2024年にはTVアニメ『逃げ上手の若君』EDテーマ「鎌倉STYLE」や、TVアニメ『負けヒロインが多すぎる!』OPテーマ「つよがるガール feat. もっさ(ネクライトーキー)」で一世を風靡したぼっちぼろまるが、新曲「NE-CHU-SHOW」をリリースした。TVアニメ『ババンババンバンバンパイア』のEDテーマとして使用される本楽曲はトレンディドラマを彷彿させる、どこか懐かしさが感じられる仕上がりになっている。本楽曲はいかに制作されたのかをぼっちぼろまるに存分に語ってもらった。
INTERVIEW & TEXT BY 冨田明宏
――TVアニメ『ババンババンバンバンパイア』のEDテーマ「NE-CHU-SHOW」のお話しを伺う前に、少し昨年を振り返ってお話しを伺ってもよろしいでしょうか。
ぼっちぼろまる もちろん大丈夫です!
――今までも「おとせサンダー」やTVアニメ『ポケットモンスター』(以下、『ポケモン』)OPテーマのyama × ぼっちぼろまる「ハロ」など、バズったり話題作に絡むことは多かったと思うのですが、昨年はTVアニメ『逃げ上手の若君』EDテーマ「鎌倉STYLE」や、TVアニメ『負けヒロインが多すぎる!』OPテーマ「つよがるガール feat. もっさ(ネクライトーキー)」があったことで、アニソン業界的に一気に知名度が上がり、ヒットメーカーとしての存在感や評価が決定的になった印象があるのですが、ご自身ではいかがですか?
ぼっち とてもありがたいことに、それはすごく実感させてもらいました。手応えを感じる年だったと思っていますね。「おとせサンダー」がTikTokでバズった時はもう曲が勝手に独り歩きして行っちゃって「ぼっちぼろまるは知らないけど、曲は知ってるよ」みたいなことが多かったんです。もちろん色々な人に見つけていただいたきっかけになった曲であることは間違いないので、今に繋がっているとは思うんですけどね。yamaさんとの「ハロ」もやっぱり『ポケモン』やyamaさんの存在が大きすぎるので、完全に“我が事”とは思えていなかったのかもしれないです。所詮は添え物というか……。
――添え物なんて、さすがにそんなことはなかったと思いますよ。
ぼっち いやー。やっぱりビックコンテンツの存在は絶大ですし、yamaさんの実力にも追いつけていなかったので、正直自分自身に歯がゆさを感じる部分はたくさんあったんですよね。「良い曲だね」と言ってはいただけはしたのですが、手応えはあまりないというか。ちょっと他人事のように感じてはいました。でも去年はちゃんと曲と一緒にぼっちぼろまるの名前も認識してくださることが本当に多くて。もちろん曲作りに関しては変わらぬ思いでずっとやり続けていますが、やっと“ぼっちぼろまるの曲”として評価していただけているのを感じて、「僕、ちゃんと音楽やれてるな」って実感できたんです。それがすごく嬉しい1年でしたね。きっと深夜アニメの尖った熱量と、僕の作る曲の相性が意外にも良かったんだと思うんです。僕もちゃんと尖った表現を盛り込むことができたので、間違いなく僕の人生にとって大きな1年だったと思っています。
――良いアニメの主題歌を書くシンガーソングライターとして、そしてアレンジャーとしても正しく評価されて、いよいよご本人に熱い注目が集まっているなかで、今回の「NE-CHU-SHOW」はその決定打になるんじゃないかって思うんですよ。絶妙なタイミングできましたね、これは。
ぼっち 確かに絶妙ですよね(笑)。「NE-CHU-SHOW」は「鎌倉STYLE」と「つよがるガール feat. もっさ(ネクライトーキー)」がリリースされてから書いた曲というわけではないんですけど、「この2曲、結構いい曲になったぞ」と自分の中で手応えを感じていたので、『ババンババンバンバンパイア』でまた違った自分の音楽が表現できるのはとても嬉しかったです。
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