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2022.08.24

【ライブレポート】Mori Calliopeが豪華ゲストと共演!初ライブ“New Underworld Order”で刻んだ新たな始まりの一歩

【ライブレポート】Mori Calliopeが豪華ゲストと共演!初ライブ“New Underworld Order”で刻んだ新たな始まりの一歩

VTuber事務所「ホロライブプロダクション」傘下の英語圏の女性VTuberグループ「ホロライブEnglish」で活動するMori Calliope(森カリオペ)が、7月21日、自身初のソロライブ“Mori Calliope Major Debut Concert 「New Underworld Order」”を東京・豊洲PITで開催した。

2020年9月にVTuberとしての活動を開始して以来、ゲーム実況などの動画配信だけでなく音楽活動にも力を入れ、今年4月にユニバーサルミュージック・EMI Recordsよりメジャーデビューしたばかりの彼女。圧倒的なラップスキルと「死神」としての存在感――その唯一無二の個性が“本物”だということを、彼女は画面の中ではないリアルのステージで証明してみせた。

ライブは、どこか不穏な雰囲気を湛えたオープニング映像からスタート。白と黒と赤の鮮烈な色味が織り成す禍々しいイメージがフラッシュバックのように映し出され、会場をMori Calliopeのフィールドである「冥界」へと塗り替えていく。そしてステージの両サイドに配置された4面のLEDモニターに「新冥界秩序」という文字が投影されると、ついにステージの幕が上がる。骸骨のオブジェが置かれたステージの中央に降臨した彼女は、ボカロPのてにをはが全曲プロデュースしたEP「Your Mori.」(2021年)より「guh」を1曲目に披露。早口ラップと歌声のメリハリを効かせたパフォーマンスで、Dead Beats(Mori Calliopeのファンの呼称)を自身の世界に引き込む。

歌い終えると、英語と日本語が混ざった語り口で挨拶。そして、この日のライブではたくさんの楽曲を歌うために長いMCパートは設けないことを宣言し、彼女の音楽を愛するDead Beatsたちからの喝采を浴びる。その言葉通り、ここからはハードな楽曲を立て続けに披露。ドクター・ドレーを思わせる硬派なビートに彼女のヒップホップのルーツが透けて見える「Holy嫉妬」、EDM系のダンスチューン「Kamouflage」、熱狂的なエレクトロスウィング「Dead On Arrival」、和の情緒を感じさせる映像演出も含めて会場が赤色に染まった「Red」とアガる曲を連発し、会場の熱気はどこまでも上昇していく。

そこにさらなる燃料を投下したのが、ゲストとのコラボレーション。暗転した会場に足音が響き渡ると、ステージの両サイドからMori Calliopeと、彼女と同じく「ホロライブEnglish」所属の「サメちゃん」こと、がうる・ぐらが登場する。この2人が揃ったということは、もちろんDECO*27提供のデュエットソング「Q」を生披露。サメちゃんの愛らしい歌声がCalliopeのクールな死神スタイルと融合して独特の世界を描き出す。さらに続く「The Grim Reaper is a Live-Streamer」では、がうる・ぐらだけでなく、小鳥遊キアラ、一伊那尓栖、ワトソン・アメリアもサプライズで駆けつけて、「hololive English -Myth-」のメンバーが勢揃い。4人が両サイドのLEDモニターでそれぞれダンサーとなって振付を披露する演出で、会場をさらに盛り上げた。

続いてのゲストは、シンガー/アーティストとしても人気を集める「ホロライブ」所属の星街すいせい。まずは、Mori Calliopeのメジャー1st EP『SHINIGAMI NOTE』に収録のコラボ曲「CapSule」で激しい掛け合いを聴かせると、さらにすいせいが「私たち2人で世界、獲っちゃいましょうか?」と呼びかけ、今度は星街すいせいの楽曲にMori Calliopeがフィーチャリングで参加した「Wicked feat. Mori Calliope」を歌唱。Giga提供によるハイブリッドなダンストラックに、星街のパワフルな美声とCalliopeの速射砲ラップが絡み合い、まさに世界レベルのパフォーマンスが繰り広げられた。

まだまだゲストパートは終わらない。Calliopeが「ホロライブには他にもラッパーがいます。誰かなあ?」と呼びかけつつ、ラップし始めると、それに続いて「ホロライブプロダクション」の先輩である角巻わためが登場。Calliopeのヴァースを引き継いで、堂に入ったラップを披露する。ロッキンなラップで好評を博した「わためラップ」をはじめ、「ちくわラップ」「ジンギス団ラップ」などのラップ動画をアップしているわためだが、まさかCalliopeとラップでコラボするとは意外。彼女自身も「ラッパーの角巻わためです!」と挨拶していたので、今後の展開も期待できそうだ。

さらにCalliopeが「去年のわため先輩のコンサートのアンサーがしたい!」と申し出て、角巻わためのオリジナル楽曲「曇天羊 feat. Mori Calliope」も披露。わための透明感溢れる歌声とCalliopeの激しいラップ、それらが合わさることで実にエモーショナルな光景が生まれていた。

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