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INTERVIEW

2026.02.25

大渕野々花、多彩な“ののかワールド”を語り尽くす!TVアニメ『お気楽領主の楽しい領地防衛』EDテーマ「Make it」インタビュー

大渕野々花、多彩な“ののかワールド”を語り尽くす!TVアニメ『お気楽領主の楽しい領地防衛』EDテーマ「Make it」インタビュー

会長と副会長のスウィートな関係性を描いた、主演ドラマ主題歌

――続いて【直筆サイン入り限定盤】に収録の「SweetRoom823」。大渕さん主演のTVドラマ『副会長の主なお仕事』の主題歌です。

大渕 『副会長の主なお仕事』は逆縞先生のコミックスが原作の百合作品で、その秘密の花園的な甘やかさや、私が演じさせていただいている会長の灰屋 銀と、小山内花凜さんが演じる副会長の栗下 涙の要素が散りばめられている部分もあって、デモを拝聴した時からぴったりだなと思いました。ポップでカラフルな色彩感のあるサウンドで、原作コミックの表紙を思い出したんですよね。逆縞先生のお洒落できりっとした、でもかわいらしい画風、ピンクと水色基調のデザインめいた色彩感がしっかりと表現されていて感動しました。

――ドラマの撮影はいかがでしたか?

大渕 日常コメディ要素の強い作品で、それをショートドラマの短い尺の中でお芝居として表現するとなると難しくて、もう少しデフォルメした演技で「照れ隠し拒絶」とかを強調して演じればよかったかも、と思った部分があって。つまりは灰屋銀もちゃんと栗下に対して矢印を向けていることを、セリフや演出だけに頼らず、自分の芝居でもう少し散りばめられたのではないかと思ったんです。それで、ドラマの撮影を終えた後にこの楽曲をレコーディングしたので、ここに会長のうちに秘めた矢印を100パーセント乗せようと思って。本編では栗下が会長にちょっかいをかけているけど、「あれ、これはもしかして会長も、栗下のことをちゃんと見ているの……?」となってくれたらいいな、と思いながら歌わせていただきました。

――フワリさん制作の甘いメロディや恋の駆け引き感のある歌詞だけでなく、大渕さんの艶っぽい歌声がまさに“グッときちゃう”ポイントになっています。タイトルも意味深ですよね。

大渕 「823」にもちゃんと意味があって、英語圏のナンバースラングで「Thinking」「of」「you」という8文字・2文字・3文字の言葉、「あなたのことを想っています」という意味なんです。なおかつ部屋のグレードを表す「スイートルーム(Suite Room)」をもじって「甘い部屋(=SweetRoom)」と表記することで、「2人きりの生徒会室」を表現してくださっているんです。フワリさんすごいなと感動しました。

――第1話では大渕さん演じる会長が、副会長の栗下にいきなり頭を吸われていましたが、今後、ドラマではスウィートな要素が強まっていくのでしょうか?

大渕 そう思っていただきながら観ていると「おや……?」となると思います(笑)。SNSで皆さんの感想をチェックしていたら、原作ファンの方だけでなく、普段はこういったアニメ的な表現に馴染みがないであろう実写ドラマ好きの方からの反応も良くて。栗下を演じる小山内花凜さんは、舞台版の『ぼっち・ざ・ろっく!』をはじめ、漫画原作の舞台にもたくさん出ていらっしゃていて、私も漫画原作の舞台に出させていただいているなかで、漫画やアニメらしい表現を、実写に馴染みのある層にも届くように落とし込むことをちゃんとできればと思っていたので、そこを心地良く観ていただけたようで安心しました。

――カップリング曲のうち「Magic Clock」は、表題曲「Make it」と同じくemon(Tes.)さんが提供。こちらもゆったり心地良い雰囲気の楽曲です。

大渕 「Make it」は個人的に自分自身にも重ねられる部分が多くて、なおかつ、そのマインドを周りにも伝えてみんなを励まそうとする方向性の曲だと思うのですが、「Magic Clock」は究極的に心の内側を向いた歌だと感じています。出だしの“地上から見上げる空 輝く星眺めて”という歌詞からすごく情景が浮かんで。自然豊かな場所で、夜、焚火を前にしてちょこんと座り、星空を見ている。その星空は濃紺で、吸い込まれるような宇宙を感じられて、そんな空の下で自分と向き合っている曲だなって。自分の気持ちを噛み締めている曲だと感じました。

――「Make it」の歌声が毛布のような温かさだとしたら、この曲は絹のような柔らかい聴き心地でした。

大渕 うわー!素敵なお言葉をありがとうございます!サウンド的には静かにまとまっていて、どこかかわいらしい印象の強い楽曲なので、ぽつりぽつりつぶやくようなイメージで、愛らしく歌えたらと思いました。冒頭でお話したように、私は全力疾走な感じが自分のありのままの歌い方なので、その真逆をいくアプローチの曲ということで、レコーディングではまた「ヤバいヤバい!」ってワタワタしていましたね(笑)。

“かわいい”から“宇宙人”まで何でもいける大渕野々花ワールド!

――【アニメ盤】収録の「Darling chu!!」は、ボカロPでもある、ふるーりさんが提供した“かわいい”特化型のハイテンションな片想いソング。

大渕 この曲は「恋する乙女の頭の中のかわいい自分像」というイメージで、決してリアルではない願望というか「そんな自分な気がしている」みたいな振り切ったイメージで歌いました。だからこそ“もしもし?”というセリフの箇所は生っぽい表現をしようと思って。ふるーりさんもレコーディングに立ち会ってくださったのですが、ここは声優さんっぽくアニメのキャラクターみたいに歌うのがいいのか、リアル感のある表現がいいか、お尋ねしたんです。そうしたらふるーりさんが「うわー!どっちもわかる!」みたいな感じで悩み始めて(笑)。私はリアル感のある方が、等身大で「この子の頭の中なんだ!」というのが感じられるかなと思っていることをお伝えしたら「リアルでいきましょう!」となりました。

――この“もしもし?”は恋する女の子感がめちゃくちゃ伝わってきて絶妙ですよ。

大渕 最初は自分のありのままのリアル大渕でやろうと思って普通に「もしもーし」ってやったんですけど、私自身がそういうかわいさの足りない人間なので、案の定「もうちょっと恋する乙女感を……」となって(笑)。そこから大渕ではなく「この曲を歌っている女の子」を自分の中にインストールした結果、音源になっているテイクが出ました。この部分があることで一層、女の子の脳内感が出ているのかなと思います。それと2番のワルツっぽくなるパートはメルヘンな雰囲気になるように、他の箇所よりもふわふわな感じで歌ったのもこだわりポイントです。

――大渕さんは以前にYouTubeのカバー企画で=LOVE「とくべチュ、して」を歌っていましたが、こういうかわいい系の曲も歌ってみたい気持ちがあったのですか?

大渕 私、もともとでんぱ組.incさんが大好きで、ナチュラルにかわいいというよりも、極端にかわいい曲が好みなんですよね。声優さんならではのキュートに振り切ったような歌も大好きで。なので今回の「Darling chu!!」のような曲を歌うのは念願でした。普通にかわいいくらいの曲だと「これは自分なのか……?」みたいな不思議な気持ちになるんですけど(笑)、ここまで振り切ると楽しくなっちゃうんですよね。普段の私を知っている人は、きっとこういう曲に対して抵抗がありそうで「そういうキャラじゃないっすよ」みたいなことを言いそうなイメージを持っていると思うのですが(笑)、実は逆で、こういう曲こそテンションが上がります!

――もう1曲、【通常盤】収録の「アブダクション」は“UFO・宇宙人”をモチーフにしたエッジーなナンバー。デビューシングル「朱く染めて心臓」の取材でお話していたオカルト好きの大渕さんらしさが出ています。

大渕 そうなんですよ!でも、私は恐怖心から生まれる好奇心でオカルト好きなところがあるので、基本としては怖いんですよね。なのでUFOや宇宙人の話も怖くて、こういう曲を歌っていたら宇宙人が「呼んだ?」ってきて攫われてしまいそうな気がして、ちょっと怖いです(笑)。でも、この曲は出だしから「これ好き!」ってなりましたね。絶対にファンのみんなも「大渕、どうせこういうの大好きでしょ?」って思うんだろうなと思って。

――すみません、自分もそう思いました(笑)。

大渕 アハハ(笑)。楽曲としては今っぽいですし、歌詞もすごくスピード感に溢れていて現代的な曲だと思うのですが、綴られている物語としてはちょっと挑発的な雰囲気があって、すごく刺さりました。

――“(U.F.O)”などの無機質な感じのコーラスも印象的です。

大渕 主線は楽曲の印象のままに大人っぽく王道で歌っているなかで、そこに対して、やっぱり宇宙人っぽい要素を入れたいなと思って。最初はかっこよく“(U.F.O)”と言うのもアリかなと思っていたのですが、ここは宇宙人っぽく歌うのが面白いのかなと思って、そういうアプローチにしました。全体的にアンニュイな世界観ではあるけど、その中に(声音を変えて)「ワレワレハウチュウジンデアル」みたいな感じの子たちがいたらかわいいかなと思って。

――“宇宙人ののか”が歌っているわけですね(笑)。

大渕 落ちサビの“期待していた”の部分も宇宙人パートで、感情を抜いて歌うことで余白になって無機質な憂いを帯びているところが私のお気に入りポイントです。

――以上の5曲、楽曲の方向性も歌の表現の仕方もバラバラで、以前のインタビュー(https://www.lisani.jp/0000257938/)でお話ししていた「どんな色にも染まれるアーティストになりたい」という言葉を有言実行している印象があります。

大渕 えー!ありがとうございます。去年はアニメやゲームの主題歌を担当させていただいたり、ドラマの撮影、朗読劇、アフレコの現場も重ねさせていただいて、いろんな表現の場に立たせていただいたので、それぞれの場所で得たものを、また違う場所にも今後活かしていければと思っています。2026年は、去年に誕生した“お気楽ののか”の言うことをちゃんと聞いて、もっと伸び伸びとやっていければなと考えていて。内心は焦っていようが、余裕をかましていようが、出てくるものは変わらないとは思いつつ、もっと肩の力を抜くことによってより良いものが出せるとも思うんですよ。まずは慌てている自分を面白がるところから始めようと思います。焦ってる自分を眺めるというよりは、「ヤバい、焦ってるじゃん私!」って捉えて楽しむくらいのお気楽さがいいのかなって、今回のシングルの制作を通じて気付くことができたので。


●リリース情報
「Make it」
2026年2月25日発売

【直筆サイン入り限定盤(CD+フォトブック+直筆サイン入りチェキ)】

品番:VTZL-264
価格:¥3,300(税込)

<CD>
1. Make it
2. Magic Clock
3. SweetRoom823
4. Make it(Instrumental)
5. SweetRoom823(Instrumental)

【アニメ盤】

品番:VTCL-35391
価格:¥1,430(税込)

<CD>
1. Make it
2. Magic Clock
3. Darling chu!!
4. Darling chu!!(Instrumental)

【通常盤】

品番:VTCL-35390
価格:¥1,430(税込)

<CD>
1. Make it
2. Magic Clock
3. アブダクション
4. アブダクション(Instrumental)

●リリースイベント情報
・2026年2月27日(金)19:00~
内容:「ミニライブ&特典ポスターお渡し会」
会場:animate hall BLACK (アニメイト池袋本店 北館9F)

・2026年2月28日(土)13:00~
内容:「推し撮り会(チェキ撮影会)」
会場:アニメイト秋葉原1号館 7Fイベントスペース

・2026年3月1日(日)①13:00~ ②15:00~
内容:「ミニライブ&特典ステッカーお渡し会」
会場:ヨドバシカメラ マルチメディア梅田 2F LINKS広場

・2026年3月1日(日)18:00~
内容:「ミニトーク&私物サイン会」
会場:アニメイト大阪日本橋店5階イベントホール

・2026年3月8日(日)13:00~
内容:「ミニライブ&サイン会」
会場:タワーレコード新宿店(9Fイベントスペース)

関連リンク

大渕野々花
3rdシングル「Make it」特設サイト
https://www.jvcmusic.co.jp/nonoka/3rd_single/

オフィシャルX
https://x.com/tiny_WildFlor

YouTube
https://www.youtube.com/@obuchinonoka

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