INTERVIEW
2022.12.06
ユニバーサルミュージック アーティスツ、青二プロダクション、ムービック、ピクシブの4社共同プロジェクトで2021年11月のシングル配信からスタートを切ったボーイズアイドルコンテンツ『HeavenlyHelly』(ヘヴンリーヘリー)。神の怒りを買い、人間界に堕とされた天使と悪魔たちが、それぞれ元の世界に戻るために、堕天使=FAB-EL(ファブエル)、堕悪魔=Inferno Teller(インフェルノテラー)という2つのグループに分かれてアイドルを目指す物語。ダンセルを中心に結束力の強く、アグレッシブでおしゃれな都会的ダンスチューンで聴く者を魅了するInferno Teller。堕天使たちFAB-ELとは違い、統率力あるダンセルのカラーが色濃いInferno Tellerは、1年にわたって紡いできたドラマで描かれた熾烈な課題をクリアしながらデビューを掴み、12月7日に「Make The Burn」をリリースする。クールな姿にホットなサウンドを放つInferno Tellerのキャスト5人のインタビューを前後編に分けてお届けする。
▼前編はこちら
INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち
――そのInferno Tellerが配信で歌ってきた楽曲がEPとして一枚にパッケージされた「地獄から堕ちた悪魔」が5月にリリースされました。こちらに収録されている楽曲で、思い出深い曲を教えてください。
坂田将吾 僕は「DROPPIN’」が好きです。サビの部分がめちゃめちゃ高くて、ギリギリのラインでレコーディングをしました。そして、歌声を重ねている曲で、裏声を使っての1オクターブ上の歌唱もあれば1オクターブ下でも歌って、それをミックスして出来上がった音源なんですが、いっぱい頑張ったからこその思い入れも強いです。あとサビの軽く吐き捨てるような歌い方もかっこよくて、好きだなと思っている一曲です。
佐藤悠雅 僕はInferno Tellerでは最高音を任されることが多くて。「DROPPIN’」のラスサビ前に僕のパートで、死ぬほど高いパートをロングトーンで歌わなきゃいけないところがあって収録は本当に大変でした。裏返っちゃうしよれちゃうし。あとはInferno Teller初のバラードでもあった「Missing Over U」。Inferno Tellerの良さを消さずにどうバラードを歌えばいいのかを、すごく考えて……。ただ綺麗に歌ったら天使と一緒になっちゃうから面白くないと思うし、悪魔的な圧や力強さを残すけれどちゃんと悲しみを表現できるように。パッと歌うのではなく、悲しくて叫んでいることを意識して歌いました。
野辺シュウ ストーリーとの関係性で言うと「Missing Over U」はすごく気持ちが入ったんですが、好きな曲というと僕も「DROPPIN’」かなと思っていて。僕と朔公ちゃんの、1番と2番のラップがめちゃくちゃかっこいいんですよ。最初の「Storyteller」はラップパートが2番からだったんですけど、この曲は1番からラップが入っていますし、Bメロの前のブリッジのところでもラップの掛け合いっぽくなっていて、総合的に仕上がっている曲だなと思っています。
吾妻奎太 僕は「Freaky」が印象に残っています。2章のペギーがメインのストーリーで出された楽曲なんですが、歌い方がセクシーな感じで、どこか吐き捨てるような雰囲気など、自分がこれまでやったことのない表現を求められたこともあって、難しさも感じつつ全力で臨んだ曲です。だいたい基本的に「Storyteller」から坂田さんがレコーディングをされた後に歌うことが多いんです。坂田さんの歌声に合わせつつもセクシーな感じで歌うのは難しかったですし、一番挑戦的だった曲でもありました。
日向朔公 「Missing Over U」です。この曲でダーリョンはメインパートを1つも歌っていなくて。全部ハモりにまわっているんですけど、ストーリーと合わせて聴いていると、あのときは自分がInferno Tellerを抜けるつもりでいるから、そのあとでもみんなが歌える曲にしているのかな、とダーリョンの気持ちを想いながらレコーディングに臨んだので、収録のときは泣きそうになってしまいました。あとはInferno Tellerは全曲通して楽曲がかっこいいので、ダーリョンの味を出すにはどうしたらいいかなということは常に考えています。
――ここで挙がらなかったですが、最初の曲である「Storyteller」についてはいかがですか?
佐藤 「Storyteller」はオーディションの課題曲でもあったんです。オーディションのときには一人で歌わなければいけなかったから、5人で歌うように構成された曲を一人で歌うのは本当に大変でした。すごく頑張って練習した思い出がありますね。
Inferno Teller『地獄から堕ちた悪魔』
ON SALE
¥3,850(税込)
品番:POCE-12180/1
仕様:CD2枚組【CD1】
1. Storyteller
2. DROPPIN’
3. Freaky
4. Missing Over U【CD2】
HeavenlyHelly Voice Drama 第1章 「堕ちた先で見つけた夢」 堕悪魔編(約70分)
――そして最新シングル「Make The Burn」がリリースとなります。ようやくこの曲でデビューを掴むInferno Tellerですが、こちらの楽曲を受け取ったときの印象と歌っての感想をお聞かせください。
坂田 さっき「DROPPIN’」が好きだとお話ししましたが、同じくらい好きな曲です。めちゃくちゃかっこいい。男ゴコロをくすぐるような曲ですし、ロック色あるように思えて、サビがキャッチーで耳に残る。いろんな人に聴いてもらいたいです。
佐藤 Inferno Tellerのサウンドは「動と静」ならぬ「暴と静」があると思っているのですが、これこそ「暴」の塊です。
吾妻 この力強さは確かに「暴」だね(笑)
坂田 佐藤さんが言うならそうでしょう!
――サウンド感はどうでしょうか?
佐藤 天使側が調和の取れた爽やかさとか綺麗な感じのイメージのサウンドが多いので、Inferno Tellerの特徴は粗削りじゃないけれど、彼らの荒っぽさが表現されている曲が多いのかなと思います。
野辺 低音ビシビシだしね。
佐藤 ベースをガンガンに効かせて、ノリを出していこうみたいな感じで。キャラ感でいうと逆な感じがあるんですよね。天使のほうが割とわちゃわちゃしていて、物語が進んでいくんですが、ダンスもすっきりしているというか。ダンセルがまとめてくれるから、綺麗な流れで進んでいく感じがありますね。
野辺 向こうはみんなで歌って、ハーモニーを大事にしている感じですが、こっちはボーカル陣がいて、ラップ陣がいて、圧倒的なCメロのパワー!みたいな。
佐藤 暴と静。
吾妻 動じゃなくて暴ね(笑)。
坂田 佐藤さんが言うならそうでしょう!
(一同笑)
日向 たしかに楽曲としてもInferno Tellerは破壊力が強いんですよね。
佐藤 ほら! やっぱり暴だよね。
(一同笑)
佐藤 「Make The Burn」以外にもバチバチにキメていく曲が多いので、ノリやすいと思うのですが、この曲の仮音源をいただいたときから歌い終わった今も一貫して思っているのは「原点回帰」ということです。
――原点回帰?
佐藤 最初の一曲である「Storyteller」に原点回帰したような印象がある曲なんですよ。「Freaky」「Missing Over U」を歌った先にある「Make The Burn」なので。それまでのバチバチに歌っていた曲から変わり種的な2曲があったあと、ここでまたInferno Tellerらしい「Make The Burn」が届いたところに原点回帰の感覚がありました。「Storyteller」「DROPPIN’」の良さを取り入れたうえでさらに新しくもあって、「これがInferno Tellerの音楽だ」という意思表明のような力強さもある。これぞInferno Tellerのデビュー曲、という存在だと思います。
野辺 『地獄から堕ちた悪魔』の4曲から思い入れある曲を選んだ場合は「DROPPIN’」ですが、総合的にはこの「Make The Burn」がダントツで好きです。「Storyteller」と歌詞がリンクしていて、要所要所に繋がるものがありますし、僕らが歌うパート分けも構成が似ているといったギミックも含めて本当にかっこいい一曲です。
佐藤 エモいですよね。最初に歌った楽曲と似ているというのが。
吾妻 どの楽曲に比べても、ラップパートがかっこよくなっていて、メインで歌うパートとも並び立つようにラップがバーンと出てくる。それこそ「暴」じゃないですけど(笑)、勢いがある曲ですよね。楽曲が出るたびに「ダンスしたくなる曲だね」と話をしているんですが、この曲こそ本当に踊りたくなる曲だなと思いました。激しい動きが想像できる印象がありました。
日向 「Missing Over U」からの「Make The Burn」。さっきから「暴」と言われていますけれども、暴れちらかしているわけでもなくちゃんとまとまっているところを感じるんです。この子たちはちゃんと鎖でお互いに繋がっているんだろうなということがイメージできますし、ダンセルが指揮を執ってくれているから、まとまった感じが楽曲にもあるんだろうなって思いながら歌いました。
――そしてカップリングはガラリと世界観を変えて、心の琴線に刺さるような「Cold Rain」。こちらの曲はいかがでしたか?
坂田 「Missing Over U」とはまた違う切なさが込められた一曲で。
野辺 Inferno Tellerとしては、ザ・バラードですね。
坂田 まさに。歌うのにむしろ苦労しました。難しかったです。
吾妻 ボイストレーニングをやっているんですが、この曲についてはもう1週間欲しいよねってみんなで言っていたくらいでした。
佐藤 スタッフさんに相談したよね。もう少し練習させてくださいって。本当に難しかった。サウンドが静かだからこそ自分たちが頑張らなきゃいけない曲だなって感じました。
吾妻 気持ちが入ったり、キーが高くなってきたりすると自然と声が大きくなってしまうんですが、そこをなんとか抑えて、メロディに調和させるという作業がすごく難しくて。レコーディングは大変だったなと思います。
佐藤 バラードはテンポが遅いから、お客さんが歌詞を聴き取りやすくもあるので、歌詞の伝え方が曲と相反してしまったらいけない、という意識があって。高いところをどう落ち着かせて歌うかはすごく考えたし、言葉をちゃんと届けたいからこそ歌声でどう表現するかも考えました。それこそボイトレ終わりに吾妻と帰りながら「ここの歌詞は、どういう場面を想像したらいいかな」と2駅分くらい余計に歩いて話をしましたね。
吾妻 めちゃくちゃ真面目な話をしながら帰ったね(笑)。
――皆さんが「暴」と表現する楽曲がバイブスやフィーリングを意識したものかもしれないですが、こちらの曲はテクニカルですよね。
佐藤 そうなんですよね。
日向 あと歌詞が綺麗ですよね。“肩を濡らす宝石と頬流れる宝石”って、追いかけている人に関するものだったら本当に綺麗に見えるんだろうな、と想像させてくれるような歌詞だったから、本当に切なくなります。ぜひそういったところも注目して聴いてもらいたいです。
――デビューシングル「Make The Burn」を聴きながら、今後のInferno Tellerを楽しみにしています。
●リリース情報
HeavenlyHelly
Inferno Teller『Make The Burn』
12月7日発売
【通常盤】
品番:POCE-12194
価格:¥1,650(税込)
1. Make The Burn
2. Cold Rain
3. Make The Burn(カラオケ)
4. Cold Rain(カラオケ)
【ドラマ盤※アニメイト限定販売】
品番:PROP-5008・9
価格:¥3,850(税込)
仕様:CD2枚組
・CD1:通常盤と同内容
・CD2:Voice Drama第3章「羨望の縺れ(もつれ)」 約70分
●イベント情報
【FAB-ELとInferno Teller CD発売記念イベント開催決定!】
FAB-EL&Inferno Teller、初の楽曲パフォーマンス披露ありのオフラインイベントと、オンライン(トーク会&サイン会)イベント開催決定!
「HeavenlyHelly、FAB-EL&Inferno Tellerクリスマスオンラインサイン会」
2022年12月25日(日)
【FAB-ELサイン会】 12:30~14:00(予定)
【Inferno Tellerサイン会】 14:30~16:00(予定)
♪ご購入および詳細はこちらより♪
https://limista.jp/projects/3410
「HeavenlyHelly、FAB-EL&Inferno Teller CD発売記念イベント」
日程:2023年1月15日(日)
会場:池袋AKビル1F(東京都豊島区東池袋1丁目2-9池袋AKビル)
<イベント内容>
1部:16:00開場/16:30開演 FAB-ELトークと、ミニライブ(1曲/初披露)観覧。
特典会(ブロマイドお渡し会)
2部:18:30開場/19:00開演 InfernoTellerトーク&ミニライブ(1曲/初披露)観覧。
特典会(ブロマイドお渡し会)
イベント詳細
https://www.animate-onlineshop.jp/contents/fair_event/detail.php?id=108174
『HeavenlyHelly』オフィシャルサイト
https://heavenlyhelly.com
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