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INTERVIEW

2022.10.17

【インタビュー】アニメ3期を通じて語られる、『モブサイコ100』主題歌の本気度。MOB CHOIR「99」が「1」に至るまで

【インタビュー】アニメ3期を通じて語られる、『モブサイコ100』主題歌の本気度。MOB CHOIR「99」が「1」に至るまで

立川総監督、蓮井監督との連携がキーになった楽曲制作

――(笑)。sanaさんは「1」にどのような印象を持ちましたか?

sana 1期の「99」は霊幻(新隆)師匠の必殺技が歌詞に入りまくっていて『モブ』の世界の日常寄りの楽しい楽曲で、2期の「99.9」はバトルシーンも彷彿とさせる楽曲だったんですけど、「1」はイントロから楽しげなコーラスが入っているのに、音にはずっと不穏な感じが漂っているのが魅力的だと思っていて。優しいモブくんの中にうごめいている大きな力みたいなものを感じられるところに、3期のOPテーマであることを実感していますね。モブくんがとうとう自分の中に眠っている大きな力と向き合う――歌っていてもすごく壮大な気持ちになるんです。

――実際に「1」をステージで歌ってみて、いかがでしたか?

sana イベントで「99」、「99.9」、「1」と続けて歌わせていただいて、この3曲は繋がっていることを改めて実感できたのが自分にとっては大きかったです。あとはやっぱり、「1」もお客さんみんなと歌いたいな……と思いましたね。1人で歌っていても「いよいよ3期が始まるんだな」と思えたんですけど、いつかみんなで大合唱できたらなと思いました。

松田 気取った言い方かもしれませんが、一緒に歌うファンの皆さんもMOB CHOIRの一員なので。皆さんも歌ってくださってこそ『モブサイコ100』の主題歌だと思っています。やっぱりライブでファンの皆さんと一緒に歌う光景は恋しいですね。今はライブでの声出しは難しいところですが、アニメの放送が始まったらリアルタイムでコーラスを入れていただけたらなと。Twitterなどで(笑)。

sana OPテーマが流れてきたら“MOB MOB WOW!”ってつぶやいてほしいですね(笑)。

――一方。EDテーマの「コバルト」は『モブサイコ100』の世界と現実世界がない交ぜになった楽曲だと感じました。若者が日常で抱える喜怒哀楽が描かれたギターロックナンバーです。

松田 「コバルト」はいくつかあった候補の中から立川(譲)総監督と蓮井(隆弘)監督に選んでいただいた楽曲です。立川さんは1期2期と監督、今回は総監督を務めているので作品全体を見てらっしゃるのと、「映像でこういうことをしたいから、音楽のアレンジでこういうことができないか」と端的に伝えてくださるんですよね。その意見は僕にとって重要なポイントを占めているんです。

――立川総監督は、映像と音楽の結びつきを大事にしている方なんですね。

松田 例えば2期の「99.9」は立川さんの「ガツンとインパクトのあるイントロが欲しい」という案から、ベースのチョッパーのイントロが決まったんです。「1」は「曲が進めば進むほどこういう感じで盛り上がってほしい」という立川さんのイメージをもとに綿密にやり取りをしていきながら、それを前口さんに共有していきました。OPとEDも本編の一部として大切にしてくれている方なので、僕もとても話がしやすいんです。

sana めちゃめちゃ甘酸っぱい曲ですよね。これまでのMOB CHOIRのED楽曲は、「メモセピア」にしても「グレイ」にしても、色がついていないイメージの楽曲だったと思うんです。でも今回はついに「コバルトブルー」という色がついて。それがすごく3期と合っているなとも思いました。透明感がありつつもちょっと靄掛かっていて、危うさがありながらもキラキラしていたり、色んなものが詰まっていて……。モブくんの青春に等身大の色がついた。この曲を聴くと「モブくん良かったね」と思うんですよね。イベントで歌ったときも浄化された気持ちになりました。

松田 「コバルト」の歌詞は、作詞家の六ツ見純代さんに「普遍的な青春像を描きながらモブの青春が感じられるものにしてほしい」とお願いしました。OPもEDもクリエイターチームが想像を超える素晴らしい楽曲と映像を作ってくださるので、それらが一緒に合わさることで生まれるアートが『モブサイコ100』だと思っているんです。3期は立川さんだけでなく、蓮井監督の強い思いが加わったことで、さらに1つ強く緻密になりました。主題歌と本編が一体となって描く物語を、より楽しんでいただけると思っています。

――『モブサイコ100』の登場人物たちが物語が進むにつれて成長し、お互いの個性を認め合っていくように、TVアニメ『モブサイコ100』も1期2期を経て結束を強めてパワーアップしているんですね。

松田 アニメの現場それぞれに色々なやり方があると思いますけど、『モブ』の場合はそうやって進めていますね。MOB CHOIRのコーラスに参加してくださったことが、間接的にでもスタッフの皆さんのモチベーションに繋がっていたら、僕としてもとても嬉しいです。そして待っていてくださったファンの皆さんがいるからこその3期なので、ぜひ放送を観ていただきたいですね。

sana 1期から6年経って、『モブ』ファンの皆さんも環境が変わった人、色んな成長を重ねた人も多いと思うんです。だからこそ1期から観返してみると当時気づかなかった発見がたくさんあるんじゃないかなと思っています。MOB CHOIRの楽曲はずっと歌わせていただいているので、「前シーズンからもう3年も経ったんだ!」という驚きもあるんですけど、すごく新鮮な気持ちでレコーディングができましたし、わたしも熱量を込めまくりました。ぜひテーマソングも本編と一緒に楽しんでいただきたいです。

INTERVIEW & TEXT BY 沖 さやこ

▼新EDテーマ「Exist」について語る第2弾インタビュー記事はこちら!

『モブサイコ100 Ⅲ』渾身のアナザーEDテーマ「Exist」誕生の理由。MOB CHOIR・sana×松田P対談、完結編!


●リリース情報

MOB CHOIR
「1」
デジタル配信中

<収録曲>
01. 1
作詞:六ツ見純代 作曲・編曲:前口ワタル
02. コバルト
作詞:六ツ見純代 作曲:amazuti(KEYTONE) 編曲:渡辺拓也
03. Exist
作詞:六ツ見純代 作曲・編曲:前口ワタル
04. 1(Instrumental)
05. コバルト(Instrumental)
06. Exist(Instrumental)
07. 1(TV EDIT)
08. コバルト(TV EDIT)
09. Exist(TV EDIT)

●作品情報

『モブサイコ100 Ⅲ』
毎週水曜 24:00~TOKYO MXほかにて放送中
毎週水曜 25:00 Prime Videoにて見放題独占配信中

<あらすじ>
学校生活に除霊のアルバイトと、忙しい日々をおくるモブ。
一方、霊幻は新人所員・芹沢と、霊とか相談所に次々と舞い込む奇妙な依頼に奔走している。
そんな中、街の中心にそびえ立つ巨大なブロッコリーは、いまや“神樹”として崇拝され街の人々を魅了していた。
再びモブの前から姿を消したエクボに、新たな盛り上がりを見せるサイコヘルメット教……。
街の危険を察知したモブたちはブロッコリーへと向かう。果たして神樹の中では何が起きているのか……!?
“1 and Only One”友情、恋、そして自分自身―― モブの青春が爆発するシリーズ第3弾!

<MOB CHOIR>
『モブサイコ100』のために作られた音楽ユニット。メインボーカル=sanaと楽曲ごとに変わるアーティスト、スタッフによるコーラス編成を加えて構成されている。アニメ第2期では「sajou no hana」とコラボレーション。OPテーマ「99.9」ではキタニタツヤ、エンディング「メモセピア」では渡辺 翔がサウンドプロデュースを手がける。代表曲にアニメ第1期OP「99」、アニメ第2期OP「99.9」、同ED「メモセピア」「グレイ」「いきるひとびと」などがある。

© ONE・小学館/「モブサイコ100 Ⅲ」製作委員会

関連リンク

『モブサイコ100 Ⅲ』公式サイト
http://mobpsycho100.com/

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