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2023.04.21

大歓声と共にアニメソングを楽しむ、そんな日常が帰ってきた! 都市型アニソンフェス “Aniera City Bash!! Vol.2”レポート

大歓声と共にアニメソングを楽しむ、そんな日常が帰ってきた! 都市型アニソンフェス “Aniera City Bash!! Vol.2”レポート

アニソン野外フェス『ナガノアニエラフェスタ』の開催や、『オシャレに楽しむアニメ服』をテーマとしたアパレル商品の展開を行う株式会社アニエラ。同社が開催する都市型アニソンフェス『Aniera City Bash!! Vol.2』が2023年4月8日、9日の2日間にわたって豊洲PITにて開催されることとなった。

各日程全く異なる演者で開催される本フェス、Day1には大橋彩香、鈴木愛奈、鈴木杏奈、高槻かなこ、前島麻由、MADKIDが出演。Day2には逢田梨香子、梶原岳人、鈴木このみ、スピラ・スピカ、芹澤優、TRUEが名を連ねた。今回はその中からDays2の様子をレポートする。

TEXT BY 一野大悟
PHOTOGRAPHY BY AYATO.

開幕早々からトップスピード スピラ・スピカが登場

オールスタンディング、声出しOKで開催される今回のフェス。会場には多くの観客が、本ライブを全身全霊で楽しもうと詰めかける。開演前から豊洲PITは多くの人で溢れかえり、高い熱気に包まれていた。そして訪れる開演時間、ステージ上がライトに照らされるとツナギに身を包んだバンド隊が登場。定位置に到着すると、そこにスピラ・スピカの幹葉がステージ中央に向けて元気いっぱいにかけ入ってくる。

「『Aniera City Bash!!』盛り上がっていくぞ!」

元気いっぱいにシャウトすると、一曲目に披露したのは「燦々デイズ」だ。幹葉が右に左に、ステージ上を所狭しと駆け巡ると、会場のテンションは早々に最高潮に至り、豊洲PITはサイリウムの放つ黄色い光に包まれる。

「みんな、楽しい思い出作っていきますよ!」

そう告げると間髪を入れずに次のナンバーが始まる、幹葉の出身地である徳島の阿波踊りをモチーフとしたナンバー「イヤヨイヤヨモスキノウチ!」だ。幹葉本人が先導し、両手を天に掲げての阿波踊り風の振り付けを見せると、観客もそれにあわせて頭上でサイリウムをふる。

そこに「豊洲→豊洲市場→お魚→回転寿司!」という連想から回転寿司をテーマにした「サークルフィッシュ」が続く。スピラ・スピカが、バンドメンバーが、右に左に動きながら楽曲を披露。「まわれ まわれ まわれ」と歌うと、掛け声に合わせて観客がスピン。そこに「じゃんけんキング」がドロップされ、楽曲の合間では幹葉とのジャンケン対決も行われる。次々に趣向をこらしたパフォーマンスを見せるその姿勢には尊敬の念を抱かずにはいられない。

「ガンダム名曲カバーを披露します!」

そう告げ、続いて披露したのは『機動戦士Vガンダム』オープニング「STAND UP TO THE VICTORY」だ。スピラ・スピカらしい明るいアレンジがなされた本楽曲が、会場をハッピーな空気で包みこむ。「STAND UP TO THE VICTORY」とのシャウトに、原曲とは違った明るいニュアンスが加わっていたのも印象的だった。

ここにスピラ・スピカが担当した『ガンダム』シリーズの主題歌が続く。『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』オープニング「リライズ」。幹葉が天に拳を掲げ、力強く「僕が描く明日へ」と声を発すると、全観客もそれに続いて拳を天に掲げる。こうしてトップバッターであるスピラ・スピカのパフォーマンスは大盛り上がりの中で幕を閉じたのだった。

梶原岳人初の声出しOKライブに感激

ローテンポのドラムが会場内に響き渡ると、梶原岳人が手拍子をしながらゆっくりとステージ中央に歩みゆく。the pillowsのナンバーで、自らもカバー版をリリースしている「Funny Bunny」を披露すると、観客が心地よく身体を揺らす。

アーティストデビュー依頼、声出しOKでのライブへの出演を行えずにいた梶原。一曲目を終え
ステージからの眺めに「最高です!めちゃくちゃいい景色!」という感想をもらすと、次の楽曲の紹介へ。

「豊洲の海の風景を感じてください。」

始まったのは「海のエンドロール 」だった。ハイトーンで伸びやかな歌声が会場に響き渡ると、観客が青のサイリウムを頭上に掲げる。アーティストと観客の共同作業で豊洲PITの中に海が生み出されたのだ。

「今日の出演者の中で唯一の男性アーティスト、男くさくいきたいと思います」

2曲を終え、梶原自身の抱負が語られると、続いたのは「色違いの糸束」。男くさくも、優しく、ゆったりとしたナンバーに観客が気持ちよく身体をゆらす。ここに珠玉のラブソングが続く。そのグルーヴ感溢れるそのサウンドと歌声が聴くものを酔わす。エモーショナルな空間がそこに生まれたのだった。

「すごく高揚しております」

初めて聞く観客の声に感嘆の一言を漏らす梶尾、この日見たステージからの光景が、彼自身にとってどれだけの衝撃だったかがうかがえる。そして、ラストナンバーがスタート。リズミカルなギターリフが聴こえてくると、そこにエネルギッシュなサウンドが合流。梶原にとって初の主演作品『ブラッククローバー』のタイアップ楽曲「A Walk」だ。

前向きなメッセージが力強い歌声で発せられると、「まだ行ける」というフレーズに、観客も賛同するように歓声を上げる。最後には力強い歓声がステージに送られ「最高の景色をありがとう!」というメッセージとともに梶原はステージを後にした。

逢田梨香子の歌声に黄色く染まる豊洲PIT

そして再びライトが灯るとステージ中央には逢田梨香子が立っていた。明るく爽やかなサウンドにキュートで力強い歌声がのる。1曲目に披露したのは「Adolescence」、その歌声が会場内を多幸感溢れる空間にする。

1曲目が締め括られると、そこに優しいピアノの音色が響く。瞬時に歓声が湧きあがると、それも一瞬でおさまり、観客はサウンドに耳を澄ませることに傾注する。エモーショナルなラブソングである「ORDINARY LOVE」。可愛らしい乙女心を歌った本楽曲が聴くものの心くすぐった。

「みなさんこんにちは!逢田梨香子です!」

立て続けに2曲を披露すると、ここで元気一杯に自己紹介。逢田自身の口から、今回のライブはほぼ初めての声出しライブであることが語られると、ここで来場者に対しての質問タイムが始まる。いくつかの質問の後にこう問いかける。

「逢田梨香子ガチ勢だって人!?」

湧き上がる大歓声、想定を超えるその声量に「大丈夫?気を使ってない?」とコメントが入り、笑いが巻き起こる。そしてここで「新曲を歌わせていただきます!」との曲ふり、披露したのは現在放送中のTVアニメ『スキップとローファー』エンディングテーマ「ハナウタとまわり道」だった。ライブ初披露にも関わらず、本楽曲に思い浮かべる色は皆一致していたのだろう、ペンライトは黄色一色に染まる。光り輝く豊洲PITの中、リズミカルで優しい歌声が響いた。

ジャジーなサウンドからスタートした次のナンバーは「天使の記憶」。その優美なサウンドに合わせ、ステージ上を練り歩く逢田梨香子。会場中に微笑みを送り会場内を多幸感で包み込む。
ここに「Dream hopper」がスタート。目まぐるしく曲調が変化する楽曲に、観客はあの手この手でサイリウムの振り、楽曲を楽しみ尽くした。

「みんな声聞かせて!」

楽曲の終わりに逢田からの一言が発され、会場内が大歓声に包まれる。こうして本フェス前半戦は締め括られた。

芹澤優から一言「皆さんの声援がないと生きていけない!」

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