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2025.04.05

UniteUp!のアイドルたちが繰り広げる“絆” の物語『UniteUp! -Uni:Birth-』最終話直前!第2期を改めて振り返る!

UniteUp!のアイドルたちが繰り広げる“絆” の物語『UniteUp! -Uni:Birth-』最終話直前!第2期を改めて振り返る!

2025年1月、第1話「もっとアイドルしないと」の放送で幕を開けたアニメ『UniteUp! -Uni:Birth-』がいよいよ最終回を迎える。物語を通してsMiLeaプロダクションのアイドルたちが見せてきたもの。それは彼らが強固にしていく彼らの“絆”。それと同時に彼らを見守るファン、視聴者との“絆”だった。ここまでの時間での彼らの努力の結晶ともいえるライブが間もなく最終話として“開演”を迎える。PROTOSTARがプロデュースすることとなったライブを前に物語と楽曲を振り返る。

TEXT BY えびさわなち

★TVアニメ第1期『UniteUp!』振り返りコラムはこちら
★撮りおろしインタビュー<LEGIT編/助川真蔵×森蔭晨之介×坂田隆一郎>はこちら
★撮りおろしインタビュー<PROTOSTAR編/戸谷菊之介×山口諒太郎×平井亜門>はこちら
★撮りおろしインタビュー<JAXX/JAXX編/masa×下前祐貴×馬越琢己×坪倉康晴×高本 学>はこちら

バトルのテーマは“絆”。LEGITの3人が見つけたモチーフは――

最初に新たな彼らを届けたのは「#01 もっとアイドルしないと」での「Star Parade」だった。「新人メンズアイドルフェス」に出場したPROTOSTARが、煌めきの中で軽やかに歌いあげたのは王道アイドルソングともいえる1曲。清瀬明良の、直江万里の、五十鈴川千紘の快活に跳ねるボーカルはステージで歓声を浴び、前向きな想いの満ちたこのナンバーで彼らはフェスでの優勝を果たす。

そんなPROTOSTARにLEGIT、JAXX/JAXXを加えたsMiLeaプロダクション所属の3グループが競い合う「リリースバトルプロジェクト」が発表される。それぞれがテーマを基にモチーフ・楽曲・衣装・ライブの演出を考え、発表するというこのプロジェクト。楽曲にまつわるライブの観客数やストリーミングの再生数などを合計して競うことに。勝者は事務所の合同ライブの総合演出を任されるという。新曲のリリース順は1番目にLEGIT、2番目はJAXX/JAXX、最後がPROTOSTARに。デビューしたばかりのPROTOSTARは既に人気を誇る先輩グループより知名度も低いため、準備にしっかりと時間をもらったのだった。

バトルのテーマが「絆」であることが告げられた「#02 決めないと」。東郷楓雅の不意の言葉によって「歩んできた道」となったLEGITは、それぞれが自分のこれまでのことを振り返りながらキーワードを探していた。自分の信念に真っ直ぐな高尾大毅、自身の道に揺らぎのない二条瑛士郎に対して、ここまで流されてきたことでやってきたと負い目に感じていた楓雅は迷いの中へ。EDテーマ「DOPE」はアーバンで緩やかなトーンのSEからエモーショナルな激しさとアタックの強いトラックで己の弱さや迷いを破って進むようなパワーあるヒップホップチューンだ。

迷いの中にある楓雅は、JAXX/JAXXの桂 ほまれの助言もあって「#03 証明しないと」で大毅と瑛士郎と向き合う。そう、苦しむ楓雅の手を掴み引っ張り上げたのは仲間である大毅と瑛士郎だったのだ。

それぞれ言葉が足りていないがゆえにすれ違っていたLEGITの3人が、自分なりの言葉を尽くし、絆を強固にしたことで生まれた「What I Say」は梅田サイファーのCosaquがトラックとアレンジを手掛けた1曲。軽快なビートと躍動するバイブスで響かせるのはラップバトルさながらの歌。力強く足を踏み出し、前へと進み出した彼らが、「これが自分たちの選んだ道だ」と高らかに歌い上げた。

家族のような仲間でありライバルであるJAXX/JAXXが鳴らす絆

「#04 里帰りしないと」では万里の祖母の住まう町でのイベントに出演することになったPROTOSTAR。そこにはかつての万里が素顔を隠すきっかけとなった幼馴染がいた。事務所の副社長である大月 凛の「自分たちを知る機会」という言葉の通り、彼らのステージに集まる観客は少なかったことで落ち込むPROTOSTARだったが、イベントの集客に繋ごうと地元のヒーローの着ぐるみに入ってショーを繰り広げる。

厳しい現実を知り、それでも顔を上げて前向きに頑張る姿に、素顔を隠していた万里はもういなかった。ここからPROTOSTARは、地方へ、多くの人に会いに、歌い手時代に応援してくれていた人たちへも会いに行こうと心を決める。物語のEDテーマはそんな万里の想い宿る「ほんねのうた」。優しい歌声とユニゾンが印象的な1曲は柔らかなピアノと鼓動のようなリズム、そして華やかなストリングスに彩られ、彼らの素直さが滲む世界観が印象的だった。

続く「#05 見つめないと」はJAXX/JAXXの春賀楽翔がアメリカへと旅立つ場面から始まる。ニューヨークでのジャズライブに出演する楽翔を欠いたJAXX/JAXXは「リリースバトルプロジェクト」の宣伝もあり、バラエティ番組に出演していたが、楽翔の不在によって調子が出ない。楽翔が帰国するのを心待ちにしていたメンバーだったが、急遽滞在期間が延長に。その事実にダメージを受けるほまれ。そんな彼の話を聞くのは、以前ほまれに励まされた楓雅だった。その後、ほまれは香椎一澄に本音を吐露する。一方メンバーと離れスランプに陥っていた楽翔はほまれに電話を掛け、メンバーに励まされる。

互いの存在に支えられる彼らは、離れているからこそ絆を強くしていった。EDテーマは楽翔がソロアーティスト“はる賀”として歌っていたジャジーで都会的な「IN&OUT」をJAXX/JAXXでカバー。そんなカバーバージョンに合わせてほまれ、一澄、森ノ宮奏太、若桜 潤の4人が踊るダンス動画がバズったところから始まった「#06 見つけないと」では幼馴染でもある奏太と潤を軸にストーリーが進む。楽翔の活躍を悔しくも羨ましく思うという奏太。「楽翔はライバルだ」と言う奏太の言葉に、幼い頃に彼に「ライバルだ」と言われた潤は、奏太に自分がライバルだったと思い出させるためにいつになく奮闘する。想いがすれ違う2人の様子に明良や楽翔は仲直りさせようと手を貸す。

幼い日のことを思い出した奏太。ユニットを超えて彼らを見守っていた仲間とも、そしてユニットとしても強い絆を再確認したJAXX/JAXXは、キラキラ輝く宝箱の宝石のような掛け替えのない仲間と共に航海へと飛び出すアッパーなロックンロール「Sailing Story」でエンディングを飾り、ライブを大成功させるのだった。

次のページ:輝く星となって、光を届けるPROTOSTAR

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