INTERVIEW
2025.05.28
――ボーカルに関しては1番と2番でややテンションが変わっていると思ったのですが、どんなところにこだわりながらレコーディングをしましたか?
音羽-otoha- 1番はふわふわした感情で歌っていて、2番からは「自分の欠点も認めながら強くならなきゃ!」という決意が歌詞に出ているので、歌い方も少し変えたりはしています。さやかの優しい感じも残しつつ刃の活発さも出せたら良いなと思いました。でも、それをどうバランスよく表現するかがすごく大変で、色んな歌い方を試していったので録り始めるまでにものすごく時間はかかりました(笑)。
――最後にもう一度歌詞の話に戻るのですが、1番のサビがラスサビにもう一度来るのですが、1箇所だけ、“君が自由に彩っていく”が“君がいないと味気なくて”になっています。ここはすごく切なさを感じるポイントでした。
音羽-otoha- 1番と同じサビを最後に持ってきて終わる曲って多いと思うんですけど、この曲は物語性がある曲なので、それをやるのは難しく。そのなかでここを変えなければ完結させられないと思ってしまったんです。ここはアニメを最後まで観ていただければより響く歌詞になっていると思うし、歌詞と声がシリアスになっているところも作品とリンクしているのかなと思っています。
――EDアニメーションはいかがでしたか?
音羽-otoha- 観た時は1人で泣きました。さやかのインスタで物語が進められていくEDアニメーションの構成を見た時は「もう天才!」と思ってしまって、本当に感謝をしています。絵柄もすごく好きで。コンテ・演出・作画監督をやられている野崎あつこさんは元々すごく好きだったんですが、「pineapple tart」が収録されるEP『sukimakaze』のジャケットイラストも描いてくださって、光栄です。タルトが描かれているのもすごく嬉しいんですけど、刃とさやかは普段こんな格好はしないと思うので、私の曲に合わせて描いてくださったのかな?と思い上がっています(笑)。
――お話に出たEP『sukimakaze』に収録される他の曲も聴いていきたいと思うのですが、「pineapple tart」があったからこそ生まれた曲という話もありました。
音羽-otoha- 「pineapple tart」の制作は結構私の今後を大きく左右する出来事で、“タルト事件”と言っていいくらいのことだったんです。そして残りの3曲はそれ以後に書いた曲になっていて。「ヒューマノイドラブ」と「かざぐるま」は、ラブソングなんですけど、「pineapple tart」も色んな愛の形に当てはめることができるので、ラブソング的なところがあるんです。だから「pineapple tart」がきっかけで書くようになった曲だと言えるんですよ。
――これまでラブソングはなぜ書かなかったのですか?
音羽-otoha- 勝手な苦手意識があったというか。なぜだか生きることや死ぬことに関することのほうがスルッと書けるんです。でも、そればかりだとちょっと……と思って。私自身はとことん自分に向き合うタイプなんですけど、それを周りに押し付けすぎるのも、音楽を発信する立場としてどうなのかと思ったんです。私のライブに来て笑顔になってほしいから、個人的な思い出に浸れるような曲があっても良いんじゃないかなと思っていたし、苦手意識は今もあるけど頑張って書いてみました。
――「ヒューマノイドラブ」は、ボーカルからも徐々に感情が溢れていく感じがありましたが、どんなことを思って書いた曲なのでしょう。
音羽-otoha- これを言ってしまうと今後に支障が出るかもしれないんですけど、私は実体験でしか曲が書けないんですよ(笑)。言いたくはなかったけど、これはもう言っちゃったほうが楽なのかなと……。人によっては他人の体験談を元に書いたりすることもあると思うんですけど、それができなくて。なのでこれは忘れていた記憶を掘り起こして、泣きながら書いた曲になります。
――続く「ほな、さいなら!」は和楽器が印象的な曲ですね。
音羽-otoha- この曲で三味線を弾いているのは私なんです。三味線は中学1年生の頃からやっていて、最近は全然弾いていなかったのですが、「ほな、さいなら!」は関西弁の歌詞だし、ゴリゴリのベースと津軽三味線の組み合わせは面白そうだなと思って、初めて自分の曲に取り入れてみました。
――歌詞もユニークですよね。
音羽-otoha- 実体験というのは、私が時々行く居酒屋があって、そこである日、会社員2人の怒鳴り声が聞こえてきたんです。上司らしき人が声を荒げていて「お前がやった仕事は何だ!言ってみろ」とか、心がチクチクすることを一方的に言っていたんです。でも口論になるかと思ったら、もう1人は冷静で「今日はもう帰ります」と言ってお金を置いて帰って行ったんですね。それを見て「かっこいいな」と感じて、彼の勇姿を曲にしようと、結構遅い時間だったんですけど帰ってすぐ勢いで全体像を書き上げたんです。その時に京言葉で嫌味なことを言うのがマイブームで、そんなテイストを入れ込みながら作りました(笑)。あとは友人に会社の周りの人の愚痴とか不満がどういうものなのかを調べてもらったら、資料みたいにまとめてもらった返事がきて、それも歌詞に入れ込んでるんです。なので、その友人のリサーチ力もあって生まれた曲です。
――そして「かざぐるま」は切ない雰囲気の曲ですね。
音羽-otoha- タイトルは「YAIBA」に出てくる必殺技から取っているんですけど、その技名に反して、優しく切ない曲になりました。「pineapple tart」の次に作った曲で、はっきりとした恋の歌を作ろうと思って書いた曲です。なので全体的に混ざりものがない感じというか。今までの自分だったらはっきり歌いすぎないようにしたんですけど、今回はごまかさずに向き合ってみようと思ったんです。そしたら、やっぱりHPを削られるなと……(笑)。
――実体験となると、それは、確かにそうでしょうね。
音羽-otoha- 今まで逆に楽してきたんだなと思ったくらいで。なのでもっとHPを鍛えないといけないと思いました。恋愛に関しての曲は過去に全然出してこなかったので、これから書くにしても掘り下げる作業からになると思うんですけどがんばります。
――となると、EP『sukimakaze』は、かなり新しい音羽-otoha-さんが感じられる作品ということになるのでしょうか?
音羽-otoha- そんな気はしています。これまで自分1人が写っている鏡と向き合っていたんですけど、その鏡の周りに色んな人の顔だったり物が浮かんできて「こういう形になったよ!」という感じでできた作品だと思います。でも、私は3分ごとに考え方が変わったりするので、次のEPでまた自分1人だけと向き合った世界観に戻っている可能性はなくはないけど。そういう自分の心境の変化とか成長も見守っていただけたら嬉しいです。
――そして最後に、8月11日(月・祝)に、“Special one man live 2025 HELL0w0RLD!”が開催されますね。どんなライブになりそうですか?
音羽-otoha- スペシャルな1日になると思います。多分セットリストもカオスな感じになる気がしていて、今までの曲はもちろん、EPの新しい4曲もやるので、これまでで一番、私の色んな部分を感じられるライブになると思っているので、ぜひ!
●リリース情報
「pineapple tart」

音羽-otoha-
配信中
配信リンクはこちら
https://kmu.lnk.to/pat
EP『sukimakaze』

<CD>
01. pineapple tart(TVアニメ『真•侍伝 YAIBA』EDテーマ)
02. ヒューマノイドラブ
03. ほな、さいなら!
04. かざぐるま
05. pineapple tart -Instrumental-
<Blu-ray>
・音羽-otoha- ワンマンツアー2024 ”集合地点” at SHIBUYA O-EAST
01.闇夜のダンサー -Dancer in the Dark Night
02.IYAIYA
03.ユウナギ
04.鮮やかなグレー
05.集合地点
・Behind the Scenes “pineapple tart” Music Video
・“pineapple tart” Music Video
・TVアニメ「真•侍伝 YAIBA」Non-Credit Ending Video
sukimakaze EPリンク:https://kmu.lnk.to/skz
●イベント情報
Special one man live 2025 HELL0w0RLD!
日程:2025年8月11日(月・祝)
会場:東京・Zepp DiverCity(TOKYO)
OPEN 17:00 / START 18:00
オフィシャルサイト
https://otohaofficial.com/
オフィシャルX
https://x.com/_______0108
オフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/channel/UCKY2bA32pWSarPK54mSbHZw
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