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INTERVIEW

2023.01.25

期待の新人・FRAM、『防振り。2』EDテーマを担当!「アニソンを歌いたい」という夢を叶えた今の想いとこれまでの軌跡

期待の新人・FRAM、『防振り。2』EDテーマを担当!「アニソンを歌いたい」という夢を叶えた今の想いとこれまでの軌跡

EDテーマだけでなく挿入歌も!『防振り』に寄り添う歌声

――そして今回、TVアニメ『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2』(以下、『防振り』)のEDテーマ「Step for Joy」を担当されているわけですが、最初はどのようにお話をいただいたのですか?

FRAM タイアップが決まる前から、私のことを推薦してくださっているお話は聞いていたのですが、決まったことをお知らせされたときはあまりにも突然すぎて、ウソなのか本当なのかわからなくて、「あ、ありがとうございます……!」としか言えませんでした(笑)。喜んでいいのかわからないくらい動揺してしまったのですが、そのあとにジワジワと夢が叶った実感が沸いてきて。この取材の時点ではまだテレビ放送が始まっていないので、早くテレビから自分の歌が流れるのをリアルタイムで体験したいです!

――それが本当に夢が叶った瞬間になるわけですからね。『防振り』の作品自体はご存じでしたか?

FRAM はい。タイアップが決まったあとに改めてしっかり観たのですが、キャラクターがみんなかわいいですし、バトルが多いけど怖がらせるような描写はないので、観ていて本当に楽しくて、ただただ癒されます。主人公のメイプルちゃんは回を重ねるごとにスキルアップして、最終的には人の形でもない怪物になってしまうし(笑)、でも中身は女の子なので、しゃべり方とか反応はかわいくて。そういうギャップも面白くて、毎回笑わせていただいています。

――そんな『防振り』のEDテーマ「Step for Joy」を最初に受け取ったときの印象はいかがでしたか?

FRAM 1期のEDテーマ(佐々木李子「Play the world」)は、オープニングともエンディングとも取れるような、「これから冒険が始まるんだ!」という気持ちを描いているようにも、冒険後に仲間の大切さをさらに強くさせてくれるようにも取れる楽曲だったと思うのですが、「Step for Joy」のデモをいただいたときも同じような印象を受けて。色んな受け取り方ができる楽曲だと感じたので、自分が歌ったときにどうなるのか、それが皆さんの元に届いたときにどう受け取ってくださるのか気になりましたし、それに加えて「THE アニソン」というような楽曲だったので……一言で表すなら本当に「歌うのが楽しみ!」な楽曲だと感じました。

――色々な出会いを経て可能性が広がっていくような歌詞を含めて、『防振り』らしさがたっぷり詰まっていますよね。

FRAM 私もそう思います!『防振り』は仲間との冒険を描くストーリーなので、一緒に旅をしていく楽しさ、ワクワクするような気持ちが伝わるサウンドだなと思って。歌詞も「大事な人と一緒だったら大丈夫!」という気持ちを抱かせてくれるものになっているので、私自身も仲間と一緒に進んでいく気持ちを乗せて歌いました。

――メイプルも1人だとゲーム自体を始めていなかったわけですしね。

FRAM そうなんですよね。サリーちゃんの誘いがあって、「わかんないよ~」と言いながら始めたものですし、そこからギルドの仲間もどんどん増えていったので。

――作品だけでなく、FRAMさんの気持ちに寄り添う部分もあるのではないかと思いました。

FRAM 私も、家族や友人、関係者の皆さんを含めて、人とのご縁はすごく大事だなと常に思っていて。だから私もこの楽曲自体に勇気をもらえますし、今まで色んなアニソンから勇気や元気をもらっていたので、今度は自分がこの曲を通して色んな人に元気を届けたい!そんな気持ちを込めながら歌いました。

――爽快感のある気持ち良い歌声ですが、レコーディングの際にほかに意識したことはありますか?

FRAM 私はこれまでたくさんの楽曲をカバーしてきたこともあって、アニソン特有の歌い方やクセが身についているところがあるのですが、『防振り』は素直で天然な感じの女の子が主人公なので、強さを出すのではなく、謙虚だけど周りの仲間といることで強くなれる気持ちを乗せられるように、素直な自分を出して歌うようにしました。それが逆にいつもの歌い方と違って難しかったのですが、レコーディング前にプリプロをたくさん重ねて調整したので、本番ではベストを尽くせたと思います!

――ということは、この楽曲では自然体のFRAMさんの歌声が楽しめるということですね。

FRAM いつもの歌い方ならもっと濃い色になったと思うのですが、サウンドのキラキラさと、作品の仲間を大切にする純粋なストーリーが重なって、今回挑戦した素直な歌声がマッチする曲になったと思います。

――また、今回のシングルには『防振り』の挿入歌が2曲収録されています。そのうち「As You Wish 」は英語詞のお洒落なナンバー。

FRAM 自分のオリジナル楽曲で全編英詞は初めてなので、最初にお話をいただいたときは緊張したのですが、1期の挿入歌(佐々木李子「Good Night」)をたくさん聴いたうえで、自分なりに発音を調べながら練習して、歌い込みに時間をかけました。レコーディングでは英語歌唱の監修の方がいらっしゃったので、その方のディレクションをいただきながら完成させることができました。

――表題曲とは歌い方がガラリと変わって、ブレスを多く含んだ歌声になっていますね。

FRAM 「Step for Joy」の真っ直ぐさとは違う色の楽曲なので、メイプルたちがダンジョンや色んな場所を散策しながら冒険を楽しんでいるシーンに色どりを添えられるように、優しさを込めて歌いました。この曲は第1話で早速使ってくださっていて、私も先日の先行配信を観ていたのですが、ファンの皆さんが「オサレBGM」みたいなコメントをたくさんしてくださっていて嬉しかったです(笑)。

――もう1曲の「Scutum」はまた趣きが変わってかっこいい曲調ですね。

FRAM こちらはバイオリンやギターが入った疾走感のあるロックな曲です。おそらくバトルシーンとかで使っていただけると思うのですが、いかにも自分が魔法を使えると想像させてくれるような、少し厨二感のある楽曲なので(笑)、きっと皆さんも好きだと思いますし、沸いてくれるんじゃないかと思います!

――しかも歌詞は完全な造語になっていて。歌うのは大変だったのでは?

FRAM お話をいただいたときは「造語ってどういうこと?」と思いました(笑)。今まで造語を歌う経験はなかったので、まずはそういうオーラ―を纏おう!と思って、『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』のOPテーマだったOrigaさんの「rise」を聴きまくったんです。その曲は英語とロシア語が織り交ざっているのですが、その雰囲気を取り入れようと思って。それと声が少しひっくり返るような歌い方も取り入れてみました。

――過去のアニメソングを参考にされたわけですね。その甲斐もあってか、この曲の歌声は神秘的でとても素敵です。

FRAM ありがとうございます!オペラとまではいかないですけど、発声も体で鳴らすことを意識しながら歌いました。この楽曲は私もいつ流れるのか知らされていないので、すごく楽しみです。

次ページ:明るい未来に向けて、FRAMが思い描く次のステップ!

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