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INTERVIEW

2022.10.01

【スペシャル対談】初タッグとなるall at once×大野雄大(Da-iCE)、 『名探偵コナン』EDテーマを担当! お互いの印象や国民的アニメタイアップを経た想いを語る――。

【スペシャル対談】初タッグとなるall at once×大野雄大(Da-iCE)、 『名探偵コナン』EDテーマを担当! お互いの印象や国民的アニメタイアップを経た想いを語る――。

普段とは違う“3人”の声。オス味の滲むall at onceの歌

――この「プレイメーカー」が届いたときの印象を教えてください。

大野 「難しいな」と思いました、サビがすごい癖になるんですよね。キャッチーでもあり癖になるようなメロディで。サビもよく聴いたらしゃくりあげるフォールと、色々な使い分けがあって、一瞬聴いたらさらっとした印象だけど、実際に蓋を開けてみたら「あ、こここうなんだ」って細かく表現が分けられた場所がすごく多くて。難しそうな楽曲だな、というイメージでレコーディングに臨みました。結果、難しかったですね。

ITSUKINARITO ははははっ(笑)。

――お二人の声は入っていた状態だったんですか?

大野 はい。

――先にレコーディングをされたお二人ですが、楽曲が届いたときに感じた印象を教えてください。

ITSUKI 僕たちも「難しそうな曲がきたな」って(笑)。

NARITO 難しい、本当に難しい。

ITSUKI あとはすごく言葉が詰まっているなって思いました。滑舌含めて、1つの言葉をしっかり言わないと、それだけでも伝わらなくなりそうな曲だな、と。イントネーションや滑舌は意識しましたし、それぞれの音をしっかり出さないといけないなって思いましたね。

――ご自身が歌うからこその味は、どういうところに出そうと思われましたか?

ITSUKI “まんざらじゃないだろ ならば、そうって言って”っていうところは低いトーンで歌って、逆にBメロの頭では一転して裏声で軽やかに歌っているので、声の切替という自分の武器が出る部分は気合いを入れて歌いましたね。

――NARITOさんはいかがでしたか?

NARITO お二方と同じく「難しいな」という印象でした。普段はITSUKIと2人で歌うことしかなかったので、「3人になるとどういう歌い分けをしていくんだろう」というところもすごく想像しました。3人で歌うということは、自分が歌わないパートも増えるわけで。歌わないパートが増えるということはコーラスが増えるんですね。今回は自分自身もコーラスを積んでいくだろうから、どういう声質使っていこうかなと色々考えてましたね。

――特にご自身の持ち味として、反映させたかったのはどういった部分ですか?

NARITO それこそITSUKIはロートーンとか、ちょっと男性らしい声が強みで、雄大くんの声は厚みがあって、本当に「雄!」って感じの歌声を持っていらっしゃるので……(笑)。

大野 まあ名前にも雄(オス)って入っているしね(笑)。

NARITO そうですよね。雄大の雄(ユウ)もオスで。僕はどちらかといえばトップですーって抜ける感じの声を持っているので、2人に合わせて歌うよりも自由にやっちゃってもいいのかもなって思ったんですね。意外と「ここをこう抜けさせたい」というよりは、自分自身のやりたいことをやりたいようにやっていった結果が、今の音源になったかなという感じですね。

――2人分の声だけが入った状態のときには、大野さんにどういうエッセンスを加えてもらいたいと思っていましたか?

ITSUKI 声の厚みですね。

NARITO うん、支えが欲しかったです。実はそこが一番難しいんですよね。2人の声だけのときには、ふわふわしていた感じがやっぱりあったんですよ。

大野 嘘だぁ。

NARITO 本当に!そうなの!

ITSUKI してましたねぇ。

NARITO そのメッセージが僕らの歌に籠っていたかどうかはわからないのですが、実際に雄大くんの歌が入って僕らに返ってきたときは、もう、頭上がらんなっていうような気持ちになりました。

――お二方だけの声を聴いたときはどんな印象でした?

大野 どこに入るんだろう、っていうのは僕も思っていました。「僕の声が入ったときにどんな感じになるのかな」っていうのは、やっぱり普段一緒に歌っているメンバーとの歌ではないので、想像ができなくてワクワク感がありましたね。

――どうなっていくかがわからない未知の感じは、フィーチャリングの側の面白さかもしれないですね。続いてレコーディングの思い出を教えてください。

ITSUKI 僕は雄大くんの歌い方を意識しながらコーラスのレコーディングに臨んでいたので、そこでの難しさはかなりありました。NARITOと2人で歌うときには、あまり言葉もいらないですし、歌い始めたら合いはするんですけど、雄大くんの場合は初めて合わせる状態だったので。普段だったらコーラスのレコーディングはパッと終わるんですが、こだわって録ったこともあってなかなか難しかったですね。

NARITO 言葉が詰まっているので、レコーディング中に噛んでしまった場面がたくさんあったんです。特に歌っていて難しかったのは、歌い出しの“勝手な束縛も嫌いじゃない”という部分でした。この曲、イントロがほぼないんですよ。

大野 ダダダダダーン、っていうね。

NARITO そうなんです、1小節ないので……楽曲のイメージがここで決まってしまうので、ここのアプローチは色々やりましたし、リズムもなくて、ほぼゼロから準備みたいな感じなのですごく難しかった。ここで全部作り上げなきゃというのは意識していました。

大野 2番のBメロの“味気のないこの時代では”のところがめちゃめちゃ難しかったなぁ。色々なバリエーションを試して、テイク数重ねてやっと落ち着いて完成したので、思い出深いです。自分の色が出せるなって思ったのは、“ただ優柔不断な僕は”のところ。自分の声の強さや厚みがすごく出る場所だったので、自分らしく歌えた部分かなと思いますね。あと、サビがすごく難しくて。メロディにしたら覚えやすいかもしれないんですけど、その1個1個がしゃくるのか置きにいくのかフォールなのか、と細かく決まっているので覚えるのに時間がかかりましたね(笑)。

――歌詞の印象も教えてください。

ITSUKI 「プレイメーカー」っていう題名の通り司令塔がテーマになっていることもあり、夢を追いかけていくうえで1人にさせないし、1人じゃなくていいんだよっていうメッセージが込められています。背中を押してくれるような曲になってるなと思いますね。

NARITO 夢や目標を追いかけていくなかで、誰かに頼らずに自分でなんとかしなきゃと思って行き詰まったことは誰しもあると思うんですけど、そういうときに「そんなふうに閉じこもらなくていいよ」と悩んだ人の背中を支えてあげられる曲だなって思いますね。

大野 「キャッチーなメロディ」っていう言葉があるじゃないですか。歌詞にも、癖になるというか気になるというか、「ん?」って耳を傾けてしまうフックが散りばめられていますよね。この楽曲には“けどそれも最高くない”や“並べれれば最高くない”といった、ちょっと「ん?」って1回耳を傾けてしまう不思議なフレーズがあって。そういうものが意外に大事だったりするので、気になるフックのかけ方が面白いなと思いました。

――3人で歌われているからこその新鮮さもある「プレイメーカー」ですが、この1曲からどんな皆さんが感じられると思いますか?

ITSUKI all at onceとしては、爽やかな曲やバラードのように聴かせる曲、ちょっとファンキーな楽曲といったこれまでの楽曲とはまた違う、新しさのある曲です。大人でもありつつ男らしさも残しつつみたいな楽曲は今回が初めてですし、しかも雄大くんとやるっていうことでよりたくさんの方に知ってもらえる機会もいただけたので、自分たちの良さも幅広く伝わればいいなと思います。

NARITO 僕もITSUKIも割と性格が出てるんじゃないかなって思いますね。良い意味でも悪い意味でも着飾らないというか。ITSUKI自身でいえば、すごく真っ直ぐで真面目で、ストレートな歌声を込めてくれて、片や僕は自由奔放で好き勝手振り回していくような歌声を結構この中にも込めているので。僕たちの性格とか相性みたいな部分は意外とわかる部分は多いかもしれないです。

――化学変化を起こしたご本人としてはいかがですか?Da-iCEの楽曲とはまた違うわけですが。

大野 そうですね。でも僕はなんというか、その、割とどんなグループにでも溶け込めるタイプだと思うので。サビのユニゾンの部分は、癖が出ないように歌いましたが、馴染みながらもちゃんと粒が見えるような歌い方を意識しました。あとは本当に……気持ち良く歌わせてもらいました。

――この楽曲は『名探偵コナン』のファンの方たちもDa-iCEのファンの方たちも楽しみにしていると思います。そんな皆さんにこの1曲をレコメンドしてください。

大野 いつ聴いてもすごくゆっくり優しく背中を押してくれるような楽曲だと思うので、時間を問わずタイムレスで聴いていただけたら嬉しいです。

ITSUKI all at onceとして挑戦を重ねて作った完全に新しいタイプの楽曲です。たくさんの方に聴いていただける機会をいただいたので、『名探偵コナン』を通してDa-iCEのファンの方にもコナンのファンの方にも、たくさん聴いてほしいです。「プレイメーカー」をたくさんの人に愛していただけるように、精一杯歌い続けてきたいと思います。

NARITO 雄大くんのファンの方々やDa-iCEさんのファンの方々は僕らのことを知らない方がきっと大半だと思うんです。「all at onceって誰や」みたいな方も多いと思いますが、とりあえず、聴いてください!もうただそれだけです。聴いてくれれば僕たちからのメッセージは伝わると思うので。とにかく聴いていただければ、それだけで僕は満足です。

INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち


●配信情報
「プレイメーカー feat. 大野雄大(from Da-iCE)」
作詞作曲:Ra-U
※読売テレビ・日本テレビ系全国ネット放送「名探偵コナン」ED テーマ

配信リンクはこちら

●リリース情報
「プレイメーカー feat. 大野雄大(from Da-iCE)」

【通常盤(CD+DVD)】
品番:JBCZ-6122
価格:¥1,650(税込)

<CD 収録内容>
M1. プレイメーカー feat. 大野雄大(from Da-iCE)
M2. マカロン -Acoustic session ver.-

<DVD 収録内容>
1.「プレイメーカー feat. 大野雄大(from Da-iCE)」MV
2.「プレイメーカー feat. 大野雄大(from Da-iCE)」MV メイキング映像

【名探偵コナン盤】初回生産限定(CD+描き下ろしアニメ絵柄ジャケット&グッズ)
品番:JBCZ-6121
価格:¥1,980(税込)

©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996

<CD 収録曲>
M1. プレイメーカー feat. 大野雄大(from Da-iCE)
M2. 星合 -Acoustic session ver.-

<グッズ>
描き下ろしアニメ絵柄アクリルスタンド

<all at once PROFILE>
理論派のITSUKIと感覚派のNARITOによる2人組ボーカルデュオ。
一見正反対に見える彼らだからこそ生み出せる、柔らかで温かみのあるハーモニー、そして一つ一つの言葉が心に刺さる「透き通るようなまっすぐな声」を武器に、2020年本格始動。

関連リンク

all at once 公式サイト
https://aao.beinggiza.com/

all at once 公式Twitter
https://twitter.com/allatonce_info

all at once 公式YouTubechannel
https://www.youtube.com/channel/UCQWp-fQpJ4KpDGd2j8EEgag

Da-iCE公式サイト
https://da-ice.jp/

TVアニメ『名探偵コナン』公式サイト
https://www.ytv.co.jp/conan/

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