【特集】いきづらい部！キャスト リレーインタビュー第4回：藤野こころ（駒形花火役）――花火の情熱的で芯の強い一面とシンクロした歌のこだわり

ソロ曲「HIBANA―火花―」の推しポイントはセリフ部分です！

――いきづらい部！の1stシングルがリリースされました。タイトル曲の「What is my LIFE?」を受け取ったときは、どんなことを思いましたか？

藤野　この曲を初めて聴いたのは、“LoveLive! Series Asia Tour 2024 ～みんなで叶える物語～”の横浜公演Day.2の終演後でした。いきづらい部！のみんなで一緒に聴いたのですが、見学をさせていただいたライブの興奮も相まって、ものすごく感動したんです。背中を押してくれるような感じで、一緒に歩んでいこう！という気持ちにさせてくれる楽曲だと思いました。

――実際に歌うときは、どんなことを意識しましたか？

藤野　レコーディングのときは、明るくて勇気をもらえる曲だからこそ、その気持ちを届けたい想いが一番にあったので、自分自身も楽しんで臨みました。

――花火の歌い方みたいなものは考えましたか？

藤野　はい。花火ちゃんはどう歌うのか結構悩んだのですが、やっぱり、明るく楽しみながら歌うだろうなと思ったので、明るく歌うことを意識しました。

――気に入っているフレーズはありますか？

藤野　印象深かったのは、2サビの“シアワセのヒントが欲しいどこかにあるかい？（なーい！）”です。「えっ、ないの!?」と思って、逆に励まされました（笑）。

――あははは（笑）。確かに、そんなに簡単だったら苦労しないですし、意外と近くにあるし……。

藤野　この掛け合いの盛り上がる感じ、わちゃわちゃ感は、いきづらい部！らしさがあるなと思いました。

――全員で歌っている音源を聴いて、いかがでしたか？

藤野　言葉にするのは難しいですが、10人の声が合わさったとき、すごくカラフルな感じのオーラを感じたんです。ソロシングルには「What is my LIFE?」のソロバージョンも収録されているのですが、すごく綺麗に録っていただいたので、ソロも感動しましたし、嬉しかったです。

――ちなみに、自身のソロパートについてはいかがでしたか？

藤野　正直、花火のソロがどこになるのかは、歌詞を見た段階では予測できなかったんです。なので逆にどこのパートを使われてもいいように、という思いで歌ったところ、実際に花火のソロとして選ばれたのは“世界のすみでジタバタしても生きているんだと”の部分でした。でもそれを聴いて、花火ちゃんっぽいかもと思ったんです。花火ちゃんは、着物の文化を世界に広めたい想いがあるけど、今はまだそのために頑張っている途中なので、そんなところがこの歌詞に通じるなと思いました。

――確かに。まだ世界の隅でもがいているところですからね。

藤野　はい！畑亜貴さんの歌詞は本当に素晴らしくて、すごい世界観だなと思いました。

――カップリングの「ヒミツミチ」はいかがでしたか？

藤野　池袋サンシャインシティの噴水広場で行ったリリースイベントで初めて披露したのですが、その時はサプライズでもあったので、当日の公開リハーサルでも歌わなかったんです。だからドキドキして本番を迎えたのですが、パフォーマンス中はお客さんのこともすごく見ることができたし、頷きながら聴いてくださる方もいたので、その温かさに感動しました。楽曲自体は、すごく支えてくれるような、励まされる曲なので、また披露する機会があれば、その想いをしっかり届けられたらいいなと思いました。

――花火の1stソロシングル「HIBANA―火花―」は、ライブで盛り上がりそうなロックナンバーですね。正直、和っぽい曲がくることを想像していました。

藤野　私もいただいたときは、すごくびっくりしました。「演歌みたいな曲になるのかな？」と予想していたんですよ（笑）。そしたらまさかのロックで。やっぱり私が考えているようなギャップがある子なのかな？と思いました。

――しかも、結構ハードめでしたね。

藤野　先ほどお話した通り、私自身は、かっこいい曲が好きなので嬉しかったのですが、ここまでハードだとは思いませんでした。でも、ハードでかっこいいからこそ、歌声もかっこよく、サウンドに負けないように歌おうと思い、レコーディングに臨みました。

――サウンドには勝てましたか？

藤野　どうですかね……自分ではわからないですが、周りの子や家族が聴いてくれたとき、盛っているかもしれないですけど、「別人が歌っているみたい」と言ってくれたので、個人的には、かっこ良く歌えたのではないかと思っています。

――実際かっこ良かったと思います。YouTubeに上がっているリリックビデオのコメントを見ても好評でした。

藤野　私も皆さんからのコメントを見たときは安心しました！花火ちゃんの隠されていた魅力が伝えられたと思ったので、それが個人的に嬉しかったです。花火ちゃんの内に秘めている感情みたいなものが、伝わってくるような曲だと思います。

――歌詞には、難しい漢字もたくさん出てきましたよね。

藤野　私もその意味を調べて、「花火ちゃんはどういうことを歌で伝えたいんだろう？」ということを考えながら練習していたんです。そのうえで感じたのは、花火ちゃんの着物に対する想いの強さ。それは私が考えていたよりも、ずっと大きいんだろうなと思いましたし、それが花火ちゃんの根本にある想いだと感じたので、そこから溢れてくる想いみたいなものを伝えられたらいいなと思いながら歌いました。

――同時に、ライブで歌われたら、こちら側が叫びたくなるような歌詞が多いですよね。

藤野　確かに！皆さんが叫べるポイントがたくさんありますよね。サビの“(Hey!)”という合いの手もそうですし。あと、個人的に“序”“破”“急”のところは、絶対皆さんに叫んでほしいです。私も頑張るので（笑）。

――途中で早口になったり、“はじける青海波のかなた”というセリフがあったり、聴きどころも満載でした。

藤野　自分の推しポイントはセリフの部分です。“青海波（せいがいは）”というのは、日本の伝統的な模様のことで、波がどこまでも続いていることから「未来永劫に」という意味があるんです。私は、それが花火ちゃんの大きな野望を表現しているのではないかと思い、「力強く言葉にするぞ！」と意識してセリフを収録しました。

――最後に、『イキヅライブ！ LOVELIVE! BLUEBIRD』は、まだ何も決まっていないプロジェクトです。今後どんなことをやりたいですか？

藤野　まだ何も決まっていないので、これからの活動を、ひとつずつ全力で取り組んでいきたいです。具体的に挑戦したいことは、キャストの10人それぞれ個性があって魅力的なので、みんなでラジオをやりたいです（※取材後にラジオ番組「いきづらい部！知らんらんらじお！」と1stライブ“いきづらい部！ 1st LIVE ～ What is my L ? ～”が決定）。そこでまたみんなの仲も深まると思いますし。あとはメンバーが動いているところをもっと見てみたいです。その夢が叶えられるように、いま私たちができるイベントやライブ、生配信、ひとつひとつを誠心誠意取り組んでいきたいです！