「3日後のこどもの日に、fhánaは結成14周年を迎えます。最近、あまりライブで演奏していなかった曲や、懐かしめの曲をやろうかなと思ってセトリを組んで、数曲懐かしい演奏してみたのですが、皆さんどうでしたでしょうか?」と佐藤が言うと、大きな拍手が起こる。それに対してkevinも、「僕たちも楽しいし、普段やらない曲というのが、このビルボードという会場に合っているよね」と笑顔で語る。
そしてfhánaの15年目は「色々と飛ばしていきます!」と告げて、これからの告知をしていく。まずは、映画『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』のオープニング主題歌「涙のパレード」のリリースについて。「どこまでも楽しくて、果てしなく切ない曲ができました。映画公開と同日(6月27日)にシングルも発売されるので、楽しみにしていてください」と佐藤が熱く語る。そして、8月10日GARDEN 新木場 FACTORYにて「バンドリ!」の新ユニット・夢限大みゅーたいぷとの対バンライブ“夢限大みゅーたいぷ 対バンライブ「えんかうんた~」Vol.5”に参加することも発表。また、8月23日には、韓国・SeoulのYES24 LIVE HALLで開催される“KIMCHIKURA Fes VOL.4”、8月31日には“Animelo Summer Live 2025 -Thanxx!- ”に出演する。
最後に、fhánaのワンマンライブを9月14日に渋谷WWW Xで開催することを発表し、ファンを喜ばせた。「久々に東京で、スタンディングで盛り上がるライブをやろうと思っているので、スケジュールを空けて、待っていてください!」(佐藤)とのこと。今年だけでなく来年にかけても、まだまだその活動は加速していくそうだ。
15年目になったら、こんな感じで懐かしい曲をやる機会はないかもしれないとも話しながら「fhánaは男性3人で結成して、ゲストボーカルを招いて面白いことをやっていこうという感じだったんです。まだtowanaが正式メンバーになる前、初めて歌った曲をやりたいと思います」と語り、「街は奏でる」を披露。ギターロックでキャッチーなサビが心地良く、荒削りさも感じる演奏もエモかった。
ライブ終盤は、TVアニメ『小林さんちのメイドラゴン』シリーズのタイアップ楽曲2曲で一気に畳み掛ける!先に披露した「愛のシュプリーム!」は、towanaとkevinのラップで、ファンと一緒に盛り上がると、客席もサビではしっかりダンスをして楽しんでいた。そのままシームレスに「青空のラプソディ」へと繋げていく。この曲も観客一帯になってでダンスをしながら楽しめる曲だ。メロディがこれ以上ないほどキャッチーでファンキーな曲なのだが、そのパフォーマンスを見ていると大きなフェスで、会場中を巻き込みながら盛り上がってきた楽しい思い出も甦ってくる。
MCでは、佐藤とkevinが「「街は奏でる」、良いっすね~」「fhánaの初期衝動が詰まっている」としみじみ語る。towanaも「下北のライブハウスでゲストボーカルとして歌っていた姿を思い出しました。その時のtowanaちゃんに、14年間続けてきたら、こうやって素敵なファミリーと会えるよって言ってあげたい。あの頃はこんな人生になると思っていなかったから、今こうしてここに立つことができる道を歩いてこれて、幸せだなって思います。でも、15年からその先も、こうしてみんなとライブで合流して、もっともっと良い歌を歌い続けられるボーカリストでありたいから、これからも頑張っていこうと改めて思いました。いつもありがとう、そしてこれからもよろしくお願いします」と言うと、大きな大きな拍手が起きる。
ここでサポートメンバーを紹介し、最後に集まってくれたファンへ深い感謝の気持ちを伝える。「これからもfhánaと一緒に物語の続きを見に行きましょう」と言って「僕を見つけて」を披露すると、様々なことが起こった14年間の想いを音にして、ロックにして、ファンへと届けていく。後半曲調が一気に変化するのだが、バンドの轟音に包まれながら凛と突き抜けてくるtowanaの歌声が神秘的であり、胸に突き刺さる切なさと強さがあった。ラストはfhána結成後最初に作ったという始まりの曲「kotonoha breakdown」を「ラララ」と手を振りながら歌い、ライブを締め括った。
デビューからのfhánaの活動を振り返ることもできた今回のライブは、悲しいことや嬉しいこと……本当に激動の時代を駆け抜けた14年だったことが感じられた。タイアップ楽曲も多く、ある意味制約もある中で楽曲を作っていたと思うが、それでもfhánaは自分たちが影響を受けた音楽を取り入れて、吐き出していくというクリエイティブを素直にやってきていたのだなと思わされた。しかもライブになると、ビルボードでもお構いなく、ガンガンにギターも歪ませ、音圧で圧倒してくるというロックバンドのマインドを見せつけてくる。それが最高に清々しくて気持ちが良い。「fhánaはまだまだ全然到達点ではない!」そんな思いも伝わってきたので、9月のスタンディングでのワンマンライブも、きっと素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるだろう。
<セットリスト>
01. 天使たちの歌
02. 星をあつめて
03. アネモネの花
04. city dream city
05. gift song
06. ユーレカ
07. ケセラセラ
08. tiny lamp
09. 街は奏でる
10. 愛のシュプリーム!
11. 青空のラプソディ
12. 僕を見つけて
13. kotonoha breakdown
●リリース情報
映画『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』OP/ED主題歌
fhána、小林幸子「涙のパレード / 僕たちの日々」
6月27日発売
品番:LACM-24690
価格:¥1,650(税込み)
<CD>
1.涙のパレード
アーティスト:fhána
作詞:林 英樹 作曲・編曲:佐藤純一
2.僕たちの日々
アーティスト:小林幸子
作詞・作曲:Kanata Okajima, youth case 編曲:トオミヨウ
3.涙のパレード (off vocal)
4.僕たちの日々 (off vocal)
●ライブ情報
fhánaワンマンライブ(仮題)
9月14日(日)
会場:渋谷WWW X
公式サイト
https://fhana.jp/
公式X
https://twitter.com/fhana_info
公式YouTube
https://www.youtube.com/channel/UC1aOxPe_LKL6GvK-nwaTO6Q
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