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2025.07.24

MYTH & ROID One Man Live 2025 Summer Tour “Loved all long”OSAKA MUSE公演のオフィシャルレポートが到着!

MYTH & ROID One Man Live 2025 Summer Tour “Loved all long”OSAKA MUSE公演のオフィシャルレポートが到着!

2015年のメジャーデビュー以降名だたる有名アニメ「オーバーロード」や「Re:ゼロから始める異世界生活」などなど、多くの作品の主題歌を手がけ、世界的な知名度を誇るMYTH & ROID

初期ライブ活動は海外が多く、実はこの3年ほどが日本国内ライブツアーに力を入れ始めたタイミング。その中でもファンへの愛情を込めたヒット曲の数々で構成されたライブツアーとなっているのが “Loved all long”。大阪篇はツアーセミファイナル、当日券含めSOLDOUTとなった超満員のフロア、MYTH & ROIDが一音鳴らした瞬間に、あ、これはと感嘆した。

ミキシングエンジニアの腕はもちろんのこと、チーム一丸となって鳴り響いた、魂のこもった ”音” のクオリティの高さに驚愕。

MYTH & ROIDの楽曲はどれも重厚。プロデューサーでギタリストTom-H@ckの7弦ギターの迫力はもちろん、メタルやミクスチャーバンドが持つような音の厚みが圧倒的なのだが、フロアで鳴り響くそれらの音が全く耳障りでなく、一音一音、実に丁寧に、スムーズに聴く人の心の芯まで届く感覚があり、音楽をきちんと届けるという真摯な姿勢で挑んでいることに、まずもって感動しながらのライブスタートだった。

そして「Cracked Black 」から始まったライブはこの音の良さに包まれながら、ファンがじっくりと世界観に浸ることから始めさせてくれていて、まさにファンとしっかり手と手を取り合いながら自分たちのペースに引き込んでいくという優しさのあるスタイルを感じ、ツアータイトル通り愛がある始まり方という印象だ。

Vo.KIHOWのパワフルな歌声はもちろんのこと、彼女が持つ神秘性がライブともなると笑顔が多く、親しみやすい印象に変わっていくのも嬉しく、さらにKIHOWは全てのファンの顔をきちんと確認しながら歌う姿が素晴らしかった。

これがMCの中でも現れており、初めてライブを見に来てくれた人をきちんと認識しながらMCが展開。さすがMYTH & ROIDと感じたのがその初めてライブに来たファンのグローバルさ。韓国や中国といった日本とお隣の国々はもちろん、フランス、ドイツ、ポーランド、インドネシア、アメリカはテキサスなどなどまさに全世界からファンが詰めかけていたことが判明。これにはKIHOWやTom-H@ckも驚きながら、さらにファンと会話をしてく形式でライブが進行。会場の一体感がこういったところからもさらに増していく。

こうした中、ライブ中ファンからの質問コーナーで発覚したのがTom-H@ckが使用するメインギターが新調されていたこと。

フランスのギターメーカーVigierの、日本国内現存一本、生産終了な逸品を購入され今回のライブで使用されていた。このあたりも先述の音のこだわりに通じて、やはりフランス製の良さというか、音の繊細さや温かみがあるVigier。Tom-H@ckが求める重厚なだけではないきめ細やかな表現力の支えとなっていた。

デビュー10周年のMYTH & ROIDを内側からも、外側からも見てきたと自負し、自身もこのグループを愛してきたというKIHOWは、満員のフロアに感動と感謝を持って「ライブの生の音で感謝の気持ちを伝えたい、音で返したい」という気持ちで“Loved all long”というタイトルの通りのツアーを行なっているとファンに語りかけ、KIHOWのアカペラでスタートした楽曲「Stay Alive」がまさにこの言葉通りで、一気に感涙でファンを魅了する。

そこからの後半戦は「HYDRA」から始まりTVアニメ「オーバーロード」関連楽曲で一気にボルテージをMAXまで上げていく。まさに熱狂のライブとなった終盤戦をTVアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season」EDテーマ「NOX LUX」で締めくくるというフルスロットルで駆け抜けた約100分間。ファン大満足のツアーセミファイナルとなった。

ライブ全体の最後の終わり方にも愛があるなと思ったのが、演奏後そのままかっこよくステージから去るということではなく、KIHOWとTom-H@ckが二人でファンにMCで語りかけながらライブが終わっていくのだ。人間味に満ち溢れた展開だ。

これがまた素晴らしい光景で、涙を流しながら想いを言葉で綴るKIHOWの姿にファンの誰もが胸を打たれながら、ハンドサインで「ハートマーク」をファンと飛ばしあい、まさに愛が飛び交う、“Loved all long”な空間がそこにあった。

それを見ていて強く感じたことは、ファンとの距離感である。アーティスト自身が楽曲を聴く人と同じ目線で、日常から生まれるさまざまな感情、気持ちに寄り添うとは、自分たちの手が届く範囲を無理せず、確実に広げていくことが本当に重要なんだなと教えられた気がした。雲の上の存在すぎてはダメなのだ。

MYTH & ROIDは確かに世界照準だし、世界中に主題歌を歌ってきたアニメのファンも多くいる。でもだからといってMYTH & ROIDは遠い存在ではない。共鳴したファンのすぐそばにいる。そういった愛あるメッセージを最初から最後まで全身全霊で伝えてくれたのだと、ライブ最後でMCをするMYTH & ROIDの二人を見ながら微笑ましく、熱いもので胸がいっぱいになりながら感じたのである。

TEXT&PHOTO BY 篠原良一郎


●ライブ情報
MYTH & ROID One Man Live 2025
Summer Tour “Loved all long”
7月27日(日)Zepp Shinjuku
※お見送り会はございません。
開場16:30 / 開演17:30
スペシャルゲスト
オーイシマサヨシ(from OxT)

問合せ:ディスクガレージ
https://info.diskgarage.com/

<アーティストプロフィール>
「MYTH & ROID」(ミスアンドロイド)は、インターナショナルで本格的なサウンド、鋭⾓的でキャッチーなメロディ、圧倒的なボーカルパフォーマンスを兼ね備えた⽇本のアーティスト。
2015 年のメジャーデビュー以降、数々の⼤ヒットアニメの主題歌を⼿がけ、MV及び関連動画総再⽣回数は1億5千万回を超える。
「感情の最果て」をテーマに、⾳楽、映像、ビジュアルなど、あらゆる側⾯から国籍や時代にとらわれない普遍的な⼈間の感情を描いて世界的な評価を得ており、これまでに20 ヶ国以上でLIVE公演を⾏なっている。
2016 年に発表した3rd Single「STYX HELIX」4th Single「Paradisus-Paradoxum」は2作続けてiTunes Store(JP)総合ランキング1位を記録。
また、2019 年に発表した10th Single「TIT FOR TAT」のMV は公開から約1 年で500万回再⽣を超え、2020 年に発表した1st Digital Album「Future is Mine」では遂にサブスクリプションを解禁。同アルバムはノルウェーのiTunes Store アニメトップアルバム1位を記録。他にもニュージーランド、マカオ、イギリス、イタリアなどの世界各国でTOP10 にランクインを果たしている。
ユニット名「MYTH & ROID」は、過去を想起させる「Myth」(神話)と未来を想起させる「Android」を組み合わせた造語。

関連リンク

MYTH & ROIDオフィシャルサイト
https://mythandroid.com/

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