――2曲目の「Awaking Step」は、また別の意味で春咲さんらしい1曲です。散歩が好きとのことで。
春咲 はい。私は散歩や体を動かすことが好きなので、朝のワークアウトや散歩中、通勤通学中にも聴ける軽やかな曲にしたいとお願いしました。ただ、ネガティブな私は朝から明る“すぎる”曲を聴くと焦げちゃうんですよ(笑)。なので明るすぎず、春に吹く暑くも寒くもない心地良い風のような楽曲になったら嬉しいなと思っていたんです。重永さんにいくつかポイントだけお伝えしたら、まさに朝から聴いても焦げないくらいの明るさと軽やかさを備えた楽曲が送られてきました。重永さんのすごさに改めて驚きましたね。
――伝えた内容の端々から感じ取ったのでしょうね。
春咲 今回の3曲の中で、この「Awaking Step」が私のことを何も知らない人でも、「春咲 暖」という名前にしっくりくる曲だなと思います。私自身も、この曲を聴きながら朝にちょっとステップを刻みながら散歩したいです。
――特に好きなフレーズやメロディを挙げるならどこでしょうか?
春咲 1番のBメロの“誰かが旅した道に 誰かが恋した日々に”ですね。これって私も散歩している時によく感じるんです。自分が歩いている道は、誰かの通学路かもしれないし、いまは住んでいないけどこの街で生まれ育った人がずっと歩いてきた道かもしれない。もしかしたら誰かが恋していた時に歩いた道かもしれない。そう思うと景色が違って見えるんです。そういったことも重永さんが言語化、メロディ化してくださって。私が普段思っていることを曲として歌えるのがこんなに幸せなんだなって、このフレーズで感じました。大好きなフレーズです。
――春咲さんのように色々妄想しながら歩くのが好きな人もいれば、逆に何も考えずに歩くのが好きな人もいるでしょうが、どちらも散歩の良さですよね。
春咲 そうですね。私の場合は、真っ暗な部屋でカーテンを閉めて布団をかぶって考え事するよりも、歩いて考え事をするほうがいいタイプなので、私のような暗い人にもぜひ聴いてもらいたいです(笑)。
――そして、3曲目の「GATCHA」はダンサブルで格好いいサウンドに仕上がっています。
春咲 スタッフさんがビリー・アイリッシュの「bad guy」のような曲はどうかと提案してくださり、私も低音が響く曲は好きでしたし、ゴリゴリに踊れる曲が欲しいと思っていたので、低音を響かせて踊れる楽曲を作っていただきました。
――ただ、歌詞を読むと、これってガチャをコンプリートした人の心情を歌っている……?と思えなくもないですが。
春咲 実は、歌詞は重永さんが先行して書いていて、その時はおっしゃる通り“ガチャをコンプリートした人の曲”というイメージでした。でも、それ以上にTiktokとかで踊れそうな曲だし、ライブ映えしそうな曲だなと感じたんです。なので、少し歌詞を変更していただきました。例えば、英語の“Dance”の部分は最初違う言葉だったんです。そこを“Dance”に変えて、「みんな思うがままに一緒に踊ろう!」って曲になりました。
――そうだったのですね。
春咲 しかも、ライブでよくある、披露前に「振付をレクチャーするので、一緒に踊ってください!」という感じではなく、行ったことはないですけどクラブの感じといいますか。みんな思うがまま好き勝手踊っている雰囲気ですね。ダンスバトルみたいになるもの面白そうと思い、そういう話を伝えて歌詞を少し修正していただき、完成したのが「GATCHA」です。そういえば、陽高(真白)さんがすごく気に入っていました。ギャルに刺さるんですかね?(笑)。
――ダンサブルなミュージックが刺さったのかもしれないですね。
春咲 私からのリクエストはもう1つあって、ラップのフレーズを歌いたかったので、それも詰め込んでいただきました。2番のBメロは私のやりたいことが詰め込まれています。
――他にもこだわった部分があれば教えてください。
春咲 初めて曲を聴いた時、私は“ありったけでガチャ”の“ガチャ”がスイッチを入れる音に聴こえたんです。その音が鳴るとフィーバータイムに突入してみんなで踊る。そういうスイッチを入れるフレーズになったらいいなと思い、後ろに入っている“ガチャ”という音(SE)はめちゃくちゃこだわりました。
――ご自身の中で明確な音のイメージがあったのですか?
春咲 そうなんです。でも、私がイメージしている音を上手く言語化できず、「これはどうですか?」と送っていただくたびに「違います」と。自分では曲も作れないくせに、「これはどうですか?」「違います」「どうですか?」「違います」と何度もやり取りがあって、最終的には自分で見つけた音を使いました。
――そういうところも完璧主義な性格が出ていますね。
春咲 やっぱり自分の曲だしこだわりたくて。自分が納得できる音にさせてもらいました。なので、自由に踊りつつも、この部分のときは「これが春咲さんのこだわったガチャ音か」と集中して聴いてもらいたいです(笑)。
――ここに続く歌詞が“I just wanna with you, Dance!”ですからね。ライブでの披露も楽しみです。
春咲 そういう意味だと、「GATCHA」はライブでどうなるか一番わからない曲かもしれないです。皆さんがファンキーに踊り出すかもしれないので、私も負けないようにゴリゴリに踊りたいと思います。もちろん、踊りたくない人は踊らないで、見る専でも構わないです。自由に楽しんでいただけたら嬉しいですね。
――1stシングルは自身の葛藤から趣味、こだわりが詰め込まれた1枚となりましたね。少し気は早いですが、アーティストとして今後やってみたいことや、歌ってみたいジャンルなどをお聞かせください。
春咲 そうですね……昔から聴いてきた私のオタク魂に馴染んでいる系統の曲も歌ってみたいですし、爽やかロック系の曲や印象的なフレーズを繰り返すような曲も歌ってみたい。自分には合わないと思われるような曲にも挑戦してみたい。ライブもたくさんやりたいですし、生バンドのライブもやってみたい。やりたいことは無限に出てくると思います。でも、いったんは今回の「リミナル」にいまやりたいものを詰め込みました。私は突然パッと思い付くタイプなので、多彩な発想が生まれるように、常に色んなものをインプットしていきたいです。
――そのような楽曲やライブも期待しています。
春咲 最近、「自分のやりたいことに真摯に向き合っているのんちゃんが好き」と言っていただけることも多いので、これからも自分の「好き」や「やりたい」を極めていけたらいいなと思います。私が好き勝手やっているのを見守ってくれる。それが、今の私と応援してくださっている皆さんとの構図だと感じているからこそ、好きを極めて表現したものをちゃんとお届けできるように頑張ります。
――それができるのも、キャラクターでもなくユニットでもない“アーティスト・春咲 暖”の活動ですからね。
春咲 私のことだから、これをやってほしいというリクエストを普通に無視する可能性はありますけどね(笑)。あと、いつか地元の秋田でライブをしたいです。秋田に住んでいた頃、地元でのライブが少ないのは身を持って体感していましたから。
――「リミナル」発売の直前には、陽高真白さんとのツーマンライブ“Luminous 2026”が開催されます。どのようなライブにしたいですか?
春咲 タイトルの「Luminous(ルミナス)」とは星の誕生する時に発する強い光のことで、私がつけさせてもらいました。私と真白が1人のアーティストとして産声をあげる瞬間が、星の誕生と同じくらい強い輝きを発して、皆さんに衝撃や感動を与えられるライブになるように頑張って準備をしています。私だけが発することのできる輝きをぜひ目に焼き付けてもらいたいです。
●リリース情報
春咲暖1st Single「リミナル」

2026年2月13日発売
価格:¥2,500(税込)
品番:SLRL-10174
<CD>
1. リミナル
2. Awaking Step
3. GATCHA
4. リミナル -Instrumental-
5. Awaking Step -Instrumental-
6. GATCHA -Instrumental-
SMA VOICE限定特典:オリジナルコースター(2枚セット)
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春咲 暖 X
https://x.com/Harusaki_non
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