2025年9月13、14日の2日間にわたって開催される長野発のアニソン野外イベント“ナガノアニエラフェスタ2025”。今年も約1ヵ月後に迫った“アニエラ”の出演者にインタビューをしていく本連載。第1回は”アニエラ”初参戦となる声優アーティスト・岡咲美保に登場してもらった。初の長野でのライブ、そして初の野外フェスという”アニエラ”のステージを、彼女はどんな思いで受け止めているのか。そして彼女曰く”新たな章”へと向かう現在の音楽活動についても話を聞いた。
INTERVEIW & TEXT BY 澄川龍一
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――9月に開催される“ナガノアニエラフェスタ2025”の出演が決まりました、今のお気持ちをお聞かせください。
岡咲美保 初めて出させていただくのですごくドキドキです。出演の発表を受けてSNSの反応とかを見ても「屋外おみほだ」みたいなことを書いてらっしゃる方をお見受けして、「屋外おみほ……?」みたいな(笑)。たしかに私、今まで野外となるとやっぱりフェス感がより増すのかなとか、自分の中のフェス像としてより開放的にできるのかな、なんて今から思っていますね。普段との環境の違いもあるし、初めての野外なのでドキドキなんですけど、それを込みで楽しみにしてくださっているお客さんの声も届いているので、楽しんでいるみんなの顔を見て、私もそこに乗っかって自分を解放していけたらいいなと思っております。
――岡咲さんとしては、野外フェスというものは初になるんですか?
岡咲 岡咲美保のソロとしては初めてだと思います。たしか作品のイベントで屋外でやらせていただいたこともあまりなくて、あってもグループでだったので、一人で外の風を浴びながらその空間にいるというのは初めてでめちゃくちゃドキドキしますね。
――そうした初めての“アニエラ”で初めての野外フェスということですが、岡咲さんの中で“アニエラ”あるいは開催地の長野県というものはどういうイメージがありますか?
岡咲 私の2ndアルバム『DREAMING』に収録されている「スターフラワー」という楽曲があるんですけど、そちらのMVを長野県の雪原で撮らせていただいたんですよ。ちょうど空気も冷たい時期の長野県で、すっごく寒かったんです。なので私のイメージは今のところ”寒い”ですね(笑)。
――雪原ということは真冬の収録だった?
岡咲 もう吹雪いてましたね。すっごい雪で、膝くらいまで積もっているんですよ。そこを私が前を見て歩くシーンがあるんですけど、ズボ、ズボっていう感じで歩いていて、雪慣れしていないのがバレバレでした。岡山県出身なもので(笑)。
――なるほど(笑)。
岡咲 当時は「東京って寒いな」と思っていたぐらいの人間なので、長野の雪にはちょっとびっくりしました。あと仲がいい子が長野県出身というのが多くて、偶然なんですけど。それこそ一緒に同じ日に出る峯田茉優ちゃん。彼女からも地元でライブをやりたいって話をここ数年聞いていたので、そこで同じ日に出させていただくのもすごく光栄だなって思っています。
――そうした峯田さんから長野についてリサーチするのもいいですね。
岡咲 そうですね! 「長野の楽しみ方を教えて!」って。彼女は長野マスターですから(笑)。
――岡咲さんは冬の長野の経験はありますが、9月となると夏の終わりで涼しい印象ですね。
岡咲 それって最高ってことですか? 一番過ごしやすい時期じゃないですか。今このインタビューのときは日本の夏の湿気にやられているので、今からでも9月の長野県に行きたいですね(笑)。
――長野は気候もいいし食べ物もおいしいですが、そのあたりもまだ岡咲さんはビギナーであると。
岡咲 以前バラエティ番組で見た知識をそのまま茉優ちゃん聞いたら「違う」って言われたんです(笑)。なのでちゃんとしたグルメとかはまだ知らなくて。何が有名なんですか?
――やっぱりお水が綺麗なのでお蕎麦は有名ですよね。
岡咲 信州そばですね!
――あとは馬刺しもおいしいですし、いろんな具材を詰めた「おやき」というのもあります。
岡咲 うわーいいですね! 私、最近お酒が飲めるようになったので、馬刺しなんてそそられます。
――お酒もたくさんありますね。普段はどんなものを飲まれるんですか?
岡咲 わりと全般好きですけど、長野だとやっぱり日本酒ですか?
――そうですね。
岡咲 うわー、タイミングが合えば飲んでみたいですね! 初めての長野は冬の時期に寒いところに行っちゃったので、今回は9月ということで過ごしやすい気候でライブができたらいいなと思っています。
――ちなみにフェスでは、岡咲さんはどう過ごされることが多いですか?
岡咲 どう過ごしてるんだろう……?いつも集中しすぎているのもあって、自分的にはいつも通りを心がけているつもりなんですけどね。チームのみんなとか、人との会話も心がけているつもりなんですけど、おそらく口数は減っていると思います(笑)。
――ステージまで集中するタイプなんですね。
岡咲 はい、結構そわそわしていますね。やっぱりはじめましての方もたくさんいらっしゃるのがフェスの良さでもあるしドキドキポイントなので。しかも遠方からも駆けつけてくださった方もいらっしゃるし、そういうことも意識してステージに立つので、普段のライブから自分に対しては目標というか、ステージ上での理想像みたいなものを常に高く持つようにしていますし、フェスに関してはそれが特にありますね。
――そうした初めての場でも、“アニエラ”の空気感というのはいい方向に作用しそうですね。
岡咲 そうだといいですね。ライブについても、単純にパフォーマンス面だけじゃなくて、お客さんを一気に引き込むこととか、自分の色を出すことをいつも意識していて、自分はどうやってパフォーマンスをするかをその都度更新しているつもりなので、過去の自分に負けないようにというのは考えていますね。フェスに来てくださる人の中には、私のことを知ってはいるけれども実物で見るのは初めてという方も多いと思うんですよ。ワンマンと違ってそれぐらいの距離感の方々が多いと思っているので、自分にとってはそんな皆さんとの出会いのチャンスでもありますし。
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