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INTERVIEW

2023.03.13

アイドルという新たな夢へ――TVアニメ『UniteUp!』PROTOSTARを演じる戸谷菊之介、山口諒太郎、平井亜門 キャストロングインタビュー

アイドルという新たな夢へ――TVアニメ『UniteUp!』PROTOSTARを演じる戸谷菊之介、山口諒太郎、平井亜門 キャストロングインタビュー

リアリティある物語を作るのは声優と俳優の歩み寄った“中間地点”

——今回は配信者の少年たちが事務所の代表の目に留まってデビューしていく、という始まりですが、そういった物語の背景のリアリティがすごくあると感じます。

戸谷 リアルですね。

平井 実際にありますしね。

——そんなリアリティある「UniteUp!」の世界にいる彼らに息を吹き込まれるために、どんなことを意識されていますか?

戸谷 リアリティという面で言いますと、芝居感はかなりリアルに寄せています。「アニメ!」というお芝居ではなく、平熱で「アニメ」というような感覚と言いますか……

平井 たしかに菊さんや諒さんはそうなのかな。今回のプロジェクトはどちらかというと人数的に俳優さんがキャスティングされている割合が多いんですよね。そちらのお芝居に寄せてくれて、その中間地点でお互いにお芝居をしている感じがあります。

戸谷 そうなんです。アニメに寄りすぎていると、掛け合いでも齟齬が出てきちゃって、聞いていても会話していないように感じてしまうんです。

山口 しゃべり方として、普通の人は基本的に語尾が下がっていくのですが、アニメ特有の話し方として、語尾を上げることでアニメ寄りになっていくんです。万里くんはその感じを残しつつも、基本的なしゃべり方は語尾を下げていくというのを意識して取り入れています。

戸谷 これは山口諒太郎くん、すごいですよぉ、と言いたい!

山口 取り入れているからこそ、すべてがより生々しいお芝居になっていくということは牛嶋さん(牛嶋新一郎監督)からも言われました。

戸谷 それこそ最初の収録のときには、THE・アニメといった感じだったんですよ。はっちゃけた万里だったんですけど、ディレクションで「抑えた感じで」って言われたら、そのあとすぐに対応していて。

山口 だいぶ抑えたよね。

戸谷 それでイメージを掴みやすかったですし、より会話らしくなりました。

山口 がっつり俳優さんたちが出ているからこその芝居観という感じはあったのかもしれないですね。

——双方に作用があった?

戸谷 そうですね。

山口 俳優組は声優組に寄せて、声優組は俳優組に寄せるとちょうど良いところでみんなの演技が1つになるんですよね。

平井 両方、苦労があるよね。

戸谷 滑舌も発声もそうだし、それこそアニメの絵に合わせてセリフを言うのは最初のうちは難しいからね。

平井 うんうん。

——お芝居のお話を厚めに伺いましたが、今度は歌について伺います。配信者時代の曲はPROTOSTARになる以前の彼ら自身が滲んでいると思います。その頃の楽曲や歌唱を通して、明良、万里、千紘のキャラクター性を紹介してください。

戸谷 明良くんは全部を楽しく歌っている感じを出すことを意識して歌いました。僕自身も楽しんで歌いたいなと思いながらレコーディングをしましたし、それこそ一番よく出ているのは「吠えろ!クロスファイヤー」という劇中アニメの主題歌ですが、レコーディングも楽しかったです。ほかの落ち着いた感じの曲でも、自分に入り込んで楽しんで歌っているんだろうなという想いで歌いました。

——ユニットで歌うときはいかがですか?

戸谷 一番意識したのはキラキラを出すことです。楽しむことはもちろん、声質然り、歌っているニュアンスでも。自分の声の甘いところを全面に出していくことを意識しましたね。

——山口さんはいかがですか?

山口 純度100%の王子様、めちゃめちゃ王子様です。万里くん自体が王子様に憧れているというところはあるのですが、曲自体も吐息多めでフェイクも入れて、キラキラ要素多めの曲にしてもらってかっこよく仕上がっていますし、自分の理想とする自分をイメージして歌いました。でもユニット曲は若干違うかもしれない。

戸谷 そうなの?

山口 ユニット曲では僕がその歌い方をしちゃうと声が飛び出てしまうので、あくまで3人の曲であるということを意識して歌い方を変えています。

戸谷 調和するように?

山口 そうそう。だから変にフェイクやしゃくりを入れすぎないということは若干意識した気がしますね。カバー曲では、歌い手だからこその自分とはかけ離れた自分で歌うことが出来るというのは、万里が顔を隠してやっていた理由だと思うから。自分とかけ離れた自分をやっていたからこそ、吐息やしゃくりも多めでかっこいい自分やかわいい自分、美しい自分をばりばり出していたんだと思います。その集大成が「Partition」ですよね。あれはめちゃめちゃ出していましたから。

平井 冒頭から吐息だったよね。

山口 マイクとの距離、ゼロだったから(笑)。

——平井さんはいかがですか?

平井 声優をやっているときもそうですが、普段の歌やセリフのときよりも高いところで音を出しているんですね。歌的に音域の高いところで聴かせようとして、すずの歌のような細い声で歌うことに苦労しました。普段から僕は歌うときのクセがあって、ソロ曲ではばんばん出していたのですが、諒さんに同じく3人曲や11人曲といったみんなで合わせる曲だと、そういったクセを出すと悪目立ちしちゃう場合があるので、そこは複数での歌唱ではなるべく抑えていました。

——その歌を通して、明良の、万里の、千紘のどんな部分を出したいと思われましたか?

戸谷 歌が大好きなところは全面に出していきたかったです。

山口 せっかく歌い手ですから。あとは3人の仲の良さも出ているよね。

戸谷 たしかに。

山口 歌い繋いでいく感じ。それは特に「トリプレット」に出たなって思います。この曲ではメインで歌っている人の裏ハモをほかの2人が担当しているんですが、僕は裏ハモでは小さめの声で歌っていたんですけど、そこはしっかりと声を出してほしいとディレクションを受けたんですけど、一緒に歌っていることがみんなに届いてほしいからこそだったと思うんです。そんな3人で一緒に歌っている仲の良さをお届けできる1曲になっていると思います。

——平井さんはいかがですか?歌声を通してどんな千紘を届けたいと思われましたか?

平井 「すず」としての千紘くんは透明感を意識していたのかなと思います。PROTOSTARの中では最年少で綺麗な見た目の男の子ですから。グループの曲では3人での1曲、11人での1曲として、という意識を持って歌いました。誰が、ということではない、PROTOSTARの色、「UniteUp!」の色というものを常に意識していました。

PROTOSTARにLEGIT、JAXX/JAXX、Anela。そしてファンのみんなで繋がりたい!

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