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INTERVIEW

2023.05.27

橘 美來、菅野真衣、佐々木奈緒が語る「IDOLY PRIDE」とアイドルたちへの強い想い――ニューシングル「Gemstones」リリース記念インタビュー

橘 美來、菅野真衣、佐々木奈緒が語る「IDOLY PRIDE」とアイドルたちへの強い想い――ニューシングル「Gemstones」リリース記念インタビュー

それぞれの輝きが合わさった「Gemstones」の特別なハーモニー

――先ほど橘さんからレコーディングのお話も出ましたが、この楽曲を歌った感想や個人的なお気に入りポイントがあれば教えてください。

菅野 終盤の“信じてる 強く 強く”のあとに、すごくきれいな音楽が流れて、みんなで「ラララ~♪」ってハーモニーを聴かせる場所があるんですけど、そこで盛り上がって、静かになって、さくらが歌い出すところの音楽、「ジャン、ジャン、ジャジャン!ラ~ラ~♪」って始まるところがすごく好きで。

――文字に起こすのがなかなか難しいですね(笑)。

佐々木 音がすごく盛り上がって、一瞬静かになって、ラスサビに入るところだよね。

菅野 そう!みんなのハーモニーがキラキラしていたなかで、スッと静かになるところに引き込まれて。ここはライブでも観ているみんなが引き込まれるパフォーマンスができるよう、個人的に頑張ったところです。その後の“願い込めた”で遙子さんと一緒に顔を見合わせて歌うところは、歌詞のお互い支え合うというメッセージにも通じますし、1人から2人、5人、10人と増えていく歌割りも盛り上がりポイントだと思います。

佐々木 私、ここのさくらちゃんのソロが本当に好きで。ラジオ(「IDOLY PRIDE コンバンハから始まる物語」)でも話したんですけど、やっぱりすごく上手いんですよね。

菅野 いやいや~、でも嬉しい!

佐々木 そこにさくらしか存在しないような気分になるというか。そこから私を迎え入れて2人で歌う空気作りもすごく上手いんです。かつ、この部分で私たち(さくら以外の9人)は振り付きで動いているんですけど、さくらだけは違っていて。

菅野 裏話が出た!実はレッスン中に、美來ちゃんが提案してくれたことがあって。

 ここは音楽が静かになるところなので、私たちは振りをしないで、さくらにだけ振りを付けるのがいいんじゃないか、という提案を振付師さんにしたんです。

菅野 でも振付師さんの解釈で、そこは私を含めたみんなで振付をすることになったんです。なんですけど……。

――なんですけど?

菅野 実はライブ本番のとき、この場面で菅野の感情が沸き上がりすぎてしまって、みんなが踊っているなか、私は歌に専念してしまって、振付をしなかったんですよ。

佐々木 私はそれで良かったと思う!

 私も。この場面は、さくらにフォーカスが当たるのがいいと思っていたので。

菅野 私も意図的にそうしたわけではなくて、自分の中で「歌いたい!」っていう気持ちが先行してしまって、振付ができなかったんです。(ラスサビの歌い出しの)“君と”の部分から、もう、さくらちゃんの記憶しかなくて、踊るはずだった菅野の記憶はまったくないので(笑)。ただ、結果的にいい方向になれたんじゃないかなと個人的に思っています……振付師さんには内緒でお願いします!(笑)。

――皆さんで提案し合いながらライブを作り上げているんですね。お話を聞いていると、本当に星見プロダクションの面々と重なるように思います。

佐々木 わぁー!

 嬉しいです。

菅野 えへへ~。

――橘さんのお気に入りポイントは?

 お気に入りとはちょっと違うんですけど、歌詞の話で言うと、ちょっとネガティブな言葉は、ほとんど月ストのメンバーが歌っているんです。

佐々木 えっ!?ウソでしょ!

 “哀しい色には 染まらないで”とか“痛みを乗り越えた先に”とか。

菅野 ホントだ!

 なので本当に今の月ストとサニピの関係性みたいになっているなと思って。実際にそこまで考えたうえで歌割りを決めたのかは、私にはわからないんですけど……それに気付いたときにはウワーッ!てなりました。

菅野 確かに私も歌詞割りを覚えるとき、「マイナスな言葉じゃないほう」っていう覚え方をしていたかも。

佐々木 でも“どれだけ歪な形だって”のところはサニピだし、そこまで考えてないのかなっても思うけど……。

 私の思い込みなのかな?さっき気付いたので(笑)。でも、レコーディングのときにも“痛み”とか“ぶつかり合う”っていう言葉を意識して歌っていたので、もしかしたらそうなんじゃないかなって思って。偶然なのか必然なのか。

菅野 もしかしたら歌声の差が関係あるのかも。月ストは5人とも声が力強い印象があるし、サニピの5人は優しい声のタイプが多いから、その意味で強いワードの部分は月スト、明るくて優しいワードの部分はサニピが歌うと、音楽的にも聴いていてスッと入ってくるような気がしていて。サニピと月ストではハーモニーの印象も全然違うし。

 サニピの声が入るとパッと明るくなって、月ストの声になるとグッと締まっている感じになって。その対比が交互になっているところも楽しめる楽曲だと思います。

――ちなみに、シングルには本楽曲の「琴乃&さくら ver」も収録されますが、この楽曲を2人で歌う意味についてどのように受け止めていますか?

菅野 実は私は2人バージョンが収録されることを、レコーディングの段階では知らされていなくて、「IDOLY PRIDE生放送」で自分たちでシングルの内容を告知するときに初めて知ったんです(笑)。

 私もこの3人ではなくて2人になる意味は特に知らされていなくて。ただ、実際に2人バージョンを聴いたときに、琴乃とさくらが、ライバルとして、仲間として歩んできた今までのストーリーとすごく重なって、これはこれでいいなと思いました。

佐々木 2番の歌詞にある“いつか 交差する道の途中”“ぶつかり合う そんな時さえ”のところも、この2人っぽいもんね。

菅野 アニメでも「ライバルだよね」って2人で言い合うシーンがあったので、その意味で2人の物語にも当てはまる歌詞ですし、聴く人それぞれの解釈で聴いてほしいと思います。それこそ美來ちゃんの歌声と菅野の歌声のカラーが全然違うので、その意味で「Gemstones=原石」には色んな形があって、その全然違うハーモニーが合わさることでまた新しい景色が見えたりすると思うので。10人バージョンもそうだし、「もし麻奈さんバージョンがあるとしたらどんな感じになるんだろう?」って想像したり。

――そのお話を聞くと、10人それぞれのソロバージョンもいつか聴いてみたいですね。

一同 聴きた~い!

佐伯遙子、待望の初ソロ曲!そして初の2デイズライブに向けて

――今回のシングルにはもう1曲、佐々木さん演じる佐伯遙子の初ソロ楽曲「voyage」も収録されます。

佐々木 ようやくソロ曲ができました!歌詞の方向的には「Gemstones」にも似た、前向きで明るい楽曲なんですけど、多分みんな聴いた瞬間に、80~90年代のアイドルソングを思い出すんじゃないかなって思います。前からサニピ内で「遙子さんのソロ曲はこんなのがいいなあ」という話をすることがあったんですけど、特に一ノ瀬 怜役の(結城)萌子はすごく遙子推しで、「ソロ曲まだなの?」みたいな感じで言ってくれていたんですよ(笑)。

――結城さん、そんなに遙子推しだったんですね(笑)。

佐々木 「このアイドルのこういう曲が合いそう」みたいなこともずっと言っていて。その彼女もこの楽曲は解釈一致だったみたいで。私は特にBメロの“変わらない風景が続いて もしふいに胸が騒いだら 後ろ振り返ってみて? ちゃんと進んでいるよ”という歌詞が好きなんです。遙子さんやほかのアイドルを含めて自分たちの夢に向かって進む旅路を「voyage=航海」に例えている楽曲だと思います。

――そういった懐かしい雰囲気をもった、往年のアイドル歌謡やシティーポップを彷彿させる本楽曲を歌うにあたり、どんなことを心がけましたか?

佐々木 その時代のアイドルで言うと、母が好きで私もよく耳にしていた、松田聖子さんみたいな雰囲気も出したいなと思っていました。サニピのときは「ルンルン♪」みたいな気持ちで歌っているんですけど(笑)、それとはまた違う優しい明るさを意識して。あとはAメロ・Bメロからサビに入るときにはパッと弾ける感じもイメージしました。

――歌声からはキュートなだけでなく優しさも感じて、そこは星見プロダクションのメンバーの中では一番年上でお姉さんポジションの遙子ならではの魅力が出ているように感じました。

佐々木 嬉しい!リーダーとして引っ張るというよりは、みんなを優しく包んで導いてあげるよっていう、遙子さんの雰囲気が全面に出ている楽曲だと思っていて。ソロ曲は初めてだったので、歌詞も自分で解釈しながら気持ちを入れて歌いました。

菅野 私も先に聴かせてもらったんですけど、サニピのグループLINEに即、「ちょっと!最高なんだけど!」って送りました。サニピLINEはいつもうるさいんですけど(笑)、みんなで「これだよこれ!」ってなっていて、満場一致で「最高!」って言っていましたね。ぜひライブで観たい。昔のアイドルの応援みたいに「L・O・V・E!遙子!」ってコテコテのコールを入れたい(笑)。

佐々木 めっちゃ想像できるよね。間奏のところで「みんな~、ありがと~!」って言ったりして(笑)。本当に遙子さんにピッタリの曲だと思います。

――はい。最後に、7月15日・16日に幕張メッセ イベントホールで行われるライブイベント“IDOLY PRIDE VENUS PARTY The First”への意気込みをお聞かせください。

佐々木 幕張メッセは「IDOLY PRIDE」の初めての単独イベント(“IDOLY PRIDE – VENUS STAGE / RE:BEGINNING -”)を開催した場所なので、そこでまたライブをやるということにも意味があると思っていて。個人的に、そのイベントのときに歌った「Fight oh! MIRAI oh!」で、納得いかない箇所が一部あったんです。そのリベンジをしたいですし、せっかくソロ曲もできたので、それも歌えたらいいなあと思っています。声出しライブになると思うので、サニピの夏曲もやりたいですし、楽しみです!

 幕張メッセで最初の単独イベントをやったときを振り返ると、会場がすごく広かった思い出と、自分たちはまだまだだったなっていう思い出があって。なので7月のライブでは「あそこからここまでやってきたんだぞ!」というものを見せたいですし、今まで積み重ねてきたものを踏まえて、より良いものをお届けしたいです。初の2デイズになるので緊張もありますけど、楽しいことができたらいいなって思います。

菅野 2デイズは初めてなので、もうドキドキですよね。さくらちゃんの言葉を借りるわけじゃないですけど、胸の高鳴りが止まらないくらいで。それこそサニピはゲームのストーリーでBIG4になったので、私たちもキャラクターに負けないくらいかっこいいところを見せなくちゃいけないと思っていて。ただ、個人的に2月のライブでソロ曲を歌ったときに、菅野としても、さくらちゃんとしても、一区切りできたなと思えるくらい素敵なものを届けられた自信があったので、逆にそれを超えるパフォーマンスをしなくてはならないっていう意味で、プレッシャーがヤバくて(笑)。きっとみんなも期待してくれていると思うので、1回目の幕張メッセのライブ映像を恥ずかしくて観返せなくなるくらい成長を見せられる、ファンの方にとっても私たちにとっても素敵なライブを届けられるように頑張ります!

佐々木 そういえば2デイズということは、もしかして泊りになるのかな?もしそうだとしたらめっちゃ楽しみ!

菅野 やったー!みんなでリアル「パジャマパーティー」しよう(笑)。


●リリース情報
「Gemstones」
発売中

■mora
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【初回生産限定盤(CD)】

価格:¥3,500(税込)
品番:SMCL-819~820

【通常盤(CD)】

価格:¥1,500(税込)
品番:SMCL-821

01. Gemstones/星見プロダクション
02. Gemstones(琴乃&さくらver.)/長瀬琴乃(CV:橘 美來)×川咲さくら(CV:菅野真衣)
03. voyage/佐伯遙子(CV:佐々木奈緒)

関連リンク

『IDOLY PRIDE』公式サイト
https://idolypride.jp/

『IDOLY PRIDE』公式Twitter
https://twitter.com/idolypride

『IDOLY PRIDE』公式YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCOuzrlRFF7aSkooORw0XWRA

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