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INTERVIEW

2022.10.13

【インタビュー】皆さんへ恩返しを――5年間の軌跡と成長が詰まった映像作品「ITO MIKU Live Tour 2022『What a Sauce!』」とともに、同ライブのこだわりや自身の楽曲を振り返る

【インタビュー】皆さんへ恩返しを――5年間の軌跡と成長が詰まった映像作品「ITO MIKU Live Tour 2022『What a Sauce!』」とともに、同ライブのこだわりや自身の楽曲を振り返る

活動のモチベーションは「皆さんに向けて恩返しをする」

――そして水色のドレッシーな衣装に着替えた伊藤さんが傘を持って登場。先ほどおっしゃっていた「傘の中でキスして」を披露されました。

伊藤 傘でパフォーマンスする演出に憧れがあって、せっかくタイトルに「傘」が入っている曲を作っていただいたので、挑戦してみました。「傘の中でキスして」もライブ初披露だったので緊張するなあと思って、パフォーマンス部分はほぼダンサーさんたちにやってもらったんですけど(笑)。でもストーリー性のある演出にしていただいて、自分でもお気に入りの1曲になりました。

――続けて「恋はMovie」を歌われたこともあって、まるで伊藤さんが映画の中で歌っているような雰囲気が出ていて良かったです。

伊藤 ここのブロックも世界観をしっかりと作り込んで、ミュージカルっぽい演出をしたところになります。

――そして本公演の直前にリリースされた最新シングル「青100色」を披露されたわけですが、そこからソロデビュー曲の「泡とベルベーヌ」に繋げる流れにはグッときました。

伊藤 「青100色」は5周年を迎えて最初にリリースされるタイアップシングルだったので、今までやってきたことの良い部分をギュッと詰め込んだ1曲にしたくて、楽曲を制作していたときから「泡とベルベーヌ」のことも意識していたんです。なのでライブのセットリストを決めるときも、この2曲を並べて歌うことは最初から決めていました。

――この5年の活動における最初の楽曲と最新の楽曲を並べて歌う。その意味では5周年を象徴するようなパートでもあったわけですね。

伊藤 「青100色」は初披露だったし、その前のMCで「成長した自分を見てもらいたい」ってハードルを上げてしまったあとの「泡とベルベーヌ」だったので(笑)、すごく緊張した2曲でした。

――「泡とベルベーヌ」は単純に付き合いが一番長い曲になるわけですが、デビュー当時と比べて歌うときに変化を感じたりしましたか?

伊藤 全然違いました。一番最初のとき、「泡とベルベーヌ」を初披露したイベントのリハでは、難しすぎて泣きながらやっていたのを覚えているので……ソロ活動は初めてで、励まし合う人もいなかったし、何が正解かわからなくて「歌えない!無理!」ってなっていた19歳の私。で、今回のライブでは、2~3年ぶりに「泡とベルベーヌ」を歌ったんですけど、私自身も「自分なりに考えて表現できるようになったんだ」と感じましたし、きっとデビュー当時から知ってくれている方もそう感じてくれたんじゃないかなと思っていて。それこそエモさを感じていただけるところだったかなと思います。

――いやあ、本当にエモかったです。そこから「La-Pa-Pa Cream Puff」「ミラクル」「all yours」と華やかな楽曲を続けたパートは、大団円に向かっていく高揚感が感じられました。

伊藤 ここでは、ラストに向けてライブならではの盛り上がりをもう一度見せたかったので、3曲のうち2曲をクラップ曲にしました。「ミラクル」もすごく久々に歌ったんですけど、ダンサーさんとのダンスも見どころになるポップで楽しい楽曲なので、間に入れてみました。

――素晴らしかったです。そのあとのMCも超エモかったですね。

伊藤 なんか、しゃべりすぎたなって思います(笑)。(映像を)チェックしながら「私、すっごいしゃべってるな」と思って。MCだけは本当に恥ずかしいです、全部。ちゃんとできた試しがないんですよね。ぐだったことしかなくて。

――でも、今後のアーティスト活動に向けての決意といいますか、すごく良いことを話されていたと思います。「皆さんを肯定したり安心させられる表現者になっていきたい」っていう。

伊藤 今まで本当にたくさんの方に支えられてきたおかげで、1人で東京国際フォーラム ホールAでライブができるところまで来させていただいたので、この先どうするかを考えたときに、今度はファンの方やスタッフさん、関わってくださった人たちに恩返しをする気持ちでやっていくのが、私の中で一番のモチベーションになるなと思って。自分の中に1個目標があると、この先まだまだ大変なことがあったとしても頑張れると思うので、それをモチベーションにしたいなっていう。ただ、そう考えただけでした。

――目標を設定することで壁を乗り越えていくと。

伊藤 私にとってアーティスト活動は試練が多いので。でも、それを頑張ってどんどん新しいものを作っていきたいし、応援してくれる人がいるなら続けていきたいので、「皆さんに向けて」ということを大事にしていったらいいのかなと思いました。

――そのMCのあと、ライブ本編の最後に「ワタシイロ」を歌われたのも、完璧な流れだなと思って。

伊藤 たしかに。それこそ「みんなそれぞれの色があるよ」って肯定してあげる楽曲でもありますもんね。なんか上手いこといきました。「ワタシイロ」がここにあって良かった。

――それを踏まえてのMCだったんじゃなかったんですか!?

伊藤 いえ、私、本番用のMCはリハしないので。リハーサルのときは、それこそパスタの話とか、パンの話とか、ライブに関係ない2~3分のワントークみたいなものを持っていって、それを楽しくしゃべるんです。完全に雑談する時間です(笑)。

――でも、事前に「こういうこと話そうかな」くらいのことは考えていたんですよね。

伊藤 そうですね、前日くらいには(笑)。でも、上手いことしゃべるのが苦手なので、その場で思ったこととかを合わせてしゃべれたらいいなあと思っていました。

――アンコールはシングル表題曲の「孤高の光 Lonely dark」でスタート。そして締めは「君に話したいこと」という、これもまたファンに向けたような雰囲気のある楽曲でした。

伊藤 大阪では「Plunderer」をアンコールで歌ったんですけど、「Plunderer」と「孤高の光 Lonely dark」は「聴きたい」と言ってくれる方が多いだろうなと思いつつ、今回の“What a Sauce!”のライブ本編に組み込むのは難しい感じの楽曲だったので、アンコールに入れました。「君に話したいこと」は(東京公演の)ゲネプロ(最終リハーサル)で歌うことが決まったんです。「孤高の光 Lonely dark」で締め括るよりも“What a Sauce!”らしい終わり方があるんじゃないかって、ずっと悩んでいて。

――締めにすごくハマっている曲でした。最後の歌詞は“いついつまでも Best friend”ですし。

伊藤 私も歌ってみてびっくりしました。こんなにもラストにぴったりな楽曲だったことを改めて知りました。

MV集の見どころとこの先に向けて

――ライブBlu-rayと同じ日には、これまでのMVをまとめたBlu-ray「ITO MIKU Music Video Clips」もリリースされます。ご自身でMVを振り返ってみて、いかがですか?

伊藤 この間、MV集を最初から最後まで観返したんですけど、「泡とベルベーヌ」の自分がすごく子どもでした。

――5年前、それこそ19歳や20歳の頃ですものね(笑)。

伊藤 自分で見ても「ああ、ちゃんと年を重ねたのね」という感じがして。思い出深いけど恥ずかしさもありますね、昔の自分に。「こういう色味が好きだったよね」とか「この髪型流行ってたよね、私の中で」みたいな。

――自分の趣味の変遷を思い返してしまうと(笑)。ファンの方にはどう楽しんでほしいですか?

伊藤 もちろん“伊藤美来”という人間の成長過程も見れると思いますし、MVも色とりどりで、映画っぽく撮っているもの(「ワタシイロ」)もあれば、ナレーションが入っているもの(「守りたいもののために」など)、「No.6」のようにキメキメでダンスしているものもあって、ずっと観ていても飽きない作りになっていると思います。単独のMVとして収録されるのは初めての「vivace」や、「青100色」のディレクターズカット版も収録されているので、これはお得だと思います。

――「青100色」のディレクターズカット版は“What a Sauce!”のライブ終了後にエンドロール的に流されましたが、あれがまた素晴らしい演出でしたね。

伊藤 あれはもう“ディレクターズカット”じゃないですよ。カットしていないので(笑)。

――歌っている伊藤さんの顔をワンカットでずっと撮影していますからね(笑)。

マネージャー あれは元々作品にする予定はなくて、大久保拓朗監督が「こんなのができちゃったんですけど」って送ってくれたものなんですよ。

伊藤 (ライブの観客も)クラップしながら観てくれて。色んな偶然やら、必然やらが重なった2枚になります。

――そのBlu-ray2作品は、いわば伊藤さんの5年分の活動の集大成にもあたるわけですが、アーティスト活動6年目は、どんなことをしていきたいですか?

伊藤 まずはライブツアーが2023年5月にあるので、“What a Sauce!”の空から降りてくる以上のサプライズ演出を考えないといけないなと思っていて(笑)。それと自分がMCで話したことを実現できるよう、目の前のイベントやライブを1個1個成功させていきたいです。今回のライブも、すごく綺麗に作っていただいたんですけど、自分の中では「もっとできたのに……」と思うところが結構あったので、その部分にもしっかりと向き合って、レッスンやリハーサルも重ねて、あのMCのときの気持ちよりももっと良いものを出せるように頑張っていきたいです。

――今は皆さんに恩返ししたい気持ちが強くあるんでしょうね。

伊藤 そうですね。本当に皆さんがいなかったらここまで来れていないですし、これからもないと思いますので、今後も皆さんとはおんぶに抱っこで(笑)。

――恩返しではなくて甘えてるじゃないですか(笑)。

伊藤 とりあえず、Win-Winな関係でやっていけたらと思います(笑)。

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創(リスアニ!)

抽選で1名様に伊藤美来さんのサイン色紙をプレゼント!

●応募期間
2022年10月13日(木)~2022年10月20日(木)23:59

●応募方法
1:リスアニ!編集部の公式アカウント(@Lis_Ani)をフォローする
2:該当ツイートをRTする

【応募に関する注意事項】
・厳正なる抽選の結果当選された方には、リスアニ!編集部公式アカウントのダイレクトメールにて後日連絡させていただきます。リスアニ!編集部公式アカウント(@Lis_Ani)のフォローをお願いします。
・プレゼントキャンペーンは予告なく変更・中止することがあります。あらかじめご了承ください。
・応募期間中にフォローを取り消された場合は、応募が無効となります。
・複数のアカウントで応募された場合は、1アカウントのみ有効となります。
・Twitterアカウントを非公開にしている場合は、応募対象外となります。
・落選者へのご連絡はございませんのでご了承ください。
・当選結果に関してのお問い合わせにはお答えすることはできません。
・応募は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。
・賞品および当選の権利は当選者本人のものとし、第三者への譲渡・転売することは一切禁止させていただきます。譲渡・転売が発覚した場合、当選を取り消し賞品をお返しいただく場合があります。
・賞品の不具合、破損に関する責任は一切負いかねます。

【個人情報の取り扱いについて】
・お客様からいただいた個人情報は、当キャンペーン当選者へのお問い合わせのために利用いたします。なお、個人情報を当該業務の委託に必要な委託先に提供する場合や関係法令により求められた場合を除き、お客様の事前の承諾なく第三者に提供することはありません。上記をご承諾くださる方のみご応募ください。


●リリース情報
「ITO MIKU Live Tour 2022『What a Sauce!』」
10月12日(水)発売

【限定盤Type-A】
品番:COXC-1299
価格:¥9,900(税込)

【限定盤Type-B】
品番:COZX-1940~1
価格:¥16,500(税込)
Blu-rayに「マンガート ビームス」特製オリジナルTシャツを同梱

【通常盤】
品番:COXC-1300
価格:¥7,480(税込)

<収録内容>
2022/4/16に東京国際フォーラム ホールAで開催された公演の17曲の他、ライブ舞台裏に密着したドキュメンタリー映像を収録。

本編
No.6
Shocking Blue
閃きハートビート
MC1
Morning Coffee
Pistachio
パスタ
MC2
気づかない?気づきたくない?
土曜のルール
ルージュバック
Dancers’ Time
Interlude Video
傘の中でキスして
恋はMovie
MC3
青100色
泡とベルベーヌ
MC4
La-Pa-Pa Cream Puff
ミラクル
all yours
MC5
ワタシイロ~Ending
Encore~孤高の光 Lonely dark
MC6
君に話したいこと~Finale
Credit Roll

■映像特典
大阪公演、東京公演の舞台裏を密着した映像の他、伊藤美来と親交の深い声優・友人・スタッフ5名による「伊藤美来論」を収録。

キャスト:伊藤美来、逢田梨香子、石原夏織、KAZOO、佐藤純一(fhána)、冨田明宏

「ITO MIKU Music Video Clips」
10月12日(水)発売

品番:COXC-1302
価格:¥5,500(税込)

<収録内容>
・泡とベルベーヌ
・Shocking Blue
・ワタシイロ
・守りたいもののために
・恋はMovie
・閃きハートビート
・PEARL
・Plunderer
・孤高の光 Lonely dark
・BEAM YOU
・Good Song
・vivace
・No.6
・パスタ
・青100色
・青100色 -Director’s Cut-

●ライブ情報
伊藤美来 Live Tour 2023 『タイトル未定』

2023年5月6日(土) 神戸国際会館 こくさいホール
OPEN17:30/START18:30 全席指定

2023年5月13日(土) 名古屋市公会堂
17:00/18:00 全席指定

2023年5月21日(日) 東京国際フォーラム ホールA
17:00/18:00 全席指定

関連リンク

伊藤美来 日本コロムビア特設サイト
https://columbia.jp/itomiku/

伊藤美来 公式Twitter
https://twitter.com/InfoItomiku

伊藤美来 公式Instagram
https://www.instagram.com/itomiku_official/

伊藤美来 Official Music Channel
https://www.youtube.com/channel/UC5jcW47_Svq9AFkhNLca4EA

伊藤美来 Live Tour 2023 HP
https://ito-miku-live.com/

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