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INTERVIEW

2023.07.01

Tani Yuukiが『EDENS ZERO』の新たな幕開けを飾る――! 初のアニメタイアップとなる本楽曲について、アニメ、クリエイティブなど様々な側面に迫る

Tani Yuukiが『EDENS ZERO』の新たな幕開けを飾る――! 初のアニメタイアップとなる本楽曲について、アニメ、クリエイティブなど様々な側面に迫る

次世代を担うシンガーソングライター・Tani Yuukiの勢いが止まらない。TikTokから人気が広がったラブソング「W/X/Y」はストリーミング総再生数4億回を突破。「Myra」「もう一度」をはじめ、これまで発表した楽曲も好調なチャートアクションを記録し、ツアーは7会場 SOLD OUT ──と、2020年に彗星の如くシーンに現れた彼は、リスナーたちを鷲掴みにして、次から次に繰り出す曲たちで魅了しその心を離さない。この3年間、配信でリリースされたシングルだけでも16曲、アルバムは2枚と、制作にも意欲的だ。

彼の次なる一手となるのがアップテンポで攻めるロックナンバー「械物」(かいぶつ)。日本テレビ系アニメ『EDENS ZERO』の新たな幕開けを飾る、初のアニメタイアップである。 6月28日(水)に配信が、7 月 26 日(水) にCDがそれぞれリリースされる。最新アルバムを引っ提げた「Zepp Tour 2023 “多面態”」の話から「械物」のこと、アニメの話題、未来地図まで。Tani Yuukiのクリエイティブに対する真摯な姿勢や人柄が垣間見れるインタビューとなった。

INTERVIEW & TEXT BY 逆井マリ

念願のアニメタイアップで「気合いが入りました」

──まず、「Tani Yuuki Zepp Tour 2023 “多面態”」を終えられた直後ということで、感想や手応えを教えてください。

Tani 僕史上最高のツアーになりました。というのも、1stワンマンライブからずっと声が出せなかったんです。でも今回のツアーは最初から声が出せて、途中の仙台公演からはマスクも解禁し、まっさらな状態でのザ・ライブという感じでした。この規模だったからという部分もあるのかもしれませんが、お客さんとのコミュニケーションも取ることができて。皆さんの声が聞けたり、表情が見えたりしたことが、僕の中でとても印象強くて。ライブって一緒に作り上げていくものなんだな、とより感じましたね。

──Taniさんのライブにいらっしゃる方々の年齢層は幅広いのではないでしょうか。

Tani そうですね。お子さんも来てくれていましたし、最前列がおばあちゃんだったこともあったんです!しかもその隣には、息子さん、小さい娘さんと、三世代いらっしゃって、こんなにも早く三世代でいらっしゃる方を見られることができるとは……と驚きました(笑)。次はホールでの開催なので、ゆっくり見ていただけたら良いなと思っています。

──本ツアーを経て、音楽に対する想いの変化はありましたか。

Tani 1stライブから回を重ねるごとに、お客さんも一緒に成長してくれていることを感じていました。最初は僕自身慣れていないところもありましたし、コールアンドレスポンスもできませんでしたが、いざ声が出せる!となったときに、より一体感を出したいなと思ったんですよね。それで、マイファス(MY FIRST STORY)のライブ映像を見たんです。まだ声は出せない時期でしたけど、みんな手が挙がっていて、曲が進むに連れてギアが1個ずつ上がっていくんですよね。僕自身、マイファスのライブは何度か拝見させてもらうことがあったんですが、そこからさらに進化していて、風圧を感じるようなライブだったんです。ロックバンドならではの一体感があって、素直にかっこいいと思いました。

──ロックバンドのライブからインスピレーションを得たのですね。

Tani そうですね。あと、僕はRADWIMPSがすごく好きなんですけども、曲間に(野田)洋次郎さんが言ったフレーズをお客さんが繰り返して言う……という光景を見ていたので、そういうことがいつか出来たら良いなと思っていました。表題曲「多面態」は、コールアンドレスポンスを意識したバンドサウンドの曲でしたし、「夢喰」もタオルを振り回すようなライブ向けの曲で、ほかにもロック調ではなくてもお客さんと一緒に歌う曲もあって。今まで自分1人で歌っていたものもあえてお客さんに歌ってもらって、やりたかったことができたライブでした。きっとお客さんも“初めての声出しライブ”を経験する方も多かったと思うんですよね。でも、そんななかでもしっかりと声を出してくれて、なんて言うのでしょうか……上手く言えないのですが、鳥肌が立ちました。良い空間でした。ライブが終わったその日、興奮して寝られなかったですもん。それで「じゃあ、寝れないから曲を作ろう」ってなると眠くなる(笑)。

──まるで宿題のような状態(笑)。ツアー中に曲作りもされていたんですか?

Tani 曲の種のようなものは出来ていましたが……僕、そんなに器用なタイプではないんです。作家のときの自分、ライブでアーティストになっているときの自分のモードは少し違って。作家のときの自分に引きずり込まれてしまうと、素の自分になってしまい、ライブでテンションが上がらなくなってしまうんですよね。

──作家・Tani Yuuki から見たアーティスト・Tani Yuuki はどういう存在なんでしょう。

Tani そうですね……どちらも嘘ではなく、素の自分ではあるんです。ただ、以前はどこか引っかかるものがあったような気もします。声が出せないなかで「本当にツアーをやってるのかな」「会話してないな」とか。だから今回のライブをやっているうちに、アーティストとしての自分も、作家としての自分も少し変わるかもしれないなという感覚はありました。それでも、今はまだ作家・Tani Yuuki の側面のほうが強い気がしていて。元々人前が苦手な人間だったんですよね。だから作家モードになって1週間もしたら元に戻ってる。あのときのコミュニケーション能力はどこへ……?というような状態です(苦笑)。それはお客さんに対してだけでなく、身近な人に対してもそうなんですよ。「あれ、どんなふうに自分は喋ってたっけ?」と。

──ものづくりは好きだけど、人前で表現したり喋ったりすることは苦手という。

Tani そうです。学校の発表も苦手でした(苦笑)。元々SNSが出発点だったので、作家の自分から出てきたんですよ。それに動画はいくらでも自分好みにカスタマイズできますから、それを公開することにも抵抗はなくて。そのときはライブアーティスト・Tani Yuuki はいなかったんですよね。活動していくなかで、その側面が少しずつ大きくなってきたな、という気がしています。

──そういう意味では、「械物」はものすごく良いバランスで作れたのではないでしょうか。

Tani たしかに。ジャケ写も、アーティストの自分・作家の自分を表しているのかもしれません。ただ、この曲を作ったのはだいぶ前になるんです。“多面態ツアー”の直前だったかな。だからライブを見越した曲やアップテンポのものがほしいな、というモードだったんです。多少なりとも、そのときのモードが影響しているように思うんですけど、根底にあったのはTVアニメ『EDENS ZERO』のOPテーマとして寄り添うこと。原作やアニメを観て、アニメソングのど真ん中にしたいなと思っていました。物語が壮大なので、バラードやミドルテンポの考えはまったくなかったですね。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に感化されて

──Taniさんは元々アニメをよくご覧になられているそうですね。アニメ好きになったきっかけというのは?

Tani しっかり観始めたのは成人してからなんですよ。自分でサブスクに入れるようになってからは、好きなように観ることができるので(笑)。以前から『僕のヒーローアカデミア』にはずっとハマっていて、最近は『地獄楽』『推しの子』『スキップとローファー』などの少年漫画の作品を中心に観ています。それこそ「夢喰」は、『ヒロアカ』に憧れて作ったところもあるんです。あと『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の物語に感化されて「FREYA」という曲を作り、当時のツアーの入場者特典としてCDを配布したんです。本当に勝手に作ったんですけど……(笑)。そのときに、外的な影響から作ることがとてもやりやすく、楽しいなと思っていました。

──そして、念願のアニメタイアップが『EDENS ZERO』。気合いも入ったと思います。

Tani いやあ、もうめちゃくちゃ嬉しくて……気合いが入りました。しかも真島ヒロ先生の作品。中学生のときに『FAIRY TAIL』を観ていたので、初のアニメタイアップが自分の観ていた作家さんの作品になることってあるんだ、とエモい気持ちになりました。もちろん同じ作家さんなので、絵柄やタッチは『FAIRY TAIL』と通じるものもありますし。

──舞台も物語も違うのに、お互いの作品を知っていると面白くなるところもありますしね。

Tani そこが面白いですよね。僕、ハッピーが出てきたときにびっくりしましたもん。「もしかして何か繋がってる!?」とめちゃくちゃ調べました(笑)。『FAIRY TAIL』をリアルタイムで見ていたので、すんなり物語に入ることができました。

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