――続いてカップリング曲「Romantic Showdown」ですが、こちらも今までのi☆Risになかったシンフォニックメタル調の楽曲になっていますね。
山北 はい。私、最初この曲が送られてきたとき、ちょっと笑っちゃって(笑)。
――それはなぜ?
山北 パチンコ遊技機『カケグルイ』の曲だとは聞いていたんですけど、想像を遥かに上回るレベルの壮大さで「なんだこれ!?」みたいになっちゃって。多分この曲を知らない人に「i☆Risの曲です」と言ってイントロだけ聴かせても「まさかぁ(笑)」ってなりそうなくらい我々に馴染みがなさすぎた曲調なんですよ。
茜屋 私が初めて聴いたのは何かのレコーディングの休憩中だったんですけど……笑いましたね(笑)。今までグループとしてやっていないジャンルすぎて「決定じゃないよね?候補か何かだよね?」って最初思ったぐらいだったんです。でもパチンコ遊技機『カケグルイ』の曲だと聞いて、すごくぶっ飛んだ曲なことにちょっと納得したというか……確変が見えました。パチンコのことはよくわからないですけど、「『たまらない!』って言って確変がくるんだろうなぁ」みたいなイメージで(笑)。
山北 それと私、真面目に演技したりすると恥ずかしくてちょっと笑みを浮かべちゃうタイプなので、「この曲を真剣に歌えるかな?」というのもすごく心配だったんです。そう思うぐらい世界観が作り込まれているということでもあるんですけど……。
久保田 ただこの曲のレコーディングってもう覚えていないぐらい前のことなんです。だから記憶がおぼろげなんですけど、多分もらった時に「なんだこれ!」と思った気がするし……。で、今年のツアーだったかな?みんなでごはんを食べている時に「これがカップリングに入る」と言われたんですけど、曲名を言われてもなんにも思い出せなくて。それで完成版を聴かせてもらった時には改めて「なんだこれ!」と思いました(笑)。あとi☆Risって最近はツアーや周年ライブみたいなワンマンのセトリを基本的に自分たちで話し合って決めているので、「また入れどころに悩む曲が増えた!」という感想もありましたね(笑)。この曲が単体で完成されすぎちゃっているのでどうしたら他の曲たちと仲良くしていくのかが想像できなくて。
――それぐらいの狂気にあふれている曲だと思うのですが、レコーディングの記憶もあまりないのでしょうか?
久保田 そうなんです。あんまり……セリフだけは、不安な気持ちいっぱいでレコーディングに行って、不安な気持ちでやって、不安なまま帰ってきたことはよく覚えているんですけど……。でも「声優やってて良かった!」と思ったのは覚えています。多分アイドルだけをやっていたら抱えきれなかった曲だろうなって。
――セリフは曲中でもポイントの1つでもあります。
久保田 そうですね。しかもその他の普通に歌っている平メロも含めて、本当に他の楽曲と雰囲気が全然違う、世界観に入り込まなきゃいけないような曲なんですよ。その中で私はセリフを言わせていただきましたけど、「ずっと役を演じている」みたいな感じで乗り越えました。
――役を演じている感覚とは?
久保田 私は声優としては『カケグルイ』という世界に携わっていませんけど、「私が『カケグルイ』という世界で役をやったら、こんな感じなのでは?」という感覚で。実際やったことがないので迷いもありましたけど、でも「そうしないと乗り越えられない!」と思いました。
山北 私も似たような感覚で歌ったんですけど、セリフとか高音ではなく低音の担当が多かったので、ふつふつと燃える炎のようなイメージもあったといいますか……。あんまり語らないけど強いセクシーな人みたいな感覚で歌っていました(笑)。ただ、例えば芹澤さんは曲の最後に思い切り笑い狂ったりしていますけど、逆に私は意外とすんなり歌い終わったような感じでしたね。
茜屋 私もちょっとそれに近いかな?歌う時は「ミュージカルやってます」みたいな気分でしたね。セリフとか笑い声のパートはなく、歌もサビ後半とかではファルセット多めではあったんですけど。でもそれぐらいの心持ちじゃないとたぶん成り立たない曲だろうなと考えて、そこは割り切って歌っていきました。それとこの曲は振付もあって本当に5人で戦い競い合っている感覚があるんです。なのでパフォーマンス中も良い意味でバチバチしながらのステージングになっていると思います。

――パフォーマンスの面ではそういう部分がポイントになってくる。
茜屋 そうですね。ダンスではない動きで見せる振付もあったりするので、そういうところを通じてこの曲の世界観を表現できたら決まるんじゃないかなと思っています。ちょうど“TITLE MATCH”のアーカイブ放送期間中なので、視覚も含めて曲全体を楽しんでもらえたら嬉しいですね。
山北 ただダンスについては個人的には最後にすごくムカつくところがありまして。ある意味初披露になった“TITLE MATCH”にふさわしい振付ではあるんですけど……私は不服です(笑)。
――どんなものになっているか楽しみにしております(笑)。さて、繰り返しになりますが本作は皆さんの新たな一面を感じられるものになっているので、今後またどんな新しいものが見られるのかにも期待が高まります。そこで最後に「今のi☆Risでこういうことをやったら面白いのでは?」と思うことを挙げていただきたいのですが。
久保田 ちょっとズレちゃうかもしれないんですけど……今、昔の曲を再レコーディングしたら全然雰囲気が違うんだろうなぁとは思います。最近“TITLE MATCH”のリハをやっているのもあって、歌詞とかを覚えるためにi☆Risちゃんの曲を聴き返しているんですけど、「わー、声若い!」みたいに感じるんですね。だから昔の曲をレコーディングし直したら同じ曲でも新鮮味を感じられるような気がするんですよ。
――たしかに、初期曲だと10年以上前だったりもしますからね。
久保田 はい。特に「Color」と「らむねサンセット」なんて再レコーディングしたら全然違う雰囲気になりそうだから、今ならではの良さも感じられるうえに、あの頃だからこその良さもよりはっきり見えてくる気がして。色んな楽しみ方ができて面白そうだなって思います。
茜屋 私、最近個人的に合唱部歌いにハマってまして。最近“TITLE MATCH”のリハのなかで、セトリにある「HERO」を歌う時になぜか合唱っぽくなっちゃったのをきっかけに、「絶対違う曲を合唱部風に歌う」というくだらない遊びをしているんですけど……(笑)。そういう「合唱リミックス」みたいなものといいますか。
――演奏もグランドピアノだけ、のような?
茜屋 はい。実現は難しいとは思うんですけど、なかなか日の目を見ない曲も多いから、そういう曲を合唱リミックスにして歌ってみたら面白いかも!と思って。合唱に限らなくても色んなアレンジで歌ってみたら面白いんじゃないでしょうか?
山北 私、全く同じことを言おうかと思ってた(笑)。
茜屋 ありがとう(笑)。
山北 その合唱部歌いの悪ノリをしているのはだいたいこの2人なので(笑)。でもi☆Risってラジオの企画で劇団i☆Risをやったりコントをやったりと色んなことをしているからi☆Ris合唱部があってもいいでしょうし……。それにi☆Risに普通にアカペラの曲があってもよくないですか? 私は昔、東方神起さんが好きだったんですけど、ライブで自分たちの歌声だけでハーモニーを響かせていたのを見て「本当に素晴らしいな!」と感銘を受けたんです。それってうまいグループにしかできないことだと思うので、今ならゴスペルi☆Risが1曲ぐらいあっても良いような気はしますね。
――それはまさに今だからこそできること。
山北 はい。もうすぐクリスマスですけど、もう10年以上歌われていない「もしも毎日がクリスマスだったら」も今ならゴスペルスタイルで歌えそうですし。そういう意味でも拾われていない曲がまだまだたくさんあるので、何かしらの形で披露する機会を作りたいです!
●リリース情報
「夢へのヒトカケラ」
11月19日発売

【CD+Blu‐ray】
品番:EYCA-14866/B
価格:¥2,970(税込)
【CD+DVD】
品番:EYCA-14865/B
価格:¥2,750(税込)
【CD only】
品番:EYCA-14867
価格:¥1,870(税込)
<CD>
M-1. 夢へのヒトカケラ
M-2. Romantic Showdown
M-3. 夢へのヒトカケラ -instrumental-
M-4. Romantic Showdown -instrumental-
M-5. 夢へのヒトカケラ -Off Main Vocal-
M-6. Romantic Showdown -Off Main Vocal-
初回封入特典:トレーディングカード (全15種類から1枚ランダム封入/数量限定でホログラム仕様入り!!)
<BD/DVD>
夢へのヒトカケラ -Music Video-
夢へのヒトカケラ -Off shot Movie-
●作品情報
TVアニメ『嘆きの亡霊は引退したい』第2クール
10月よりTOKYO MX、BS日テレ、サンテレビ、AT-X、MBSにて放送決定
TVアニメ第1クールがTOKYO MXにて毎週月曜日19:00〜より放送中
i☆Risオフィシャルサイト
https://iris.dive2ent.com/
TVアニメ『嘆きの亡霊は引退したい』公式サイト
https://nageki-anime.com
SHARE