今まさにアイドルとしての第一歩に立ったばかりの“Under149cm”の小さな女の子たちの物語を描く、「アイドルマスター シンデレラガールズ」シリーズ発のTVアニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」(以下、「U149」)。今回は、第7話「声を持たないのに語るもの、なに?」でフィーチャーされたお姫様に憧れるアイドル・古賀小春を演じる声優・小森結梨へのインタビューを敢行。小春への想いやアフレコ、OPテーマ・小春初のソロ曲収録にまつわるエピソードはもちろん、第1話放送後のキャスト発表やその裏側についてもたっぷり語ってもらった。
【特集】TVアニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」が彩る夢のステージを紐解く!
INTERVIEW & TEXT BY 須永兼次
――「U149」の放送が始まってから今現在までの反響について、どのように感じられていますか?
小森結梨 小春ちゃんを誰が演じるのか、アニメ放送まで伏せられている状態だったのもあって、放送後の反響はかなりすごかったです。私から皆さんにTwitterでご挨拶したのはニコニコ生放送の第1話配信後と、最速放送で名前が出てから30分くらい時間があったので、報告するまで気が気じゃなくて……(笑)。マネージャーさんと連絡をとりあって深夜1時に皆さんにお伝えするまでは、すごく緊張していました。
――その「気が気じゃなかった」とおっしゃられた1話放送中の、いわゆる“実況”やニコ生のコメントなどには、どんなものがあったか覚えていますか?
小森 名前が出る前から、「元々いたみたいに馴染んでるね」という声をいただけたことがすごく嬉しかったのを覚えています。もちろん現場でOKいただいたものが皆さんに届いているわけですけど、やっぱり声がつく前から小春ちゃんを応援してくださっているプロデューサーさんそれぞれに解釈があると思うので、不安もあったんです。でも、皆さんの「いいね」「かわいいね」というコメントがずらーっと流れたのを見て安心しましたし、発表になってからはたくさんの方々が私・小森結梨にも応援の言葉をかけてくださって。その嬉しさで不安な気持ちも吹き飛びましたし、「もっと頑張らなきゃ!」とさらに気が引き締まりました。
――逆に、収録してから放送までの期間にも、また違った緊張があったのでは?
小森 はい。言えずにいた期間もだいぶあったので……(笑)。アニメのアフレコに臨む前にゲームの収録がありまして、それからアフレコまでにも結構ゆったり期間をいただいたので、自分の中で小春ちゃんのことを理解して整理する時間は長くいただけたんですよ。でもアニメの「U149」の小春ちゃんは、根っこの部分はもちろん一緒なのですがアイドルに対する想いや第3芸能課のみんなと関わることで変化する距離感などが、ゲームと良い意味で少し違っていまして。なので、また新鮮な気持ちで小春ちゃんのことをより深く知っていきながらの収録でした。
――しかも、アフレコではゲームと違って掛け合い相手もその場にいますから。
小森 そうですね。アニメ収録の前は「U149」のキャストの皆さんとまだ顔を合わせたこともなかったので、第1話はものすごく緊張しました。しかもコロナ禍もあって、収録も分散収録だったというのもあり。収録も何週か続けて録ることもあれば、少し空くこともあったので、第5~6話あたりまでは肩に力がぎゅって入った状態で収録現場に向かっていたのを覚えています。
――その頃肩の力が抜けるようになった、きっかけみたいな出来事があったんでしょうか?
小森 いえ、第1話のときからスタッフの方々も「緊張しなくて大丈夫だよ」と言ってくださったりキャストの皆さんも「ここは怖い現場じゃないよ」と優しく話しかけてくださったりと(笑)、最初から柔らかい雰囲気の現場だったので、突然というよりも徐々に馴染んでいったような感じでした。休憩時間中のキャストの皆さんとの雑談の中でも、私は「どれくらい踏み込んでいいんだろう?」と探り探りだったんですけど(笑)、それでもフレンドリーに会話に混ぜてくださるすごく優しい現場だったんです。そんななかで、緊張感との向き合い方が変わったきっかけになる出来事がありまして……。
――どんなことですか?
小森 佐藤亜美菜さんと春瀬なつみさんと帰り道をご一緒したとき、私が「緊張してしまって、自分の中での思ったような芝居が出せないんです」と相談したら、「最初はできなくて当たり前だよ。これからできるようになればいいんだよ!」と励ましてくださったことがあったんです。その言葉のおかげで「緊張することって悪いことじゃないんだ」と思えましたし、「緊張しないために、もっと準備を詰めて持っていくようにしよう」みたいに緊張感や不安への向き合い方を、自分の中ですごく整理できました。
――続いては、第3芸能課の面々についてお聞きしていきます。まずは第3芸能課のプロデューサーについては、小森さんから見てどんな人だというふうに見えていますか?
小森 アニメ内のプロデューサーさんも、各話ごとにプロデューサーとして「どうしてあげたら、より魅力的にお仕事ができるか?」と、悩みながらアイドル1人1人と一生懸命向き合ってくれているんですよ。そういうふうに真剣に考えてくれるところはすごく尊敬できますし、アイドルと一緒に悩んで成長してくれる、すごく頼もしい存在です。そうやって前向きにガムシャラに進んでいく姿には見ていて親近感も湧きますし、プロデューサーさんのことも応援したくなるようなアニメになっているように思います。
――ちなみに、第3芸能課所属のご自身の担当アイドル以外の中で、好きなアイドルや気になっているアイドルをもし1人だけ挙げるなら?
小森 昔から大好きだったのは、橘 ありすちゃんですね。私、元々声優になる前から「シンデレラガールズ」が好きだったんですけど、なかでもありすちゃんの歌がすごく好きで。実は、ありすちゃんの「in fact」という曲が「シンデレラガールズ」を好きになったきっかけでもあるくらいなんですよ。でもほかにもう1人、漫画のほうであとから加入する横山千佳ちゃんというツインテールの年少組の子も気になっていまして。
――魔法少女に憧れている子ですね。
小森 そうです。その子を「U149」の漫画を見たときに「すごくかわいい!」と思って。もちろんほかの第3芸能課の子たちもみんな魅力的なんですけど、千佳ちゃんのかわいさにすごく魅力を感じたので、その子が活躍する機会が増えてくれたら応援したいな……というくらい気になってきています。
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