――FLOW GLOWの楽曲といえばラップが特色になっていますが、皆さんは各々のラップの個性について、どのように捉えていますか? 元々ラップ経験者だったリオナさんから順番にお聞かせください。
リオナ 私は今のラップシーンに合わせたフロウを意識していて。ビートに対する音の取り方のトレンドは年月を経て変わっていくもので、今は「早取り(ビートのテンポに対してあえて早めにリズムを取る乗り方)」がメインらしいんですけど、そういう流れに置いていかれないようにしつつ、自分らしいフロウを常に研究するようにしています。楽曲の場合は、他のメンバーのラップを聴いたうえで、強弱の付け方を変えてみたり、フロウを決めることが多いですね。
千速 私はデビュー曲の「FG ROADSTER」で初めてラップしたんですけど、あの曲はリレー形式になっているので、自分の前の子のフレーズ感を受けたうえで自分らしさを出す、ということを意識するようにレッスンで教わって。私の場合、明るくて面白いニコたんのラップを引き継ぎつつ、自分らしさをどう出せばいいのか、すごく悩みました。そのなかで、私はメンバーの中でも低音やガナリが特徴なので、そのかっこ良さを自分なりに伝えようと思って録りました。
笑虎 自分は元々バラード系とか綺麗めの歌を歌うのが好きで。なので、FLOW GLOWで初めてラップをやるとなった時、先生から「真っ直ぐすぎる。ラップはもっと自分を表現していかないといけない」って言われたんです。なので最初は悩んだんですけど、やっぱこう、ニコたんって見た目がちょっとチャラいじゃないですか(笑)。そういうチャラさを出すならラップしかない!と自分でも思って。ラップでこそ自分のかっこよさとかチャラさを出せるように頑張っています。
枢 すうはラップで一番考えるのが、楽曲の中で自分が今どの立ち位置で求められているか。自分の声質は結構キャラ感が強くて、かつアクセントになりやすい声なので、下手したら楽曲の雰囲気を壊してしまうだと思うんです。なので3曲を通して、自分の声の使い分けを意識するようになりました。「FG ROADSTER」はソロパートとサビで声を変えていて。自分の個性を活かすところと潰すところを、楽曲を通して考えるようにしています。
ヴィヴィ 私も元々ラップやったことがなくて、初挑戦だったんですけど、それこそ自分の個性みたいなものが全くわからなくて。ラップってかっこよくやるものって勝手に思っていたんですけど、ニコたんと一緒に初めてラップのレッスンを受けた時、先生から「キュートで、でもヘルシーセクシーさもある」って言われて。
枢 ヘルシーセクシーって何?(笑)。
ヴィヴィ わからんよな(笑)。でも、それを言われて、自分ではわからなかったラップの個性の出し方に気付いて。そこから「ラップって別にかっこいいだけじゃないんだ」と思って楽しくなったし、自分なりの個性が出せるように意識しています。でも全然自信がなくて。
笑虎 ヴィヴィたんと初めてラップレッスンした時に、ニコ的にはヴィヴィが横にいることに緊張してしまって。それなのに先生から「もっとおちゃらけて」みたいに言われて、もうどうしたらいいかわかんなくなって、すごくおかしくなっちゃったのを覚えてる(笑)。
ヴィヴィ あの時、すごい勢いやった。あんなテンションのニコの姿、見たことなかった。みんなにも見せたかったくらい(笑)。でも、あの時間が今の自分に繋がってるなと思う。
笑虎 本当に?恥ずかしかったけど体張って良かった(笑)。
――せっかくなので最新曲の「LOAD」について、もう少し深掘りさせてください。リオナさんは別のインタビューで「FG ROADSTER」のようなブーンバップ系のラップに苦手意識があると話していましたが、その意味では、現行のトレンドを踏まえた「LOAD」は待望だったのでは?
リオナ そうですね。今回はジャンルで言うとレイジビートだったので、自分がやりたい方向性を出そうという気持ちで取り組みました。さっきお話しした「早取り」と、体を揺らせるようなノリのラップに挑戦したんですけど、今までオンタイムでしか(ラップのリズムを)取ってこなかったので、最初は早取りが掴めなかったんですよ。でも、先生から教わるたびに感覚がどんどんわかってきて、「あ、早取りってこれだ」っていうのを掴んでからは、別の曲でも適用できるようになりました。この間も歌枠で「FG ROADSTER」を歌った時、早取りを意識してみたりして。なので自分の中ではめちゃくちゃラップが成長できた曲ですね。ただ、みんながオートチューンでお洒落にキメているなか、自分だけゴリゴリのラップパートだったので、まだ素のラップが独り立ちするほどはできなかったかな、という反省点はあります。
――いやいや、この曲のラップは歌の要素が強いなかで、しっかり目立っていたと思います。他の4人もそれぞれの良さが出ているように感じましたが、いかがでしたか?
笑虎 「LOAD」はメロディアスなラップだったので、歌う時の自分も出せた気がしていて。あとは何といっても、すうちゃんのセリフ「読み込みが完了しました!」から始まるところですよね。
千速 あそこ、めっちゃいいよね。頭からすうちゃんのかわいさがドーンときて。しかもすうちゃんのラップパートはビートがめちゃくちゃかっこいいうえに、ちょっとショタみのある声で歌ってるので、その組み合わせがすごく気持ちいんですよね。りっちゃん(リオナ)は超王道でかっこよくてリーダーらしいし、ヴィヴィも今まではキラキラでかわいいパートが多かったけど、今回は芯が強いリリックになっていて。
リオナ それで言うと千速のパートもめっちゃよかった。あのメロディいいよね。
千速 かっこよさを意識したこれまでの2曲と違って、今回はキーが高いので「自分らしさどこ?」みたいな感じだったんだけど(笑)、また違った一面を見せられたと思うので、そう言ってもらえると嬉しい。
枢 かわいらしさが出てたよね。
笑虎 そう。“チハコちゃん”だった(笑)。
ヴィヴィ 私もいつもよりみんなのかわいらしさが全面に出てる楽曲だと思っていて。また新しいFGを発見できると思うし、今までの楽曲にあったような部分も残っているから安心して聴ける部分もある。何度も聴きたくなるスルメ曲だと思います。
リオナ みんなのバース、めっちゃ語れるもん。笑虎は今までの楽曲ではちょけた部分を見せていたけど、やっぱり綺麗な歌声が最強の武器だと思うから、オートチューンがかかっていてもその魅力を出しているのがすごく良かった。
千速 逆にりっちゃんのバースは今回、ほんのりちょけてる感があるよね。
リオナ ああ、そうだね。
千速 今回は語尾がちょっとちょけてたり、乗り方がいつもと違うから、りっちゃんのかっこよさも出てるけど、いつもの面白いりっちゃんの一面も出てるなって思った。
笑虎 やっぱりエッセンスを入れるのが上手いよね。一瞬のちょけじゃないけど。笑虎がやったら全部ちょけちゃうから(笑)。あとは最初がすうちゃんで最後はヴィヴィで締め括る、“FG最強カワイイ”の2人が始まりと終わりっていうのもいいよね。
枢 最後のヴィヴィのサビのパート、めっちゃ良かった。かわいいだけじゃなくて、ヴィヴィの真っ直ぐなところが歌声にも出ていて。しかも刺さるけど痛くない、鋭すぎない聴き心地の良さがある。
千速 やっぱりヘルシーなんだよね(笑)。
ヴィヴィ ちょっと自信がなかったんですけど、今の話を聞いて自信が出ました。
笑虎 やっぱりヴィヴィたんの真っ直ぐさが歌声にも出てるんだよね。
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