「やっとスタートラインに立って、自分の歌とも向き合えているなと思います」――岬なこ、新たな扉を開くニューシングル「Meteor」リリースインタビュー！

かっこ良さとかわいらしさ、新しい岬なこに出会えるカップリング曲

――カップリング曲のうち「SHINE BRIGHT REVOLUTION」は、ファンキーな曲調と力強い歌声が印象的なナンバーです。

岬　この曲は新しい挑戦をしたくて生まれました。私、力強さとか熱を帯びた表現が苦手で。声質的に“優しさ”や“透明感”という印象を持っていただくことが多いので、自分でもその良さを活かした楽曲を歌うことが多かったのですが、せっかく夏にリリースするのであれば、みんなで手を取り合ってわかりやすく盛り上がれる曲にも挑戦したいと思ったんです。私の今までのイメージからは多分想像ができない、まったく新しい角度から刺してみました（笑）。

――自分も見事に刺されました（笑）。チアフルな掛け合いもばっちりハマっていて。

岬　ありがとうございます！掛け合いとか掛け声があったほうが、ライブに来たことがない人でも「ここで声を出すんだ」というのがわかって何倍も楽しめるんじゃないかと思ったんです。誰でも立ち寄れるリリースイベントで、私のことを知らない人でも自然とコブシを突き上げてしまう感じになればいいなと思って。ただ、この曲、私は今までにない歌い方をしているので、3～4曲ぶんのエネルギーを使うんですよ。なのでライブで歌う時は皆さんに掛け声をたくさん委ねるので、私を助けてもらえると嬉しいです（笑）。

――作詞はsanaさんとなっていますが、sajou no hanaのsanaさんのことですか？

岬　そうなんです！sanaさんが仮歌も歌ってくださって、むしろその音源をリリースしてほしいくらい（笑）。そのお手本があったから、私もどう歌うかを考えやすかったですし、「つぎはぎの世界」（1stシングル「スイートサイン」のカップリング曲）に続いて今回もコーラスに入ってくださっていて。レコーディングにも来てくださったんですけど、私はsajou no hanaを聴いてからsanaさんの力強くも儚い歌声が大好きなので、推しの前で歌を録るのは今までと比べものにならないくらい緊張しました（笑）。

――sanaさんとはどんなお話をしましたか？

岬　歌詞についてのお話もそうですけど、その場で「なこちゃんが歌うなら、もっとこういう風がいいかも」とワンフレーズだけ歌詞を変えてくださったりとかして。現場で歌詞が変わる体験は初めてでしたし、sanaさんが私のことを考えてくれることだけで嬉しくなっちゃって（笑）。人としてもすごく素敵な方で、ご本人はかわいらしいところではなく、かっこよく見せたいとおっしゃってましたけど、そう言っているところがまたかわいいんですよね。いつかこの楽曲で一緒にコラボができればいいなって、また新しい私の夢ができました。

――もう1曲の「ぽぽきゅん！」は、テクノポップ調の中毒性の高いナンバーで、「SHINE BRIGHT REVOLUTION」とは逆にキュートに振り切った印象です。

岬　まさしくかわいいに全振りしました！「ピコピコした音の鳴っているかわいらしさ満点の曲はどうですか？」とご提案をいただいて誕生した曲で、多分、皆さんが一番疑問に思うのが「“ぽぽきゅん”って何？」ということだと思うんですけど、私もレコーディングの時までずっと疑問だったんです。

――答えは見つかったんですか？

岬　作詞してくださったありがたみクラブさんに現場でお会いすることができまして、真っ先に聞きに行ったところ、この曲は恋をしている女の子が、好きな人を思ってモジモジしたり、早く会いたいっていう気持ちを歌っているんですけど、そこから一歩踏み出すための勇気が出る“おまじない”みたいな意味を込めて“ぽぽきゅん”という言葉が浮かんだそうです。それと「語呂がかわいいのでぜひとも歌ってほしかった」と言ってくださって、腑に落ちました。

――歌ううえで意識したことはありますか？

岬　「SHINE BRIGHT REVOLUTION」は夏フェスでコブシを突き上げて歌うイメージでしたけど、この曲はフリフリのお洋服に高めのツインテールを合わせた王道アイドルみたいなかわいらしさのある曲なので、恥ずかしがったら負けなんです。レコーディング中もそこを意識しました。その意味では、デビューアルバムの収録曲「恋のカウント1・2・3」に少し似ているところがあって、日常では決して口にしないようなフレーズがたくさん入っているんですよね。「それって別に声に出さなくね？」っていう。

――確かに“ドキドキハラハラ”とか“バクハツ寸前な心音バレちゃいそうなの”とは口にしないですね。

岬　少女漫画のセリフって声に出して読んだら恥ずかしいですけど、文字だとサラッと読めたり感情移入できるじゃないですか。「ぽぽきゅん！」にはそれが詰まっていると思います。サビの最初の“ぽぽぽきゅん！”のところは、ぜひ声を張って一緒に歌ってほしいです。そしてその時は絶対に恥ずかしがらないでください。その方が確実に楽しく気持ち良く歌えるので！

――はい（笑）。余談ですが、岬さん自身が最近キュンキュンしたことはありますか？

岬　小さい子がめっちゃ好きで、街中で見かけると目で追ってしまうんですけど、この間、お仕事の合間に馴染みのない街を散歩してたら、保育士さんが園児たちを大きなガラガラに乗せて歩いているのを見かけて。かわいらしいなあと思って見ていたら、そのうちの1人の女の子がこっちに気づいて「わーっ」て手を振ってくれたんですよ。「ヤバい！ファンサもらった！」と思って。

――ファンサ（笑）。

岬　さすがに思い切り振り返すのはどうかなと思ったので、控えめに手を振ったら、すごく喜んでくれたんです。きっと人見知りする年頃なのに、「天性のアイドルがいる！」と思いましたし、おかげでその後のお仕事も頑張ることができました（笑）。ほっぺがお日様みたいに火照ってて本当にかわいかったなあ。まさに心が“ぽぽきゅん”でした。

――素敵なエピソードをありがとうございます。さて、今回のシングルも幅広い楽曲が揃いましたが、改めてどんな作品になったと感じていますか？

岬　カルピスの原液くらい濃い作品になりました！今までの楽曲があったからこそ生まれた楽曲たちだと思いますし、ちゃんと自分の足で歩いてきたことが自分でもわかる一枚になりました。この曲が皆さんの元に届いて、感想が返ってきて、キャッチボールができた先に、また新たな挑戦をしたくなるのかなと。すごく未来が楽しみになる、希望に溢れた一枚です。

――ライブでも即戦力になりそうな楽曲が増えましたよね。

岬　「Meteor」は先日のリリースイベントで歌いましたけど、「SHINE BRIGHT REVOLUTION」と「ぽぽきゅん！」は野外で歌ったらどうなるのかな？と思っていて。私自身、夏は苦手なんですけど、「SHINE BRIGHT REVOLUTION」は気持ちいい汗がかけると思うので、夏真っ盛りの時に歌ってみたいです。逆に「ぽぽきゅん！」は、王道アイドルみたいな衣装を着て歌ったことがないので、そういうライブコンセプトもありなのかなって。かっこいいに振り切るか、かわいいに振り切るか、いつかそういうライブもできたら楽しそうだなって思います。

――最後に、1年前のインタビューで、ご自身の歌をどの程度受け入れられているかを聞いた時、「軽くハイタッチできるくらいで、まだハグはできないです」とおっしゃっていましたが、今の距離感はどうなりましたか？

岬　うーん、どうだろう？……肩を組めるくらいにはなったかな？前まではまだ対面している感じだったのが、今は横並びになって「一緒に頑張ろうな」っていう感じにはなれた気がします。きっと自分と歌が重なるのは、まだ先のことだと思うんですけど、隣にいるからこそ、私の歌に私も寄り添うことができる。その寄り添いが皆さんへの寄り添いに繋がっていく。今のままが、今の自分にはすごくベストな形なんだと思います。

●リリース情報
「Meteor」
発売中

【初回限定盤／CD＋Blu-ray】

品番：LACM-34706
価格：￥3,080（税込）

【通常盤／CD】

品番：LACM-24706
価格：￥1,980（税込）

【アニメ盤／CD】

品番：LACM-34707
価格：￥1,980（税込）

＜CD＞
01. Meteor
作詞：喜介　作曲：BOUNCEBACK（Blue Bird’s Nest）　編曲：倉内達矢
02. SHINE BRIGHT REVOLUTION
作詞：sana　作曲・編曲：山崎真吾（SUPA LOVE）
03. ぽぽきゅん！
作詞：ありがたみクラブ　作曲：今野耕輔（Core Creative）　編曲：倉内達矢
04. Meteor(Off Vocal)
05. SHINE BRIGHT REVOLUTION(Off Vocal)
06. ぽぽきゅん！(Off Vocal)

＜Blu-ray＞
01. Meteor Music Video
02. Making of Meteor Music Video

●作品情報
『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます第2期』
放送中

テレビ東京 24:00～
テレビ大阪 25:35～
テレビ愛知 25:30～
BS日テレ 24:30～
AT-X　22:30～（毎週月曜10:30、毎週水曜16:30にリピート放送あり）
※放送日時は変更になる場合がございます
※配信情報は公式サイト・公式Xをご確認ください

【スタッフ】
原作：謙虚なサークル（講談社ラノベ文庫刊）
キャラクター原案：メル。
コミカライズ：石沢庸介（講談社「マガジンポケット」連載）
監督：玉村仁
シリーズ構成：戸塚直樹
キャラクターデザイン・総作画監督：錦織成
アクション監督：アベユーイチ
美術監督：長岐光捷
色彩設計：渡辺彩生
撮影監督：矢野雄木
音響監督：田中亮
音響制作：Ai Addiction
音楽：R･O･N
音楽制作：ランティス
オープニング主題歌：「CALLING†」樋口楓
エンディング主題歌：「Meteor」岬なこ
アニメーション制作：つむぎ秋田アニメLab
製作：「第七王子」製作委員会

【キャスト】
ロイド：小市眞琴
グリモ：ファイルーズあい
シルファ：Lynn
タオ：関根明良
レン：高橋李依
アルベルト：堀江瞬
シロ：松井恵理子
ガリレア：杉田智和
タリア：明坂聡美
バビロン：土岐隼一
クロウ：永塚拓馬
イーシャ：石見舞菜香
サリア：津田美波
ジリエル：森久保祥太郎
謎神父：宮本充

＜イントロダクション＞
魔術に大切なものは、“家柄“・”才能“・”努力“……。
魔術を深く愛しながらも、血筋と才能に恵まれずに非業の死を遂げた“凡人“の魔術師。
死の間際に「もっと魔術を極め、学びたかった」と念じた男が転生したのは、
強い魔術の血統を持つサルーム王国の第七王子・ロイドだった。

過去の記憶はそのままに、完璧な血筋と才能を備えながら生まれ変わった彼は、前世では成しえなかった想いを胸に、
桁外れの魔力で“気ままに魔術を極める“無双ライフをエンジョイする！

ロードスト領でのギザルムとの戦いで見事勝利したロイド達。
魔術への探求心が止まらないロイドが次に目を付けたのは『神聖魔術』！
神聖魔術を習うため、教会を訪れるロイド達だが……？

原作シリーズ累計発行部数800万部突破の異世界魔術バトルファンタジーアニメが、いよいよ新章の“教会編”に突入！