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INTERVIEW

2022.10.29

【インタビュー】YURiKA、3年ぶり念願のアニメ主題歌!「ROMA☆KiRA」に託す想い、「アニソンシンガーの醍醐味」とは?

【インタビュー】YURiKA、3年ぶり念願のアニメ主題歌!「ROMA☆KiRA」に託す想い、「アニソンシンガーの醍醐味」とは?

集英社「少年ジャンプ+」にて連載されていた“ドタバタ青春ラブコメディ”マンガ、『ロマンティック・キラー』が Netflix シリーズとしてアニメ化。10月27日(木)より全世界独占配信をスタートさせる。この主題歌「ROMA☆KiRA」を担当するのはアニソンシンガー・YURiKA。約3年ぶりという、自身にとってもファンにとっても待望のアニメ主題歌となったこの曲は、オープニングらしい幕開け感とワクワクに満ちあふれた楽曲だ。そんなこの曲をYURiKAはどう受け取り、取り組んだのか。楽曲への想い、そしてあふれる作品愛を語ってもらった。

作品を最優先にしながら、自然と“YURiKAらしさ”もにじむ それが「ROMA☆KiRA」

――YURiKAさんが『ロマンティック・キラー』(以下『ロマキラ』)のOP主題歌を担当すると知られたのは、いつ頃だったんですか?

YURiKA 去年の10月、ワンマンライブのリハーサル中でした。「ワンマンの告知動画を撮ろう」ということになったんですが、撮影のなかで誕生日プレゼントとして『ロマキラ』の原作コミックスを渡されたんですよ。そのときに「この作品がアニメ化するので、主題歌を担当してもらいます!」と言われる……という、ドッキリみたいな発表だったんです! だから、発表の瞬間の映像も残っているみたいなんですよ(笑)。

――ということは、そのときにはもう原作を読むことができたんですね。

YURiKA はい。すぐに。主人公の(星野)杏子はゲームと猫とチョコが大好きな子で、それこそ発売日に新作ゲームを買って「今からやるぞ!」というところに魔法使いのリリが現れて、その“三大欲求”を没収されるところから物語が始まるんですけど、その時点でもう私、他人事ではない感じがしたというか……(笑)。

©百世渡/集英社 ©Netflix

――YURiKAさん自身との共通点が、かなりあった?

YURiKA はい。私も学生時代、入学式の日がちょうど「薄桜鬼」という乙女ゲームの発売日で……入学式って、新しい友達を作るのに絶好のタイミングじゃないですか? なのに、「薄桜鬼」をやりたすぎて、入学式が終わったら即アニメイトでゲームを受け取ってプレイし始めてたんです。……幸いなことに、ちゃんと友達はできましたけど(笑)。でもそういう学生生活を送っていたのもあって、杏子に共感する部分もありましたし、好きなものを自分で取り返していく姿のかっこよさにもすごく惹かれたので、この作品に携われる喜びはすごく大きかったですね。

――たしかに、私もYURiKAさんと杏子は、すごく似ているなと感じました。

YURiKA あははは(笑)。もし自分のところにもリリが来て“三大欲求”を没収されたとしても、私も「いやいや、言いなりにならないぞ!」みたいに思うだろうなぁ、と思って。でも『ロマンティック・キラー』という作品って、恋愛だけじゃなくて友情を描くような側面もあるので……本当に、シンプルにお話が面白いんですよ。

――ちなみにYURiKAさんの“三大欲求”って、挙げるとしたらどんなものですか?

YURiKA うーん、難しいなぁ……ゲーム、というか乙女ゲームと……あ、ごめんなさいKeyも好きだから(笑)、「ノベルゲーム」ですかね? あと音楽まわりを「アニソン・ゲーソン」とまとめさせていただいて、もう1つは……今のYURiKAとしては、やっぱり「ライブ」ですね。自分が出るのはもちろんですけど、元々観るのも好きなので、これがないとキツいです。

――ということは、この2年くらいはかなりキツかった?

YURiKA そうですね。これからは11月に出すアルバムを引っさげてツアーもやらせてもらいますし、ちょっとずつ戻ってきてはいますけど。それに、“アニソンシンガー”でいる以上、作品を好きな方がお客さんとしていてくれたり「この歌をうたうならライブに行く」みたいに思ってくれることって、やっぱり当たり前のことではないなとも感じたんですよ。だからそういう意味で、ライブは不可欠ですね。

“主題歌のタイトル=作品タイトル”という楽曲を「待ってました!」

――その他にも『ロマキラ』のなかで、刺さった部分はありますか?

YURiKA まず、登場人物みんなを応援したくなっちゃうし、明るい気持ちになれるところはすごく魅力的だなと思います。「リリのプロジェクトだから、みんな杏子のことを好きになる」という設定なのに、「幼なじみ」とかそれぞれの関係性のなかで杏子のことを好きになるし、杏子自体も「これは好きになるよ!」ってわかるくらいいい子なんです。でも杏子は杏子で、誰ともくっつかずに好きなものを取り戻せたらかっこいいし、リリは人間体とマスコット体のどっちの姿もかわいいし、男性キャラもみんなすごくかっこいいし……。あと、ちょこちょこ出てくるオマージュみたいなものも面白いんですよね(笑)。

――少し懐かしい、ネットミーム的なものとかも散りばめられていますからね(笑)。

©百世渡/集英社 ©Netflix

YURiKA それに、どこか身近さも感じるお話じゃないですか? ……さすがに日常生活に魔法使いは来ないかもしれないですけど(笑)。だからガッツリ「観るぞ!」と意気込まなくても気軽に楽しめる作品でもありますし、でもしっかり何か残るものもあるから、ただ観るだけだと絶対もったいない作品でもあって。どういうスタイルで作品に触れる方にもハマると思うし、性別とか、学生さんとか大人とかも関係なく楽しめるんじゃないでしょうか? うちの家族はみんなコミックスを読んでますから(笑)。

――「ROMA☆KiRA」はそんな作品とピッタリの、キラキラ感のある主題歌になっています。この曲を最初に聴かれたときの印象って覚えていますか?

YURiKA みずみずしくて、きれいで、メロディだけでも“オープニング感”みたいなものを感じました。以前、「薄明パラレル」という曲でご一緒している白戸佑輔さんが作曲してくださっているんですが、白戸さんの曲ならではの「爽やかななかのちょっと淡い部分」とか、「青春の甘酸っぱさ」みたいに感じられるものが、『ロマキラ』にピッタリだなぁと思ったんです。それこそ、男の子たちはみんな杏子のことが好きなわけですからね(笑)。

――その段階では、「どう歌おうか?」というイメージはまだなかった?

YURiKA そうですね。ただ、明るくて爽やかで、高音が広がっていく……みたいなところって“YURiKAらしさ”からそんなにかけ離れていないんですよ。だから、自然と自分らしさを出せる曲でもあるのかな……という感じはしていました。あと、「ROMA☆KiRA」という曲のタイトルが、作品名と同じじゃないですか? それって、アニソンシンガーの醍醐味だと思うんですよ! 誰にでもできることではないので、今でも「いいんですか!?」っていう喜びがとても大きくて……私的には「待ってました!」という感じでした。

次ページ:作品とキャラクターを歌で表現するという大事な役割

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