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INTERVIEW

2025.07.10

4人組ロックバンド、go!go!vanillasがTVアニメ『SAKAMOTO DAYS』第2クールのエンディング・テーマを担当!新曲「ダンデライオン」、そして『SAKAMOTO DAYS』の魅力に迫る!

4人組ロックバンド、go!go!vanillasがTVアニメ『SAKAMOTO DAYS』第2クールのエンディング・テーマを担当!新曲「ダンデライオン」、そして『SAKAMOTO DAYS』の魅力に迫る!

洋楽の要素も入れつつ、今のバンドのモードを示したサウンドメイク

――曲調としては、黄昏時を感じさせるシックかつグルービーなミディアムナンバーで、管楽器の音色を含めソウルやジャズの素養も感じさせます。

 音に関しては、僕らは洋楽がすごく好きなので、そういった部分と日本的な要素のハイブリッドというか、バランスを取りながら制作を進めていきました。坂本もそうですけど、登場するのがみんな殺し屋なので、感情をなるべく表に出さないキャラクターが多いじゃないですか。なので、熱いわけでもないし、悲しいわけでもない、絶妙な温度感は意識していたところです。あとは包まれるような感覚といいか、心が落ちくようなサウンドアプローチを目指して、シンセやベースの音色もなるべく角がない音を作っていきましたね。

――イントロからすごく心を掴む音になっていますよね。ギターカッティングのリフから始まって、ベース、エレピ、ドラムが加わって心地良いグルーヴを形成していくっていう。

 それこそ80年代のディスコとかのエッセンスを入れたいイメージがあって、ギターカッティングのフレーズはデモの段階で作り上げていました。派手でもないんだけど、耳に残る感じ。少し前だとダフト・パンクの『Random Access Memories』とかナイル・ロジャースの感じですよね。それとドラムに関してはザ・ウィークエンドみたいな、今のポップスに通じるサウンドをやろうと思っていました。

柳沢 ギターの音色的には、シンセの音にも溶け込ませたかったので、リフ以外の部分はそういう心持ちで作っています。イントロのリフに関してはマイナーキーで終わるんですけど、その後にもう1度出てくる同じリフはメジャーキーで終わるんですよ。そこは『SAKAMOTO DAYS』の日常と非日常の架け橋みたいなニュアンスを意識しました。他にも、楽曲の最後のブロックのギターも、メジャーの中に不穏な響きが織り交ざるようにコードを積んでいて。まだ戦いは終わらないし、日常は続いていくことを表現した部分なので、ぜひ聴いてほしいです。

セイヤ ドラムは基本デモのイメージに合わせて演奏したんですけど、デモは打ち込みで無機質だったので、そこからどう人間味みたいなものを出すかを考えました。基本のビートはシンプルなので、ハットの刻みで情緒みたいなものを表現するようにして。それとミックスにもこだわっていて、ロウを削ったり戻したり、全部の音がバランス良く聴こえるように細かく調整して、最終的に6パターンくらい、マスタリングも4~5種類くらい作ったなかから選びました。なのでハットの刻みもしっかり聴こえるし、いい音になってます。

長谷川 ベースも、全体のアンサンブルのなかでどう調整していくかを、いつも以上に迷いましたね。音数を増やしすぎると重く聴こえるし、かといって削りすぎると軽くなる。なので絶妙な間を探っていきました。それによってスピード感も結構変わって聴こえるんですよ。

――それと、アニメ尺の89秒バージョンとフルバージョンとでは、楽曲の構成がまるで違っているのも驚きました。

 先にフルバージョンを作って、そこから切り貼りして89秒バージョンを作ったんですけど、フルだとシームレスに転調していくので、楽曲が進んでいくなかで段階を経て上がっていく作りなんですよね。ただ、それを89秒の長さで表現するのは難しいし、イントロのギターのフレーズも全部入れると収まらないので、泣く泣く切りました。作品の中で一番伝えたかったメッセージは歌詞に込めているので、89秒バージョンでは、僕らの生業である音楽や音作りの面を見せられれば、というところでまとめました。

――フルバージョンのみに入っている“最新技術はいらない”から始まる歌詞も、それこそ坂本に当て書きしたような内容なんですよね。

 そうなんですよ。こんなにも坂本のことを歌っているのに、89秒バージョンに全部を入れることができなくて悔しいです(笑)。でも、めっちゃ悩みましたよ。みんなで色々組み合わせながら、「これを入れると尺に収まらないなあ」とか。ほぼ編曲をするイメージでそれぞれのバージョンを作ったので、両方聴いてもらえると嬉しいです。

――ちなみに、本楽曲のアレンジに参加している井上惇志さんは、近年のバンドの活動をがっつりサポートしている方で、ライブにも参加しているほか、最新アルバム『Lab.』にも全曲で関わっていて、バンドのキーパーソンになっている印象です。

 僕はザ・ビートルズが好きなんですけど、その後期の作品に関わったビリー・プレストンという黒人のキーボーディストがいて、彼が入ったことでビートルズは更に進化したと思うんですよね。

――ビリー・プレストンが関わってからのビートルズは、よりソウルフルな曲調が増えましたよね。「Let It Be」も彼のオルガンが加わることでゴスペルっぽいフィーリングが足されて。

 そうそう。なので、惇志にもまさに「お前はバニラズ(go!go!vanillas)のビリー・プレストンだから」と言ってます(笑)。彼はジャズのシーンにいた人で、ソウルも好きというところで、今回の「ダンデライオン」のエレピもそうですけど、彼の持っているエッセンスから僕らもすごく刺激を受けていて。その意味ですごく大きな存在です。

柳沢 ギターの立ち位置でお話しすると、基本的にギターを録る前から(音の)帯域をカバーした状態でアレンジしてくれるので、自分としてもギターを弾く時に行き先を決めやすいんですよね。それはライブでも一緒で、それこそメンバー4人でやっていた時は、自由度が高すぎるがゆえに「どうしようかな?」と考えあぐねてしまうこともあったんですけど、惇志さんが入るようになってからビジョンが明確になりました。ギターの位置が決まると自分のカラーも出しやすくなるので、おかげで僕も成長できていると思います。

長谷川 ライブの話で言うと、ベースの音をしっかり聴いてくれているから、弾き方も色々提案してくれるんですよね。彼はすごくチャレンジャーなので、音にせよ弾き方にせよ、昔の自分たちからは出てこなかったであろうアイデアをバンバン出してくれて。一緒にやっていて楽しいです。

セイヤ バンドにサポートの人が入る場合、どうしても気を遣う部分があると思うんですけど、あっちゃん(井上)はメンバーの1人という感覚でやってくれるんですよね。過去の曲に関しても遠慮なくアレンジの提案をしてくれるし、実験的なセンスがすごく刺激になっています。あとは僕らと一緒で、マンガやアニメもめっちゃ好きなんですよね。

 それこそ『SAKAMOTO DAYS』も元々好きだったらしくて、「この曲だけは絶対に俺にもやらせてくれ!」って言われました(笑)。

セイヤ バンド愛もそうだし、自分の好きなものに対する愛がはみ出している人なんです。それこそライブの時は、今やキーボードのポジションからはみ出てステージを駆け回ってますし(笑)。バニラズのライブを観に来てくれているお客さんならわかっていると思うんですけど、本当に“5人目のメンバー”と言ってもいいくらいの存在ですね。

――そんな井上さんからの影響もあってか、「ダンデライオン」の他にも「SHAKE」(2024年)をはじめ、ジャズやソウルのフィーリングを取り入れた楽曲が増えていますよね。

 そうですね。今までロックバンドとして、ギター・ベース・ドラムスという楽器編成という意味での限界値みたいなところがあったなかで、惇志や彼の友人たちのおかげで、今はより制限がなくなってきました。この間、アリーナ公演の時にサックスやトランペットを吹いてくれたのも惇志の友達なんですよ。彼が繋いでくれた人たちの刺激も受けてできたのが「SHAKE」だったし、「ダンデライオン」もその地続きにあるものだと思います。

――その意味で「ダンデライオン」は、今のバンドのモードもしっかりと見せられる楽曲になりましたね。話は変わって、バニラズは以前にも「No.999」(TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』EDテーマ)でアニメタイアップを経験していたわけですが、アニメの楽曲を制作するうえで心がけていることはありますか?

 まず、その作品が好きだからやる、というのは大前提としてあります。僕らは『鬼太郎』も大好きなので。それと僕は楽曲を作る時、自分の中にフィクションや物語を作り上げることがよくあるのですが、アニメタイアップの場合は、むしろ原作があるぶん、設定がしっかりしているので、より細かい描写で解像度を高く作ることができて、作り手側としてはすごくやりやすいし楽しいです。

セイヤ 「No.999」といえば、この間、イギリスとフランスでライブをしてきたんですけど、現地のメディアのインタビューを受けた時に『鬼太郎』のことも質問されたんですよ。それがあったので、パリのライブでは急遽セトリを変えて、「No.999」をやってきました。それがなかったら多分やってなかったです。

――アニメを通じて海外にも楽曲が届いているわけですね。「No.999」はライブでも盛り上がる楽曲に育っていますが、「ダンデライオン」はライブでどんな景色が見られそうですか?

 大きな会場でこのビートが鳴っていると気持ち良さそうだなっていうイメージがあって。この曲は音の抜きの部分が多いので、それぞれの会場で、その瞬間だけの集中力みたいなものが出ると思うんですよ。ライブの中でとても良いメリハリになると思います。

柳沢 最後にみんなで“La La La”と歌うパートもあるので、みんな歌っていただけると嬉しいですね。

長谷川 さっきの坂本が左に向けて歩く話じゃないですけど、この曲は牧が歩きながら歌う絵が浮かぶんですよね。“歩く”という行為とすごく親和性のある曲だと思うんですよ。

 テンポも歩くのと合うように調整した部分があるからね。

セイヤ (長谷川に向けて)ということはシンセベース弾く?

 おっ、ついに鍵盤を弾き始める?

長谷川 うーん……挑戦します!

 マジで!? “最新技術はいらない”だよ?(笑)。

――上手いこと言いますね(笑)。最後にアニメのファンに向けてメッセージをいただけますでしょうか。

長谷川 きっとこのアニメを楽しみにしている人は、面白いもの・楽しいものを見つける能力に長けている人だと思うので、その感性を信じて、僕らのエンディング・テーマも含めて『SAKAMOTO DAYS』の世界を楽しんでもらえたらと思います。

柳沢 第2クールということで色んな面でグレードアップすると思うので、自分もシンプルに楽しみです。エンディング・テーマって物語の終わりを包括してくれる面もあると思うので、この作品を一度噛み締めるための時間に、僕らの楽曲を使っていただきつつ、楽しんでいただければと思います。あとはこの作品をきっかけに僕らのことを知ってくれた人は、ライブにも来てくれると嬉しいです。

セイヤ 第2クールは、物語の展開的にバトルシーンがめっちゃ増えるわけじゃないですか。それが終わった後に坂本と一緒に自分の場所に帰るような、ホッとした気持ちで僕らの音楽に浸っていただけたら嬉しいです!

 僕の友達にも『SAKAMOTO DAYS』のファンが結構いるし、色んな人に愛されている作品だと思うんです。僕もファンのひとりとしてこの楽曲を書き上げたので、みんなでこの作品を楽しめたらと思います。特に第2クールはシリアスな場面も増えて、『SAKAMOTO DAYS』の真骨頂がたくさん味わえると思うので、僕自身も楽しみながら、作品とこの楽曲がずっと親しまれて、時が経っても「懐かしいな」と思い出してもらえるものになったらいいなと思っています。


●配信情報
TVアニメ『SAKAMOTO DAYS』第2クールエンディング・テーマ
2025年7月23日(水)配信開始

配信先一覧はこちら
https://lnk.to/ggv_Dandelion

●作品情報
TVアニメ『SAKAMOTO DAYS』

放送/配信情報 ※放送・配信時間は変更となる場合がございます
7月14日(月)よりテレ東系列ほかにて毎週月曜24時から放送開始!
配信情報(※各プラットフォームの詳細は、アニメ公式HPでご確認ください)
Netflixにて1話先行配信(※12話のみTV放送と同時配信)
そのほか各配信プラットフォームでもTV放送後に順次配信開始

<イントロダクション>
最強の殺し屋がいた その名も坂本太郎――。
全ての悪党が恐れ、全ての殺し屋が憧れたその男は――ある日、恋をした‼
コンビニで働く葵に一目ぼれした坂本は、あっさりと殺し屋を引退。
結婚、娘の誕生を経て、のどかな街で個人商店を営む坂本は、
かつての面影が無いほどに……太っていた‼
愛する家族との平和な日常を守る為、
元・伝説の殺し屋が、次々と迫りくる刺客に挑む。
日常×非日常のソリッドアクションストーリー、ここに開幕‼

【スタッフ】
原作:鈴木祐斗(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
監督:渡辺正樹
シリーズ構成:岸本卓
キャラクターデザイン:森山洋
美術監督:丸山由紀子
色彩設計:笹愛美
撮影監督:蔡伯崙
編集:肥田文
音響監督:明田川仁
音楽:林ゆうき
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント

【キャスト】
坂本太郎役:杉田智和
朝倉シン役:島﨑信長
陸少糖役:佐倉綾音
坂本葵役:東山奈央
坂本花役:木野日菜
眞霜平助役:鈴木崚汰
南雲役:花江夏樹
神々廻役:八代拓
大佛役:早見沙織
豹役:安元洋貴
篁役/ナレーション:大塚芳忠
✕(スラー)役:浪川大輔
楽役:内山昂輝
鹿島役:興津和幸
勢羽夏生役:岡本信彦
ソウ役:鳥海浩輔
ダンプ役:甲斐田裕子
アパート役:小林千晃
ミニマリスト役:竹内良太
赤尾晶役:M・A・O
勢羽真冬役:山下大輝
京役:日野聡
赤尾リオン役:能登麻美子

【主題歌情報】
第2クールオープニング・テーマ:Kroi「Method」
第2クールエンディング・テーマ:go!go!vanillas「ダンデライオン」

●ライブ情報
go!go!vanillas Hall Tour 2025-2026
2025年10月14日(火)【埼玉】大宮ソニックシティ 大ホール
2025年10月23日(木)【栃木】宇都宮市文化会館 大ホール
2025年10月31日(金)【愛知】Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
2025年11月1日(土)【大阪】オリックス劇場
2025年11月14日(金)【長野】長野市芸術館メインホール
2025年11月24日(月・祝)【宮城】東京エレクトロンホール宮城
2025年11月28日(金)【北海道】カナモトホール
2026年1月11日(日)【広島】上野学園ホール
2026年1月12日(月・祝)【香川】サンポートホール高松 大ホール
2026年1月30日(金)【福岡】福岡市民ホール 大ホール
2026年2月1日(日)【熊本】熊本県立劇場 演劇ホール

チケット料金:6,900円(税込)
主催 : 各地イベンター / 企画・制作 : COLD Records / IRORI Records

チケット申込み詳細に関しては、特設ページよりご確認ください。

go!go!vanillas Hall Tour 2025-2026 / Arena Tour 2026特設サイト
https://ggvtour2026.jp

go!go!vanillas Arena Tour 2026
2026年3月22日(日)【兵庫】GLION ARENA KOBE
2026年4月19日(日)【東京】TOYOTA ARENA TOKYO
2026年4月29日(水・祝)【愛知】日本ガイシホール

※チケット料金、受付スケジュールは後日解禁予定。詳細に関しては、特設ページよりご確認ください。

go!go!vanillas Hall Tour 2025-2026 / Arena Tour 2026特設サイト
https://ggvtour2026.jp

(c)鈴木祐斗/集英社・SAKAMOTO DAYS製作委員会

関連リンク

go!go!vanillasオフィシャルサイト
https://gogovanillas.com/

go!go!vanillasオフィシャルX
https://x.com/go_go_vanillas

go!go!vanillasオフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/@gogovanillas_official1

「ダンデライオン」特設サイト
https://ggv-dandelion.ponycanyon.co.jp

TVアニメ『SAKAMOTO DAYS』公式サイト
https://sakamotodays.jp

TVアニメ『SAKAMOTO DAYS』公式X
https://x.com/sakamotodays_pr

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