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INTERVIEW

2025.11.14

自身も堀田美緒役で出演するTVアニメ『不器用な先輩。』のEDテーマ「不器用に 君のとなり」をリリースする前島亜美。アーティストデビュー1周年を迎える彼女に、シングルへの思いと直前に迫った2ndライブへの意気込みを聞く!

自身も堀田美緒役で出演するTVアニメ『不器用な先輩。』のEDテーマ「不器用に 君のとなり」をリリースする前島亜美。アーティストデビュー1周年を迎える彼女に、シングルへの思いと直前に迫った2ndライブへの意気込みを聞く!

アーティストデビュー1周年を迎える今年11月に2ndシングル「不器用に 君のとなり」をリリースする前島亜美。2作連続のアニメタイアップとなる今作は、自身も堀田美緒役で出演するTVアニメ『不器用な先輩。』のEDテーマ。作品の雰囲気にぴったりな心温まるような楽曲で、不器用ながらも真っ直ぐな気持ちを歌い上げている。このシングルに込めた思いを、開催直前となった2ndライブへの意気込みと合わせて聞いてみた。

INTERVIEW & TEXT BY 仲上佳克

不器用は思いやりの裏返しでもあり、愛すべき点でもあるのかな

――「不器用に 君のとなり」は前作「Wish for you」に引き続き2作連続のアニメタイアップとなりますが、今回はどんな思いで制作に臨まれましたか?

前島亜美 まず、初めてのタイアップだった『公女殿下の家庭教師』のオンエアがありまして、TVで自分のうたう歌に合わせてアニメのオープニング映像を観たときに本当に鳥肌が立ち、こんなに光栄なことはないなと思いました。改めて責任感といいますか、多くの方に届くものなんだと実感してからの2ndシングルの制作となりましたが、今回はエンディングなので本編を観終わった皆さんが耳にする楽曲ということで、作品の温かい空気感の余韻のまま楽しめるような聴きなじみがいい曲にしたいなと思いました。

――オープニングとエンディングの違いも意識しましたか?

前島 オープニングのときは先陣を切るというか、「作品を背負わなきゃ!」みたいな気持ちがすごくあったんですけど、エンディングは後ろから支える、見守る立ち位置でもあるのかなと思っていて。今回は曲調が柔らかいのもあるんですけど、空回りするほどの責任感は感じずに、作品と共に「ありがとうございました」と締めくくるような、包み込むような気持ちで歌をうたえたなと思っています。また、今回はオープニングを同じレーベルの大先輩のangelaさんが歌われているので、そこの心強さもあり、先輩に胸を借りるつもりで歌わせていただけたかなと思います。

――「不器用に 君のとなり」の歌詞で共感した部分はありますか?

前島 たくさんありますね。特に1Cの歌詞の“君が私の声を聞いてる/そして微笑むから/孤独より強くなれる/気持ち知ったよ”とかは、私が日頃から応援してくださっている方々に支えてもらっている気持ちそのままだなと思っていて、ライブで歌ったときにはとてもグッとくるだろうなと思ったりしますね。あとはDメロの“誰だって自分を信じきれなくて/臆病になって/それでも誰かが寄り添ってくれたら/癒える傷もある”とかも、すごく沁みるなあと思います。今回、作品にも堀田美緒役として出演させていただくんですけど、堀田ちゃんの立ち位置もみんなを繋ぐ、見守り役みたいな部分があるんですよね。だから、堀田ちゃんの気持ちとしても歌いやすかったといいますか、自分のことでもあり、誰かのことでもあるというのが、すごくしっくりきやすかったなと思います。

――作品のタイトルにも曲のタイトルにも「不器用」と入っていますが、前島さんは自分で「不器用だなあ」と思うことはありますか?

前島 不器用の塊ですね。私はB型なので、血液型から不器用というところもあるんですけど、物忘れとかもすごいのでメモを取っていないと日常生活がままならない。お買い物に行って、必要なものがあるから買いに行っているのに、すっかり忘れてしまうとか、しょっちゅうなので(笑)。自分の思っていることが上手く伝えられないとか、上手く言葉にできないとか、誰しも感じることではあるかもしれないんですけど、そういう小さいことが積み重なって自分は不器用だなと思ったりします。

――そういう意味では自分を不器用だと思っている人に寄り添える作品であり、歌なのかもしれないですね。

前島 作品を観ていても、不器用って思いやりの裏返しというか、人を尊重する心だとか慮る気持ちがあるからこそ、「失礼をしないように」「迷惑をかけないように」「傷つけないように」みたいな気持ちで、不器用センサーが発動してくるのかなと思いますね。ともすると不器用は愛すべき点でもあるのかなと思えたりするので、エンディングの曲を通してもメッセージが伝わるといいなと思います。

――「不器用に 君のとなり」のMVは日常の何気ない瞬間を切り取ったような映像になっていますね。

前島 今回は温かみのある日常を撮ろうということで、フィルムっぽく撮影をしていただきまして、衣装も決め決めでキラキラでというよりは私服でも着ていそうなナチュラルな服装と部屋着で撮影をしました。曲のタイトルが「不器用に 君のとなり」ということで、その“君”という対象になるものをMVの中でたくさん作っていまして、まず初めて自分以外の出演者でネコちゃんをお迎えして、一緒に撮影していてすごく楽しかったですし、あとは観葉植物にお水をあげたりとか、本を読んだりとか、運動をしたりとか、そういう日常を生きていて周りにあるものだったり、時間だったりを“君”というふうに捉えられるんじゃないかなという感じで作っていただいています。あと、落ちサビのところでアカペラ歌唱に初めて挑戦しました。現場で歌ったものがそのまま入っているんですけど、鏡の中の自分に対して歌をうたっている=自分自身も“君”といえるのかもねということで撮影をしたので、“君”という点で解釈がとても広がったMVになったなと思います。

――アカペラの部分はティザー映像として公開されましたが、反響はありましたか?

前島 反響ありました!「アカペラで始まる曲なんですか?」みたいな反応もあったりして、「違うよー」と思いながら(笑)。MVの目玉をティザーでどんどん出しちゃう心意気がかっこいいなと思いましたね。監督や撮影チームの皆さんが本当に素晴らしくて、ぜひまたご一緒したいなと思いました。

――このインタビューを実施している時点で『不器用な先輩。』第1話が放送されたばかりですが、本編やエンディング映像をご覧になっての感想をお聞かせください。

前島 私は1話のアフレコに参加していなかったので初見ということになったんですけど、とてもワクワクしましたね。漫画で読んでいた風景が立体的に広がっていましたし、ヒロインの鉄輪(梓)さんが本当に魅力的なキャラクターだなと。私はオフの方言をしゃべっている姿とか、ちょっとおっちょこちょいをしちゃう等身大の鉄輪さんが大好きなので、これからの展開を楽しみにしていただけたらなと思うのと、エンディングが流れたとき「来たー!」と思いました。1話って、エンディングが流れない場合もあるじゃないですか。

――オープニングの曲がエンディングで流れることもありますからね。

前島 特殊エンディングみたいな。それでもしかしたら流れないかもなと思っていたんですけど、流していただけて、そこでエンディングの映像も初見だったのですが、鉄輪さんの小さい頃から始まって、登場人物みんな出てきて、ifの世界線というか、戦場とか宇宙とか、いろんなシチュエーションでみんなが決めポーズをしていて、日常から広がっていく景色みたいなのも見られて嬉しかったですし、今までの鉄輪さんをすべて素晴らしくて素敵なんだよと肯定できるような映像だったなと思いました。あとは動いている堀田ちゃんが見られたのも嬉しかったです。早くしゃべり出してほしいなあと。

――堀田美緒はどんなキャラクターだと感じていますか?

前島 堀田ちゃんはナイスアシストをする立場にいるかなと思います。太陽のように前向きなエネルギーを持っている子で、鉄輪さんと亀川(侑)君はもちろんなんですけど、人と人を繋いでいく輪の中心にいるような子だなと思っていて、それでいて、人の繊細な感情の機微に敏感だし、寄り添えるし、思いやることもできるけど、時に「行ってこい!」って、背中をドンと押せるようなパワフルさも持っている。共感できるところもあるし、尊敬するところもある、快活な女の子だなと思います。

――自分で演じながらも、近くにいてほしいと思えるような?

前島 本当に友達になってほしいと思いました。私はクヨクヨ悩んじゃうタイプなので、堀田ちゃんに相談したいなって。「大丈夫だよ」って言ってほしいなと思ったりしましたね。

次ページ:時に亜流だと言われたとしても、それが自分らしさとして確立していけば

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