されておらず、半ば幻の楽曲になっていました。

はしメロ 本当に活動を始めたての頃に発表した曲で、元々MVも自分で作って、配信も自分でやっていたんですけど、だからこそ編曲もギターも未熟で。それが好きと言ってくれる人もいるんですけど、今の自分の中で納得いかないものを「いい」と言ってもらうのも申し訳なくて、いつも微妙な気持ちになっていたんです。なので何も言わずにMVは下げて、配信もしれっと停止したんですけど、「何でなくなったの?」とか「一番好きだったよ」という声をもらうことがあって。曲自体は悪くないと思っていたので、今回、自分の納得いくものにしてアルバムに収録しました。

――当時はどんなイメージで書いたのですか?

はしメロ “人間”をテーマに暗い曲を作ってみたいなと思って書きました。歌詞も明るくはない感じだし、皮肉じゃないですけど、ねじれている人間像をイメージして歌詞を書きました。

――原曲は叫ぶようなアプローチで歌っていて、“自己形成”について言及した歌詞の重たい世界観も相まって、自分への苛立ちのようなものが描かれているのかなと思いました。

はしメロ 歌詞にある“自己形成が良くて喝采 ええ喝采”というのは皮肉的な感じで、自己形成が良かったらいい人に育つし、眩しい人になるかもしれないけど、「ああ、それは良かったですね。でも、そんなわけないだろう」って考えているのが、この曲の主人公の人間像です。「どういう風に自己を形成したらそうなれるんだろう?」って解体したい気持ちというか。

――シューゲイズっぽい激しいサウンドを含めて初期衝動のようなものも込められているのかなと思ったのですが。

はしメロ 自分としてはそういうのはあまりなくて、単純にこういうジャンルの曲を作ってみよう、と思って作った曲です。これも原曲のアレンジを更新する感じでリアレンジしてもらって。サビのシューゲイズっぽい感じが原曲よりも激しくなっていると思います。

――歌も録り直していて、原曲の荒々しい歌い方とはだいぶ変わりましたよね。

はしメロ 当時よりも繊細な表現ができるようになったので、めっちゃ良くなったと思います。当時の歌はパッと録ったものをそのまま使っていたので。

――この曲、水に沈めることを歌った曲でもあって。前回のインタビュー(https://www.lisani.jp/0000297097)の時に「お風呂とか水が好き」というお話をしていましたし、よく考えたら「mine」のMVのサムネイルにも浴槽が登場しているので、ご自身の中で“水”や“お風呂”は大切なモチーフなのでしょうか?

はしメロ 確かに“お風呂”は一番最初のアーティスト写真からずっと使っているモチーフなので、水はもしかしたら何かあるのかもしれないです。「浴す」はゆらゆらしている感じなので“水”をモチーフにしたんですけど……前世に水に関わるなにかがあったんですかね(笑)。でも歌詞に直接“お風呂”が出てくるのは「浴す」くらいだと思います。

――以上、多種多様な26曲が並んだ本作。改めてご自身としてはどんなアルバムになったと思いますか?

はしメロ たくさんの楽曲を収録しているので、はしメロが好きな人には新たな発見をしてもらえる一枚になったと思いますし、幅広いタイプの曲がそろっているので、まだ知らない人にもおすすめしやすいアルバムになりました。入り口にもなりつつ、これまでの歩みをまとめた作品になったと思います。

――はしメロのスターターキットですね。

はしメロ あ、めっちゃそうだと思います(笑)。

――最後に今回のアルバムを経て新たにチャレンジしたいことがあればお聞かせください。

はしメロ ライブにせよ、楽曲提供にせよ、さらにパワーアップして、色んなことに取り組めればと思っています。ライブは結構苦手なタイプだったんですけど、去年の11月に開催した初めての主催ライブ(「はしメロ pre. “Capsule”」)が楽しくて、ライブを重ねるごとに楽しくなっているので、またやれたらいいなと思っています。

――楽曲提供と言えば、昨年は戦慄かなのさんに「7 o’clock」という曲を書き下ろしていました。はしメロさんは、いつかアイドルのプロデュースをしたいという夢もお持ちですし、やはりかわいい女の子に曲を書きたい気持ちがある?

はしメロ そうですね。あとはK-POPの楽曲の日本語訳を手掛けるのが夢です。韓国語は少しわかる程度なんですけど、自分で勝手に訳したりしているので、いつかやってみたいです。

――おおっ!いいじゃないですか。じゃあKiiiKiiiが日本デビューすることがあれば、その時は……。

はしメロ ぜひ!(笑)。


●リリース情報
はしメロ 1st Album
『aero』
2月25日発売

【初回生産限定盤(CD+Blu-ray)】

品番:VVCL-2864 ~ VVCL-2865
価格:¥7,700(税込)

【通常盤(CD)】

品番:VVCL-2866
価格:¥4,400(税込)

<CD>
01. サイキック
02. ブルーシャドウにのっかって
03. ときはなて!
04. meter
05. わるいゆめ
06. メリみ
07. 百面相
08. かわいいkm
09. パレット
10. ナイナイラブ – album version
11. みらみら
12. がなかむ
13. en-en
14. routine
15. トリキの系列です
16. 渋谷のオナゴ気が強い
17. tan tan tan
18. mine
19. ヨロヨロ (feat. 7co)
20. YOKAZE replay
21. f=ma
22. yosumi
23. テイクアウト
24. ひめすぎる
25. 安泰
26. 浴す

<Blu-ray>
はしメロ Studio Live ” 真空パック”
01. ときはなて!
02. ブルーシャドウにのっかって
03. mine
04. moi – self cover
05. 百面相
06. yosumi
07. サッカリン

関連リンク

はしメロ
オフィシャルサイト
https://www.hashimero.com/

オフィシャルX
https://x.com/hsmr_1234

オフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/channel/UCzLhksxo7oTu0r91TsY9h5Q

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