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INTERVIEW

2025.08.11

【連載】アニソン野外フェス「ナガノアニエラフェスタ2025」開催近づく!出演アーティストに本番への意気込みを聞く!! 第3回目:angela

【連載】アニソン野外フェス「ナガノアニエラフェスタ2025」開催近づく!出演アーティストに本番への意気込みを聞く!! 第3回目:angela

2025年9月13、14日の2日間にわたって開催される長野発のアニソン野外イベント“ナガノアニエラフェスタ2025”。“アニエラ”の出演者にインタビューをしていく本連載第3回は、2022、2023年にも出演した20年以上のキャリアを誇るアニソンユニット・angelaが登場。昨年は出演予定だったステージが中止となったあとにオンラインライブを配信し、“アニエラ”への想い発信した。そんなatsukoとKATSUの二人に今年のステージ、そして“アニエラ”そのものへの熱い想いを語ってもらった。

INTERVEIW & TEXT BY 澄川龍一

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【連載】アニソン野外フェス「ナガノアニエラフェスタ2025」開催近づく!出演アーティストに本番への意気込みを聞く!!


“アニエラ”はすごく自由なのがいいなといつも思う

——今年も“ナガノアニエラフェスタ”の出演が決定したangelaですが、今年の開催、および出演オファーが届いたときのお気持ちはいかがでしたか?

atsuko もちろん「やったー!」というのと、「去年のリベンジもできるぞ」というのもありました。あと“アニエラ”のほうでもクラウドファンディングもされていて、私としても課金をしていたので、ある意味リターンが来たなという。クラファンのリターンで出演できるみたいな(笑)。

——まさか(笑)。

atsuko まあ本当のリターンはお酒だったんですけど(笑)。もちろんangelaとしてもクラファンには参加していたし、開催が決まってとにかく嬉しかったです。それまでは「開催できるのかな」という思いもあったので、そこから開催できるとなって、私たちの出演発表が第2弾ではあったんですけれど以前から開催と出演オファーは聞いていたので、そのときは本当に「やった!開催できるんだ!」という喜びと安心感がありました。

KATSU うん。本当に「なくならないでよかった」というのが一番最初の気持ちですよね。嬉しいよりも先に安心したというのが第一にありました。たぶんみんなが思っていることだと思うんですけど、出演者側も楽しみにしているお客さんたちも「おかえり」という気持ちでいるんじゃないのかなと思います。

——atsukoさんからは「去年のリベンジ」という言葉が出ましたが、去年の“アニエラ ”では出番直前に起こった事件によって出演がキャンセルとなってしまいました。その後angelaは後日ライブ配信をおこないましたが、改めてあのときのことを振り返っていただけますか?

atsuko あの日、中止になりましたというお話を聞いたのは“アニエラ ”の楽屋だったんですが、もうそのときのスタッフさんが涙ながらに説明してくださったのを覚えています。私たちはもうメイクも終わってあとは衣装着替えるだけで、なんなら蒼井翔太くんは衣装も着ていました。そのときは私たちも動揺してしまったのがあって、まだ「何ができるか」ということも考えられなかったんです。それで撤収して佐久平駅で新幹線に乗ったときに、私の隣の席がKATSUさんだったんですけど、「このあと何かできないかな」って話をして。だってメンバーもスタッフも一緒の新幹線で東京に向かっていて、事務所に帰ればスタジオもあるし音を出せるぞと。みんなで事務所に行けば配信できるんじゃない?みたいな、なんとなくそういう空気になって、「KATSUさんどう?」みたいな感じで言ったら、「やろう」ってなったんですよね、KATSUさん。

KATSU そうですね。なんだろう、イベントが中止になったっていうのが信じられないまま、自分たちも受け入れられないままだったんですけど、あのときスタッフさんが涙を流して悔しそうな表情を見た瞬間に、「このイベントはなくしちゃダメなイベントだ」って自分たちの中でも察した部分もあって。やっぱり“アニエラ”って、ほかのイベントとも違う唯一無二のところってあるじゃないですか。規模も小さいところからコツコツ大きくしていったものが崩れるかもしれない瞬間って、自分たち出演者にもわからない恐怖感や悔しさみたいなのがあるんだろうなって思って、そこで「じゃあ我々に何ができるんだろう」って思ったときに、やっぱり「“アニエラ”を終わらせちゃいけない」ということだったし、じゃあ僕らが今できることはなんだ、今できること……そうだ、配信でやろうって、勢いで思いついたんですよね。

——あのときは運営も様々なことに追われて発信できる機会もなく、誰もが動揺して不安に感じていたんですよね。だからあのときangelaが後日配信でしたが、配信をやるということを発信したということが心強かったんだと思います。

atsuko 本当はその日の夜に生配信したかったんですよ。ただ私たちとしても事件の状況が見えないところもあって、なので少し落ち着いてからの後日配信にしたんですよね。いずれにせよ、我々演者がそうした配信をすることによって、この人たちは“アニエラ”をすごく愛していて、運営の方と同じように続けたいと思っていて、そのために何かアクションを起こしているんだなというのが伝わったんじゃないかなというのはありましたね。「angelaがやってくれている」みたいな声もあったので、そういう意味でもやってよかったなと思います。

——あのとき出演者がアクションを起こしたことは非常に大きなことでしたし、それを経てクラウドファンディングの成功と今年の開催に至ったことは、やはりお二人にとっても嬉しいことですよね。

atsuko 今年はみんなすごく楽しみにしていると思いますよね。クラファンの盛り上がりもすごかったじゃないですか。それだけ応援したい人がいっぱいいるんだなというのが、言ってみれば目に見えて金額となってくるわけで。そういう数字を見たときに、きっと運営の方も力になったじゃないかなって思うんですよね、「これだけ応援してくれる人がいるんだ」って。そういう意味では我々からしてもクラファンをやってくれてよかったなって思いますし、少しでもお手伝いができてよかったです。

——そんな念願叶っての出演となった今年の“アニエラ”ですが、2022、2023年にも出演されたangelaが感じた“アニエラ”の魅力はなんだと思いますか?

atsuko なんといっても野外が気持ちいいですよね。

KATSU そうですね。実は、ゆくゆくはangelaも“ぢぇらフェス”という野外フェスをやりたくて。

——angela主催の野外フェスですか。

KATSU うんうん。しかも我々二人の出身地である岡山でやりたいと思ってるんですよ。それで“ぢぇらフェス”をやるならばというので、参考にさせていただいているのが“アニエラ”で。併設してコスプレイベントもあったりキッチンカーなどの露店もあってというフェスが、一番自分たちの理想のフェスに近いというか。だから、もちろんさっき言ったようになくなってほしくないイベントで、参考にしているというところもあって、地方のフェスというものを絶やしてほしくなかった。

——イベントの雰囲気や運営の仕方などKATSUさんは様々なところを見ていたわけですね。

KATSU そうです。レイヤーさんたちの更衣室まで全部見学させていただきました。まあ言い方は“参考”ですけど、完全にパクろうと思っています(笑)。

atsuko いいよ岡山の話は(笑)。

KATSU なんなら“アニエラ ”を岡山でやりませんか?という(笑)。

atsuko でも本当にステージは野外で気持ちいいし、キッチンカーでおいしいものも食べて、お酒も飲みながら楽しめるという雰囲気がいいですよね。あと何がいいって、すごく自由なのがいいなといつも思っていて。都内の大型フェスでは基本的に自分の席って決まっているじゃないですか。それはそれでいいんですけれど、そうじゃない自由な部分で“アニエラ”は楽しめて、好きなアーティストだったらちょっと前の方に陣取ることもできるし、なんならちょっと横の木陰の下でのんびり観ることもできるし。

——たしかにどこからでも音楽を楽しめるのが強みですよね。

atsuko あと、私たちみたいに20年以上やっていると、ファンの方も家族連れになってくるんですよね。angelaでも普段のホールのライブだと小さい子を連れていけないから、お父さんとお母さんどちらかが面倒見るので行けないとか聞いていて。でも“アニエラ”だったらみんなで来てどこかいい場所を陣取って観ることもできるし、小さいお子さんが急に泣き出したらどうしようってなっても、野外なら多少大丈夫じゃないですか。そういう意味で全年代に優しいイベントだと私は思っていて。そういう部分で私たちもぢぇらっ子(ファン)にも「子供連れで来ても楽しめるよ」というのはアピールしていますし、もしangelaがフェスをやるときは参考にさせていただきたい(笑)。

——ステージを回遊しながら自分なりの楽しみ方ができるのはいいですよね。

atsuko 我々も空いている時間があればウロウロしています(笑)。「シーザーさんがDJやってる!」って観に行ったり、そこでファンの方に会うこともあるし(笑)。ライブの観方も自由で、あの空気感はすごくいいと思います。

KATSU “アニエラ”とほかのフェスの違いってなんだろうって考えたときに、頑張れば最前行けるってことですよね。チケットを買った時点で席が決まっているんじゃなくて、自分の努力次第では最前に行けるじゃないですか。そう考えるとほかではできない経験がありますよね。

——ライブももちろんですが、キッチンカーで長野のおいしいフードやドリンクを楽しめるのもいいですよね。

atsuko そうなんですよ。キッチンカーの前で何にしようか考えるのもいいですよね。去年はどうしようどうしようって迷った結果、なぜか北海道ソフトクリームにしちゃったんですけど(笑)。

KATSU 長野なのに(笑)。

atsuko キッチンカーのナンバーが北海道のやつで、「そんな遠くから来たの?」って買っちゃった(笑)。ほかにもラーメンとかハンバーガーもあって、スタッフと一緒に食べたり。あとケータリングもすごい。蕎麦とかカレーとかいろいろあったよね。

KATSU ケータリングのカレーがめちゃくちゃうまかった。「これお店で出せばいいのに」ってみんなで話していたぐらい(笑)。

atsuko あとお酒もね。長野の地ビールもあって。

次のページ:今年の夏以降のライブは新しいシステムで挑む予定

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