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INTERVIEW

2025.08.09

【連載】アニソン野外フェス「ナガノアニエラフェスタ2025」開催近づく!出演アーティストに本番への意気込みを聞く!! 第2回目:安月名莉子

【連載】アニソン野外フェス「ナガノアニエラフェスタ2025」開催近づく!出演アーティストに本番への意気込みを聞く!! 第2回目:安月名莉子

2025年9月13、14日の2日間にわたって開催される長野発のアニソン野外イベント“ナガノアニエラフェスタ2025”。“アニエラ”の出演者にインタビューをしていく本連載第2回は、シンガーソングライターの安月名莉子に話を聞いた。一昨年、昨年とラインナップに名を連ねていながらイベントが途中で中止となり、まだ“アニエラ”のステージは踏めていない安月名。そんな彼女がリベンジのリベンジと称して今年のステージに、そして“アニエラ”そのものへの熱い想いを語ってもらった。

INTERVEIW & TEXT BY 澄川龍一

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【連載】アニソン野外フェス「ナガノアニエラフェスタ2025」開催近づく!出演アーティストに本番への意気込みを聞く!!


本当にみんなアニソンが大好きでその愛で出来ている現場

——いよいよ約1ヵ月後の開催となりました“ナガノアニエラフェスタ2025”に今年もラインナップに名を連ねたわけですが、出演が決まった感想をお聞かせください。

安月名莉子 率直にめちゃくちゃ嬉しかったです。一昨年も出演が決まっていたんですけど、天候のせいで中止になってしまって、私自分で雨女って言っちゃっていたので、そのせいで呼んでもらえなかったらどうしようって思っていたんですけど(笑)。それで去年も今年も呼んでいただけて率直にめちゃくちゃ嬉しかったです。

——安月名さんとしては昨年もラインナップに名を連ねていたこともあり、開催実現にかける想いも大きかったのかなと。

安月名 はい。クラウドファンディングにも参加しました。その動向も見ていましたし、スタッフの皆さんの熱量が本当にすごいフェスなので応援したかったし、達成したときは素直に感動しました。

——クラファンは熱量が可視化されるものでもあるので、その達成したイベントに出るとなると感慨もひとしおなのかなと。

安月名 それはもちろん。私自身もライブ開催のためにクラファンをしたことがあるし、大変だった思い出もあります。でもそのぶんの達成感や感動はものすごいものがあったので、自分が出る出ないにかかわらず“アニエラ”さんのクラファンも全力で応援していました。

——そうした昨年に続いての出演となるのですが、昨年はファントムステージの2日目トリの予定が、残念なことに中止となってしまいました。

安月名 はい。

——そこで安月名さんはイベント中止となった夜に、いち早く配信ライブを実施しましたよね。あの配信はどのような経緯で実現したのでしょうか?

安月名 実はあの日、出番が夜だったので中止の一報を聞いたのは(会場のある)佐久平駅に向かう新幹線に乗る直前だったんですよ。大荷物抱えて「今から行くぞ」という、その10分前くらいに連絡があって。それもあって新幹線には乗らずにその場でスタッフさんといっぱいLINEをして、駒場公園でライブができないんだけどその日も直前にスタジオに入って準備万端で臨んで、しかも去年も天候で中止となったこともあってそのリベンジという気持ちがあったんです。でも会場では大変なことになって、どうしたらいいかわからなくて。

——あの日は中止が決まったあとも、まだ状況が見えない時間が続きましたよね。

安月名 はい。でも私はスタッフさんに話したのは、「何かしたいです」ということ。もちろん事件が起こってしまって大変な状況なんですけど、あのとき思ったのは「私に何かできないか」ということだったんです。なので、正直音もそこまでいい環境ではなかったんですけど、幸いライブをする準備もできていたので、急遽スタジオを抑えていただいて配信することを決めました。もちろんそれは私だけではなくて、急いで動いてくださったスタッフの皆さんのおかげでもあります。

——あの日は僕も佐久市に残っていたんですけど、本当にショッキングな出来事に辛い気持ちを抱えていた人たちがあの場に大勢いました。また急遽の配信ながらそういった方々も含めて大勢の人たちが配信を観ていたんですよね。

安月名 ありがとうございます。配信はアーカイブも残さなかったんですけど、本当に多くの方に観ていただいて。

——様々な意見はあると思うんですが、僕はあの日複雑な想いを抱えた方たちで、配信を観て救われた人たちはいっぱいいたと思うんですよね。

安月名 そう言っていただけるとありがたいです。私自身は正直、とっさの判断とすごく熱い気持ちが残っていたまま配信に踏み切ったんですね。正直、中止となった原因が原因だったので、本当に配信していいのかなっていう気持ちはもちろんありました。でもそれ以上に待っていてくれていた人たちへの、“アニエラ”への気持ちのほうが大きくてやることを決意したんです。なので当日“アニエラ”のために組んでいたセトリをそのまま配信でやらせていただいたんですけど、あの配信は自分でも思った以上に、喋りながらすっごく熱くなっちゃって自然とうるうるしちゃって。ふと「あ、自分泣いてる」って気づいたときに、改めて「“アニエラ”に対してこんなに熱い思いだったんだ、私」って気づくことができて。配信を観てくださった方からも「ありがとう」って伝えてくれたりもして、改めてあのときやってよかったと思っています。

——そうした熱い想いがあったがゆえに、今年も無事開催が決まって、そこにご自身の出演も決まったとなると、気持ちが違いますよね。

安月名 うん、本当に嬉しかったです。もちろん今度こそという想いもありますし。リベンジのリベンジをしたいですよね。まだステージには立てていないですけど、“アニエラ”の動画で終演後にお客さんがスタッフさんとハイタッチして帰る光景があって。それを観て「なんて温かい現場なんだ」って思っていたんですよ。本当にみんなアニソンが大好きで、その愛で出来ている現場なんだなというのは公式がアップされた動画を観て、歌えなかった悔しさもあるけど、そういう温かさに触れて「早く歌いたい」という気持ちばかりです。

——それに、改めて安月名さんの音楽は“アニエラ”の野外に映えそうですよね。

安月名 嬉しい。私自身スノーボードが大好きなので、毎年冬に野沢温泉とか軽井沢、白馬とかに行くんですよ。自然が大好きだし山も大好きだし、そんな長野で歌えるのが楽しみですよね。早く野外で歌いたいです!

次のページ:今回は感情のままに真っ直ぐ歌を届けたい

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