INTERVIEW
2025.11.01
――そんな紆余曲折があって、今年4月、ついにメジャーデビュー。決まったとき、率直にどう感じましたか?
ウタノ もちろん嬉しかったんですが、多くの人たちがたくさん動いてくれて実現したことなので、プレッシャーもすごくありました。嬉しさ半分、怖さ半分みたいな。レーベルの方、事務所のスタッフさん、そして何より、白玖ウタノを応援してくれるファンのみんな……いろんな人の期待を背負う責任が生まれますよね。そういう皆さんの想いを無駄にしたくないし、落胆させたくない。それに対する自分の覚悟は足りてるのかな?ということも、すごく考えました。
――ファンの方はとても喜んでくれましたよね。
ウタノ はい、とても。でもその反応が怖い面も、私の中にはありました。バーチャルでの活動は、生配信というとても身近なコンテンツでの交流があるので、近い距離感で応援してくださるんですね。そのなかにはきっと「夢が叶う」ことを応援してくれている方もいると思ってて、じゃあ、その夢が叶い始めたら「もうこの子は大丈夫だな」と、手を離されてしまうんじゃないか?そういう不安は、今もあります。だから思ったんです。1stシングルを応援してもらえたのは、新人だからというビギナーズラックだったかもしれない。ここからアニソンシンガーとしてずっと歌っていけるアーティストになるためには、2ndシングルの“2”という数字をちゃんと乗り越えて、白玖ウタノの歌だから聴きたい、白玖ウタノのライブだから観たいと思わせる活動をしていかなきゃいけないんだ!と。そういう改めての覚悟は、ここ数ヶ月、自分の中に育っています。
――とても冷静で真摯に自分の活動を見ていますね。新人とは思えないですよ。
ウタノ ネガティブなので(苦笑)。1stシングルからずっと、今も周りの皆さんに助けていただいてばかりで、本当にありがたいです。「BREAK OUT DREAMER」の作詞をしてくださった栗林みな実さんのファンの方が、ずっと私の配信を観てくださっていたり、今回の「Door→」の作詞をしてくださった川田まみさんが、シングルとライブの告知をXでリポストしてくれたり、関わってくださったアーティストさん、作家さん、その関係者の方々もSNSでシングルの宣伝をたくさんしてくださったり!1stシングルもチャレンジでしたが、2ndシングルもより多くの人に聴いていただけることが、皆さんへの恩返しになればいいなと思います。
――その2ndシングル「Door→」が先日リリースされましたが、先ほどもお話に出たように、作詞を担当されたのは、あの川田まみさんです。ウタノさんも生配信の“歌枠”で、川田さんの「JOINT」や「No buts!」を歌ってらっしゃいましたよね?
ウタノ ずっと大好きなアーティストさんです。私もギターボーカルをやっているので、川田さんの歌やギターパフォーマンスからも学ぶことばかりです。作詞を担当されることが決まったと連絡が来たときは、びっくりしすぎてスマホを放り投げちゃいました(笑)。曲を書いていただくにあたっての打ち合わせでも私のことをお話ししたんですけど、歌詞を受け取ったときは、これこそが私の歌だと思えました。シンガーとして表に見えてる部分と裏の葛藤を落とし込んでくださっていて。ドアを開いて次のステージへ!というメッセージも伝わってきて、心が震えました。ネガティブな自分を受け止めて、答えはなくても、選んだ道をどんどんドアを開いて進んでいくんだと。
――さっきウタノさんがおっしゃっていた、このシングルで“2”という数字を乗り越えていくんだ!という気持ちとも非常にシンクロしますよね。
ウタノ そうなんです。この歌詞をいただけたのは運命だな!って思いながら歌いました。
――そして作曲・編曲は前作「BREAK OUT DREAMER」に続き、GRANRODEOのe-ZUKAさんこと飯塚昌明さんですね。
ウタノ もともとGRANRODEOさんの曲はたくさん聴いてきたんですが、最初はe-ZUKAさんの曲は大好きだけど、私に歌いこなせるのか?と思いながら、「BREAK OUT DREAMER」に挑戦させてもらったんです。それを頑張って乗り越えての「Door→」。事前にプロデューサーさんからは、よりロック色を強めた曲を書いていただくとは聞いていました。デモを受け取ったのが夜中で、ちょうどお風呂に入ろうとしていたところだったんです。でもお風呂に浸かる前に絶対に聴いておきたいと思って、音を出したら……イントロのリフを聴いた瞬間、あまりにギターがかっこよくて、半裸で小躍りしちゃいました(笑)。
――あら、かわいい(笑)。
ウタノ でも、自分が普段歌ってる曲よりはちょっと低めの曲だったので、これをどう自分がかっこよく歌えるだろうか?とは思いました。そこには川田さんが歌ってくださった仮歌も入っていたんですけど……これは仮歌を聴きすぎちゃダメだと。
――なぜですか?
ウタノ 素敵すぎて!川田さんの歌が好きだからこそ、あまりたくさん聴いてしまうと、私がその歌い回しに寄せてしまうと思ったんです。まずは自分の歌にしなければと思って、死ぬほど聴き込みたい気持ちを、グッと我慢しながら練習しました。
――レコーディングは「BREAK OUT DREAMER」に引き続き、e-ZUKAさんがボーカルディレクションをしてくれたそうですね。
ウタノ はい。e-ZUKAさんはとてもお優しくて、厳しいダメ出しとかはされない方だと伺っていたんですけど、私はビシバシ言っていただかないと迷子になっちゃう人なので、「BREAK OUT DREAMER」のときからe-ZUKAさんにもそうお伝えしていました。それを乗り越えての今回だったので、e-ZUKAさんからもたくさんアドバイスをいただきながら歌わせてもらいました。
――特にこだわったところはどこでした?
ウタノ サビの最後です。ネガティブな自分じゃなく、そこはバシッと決めたかったので、どうやったらよりかっこよく決められるかを意識しました。ほかにもこの曲はキメが多いんです。例えば2番のラップパートが終わったあと、 “1枚目の記憶抱きしめながら”というフレーズで音が止まるところは、ボーカルだけでどう聴かせるか?にもこだわりました。普段あまり歌ったことのない感じ、ちょっと低めのボーカルの良さがある曲なので、新しい自分が出せたと思います。今聴いても「自分がこれほんとに歌ったの?」ってちょっと不思議に思うくらいですね。
――カップリング曲「ブルーシフト」も、新しいウタノさんに出会える曲です。作詞はきみコさん、作曲・編曲は佐々木 淳(ササキジュン)さん。nano.RIPEのお2人らしい、爽やかなギターロックです。
ウタノ nano.RIPEさんも大好きなアーティストさんで、いつか楽曲を書いていただきたかったので、とても嬉しかったです。これは「Door→」とは全くテイストが違うんですが、だからこその難しさがあって。私はいつも、命を削って全力で歌っていますが、この曲はその全力を抑えて、一休みする自分というか。1歩引いて歌うことが課題だったので、苦労しました。歌っている最中、何度も「そこはもう少し抜いて歌おう」というディレクションをいただいたんですけど……自分でも、ただ力を抜けばいいわけじゃなくて、“抜いた表現を出す”ってどうしたらいいんだろう?と試行錯誤して。
――ボーカリストとしてのスキルアップにもなりましたね。
ウタノ ほんとにそうなんです。レコーディングしながら、私自身がすごく成長させてもらえました。途中のロングトーンとかラストのサビは解放して、いつもの自分らしさも出せたので、その変化を楽しんでもらえたら嬉しいです。
――もう1つのカップリング、「Blessed Rain」もまた曲調が違います。こちらは作詞が結城アイラさん、作曲・編曲はPENGUIN RESEARCHの神田ジョンさん。とてもドラマティックなバラードです。
ウタノ どんなに心が痛んでいても、やっぱり歌が好きで仕方ない。私はただ音楽が好きで、歌が好きだという気持ちを、結城アイラさんが言葉にしてくださいました。バラードって誰かに向けての気持ちを伝える曲が多いと思うんですけど、この曲は自分の内側の曲。それを聴いてくれる方にどう伝えたらいいのかは、すごく難しくて。
――音楽そのものへのメッセージですからね。どのように、答えを見つけていったんですか?
ウタノ スタジオには結城さんも神田さんもいらしてくれたんですが、ブースの電気を消して、全部をシャットアウトして、自分の世界に入って歌ってほしいというアドバイスをいただいて。そうすると1テイク目と2テイク目では、私の中から全然違うものが出てきたんです。誰かに伝えたいとかじゃなく、自分はこうなんだ!という思いをどれだけ曲に込められるか。そういう戦いを続けたので、今まで生きてきた中で一番時間がかかったレコーディングになりました。
――だから、まるでウタノさんがその場にいるような……感情のすべてが溢れ出る熱唱に胸が締め付けられます。
ウタノ 私も途中で、溢れすぎじゃないか?と不安もあったんですけど、そのままでいいんだと励ましてもらいながら歌えたおかげで、全部を出し切ることができました。
――どの楽曲も、まさにウタノさんが“新しいドア”を開けていったシングルになりましたね。
ウタノ 本当にそう思います。すべての曲が白玖ウタノにとっての新たな挑戦だったので、より多くの方に聴いていただきたい2ndシングルになりました。
――そんな「Door→」を引っさげての2ndワンマンライブ“UTANO LIVE!! -at Zepp DiverCity-”が、11月5日に迫っています。ウタノさんはずっと、Zeppでワンマンをやるのが夢と語ってきたので、感慨もひとしおですね。
ウタノ そうなんです!今回のシングル曲は、自分自身を歌った内向的な3曲なので、それをライブで歌ったときに自分がどうなるんだろう?というのも楽しみです。
――どんなステージにしたいですか?
ウタノ 普段から、私の“歌枠”はあまり休憩を挟まずノンストップでやっているので、ライブステージでもノンストップで全力の歌をお届けしたいというのがまずあります。今回は開催が平日なので、会場に来てくれるファンの皆さんも、Zepp DiverCityまで足を運ぶのは、大変だと思うんですね。学校やお仕事もあるのに。だからこそ、ちょっと無理してでも来て良かった!と思ってもらいたい。きっと……緊張してお腹が痛くなったり(苦笑)、失敗しちゃったりすることもあると思うんですけど……私がLiSAさんから学んだ“誰よりも自分がライブを楽しむこと”を忘れずに、白玖ウタノの歌を全力でお届けしたいです。
――東京での開催なので、会場に来られない方はZ-aNでのアーカイブ付き配信もありますし、多くの方に歌声を届かせてほしいですね。そして……セットリストのヒントも、リスアニ!読者にちょっとだけいただけたら!
ウタノ オリジナル曲だけでなく、アニソンカバーももちろん歌います。これからどんなにオリジナルが増えたとしても、私を育ててくれたのはアニソンなので、歌わないという選択肢は私の中にはない。今回も自分の人生を変えてくれたアニソン、大好きな曲を、悩みながらもたくさん選曲させてもらっているので、そちらも楽しみにしてください!
●リリース情報
2ndシングル
「Door→」

品番:ERK-1003
価格:¥1,650(税込)
01. Door→
作詞:川田まみ 作曲・編曲:飯塚昌明
02. ブルーシフト
作詞:きみコ 作曲・編曲:佐々木 淳
03. Blessed Rain
作詞:結城アイラ 作曲・編曲:神田ジョン
04. Door→(OFF VOCAL)
05. ブルーシフト(OFF VOCAL)
06. Blessed Rain(OFF VOCAL)
●ライブ情報
白玖ウタノ2nd3DLIVE「UTANO LIVE!! – at Zepp DiverCity -」
2025年11月5日(水) 開場:18:00/開演:19:00
会場:Zepp DiverCity(TOKYO)
東京都江東区青海1-1-10ダイバーシティ東京プラザ1F
会場チケット: A席 8,800円(税込)
配信チケット:¥6,000円(税込)
【特典】スペシャルデジタル特典(公演終了後から順次配布)
販売開始 2025年9月12日(金)20:00 〜 2026年1月4日(日)20:00
視聴・購入はこちら
https://www.zan-live.com/live/detail/10645
アーカイブ視聴期間 2025年11月5日(水) 〜 2026年1月4日(日)23:59
ライブ詳細はこちら
https://univirtual.jp/utanolive_zdc/
白玖ウタノオフィシャルサイト
https://univirtual.jp/members/shiratama_utano/
白玖ウタノレーベルサイト
https://earkth.co.jp/artists/白玖ウタノ/
白玖ウタノオフィシャルX
https://x.com/shiratamautano
白玖ウタノオフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/@UTANOch
白玖ウタノオフィシャルinstagram
https://www.instagram.com/shiratamautano
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