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INTERVIEW

2023.02.06

SONOTA、「狂い」を追求した「狐憑キ」――「電音部」カブキエリア・真新宿GR学園・安倍=シャクジ=摩耶役 キャストインタビュー

SONOTA、「狂い」を追求した「狐憑キ」――「電音部」カブキエリア・真新宿GR学園・安倍=シャクジ=摩耶役 キャストインタビュー

バンダイナムコエンターテインメントが展開する、ダンスミュージックをテーマにした音楽原作キャラクタープロジェクト「電音部」。その新展開として2022年よりスタートした第2部にて、大きな話題を集めているのが新エリア「カブキエリア」の「真新宿GR学園」に所属する3人だ。

いずれも不穏な雰囲気を纏い、強烈な個性を持ったキャラクターが集まる3人のうち、自らに救いの手を差し伸べてくれない神々の存在を否定し、同じカブキエリア所属の大神 纏を本物の神として崇める少女・安倍=シャクジ=摩耶のキャストを務めるのが、ラッパーとして幅広く活動するSONOTA。彼女はなぜカブキエリアのオーディションに参加し、どんな思いで「電音部」と向き合っているのか。その真意に迫る。

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創(リスアニ!)

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キーワードは「豹変」――キャラクターとの意外な接点

――ソロやラップユニットのおーるどにゅーすぺーぱーで活躍されているSONOTAさんですが、「電音部」のオーディションにはどんなきっかけで参加したのですか?

SONOTA 「電音部」のことは元々知っていたんです。私は経歴としてラップしかやったことがないんですけど、オーディションの課題曲がヒップホップだったこともあって、、CV(キャラクターボイス)はやったことがないけれど、試しに挑戦してみようと思って。あと、これは個人的なことなのですが、2022年は1人で色んなことに挑戦していく年にしようと決めていて。それで初めてMCバトルにも出演したり、ラップを軸に活動の幅を広げていきたいなと思っていたんです。

――「電音部」にはどんな印象を持っていましたか?

SONOTA これは悪口ではなくて誉め言葉なんですけど、すごくカオスですよね(笑)。色んな音楽のジャンルやストーリーがあるので、一言では説明できないなと思っていて。なんだろう?未確認生物みたいな……。

――「電音部」イコールUMA説が出ました(笑)。

SONOTA 色々と調べていくなかで、キャラクターの背景とかを想像したりするんですけど、想像の中でもいくらでも広がっていくので……なのでやっぱり未確認生物みたいな印象ですね(笑)。

SONOTA

SONOTA

――そういう未知の場所に自分も飛び込んでみたかったと。

SONOTA そうですね。それと何より音楽コンテンツでもあるので、頑張ってやってみたいなと思って。

――ラップはずっとやってきたわけですし、自分の経験も活かせるでしょうからね。

SONOTA 活かせたらいいなとは思いつつ、ただ自分としてラップはしてきましたけど、キャラクターとしてラップをするレコーディングは生まれて初めてだったので、新しい挑戦になりました。

――ちなみにSONOTAさんは、カブキエリアのことを一言で表すなら、どう表現しますか?

SONOTA 「キョウ」ですね。それも色んな「キョウ」だと思っていて。「狂っている」の「狂」、「強い」の「強」、「凶器」の「凶」とか。韻も踏んでますし(笑)。

――さすがラッパー!一本取られました(笑)。SONOTAさんは安倍=シャクジ=摩耶役に選ばれたわけですが、レコーディングの際は、どんな気持ちで臨んでいるのでしょうか。

SONOTA キャラクターを演じながら歌うということで、最初のレコーディングのときにキャラクターの説明で、すごく心が病んでいる子と教わったんです。。それと「豹変する」というのがあって、ソロ曲のタイトルが「狐憑キ」なのですが、ディレクションでも「狂ったようになってください」と言われました。

――まさにキツネに憑かれたような状態、ということですね。

SONOTA そうです。「この次はイカレてください」とか「本当にヤバいほうの狂った感じでお願いします」みたいな感じで(笑)。

――すごいディレクションですね(笑)。SONOTAさんは普段、ソロではチルめな楽曲を歌っている印象が強いので、同じラップとはいえ、今までとは全然違うアプローチだったのでは?

SONOTA たしかにソロの曲はチルな曲が多いんですけど、るどにゅ(おーるどにゅーすぺーぱー)のほうはチルというよりもパーティーっぽい感じの曲が多いですし、自分は音源だと割と大人しいんですけど、ライブだと結構はっちゃけてしまうんですよ。自分自身オン/オフがあるタイプなので、自分もキツネに憑かれやすいんです(笑)。

安倍=シャクジ=摩耶

安倍=シャクジ=摩耶

――ライブだとスイッチが入るわけですね(笑)。

SONOTA そうなんです。(「電音部」の)オーディションでもレコーディングがあったのですが、そのときも自分でスイッチを入れて、ステージに立っているときのような気持ちで臨んだんです。本当にキツネに憑かれたように狂って歌いました(笑)。

――そこが摩耶役に受かったポイントだったんでしょうね。であればキャラクターとしてのレコーディングの際も、自分の経験を活かすことができた?

SONOTA それは結構あると思います。……自分は普段大人しくて、本当に陰キャなんですよ(苦笑)。だから周りにも「本当に同一人物なの?」とビックリされるくらい、ライブのときとプライベートの自分は違っていて、MCバトルのときも全然違う感じなんです。だけどその全部が自分だし、そのときどきで違う自分がいて……説明が難しいんですけど。摩耶も憑かれたときはカブキエリアの3人の中で一番おかしくなるキャラクターというお話だったので、その意味で「じゃあ自分も振り切っちゃっていいんだ」と思ったんですよ。だから思い切り振り切って、色んなパターンの「狂い」を出してみました。

――そういった摩耶に近しいスイッチをすでに持っていたことがすごいですね。

SONOTA だからこの出会いに運命を感じています(笑)。

次ページ:「狂い」を追求した「狐憑キ」のレコーディング

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