――先ほどお話にあった冒頭の“Petal占い”がそうですが、ただ「花占い」と書くのではなく、ひと工夫入れて新たな、しかも強烈なフックのある新語を生み出されるところがつんく♂流かと思います。作詞する際のマインドや秘訣を話せる範囲でぜひ教えていただけないですか?
つんく♂ まず、音符(メロディ)がどんなリズムを持っているか、それを頭の中で解読します。この曲で言えば、最初に“Petal占い”のメロディを聴いた時、タッタータカタカっていうフレーズに一番合う言葉で作品の「花屋さん」という単語と親和性のあるもの、という感じで探したんです。すると“Petal占い”があったので「これでいくで!」って決めました。基本的にはメロディにどんなリズムがあるか、そこを知ることが大事です。
――フックとなる単語を印象づけるため、曲と馴染ませるために加えた工夫などはありますか?
つんく♂ そこに関しては、「タカタ」「ターンタタ」みたいな感じで、一度「タカタン語」に変換するという工夫をしています。
――アニメのOP主題歌ということでTVサイズとフルサイズの2パターンを作る必要がありました。その点での注意点や工夫はありましたか?
つんく♂ 僕の場合、本当に言いたいことは二番に出てくることが多いです。今回もそんな感じになっていますが、でも一番あっての二番なので、(二番は)フルで曲を聴いてくれる方への特典的に考えていただければ良いかな、と。昭和のテレビ番組でヒットソングが流れる時も、番組の都合で1コーラスで終わり!みたいなことがたくさんありました。僕もそういう曲を聴いて育ったわけですが、そこだけ聴いた人にも頭や耳に残るフレーズを入れていくのがプロの腕なので。まずは1コーラスで完結する歌詞、なおかつ覚えやすくて口ずさみたくなる言葉を入れ込む。で、フルで聴いたら誰もが「なるほど!」って思えるような、ズシっと意味深い展開が歌詞にあると良いと思いながら書いています。ただ僕的には「二番が好きです」と言われたら「勝ち」だと思っていますね。
――89秒という尺以外に、“アニメのOP主題歌”を手がける上で意識している点はありますか?
つんく♂ 華やかでありたいし、考えなくても頭に入ってくるフレーズを目指しています。1行だけ、いや、1、2小節程度の中にもメッセージを入れ混むということですね。今回でいうと“スゴすぎ前橋”という言葉だけでも覚えてもらえたら勝ちなんです。
――ご自身で特に気に入っているフレーズはありますか?
つんく♂ 最終的には“のっぴきならない”っていうのが上手くハマりましたね。そこは嬉しかったです。
――楽曲と映像が合わさったOP映像を観ての感想についても教えていただけますか?
つんく♂ 歌詞に合わせて絵を乗せてくれたことは非常に伝わってきました。上手くハマっていて嬉しいです。設定が花屋さんだけに色とりどりですし、単に曲を作って映像をつけたというのではなく、コンセプトがあってみんなのイメージが1つになることでこんなに迫力を増すんだな!って思いました。実は、仕上がった歌詞を番組制作サイドがどう思ったのか、作曲家のTORIENAさんが歌詞を最初に見た時にどう感じたのか、そこはまだ聞けていなくて、そこは気になるところです(笑)。
――音楽というエンタテインメントの中で、声優が占める割合も増えてきました。その辺りで感じるところはありますか?
つんく♂ 昔と違って声優さんがフロントに立つこと前提での仕事になっていると思います。声優という名の歌手であったり、タレントさんであったりしていますから、そういう意味では複雑な仕事なので腕も必要ですよね。だからファンも根強く存在するんだと思います。声優さんがライブで歌うことも多いので僕も、「ライブで歌ったら盛り上がるだろうな!」とか、「ファンはここをこうしたいだろうな!」ってことを常に考えて曲を作るようにしています。これからの時代、特にJ-POP界隈には必要な存在だと思いますので、今後もたくさんジョインやコラボができると嬉しいし、今回も含めてその機会をもらえることは光栄に思います。
――現在はハワイ在住ではいますが、日本製アニメの影響を海外にいても感じることは多いですか?
つんく♂ TVアニメ『チェンソーマン』はやっぱり破壊力がありましたね。オンエアがあった直後、長男は学校でTVアニメ『チェンソーマン』の話をしていましたから、それくらいに浸透してきたとは思います。TVアニメ『鬼滅の刃』にしてもそうですが、作品が敏感なものは国境を越えて感受性の強い世代に対してすばやく伝わるようです。
――最後に。『前橋ウィッチーズ』は放映後の反響が高く、日に日に人気が高まっている作品になっています。改めて視聴者に対してのメッセージもお願いできますか?
つんく♂ Xで色んな書き込みをみるのが楽しいです。「え?オープニングはつんく♂なの?」みたいなのを見るとワクワクしますね。僕も放送を楽しみにしているので、TVアニメ『前橋ウィッチーズ』ファンの皆さん、これからも一緒に楽しみましょう!
●リリース情報
「スゴすぎ前橋ウィッチーズ! / それぞれのドア」
発売中
【オープニング盤】

品番:LACM-24687
価格:¥1,980(税込)
【エンディング盤】

品番: LACM-24688
価格:¥1,980(税込)
<CD>
【オープニング盤】
01. スゴすぎ前橋ウィッチーズ!
作詞:つんく 作曲:TORIENA 編曲:岸田勇気
02. それぞれのドア
作詞・作曲:雲居ハルカ 編曲:岸田勇気
03. 絢爛SHOW TIME!!
作詞・作曲・編曲:ChawongChaw
(各Instrumental収録)
【エンディング盤】
01. それぞれのドア
作詞・作曲:雲居ハルカ 編曲:岸田勇気
02. スゴすぎ前橋ウィッチーズ!
作詞:つんく 作曲:TORIENA 編曲:岸田勇気
03. MAKASETENE
作詞:FUJI 作曲:FUJI・宮川麿 編曲:宮川麿
(各Instrumental収録)
●作品情報
TVアニメ『前橋ウィッチーズ』

<スタッフ>
原作・制作 サンライズ
監督 山元 隼一
シリーズ構成/脚本 吉田 恵里香
キャラクターデザイン原案 ユウ イナミ
キャラクターデザイン 立花 希望
衣装デザイン/スタイリスト 相澤 樹
アイテムデザイン 板垣 徳宏
コンセプトデザイン 林 絢雯 迫 健太郎
プロップデザイン 川井 康弘
ウィッチバースデザイン 今津 良樹
カラースクリプト 加藤 オズワルド
色彩設計 忽那 亜実
美術監督 阿久澤 奈緒子
美術デザイン 真村 躍 瀬理 実穂 児玉 徹郎
CGディレクター 児玉 徹郎
CGモデルディレクター 高橋 将太郎
編集 長坂 智樹
撮影監督 藤田 賢治
音響効果 野崎 博樹
音響監督 長崎 行男
録音調整 森田 祐一
音楽 羽深 由理
音楽制作 バンダイナムコミュージックライブ
製作 バンダイナムコフィルムワークス PROJECT MBW
<キャスト>
赤城 ユイナ 春日 さくら
新里 アズ 咲川 ひなの
北原 キョウカ 本村 玲奈
三俣 チョコ 三波 春香
上泉 マイ 百瀬 帆南
ケロッペ 杉田 智和
©PROJECT MBW
つんく♂
オフィシャルサイト
https://www.tsunku.net/index2.php
オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/tsunku-blog/
オフィシャルX
https://x.com/tsunkuboy
前橋ウィッチーズ
オフィシャルサイト
https://lantis.jp/artist/maebashiwitches/
TVアニメ『前橋ウィッチーズ』
オフィシャルサイト
https://maebashi-witches.com/
オフィシャルX
https://x.com/maebashiwitches
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