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INTERVIEW

2024.11.27

BURNOUT SYNDROMESのニューアルバム『ORIGAMI』でCHiCOとのコラボが再び!BURNOUT SYNDROMES×CHiCOのトークセッションをお届け!

BURNOUT SYNDROMESのニューアルバム『ORIGAMI』でCHiCOとのコラボが再び!BURNOUT SYNDROMES×CHiCOのトークセッションをお届け!

2020年、TVアニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』第2クールのOP/EDを担う主題歌アーティスト同士として交流がスタートしたBURNOUT SYNDROMESCHiCO。2021年にはBURNOUT SYNDROMESのアルバム『TOKYO』収録の「逢いたい逢えない feat.CHiCO」で初めて楽曲コラボを果たし、その後もお互いのワンマンライブや“リスアニ!LIVE”などのフェスでの共演や楽曲提供などを通じて、交わりを深めてきた。そして今年、11月27日リリースのBURNOUT SYNDROMESのニューアルバム『ORIGAMI』収録のリードナンバー「Xross Road(×CHiCO)」で、待望の楽曲コラボが再び実現!BURNOUT SYNDROMESの熊谷和海(g、vo)、石川大裕(b、cho)、廣瀬拓哉(ds、cho)とCHiCOに、2組のコラボレーションの思い出と「この2組がもしバンドを組んでいたら?」をMVで実現した「Xross Road(×CHiCO)」制作秘話を語ってもらった。

INTERVIEW & TEXT BY 阿部美香

初対面はガチガチに緊張!BURNOUT SYNDROMESとCHiCOの出会いは?

――BURNOUT SYNDROMESとCHiCOさんとのお付き合いは、もう4年目になるんですね。

熊谷和海 そうなんですよ。今日、資料としてリスアニ!さんが、2組のこれまでの履歴をまとめてくれたんですけど、「そんなに?」と思いましたね。

CHiCO 最初は『週刊少年ジャンプ』の取材で。

熊谷 そうそう。直接お話ししたのは、『ハイキュー!! TO THE TOP』でOP/EDテーマをチコハニ(CHiCO with HoneyWorks)さんとご一緒した時。僕とCHiCOさんが対談させてもらったのが最初でしたよね。

CHiCO 私はもう、ガチガチに緊張していて、吐きそうで(苦笑)。

石川大裕 それがもう意外ですよね。熊谷がそう言うならわかるけど(笑)、CHiCOさんといったら僕らにとっては既に「おおっ!」と思う存在でしたから。

熊谷 でも、ライブでも何でもいつもCHiCOさんに会うと、すごく緊張してるって言うけど、全然そう見えないんですよ。最初の対談でも、もう堂々とされてましたからね。

CHiCO そう言われるんですけど……実は!ってことばかりです(笑)。

――そこから、「リスアニ!」の紙面で掲載していたCHiCOさんの連載に熊谷さんに出ていただき、音楽での共演はBURNOUT SYNDROMESのアルバム『TOKYO』で「逢いたい逢えない feat.CHiCO」にCHiCOさんがゲストボーカルとして参加したのが最初でした。

熊谷 「逢いたい逢えない」は、当時BURNOUT SYNDROMESのYouTubeチャンネルの企画から生まれた曲で。音源化するなら女性とデュエットしたいなと思って、CHiCOさんをご指名させてもらったんです。

CHiCO 本当に嬉しかったです。それまでチコハニで歌ってきた曲とは違うリアルなラブバラードだったので、「私で大丈夫かな?」と思いながら歌わせていただいたんですけど。

熊谷 レコーディングではアレンジャーの岸田勇気さんとCHiCOさんには「何にも言うことない、最高だ」って言っていたんですよ。

CHiCO 良かったー!『TOKYO』のリリース後には、チコハニの日比谷野音ワンマン“LAWSON presents CHiCO with HoneyWorks summer hall tour 2021 SEVEN PiECES 秋の陣~我武者羅~”にも熊谷さんにゲストで出ていただけて。一緒に歌えて勉強になりましたし、楽しかったです。

熊谷 僕もレコーディングでCHiCOさんから、HoneyWorksさんのボーカルディレクションはすごく綿密に歌の表現にこだわられていると聞いて、そういう現場もあるんだと、逆に勉強になりましたね。

BURNOUT SYNDROMES揃っての初コラボはライブで!

――石川さん、廣瀬さんは「逢いたい逢えない feat.CHiCO」の時は、まだCHiCOさんとは会っていなかったそうですね?

石川 そうなんです。CHiCOさんのレコーディングには僕ら立ち合っていなかったので。

廣瀬拓哉 “リスアニ!LIVE 2022”でコラボをした時の、リハーサルスタジオが初でした。

石川 それこそ僕らは、人生で一番緊張してましたね。

廣瀬 もう足も震えてて。

CHiCO えええ~っ?どうしてそんな!

石川 なんて言うのかな……もし演奏をミスしても、熊谷に対しては「なんとかしてくれよ!」となるんですけど、CHiCOさんのバックでは絶対ミスできない!

CHiCO そ、そんなにですか?

石川 本当に初対面だったので、ぜひ綺麗に歌っていただきたくて、それくらいの気持ちに。僕らもイヤモニに熊谷以外の声が流れてくると、上手くできるか不安になっちゃうんですよ(笑)。

廣瀬 CHiCOさんを邪魔しちゃいけないと、ミスらないことで精一杯みたいな。そもそも私達、熊谷以外の後ろで演奏したことがなかったので、なおさら緊張したし、気合いも入りました。そんなリハーサルがあったおかげで、本番はとても楽しくやれました。

――CHiCOさんの歌には、どんな印象が?

石川 生で聴くと、音源以上に声の抜けが良くて。

廣瀬 そうなんですよね。ドラマー目線で見てもリズム取りからめちゃくちゃ上手で、歌にドラムを引っ張ってもらっている感じでした。エネルギーと正確さに感動しましたね。

CHiCO そんなに言っていただけると……どんな顔をしていいかわからないです。

熊谷 素直に受け止めてください(笑)。

CHiCO 私もチコハニバンド以外のバンドさんの演奏で歌った経験がまずなかったので、緊張しましたね。それに、チコハニバンドにはキーボードもいてギターも2人だったので、初めてだったんです、3ピースバンドの演奏を間近で見るのが。あとBURNOUT SYNDROMESさんは、演奏スタイルも石川さんがイヤモニをつけて歌っていたりと個性的で。すごく刺激を受けました。それがあったから、去年“ハイキュー‼︎フェスタ 2023 -大壮行会-”にサプライズで出させていただいた時も……。

熊谷 僕らの「PHOENIX」とCHiCOさんの「決戦スピリット」を一緒にね。他の人の曲を演奏する機会も僕らなかったので、すごく面白かったですね。

CHiCO 私も相変わらず緊張はしたんですけど(苦笑)、“リスアニ!LIVE”で一度、BURNOUT SYNDROMESさん全員でのコラボを経験させてもらってからは、もうホームな感じで一緒に楽しく歌わせてもらいました。

石川 僕らもCHiCOさんとのコラボがあったから、その後、他の人とライブで一緒にやるのが怖くなくなった気が……(笑)。

CHiCO わっ、お役に立てました?(笑)

熊谷 いや、それ本当なんですよ。

石川 この間も、『Dr.STONE』のイベントで、石崎ひゅーいさんの曲を演奏させていただいたり。

熊谷 それこそCHiCOさんと一緒にやらせてもらってから、業界内で「こいつら、ライブでこういうこともできるんだな!」と思ってもらえたみたいで。そういう仕事増えました(笑)。

CHiCO 素晴らしい!コラボって楽しいですよね!

熊谷 めちゃくちゃ楽しいですよ、自分達以外の曲のコピーは。我々、BURNOUT SYNDROMESが初めてのバンドだし、始めた時からいきなりオリジナルをやっていたので、コピーバンドを通ってないから、なおさら。

CHiCO 青春!って感じですよね、コピーバンドは。

熊谷 しかも本人が歌ってくれるんですから、こんな楽しいことないですね。

CHiCOが思うBURNOUT SYNDROMESの魅力とは?

――すっかりバンド仲間のようになっていますね、BURNOUT SYNDROMESとCHiCOさん。

熊谷 もうマブダチと言っても過言ではない(笑)。

廣瀬 恐れ多いですけど……。

CHiCO あはは!とんでもない、こちらこそ光栄です。

石川 演奏中にCHiCOさんが近くに来ると、まだ「どう絡んだらいいんだろう!」と戸惑っていますけどね(笑)。

CHiCO いや、もうどんどん絡んで欲しいです!ライブだけじゃなく、熊谷さんには私のEP『PORTRAiT』にも今年楽曲提供していただきましたし、作品を通じてのお付き合いも、多くなりましたよね。

熊谷 そうですよ。しかも曲を書く時って、何ヵ月スパンで打ち合わせをして進めていくから、なんだかずっと一緒にやってる感じがする。これはもう、マブダチでいいと思うなぁ。

――ではCHiCOさんから見た、BURNOUT SYNDROMESの魅力は?

CHiCO すごく個性的なロックバンドなのに、楽曲はバンドバンドしていないというか。色んなタイプの楽曲があるのがすごいですよね。そして音楽の素晴らしさは当然として、私は皆さんのライブのMCも好きなんです。個人的にMCにはずっと苦手意識があるので、あの楽しい空気感で、掛け合いも面白いMCからの楽曲への持っていき方、本当に尊敬してます。

石川 それは、CHiCOさんがソロだからだと思いますよ。

熊谷 MCがいい……うん、それはよくわからない(笑)。

廣瀬 昔からああなので(苦笑)。

石川 そう、高校の時に喋ってたようなことを、今も喋ってるだけなんですよ。熊谷、俺今日こんなことあったんやけど、聞いてくれない?みたいな。まぁ、ほぼ漫才ですよね(笑)。

CHiCO そこがいいんです。そういう空気を作りつつ、曲が始まるとまたガラッと変わってシリアスになって。BURNOUT SYNDROMESさんならではの世界観がどっしりあってみんなを巻き込んでいくのが、とてもカッコいいなといつも思います。

石川 確かに曲ではふざけないですもんね。

熊谷 だからMCは、もう諦めた感があります(苦笑)。

石川 熊谷だけ笑ってくれたら、もうええわ、という心境で。

熊谷 いや、熊谷も笑ってないです(笑)。

CHiCO そういうやり取りが素敵なんですよ(笑)。

次のページ:『ORIGAMI』リード曲「Xross Road」のテーマは“もしも4人がバンドだったら?”

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