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INTERVIEW

2025.08.08

【連載】「幹葉の森 おしゃべりルーム」第8回:幹葉(スピラ・スピカ)×梅原翔太(CloverWorks)×松本美穂(アニプレックス)

【連載】「幹葉の森 おしゃべりルーム」第8回:幹葉(スピラ・スピカ)×梅原翔太(CloverWorks)×松本美穂(アニプレックス)

スピラ・スピカ(以下、スピスピ)の幹葉が、自身の憧れの人物に直接会いに行き、対談を通じて学びと刺激を得る人気企画『幹葉の森 おしゃべりルーム』。第8回のゲストは、スピスピが2期連続でOPテーマを任されているTVアニメ『その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする』(以下、『着せ恋』)の制作に携わる、CloverWorksの梅原翔太とアニプレックスの松本美穂。
現在放送中のSeason 2の幕開けを彩るOPテーマ「アオとキラメキ」の話題はもちろんのこと、作品にまつわるエピソードや、梅原・松本それぞれの人柄や想いにも迫った。梅原、松本の作品に向き合う真摯な姿勢や言葉は、幹葉の大きなエネルギー源になった様子だ。また、アニメ業界を目指している人にとっても道しるべになるのではないだろうか。

INTERVIEW & TEXT BY 逆井マリ
PHOTOGRAPHY BY 堀内彩香

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【連載】幹葉の森 おしゃべりルーム


『着せ恋』を通じた三者の関係性

──実は「幹葉の森」に、制作の方がご登場いただくのは今回が初めてなんです。

梅原翔太 これまで登場した方々のお名前を聞きましたが、すごいメンバーが登場しているじゃないですか。これは緊張するなあ(笑)。

幹葉 緊張しないでください!(笑)。シンプルに、お二人とお話できるのをすごく楽しみにしていました!

松本美穂 私もです。よろしくお願いします。

──ではさっそくですが、簡単な自己紹介をお願いできますか?

梅原 僕はCloverWorksというアニメ制作会社で、アニメーションプロデューサーをしています。以前は動画工房という会社にいて、CloverWorksに移ってからは、『ワンダーエッグ・プライオリティ』や『ぼっち・ざ・ろっく!』『逃げ上手の若君』、そして今回の『その着せ替え人形は恋をする』などの制作に関わっています。ただ、『着せ恋』Season 2では僕はプロデューサーではなく、制作デスクという立場なので、オープニングクレジットには名前は出ていません。だから今日、ここにいていいものなのかなと思いつつ(笑)。

松本 ちょっと今回はイレギュラーな体制なんですよね。でも梅原さんはシリーズを通して全体を見てくれているし、むしろいていただくべきかと。私はアニプレックスというアニメ・ゲーム等の企画製作を行っている会社に所属しています。『その着せ替え人形は恋をする』Season 1のときは中山(信宏)がプロデューサーで、私はアシスタントだったんですが、今回のSeason 2ではプロデューサーとして携わっています。梅原さんとは『ワンダーエッグ・プライオリティ』『逃げ上手の若君』でもご一緒しています。

幹葉 ありがとうございます!今日は色々なことを根掘り葉掘り伺えたらと思っていて!私は主題歌を担当する立場としてアニメに携わらせていただいていますが、お二人が今のお仕事を目指したきっかけって、何だったんでしょうか?

松本 私の場合は不純な動機でスタートしているんですよ(苦笑)。最初は「1年間だけ社会人やってみようかな」という軽すぎる気持ちからで。元々美術系の高校・大学に通っていて、ものづくりが好きだったんです。卒業後も好きなことを続けたくて、特に就職せずにフリーターになったんですけど……。

梅原 えっ、そうだったの?

松本 はい(笑)。でも、フリーターをしていた時、思っていたより何も作れない自分がいて。「これはだめだな」と思ったんです。それで、「働こう」と決めた時に、やっぱり“作る人”をサポートする仕事をしたいと思って。そんな時に、アニプレックスの制作アシスタントプロデューサーの募集が出ていたんです。当時はアニメにあまり詳しくない状態だったのですが、面白そうだなって。「とりあえずやってみよう!」からの、今です。

幹葉 意外でした!てっきりアニメ好きな方ばかりが応募されてるのかと。

松本 私が入った当時は、アニメよりも違うジャンルに詳しかったり、という人が結構いましたね。年々アニメを観る環境が整って、アニメ人口も増えて。最近はアニメ作品、それこそ「CloverWorks作品が好きです!」って入ってくる人も多い印象です。

幹葉 梅原さんはどうですか?

梅原 僕は元々ジブリ作品がすごく好きで。それもあって(ジブリ作品のキャッチコピーを手掛けたことでも知られる)「糸井重里さんみたいになりたい」と思ったんですよね。コピーを考えたり、制作やプロデュースをしたりする仕事って楽しそうだなと、かなり漠然と(笑)。でも、僕、大学も近さで選んじゃったし、学歴的にも広告代理店に就職というのは厳しいんじゃないかなとは思っていて。そこで「それならアニメ業界で何か関われる道があるかもしれない」と考えるようになったんです。ただ、めちゃくちゃ就活で落ちたんですよ。大手は全滅でしたね。当時は今よりも倍率的に低かったとは思いますけど、それでも厳しかったですね。「あーもう秋になっちゃったよ」って状態でした。当時の動画工房はまだブレイク前で、人手が足りていない状態だったので拾ってくれて。

幹葉 そういった紆余曲折があって、今ではアニメ業界に欠かせない存在に。すごいです。実は私も、就職していた時期があったんですよ。

梅原 そうだったんだ!

幹葉 はい、私も大学時代に就活して、卒業後、一般企業に就職していた時期もあったんです。短い期間ではありますけど。私の場合は歌の道を諦められずに仕事を辞めることにして。人それぞれスタート地点が違っていても夢は叶えられるんだぞって、そう思っています。

梅原 良い考え方だ……。漢字で表すと幹葉さんは“陽”の考え方だよね。僕らはもうちょっと違うような気がします(苦笑)。

松本 ですね(笑)。

──そこから『着せ恋』に関わることになったきっかけについても知りたいです。

梅原 僕の場合は、中山さんと『ワンダーエッグ・プライオリティ』をやっている時に、「こういうマンガがあるんだけどやってみない?」って声を掛けられたのがキッカケでした。当時はまだ制作会社が本決まりの状態だったのかはわからないんですけども、「絵を描いてみて」って言われて。それでキャラクターデザイン・総作画監督の石田(一将)さんにまず描いてもらって、それを出したところ、うちでやることが決まりました。個人的にラブコメをやりたいなと思っていたのでラッキーでした。

幹葉 昔からラブコメが好きだったんですね。

梅原 ラブコメというかはわからないのですが、小中学生の時に『I”s』や『いちご100%』を読んでいて。大学生の頃は『とらドラ!』なども観ていたんです。そういう世界観がやっぱり好きで。だから、『着せ恋』に関われたのは嬉しかったです。

松本 私はというと、『ワンダーエッグ・プライオリティ』の時も、中山がプロデューサー、私がアシスタントプロデューサー、梅原さんがアニメーションプロデューサーという形だったんです。それが終わるか終わらないかのタイミングで「『着せ恋』も一緒にやってほしい」と言われて、「わかりました」って。梅原班は大変なんですよ。

幹葉 大変、ですか?

梅原 めちゃくちゃ大変だと思いますよ(笑)。幹葉さんも実感されていると思うんですが『着せ恋』の人気ってすごくて。さらにその後担当した『ぼっち・ざ・ろっく!』も大きな反響があったんです。だから当然「この班と一緒にやりたい」ってなるはずなんですけど全然、アニプレックスさん内で取り合いにならないんですよ。むしろ依頼が来ない(笑)。
僕、こだわりが強くて、言うことを聞かないですから(笑)。松本さんからも言われるし、自分でも自覚はあります。

松本 ほんっとうに大変なんですよ(笑)。でも、上がってくるものは素晴らしい。だから、毎回「クソ……!」となりながらも、みんな頑張るっていう……。

幹葉 それだけ熱量がすごいってことですね!

梅原 でも、それって出来がよくなければ成り立たないんですよ。もし松本さんが現場を尊重してくれない人だったら、多分一緒に仕事をしてないです。言ってしまえば、僕らはお互いにメリットがあるからこそ、一緒に仕事をしている関係というか……プライベートのことやお互いのことは全然知らないもんね。友情とか全然ないです(笑)。

松本 ないですね(笑)。

──きっぱりと(笑)。それだけプロフェッショナルな関係性ということですね。

幹葉 かっこいい……!

梅原 いやいや、そんな良いものでは(笑)。

──ところで、先ほど「こだわり」の話が出ていましたが、『着せ恋』におけるお二人のこだわりというといかがでしょうか。

幹葉 それはぜひ伺いたいです!

松本 私の場合は、(篠原啓輔)監督をはじめとしたスタッフ陣の目指している“着せ恋チームの方向性”をちゃんと守るというのがありますね。例えば監督は原作を大切にしているのはもちろん、「上品さ」をすごく大事にしているんです。監督のその気持ちを宣伝やグッズデザインなど、あらゆる面にちゃんと反映させなきゃいけないと思っています。原作へのリスペクトとともに、現場が何を大事にしてるかを考えて、なるべくそこに寄り添う。それが私なりの“こだわり”なのかもしれません。

梅原 でも、それって「現場に肩入れしすぎ」って言われるやつですよね(笑)。

松本 あははは、そうですね。「そっち側に立ち過ぎちゃだめでしょ」って。もちろん現場に対して、こちらとしても譲れない点の交渉や調整も行いますが、作品にとってより良い方向はどっちだろう、ということは常に考えます。

幹葉 でもそれはいちファンからすると、すごく嬉しいというか。作品に対してそこまで深く寄り添ってくれているんだなと感じられて、むしろ心強く感じます。梅原さんはどうですか?

梅原 こういう言い方は語弊があるかもしれませんが、僕の場合は「『着せ恋』だから特別に」といったものはなくて。僕、基本的に毎年1作品ずつ制作に関わっていて。「この作品だからモチベーションが高い」というスタンスで携わってしまうと、自分のコンディションに左右されちゃうんですよね。常に「短距離走をフルマラソンみたいに走る」っていうのを目指していて。「今日はエネルギーが出ない」で、そのペースや熱量を崩してはいけない。だから、そもそも“モチベーション”に頼らないようにしてるんです。

──どの作品もフラットに接してるということですね。

梅原 そうです。言ってみれば、制作の仕事って、自分が直接“作る”わけじゃなくて、あくまで“橋渡し”をし続ける役割。だからこそ、前工程の人たちが一生懸命やったことを、後工程にちゃんと繋げられるように無駄にしてはいけないと思っていて。だから、常に全力で走り続けるようにしてます。

幹葉 無駄にしないように、守るように全力でというのは、見ている側にもちゃんと伝わっていて、私たちもこの作品を大切にしたいなと思える。すごく良い循環が生まれているなと感じます。

梅原 それはそうかもしれないですね。やっぱり、“頑張っている作品”って、観ればわかるんですよね。だから、続けなきゃいけないなって。

松本 そうなんですよ。視聴者の方々の観察力ってすごいんですよね。

幹葉 作品を褒めてくださる方もいれば、過程までしっかり見てくれている方もいますよね。お二人ともそういう声って、実際にチェックされているんですか?

松本 めちゃくちゃ見てます(笑)。オンエア後は、1~2時間くらいずっとエゴサしてることもあります。

幹葉 わあ、皆さんSNSで発信するときは、心して書かねばいけませんね(笑)。

梅原 このインタビューを読んでいるあなたのポストも、チェックされているかもしれませんね(笑)。そういうチェックはプロデュースや宣伝的には必要なことの場合もありますよね。僕の場合は普段はしないんですけど、イベントで実際にお客さんと会えるタイミングで検索することがあります。前の会社にいたときに、ある作品で初めてイベントに参加させてもらったんですよ。そのとき初めてリアルのファンの方を見たんです。「あ、こういう人たちのためにやってるんだな」って実感しましたね。普段の現場では、なかなか感じられないんですけど、そういう場に行ったときに「ああ……なるほど」って思いました。

幹葉 私はライブという場で、毎回すぐに反応が返ってくるんですけど、制作に携わる方って、そういうリアルな声を直接もらえる機会がどうしても少ないですもんね。

松本 イベントって準備の時点から本番までバタバタなんですけど、お客さんがワイワイ楽しそうにしてくれていると、それだけで「ああ、やって良かったな」と思います。

幹葉 『着せ恋』イベントもぜひまたやってほしいです。実は八王子で開催された『着せ恋』のイベント(2022年9月/J:COMホール八王子)で音響を担当していた方が、今『The Wakey Show』の現場でも音響をやってくれてるんです。そこでまた、1つご縁を感じました。直接じゃなくても、『着せ恋』を通じてどこかで繋がっていて、戻ってこられたというのが嬉しかったです。

梅原 そんなことあるんですね……!すごい。

幹葉 そうなんです!それこそ『The Wakey Show』の収録のタイミングで、梅原さんとお会いしたんですよね。

梅原 そうそう。その時、僕は別のスタジオにお邪魔してたんですけど、お互いに関係がある人が「幹葉さんがいるよ!」と教えてくれて、会いに行ったんです。

幹葉 私の中で梅原さんと松本さんはレアキャラというか。会えるとめちゃくちゃテンションが上がります。

梅原 『着せ恋』Season 1はコロナ真っ只中に作られた作品だったので、当時は打ち上げとかも一切なかったんですよね。イベントもチラッと挨拶する……というくらいで。

幹葉 それに加えて制作の皆さんは大変忙しいですよね。だから今日、こういった機会をいただけてすごく嬉しいです。

“好き”に向かって、むしゃらに走り続けてきたからこその今

──『着せ恋』Season 1のオープニングテーマをスピスピが担当することになった経緯についてもお伺いしたいのですがどうでしょうか?

幹葉 個人的にもぜひ聞きたいです!

梅原 Season 1となるとかなり記憶が薄いところではあるのですが、すでにある程度候補が絞られた状態でご提案をいただいていて。それを監督や現場で話し合って更に絞って決定していく。それが大枠の流れですが、うちに来るまでの間にも、色々な話し合いがあるんだと思います。

松本 そうですね。基本的には、作品に合うテイストをSMEの主題歌担当と話し合うところから始まって、アーティストをご提案するという形です。

幹葉 当時コロナ禍だったので、スピスピの当時のメンバーと定期的にリモートで話す時間を設けていたんです。それぞれのお薦めの作品をシェアし合ったりしていた時に、『着せ恋』を教えてもらって。そこからマンガをみんなで読んで……という流れのなかで「(オープニングに)決まったよ!」というお話しを聞いて驚いた覚えがあります。ものすごくテンションが上がりました。別作品の話題になってしまいますが、スピスピは元々『ガンダムビルドダイバーズ』のEDテーマ「スタートダッシュ」でデビューしていて。ビルドダイバーズのキャラクターたちも、好きなことに向かってがむしゃらに走り続けているんですよね。

梅原 うんうん。

幹葉 そうした作品がデビュー作ということもあって、スピスピとしても「好きなことをあ諦めない」「自分の“好き”を大切にしよう」というテーマを掲げてきたので、『着せ恋』の原作を読んだときに「これは私たちが歌いたい作品だ!」って感じたんです。「自分たちが担当できたら最高だね」って話していて。デビューからの歩みの中で、大切にしてきた“好き”が、こうして繋がったんだって思えたのが、すごく嬉しかったです。

梅原 ……それ、めちゃくちゃいい話ですね。なんかちょっと上から目線になってしまうかもしれませんが、主題歌を決める時、僕の現場では、アーティストの知名度や経歴は重視していないんですよ。「その曲が作品を象徴しているかどうか」だけを基準にして決めています。もちろん宣伝的な戦略でというのは(松本さんの立場からすると)あるとは思うんですけど、僕らはそういうのは全部無視していて。キャストに関してもそうです。僕のやっている作品に関しては、フォロワー数が多いからとか、有名だからなどの理由で起用することは基本的にはないです。あくまで作品と照らし合わせて“相性が合うかどうか”が最優先なんです。そういう意味で、スピラ・スピカさんはすごく合っていたと思います。

幹葉 ありがとうございます……!

──「燦々デイズ」を聴いたときに、作品と合ってるという手応えがあったということでしょうか。

梅原 気づいたらもうオープニングが完成していて、映像も素晴らしくて、もう“一体化”してたんですよね。「気付いた時には」って自分がオープニングの制作進行をやってたんですけども(笑)。松本さんに繋いでもらって、深夜のアニメイトに行ってロケハンして、演出の方と一緒に写真を撮らせてもらったりして……。あの映像と「燦々デイズ」がピッタリでしたよね。

幹葉 私は、(喜多川)海夢ちゃんが目を開けた瞬間に「息を呑む」というか、あのシーンで一気に色んな人の心を掴んだと思っています。本当にかわいくて……。

松本 かわいいですよね。

梅原 僕はそのあとの、新菜が作った衣装をまとったトルソーがずらっと並んでいるシーンもすごく好きです。

幹葉 あの辺り、何度も観返しちゃいますね。

梅原 毎回、気づいたら“曲と映像が一体化している”んですよね。基本的に曲をいただいたらすぐに絵コンテに入るので、“曲だけの期間”って実はあんまりなくて。だから、常に“映像と一緒にあるもの”として考えてますね。

幹葉 放送が始まって、あの曲が流れた時、「ああ、曲もアニメの一部なんだな」って、すごく嬉しくなりました。

梅原 僕らも、そこはめちゃくちゃ気にして作ってます。アバンが終わって、オープニングが始まるときの“音の入り”が気持ちいいかどうか。エンディングもそうなんですけど、“本編とセットで流れる映像・音楽”として常に考えています。時々、オープニングやエンディングがない回があるじゃないですか。でも最初の時点で「絶対12回、全部流してくれ」って言われるんですよ。松本さんとかに。

松本 はい(笑)。

梅原 昔はそういうことを言われるたびに「うるさいな」と思っていて(苦笑)。尺が入らないなら本編優先でしょって。でもその後、オープニングの重要性を理解したんです。

──というと?

梅原 オープニングって毎週同じ時間に流れるものだから、観ている人に“愛着”が湧くんですよ。作品自体は週に1回しか放送されないけど、曲は繰り返し聴ける。登校しながらでも、通勤中でも。だから早い段階で“作品の一部”として馴染むことって、すごく大事だなって。そこからは僕もオープニングやエンディングを削らない構成を意識するようになりました。『着せ恋』第13話でエンディングを入れきることができなかった立場ではありますが… エンディングすまん……。

幹葉 貴重な1分半ですもんね。

梅原 そうなんです。結構大きい。でも、それだけ価値がある時間なんです。

幹葉 それでいうと、(この取材時点では)私はまだSeason 2のオープニング映像は観ていないので、本当に楽しみにしてます。

梅原 まだ完成していないですからね(笑)。今回は、珍しく順調なほうだと思います。そんなに心配してないですね。良いオープニングになると思いますよ。

松本 めちゃくちゃかわいいですよ、途中経過の映像でも。

梅原 でも、幹葉さんご自身も感じられていると思うんですけど、Season 1のオープニングってドハマりしてたじゃないですか。Season 2の曲を担当するって、プレッシャーとか難しさってなかったですか?

幹葉 すごくありました。「難しい!」って。

梅原 やっぱりそうですよね。前回がよくできてしまうと……っていう。映像を作る側としても難しさを感じていたんですよね。オープニングの絵コンテが最初に上がってきた時、「大丈夫かな?」と思っていて。端的に言うと、Season 1と毛色が違うんですよね。絵コンテって、もらった時点で「これは大丈夫だな」とわかるものと、「これ、どうなるんだろう?」と思うものがあるんです。最終的にどう仕上げたいかが見えている時と、まだどうなるか見えていない時があるんですね。Season 2のオープニングは、僕の中では後者だったんです。

──つまり「どうなるかわからない」パターンだったんですね。

梅原 そうそう。最初は「本当に大丈夫かな……」って。でも最近ようやく、「これは大丈夫だな」と思えるようになってきました。

幹葉 私も曲をリリースする時、レコーディングが終わってから皆さんの手に届くまでの間が、すごく不安なんですよ。曲を出すことが「完成」じゃなくて、リリースした後にライブで披露して、ようやく“みんなと一緒に完成する”みたいな感覚があるんです。皆さんにとっての“ゴール”って、どこになるんでしょうか?

松本 やっぱり、放送が始まる時に「どんな反応がくるんだろう?」って思いますね。特に1話目の放送はドキドキします。

梅原 うーん、なんだろうな。出来上がった映像を放送前に何度もチェックするんですけど、その時点で「大丈夫だな」と思えたら、それで満足しているかも。「大丈夫じゃない」ということはなかったので(笑)。だから世に出した時点で「完成した」という感覚はあまりないかな。

松本 それは立場的な違いもあるかもしれないですね。私はお客さんの反応でようやく「ああ、完成したな」と思うことが多いかも。

幹葉 確かに、そこは感覚が違ってくるかもしれないですね。とにかく放送が楽しみです。

次のページ:Season 1の挿入歌「君に伝えたいことがあるんだ」について

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