INTERVIEW
2022.07.20
――先ほども話にありましたが、1stシングル「星空☆ディスティネーション」でデビューしてちょうど10年が経ちました。“10周年”という数字については、どう感じていますか?
花澤 10年も続けられて、本当にありがたいなと思います。楽曲を作ってくれた作家の皆さん、スタッフの皆さんはもちろん、聴いてくださる方がいてくれないと続けられないことので。活動を続けるなかで、私の中で音楽がどんどん大事なものになっているんです。声優やお芝居は、基本的に監督やディレクターの演出に従うことが多くて。もちろんやりがいはありますが、音楽の場は自分たちが思い描いたものを表現するので、全然違うんですよね。今は「これがないと無理かも」と思っているし、出来る限り続けていきたいと思っています。最初のころはとにかく精一杯やっていただけで、レコーディングやライブのたびに“いっぱいっぱい”になってたんですけどね。
――それが変わってきたのはいつ頃ですか?
花澤 2nd アルバム『25』(2014年)のときですね。1st アルバム『claire』(2013年)のときは、“私の声を活かして、色んな作家の方に楽曲を作っていただく”という状態だったんです。『25』というアルバムは、歌詞の中に“25歳の私”を込めたんですよね。小さい頃の思い出、そのときに考えていたこと、未来のことなどを作詞家の岩里祐穂さんと話し合いながら歌詞を作って。つまり、私という人間と音楽活動がぴったり結びついた作品なんです。その頃からライブに対する意識も変わってきました。アニメ作品のイベントなどでは、キャラクターや役を背負っているし、ほかのキャストの方もたくさんいてくれるので、あまり気負いみたいなものはなかったのですが、いざ自分1人でライブをやるとなったときに変にプレッシャーを感じてしまって……。最初の頃は緊張が上回っていたし、「お前の表現はそんなもんか」と見透かされてる気がしたというか。
――ライブが楽しめなかった?
花澤 そうですね。でも、ライブを重ねるにつれて、「素直に楽しめばいいんだな」と思うようになって、少しずつ「楽しいな」という瞬間が生まれ始めたんです。「お客さんは私が楽しんでいる姿を見て楽しんでくれてるんだな」とわかってきて、だったらまずは自分が楽しまなきゃって。それからはずっと楽しくやっています(笑)。
――そして今年2月にはニューアルバム『blossom』をリリース。テーマは“再出発”だったとか。
花澤 テーマ自体はスタッフの皆さんと話し合って決めました。音楽活動の初期の頃から関わってくれていたスタッフや作家の皆さんが集結してくれたし、“新たなスタート”ではなく、“今までと地続きの再出発”という感じだなと。『blossom』というタイトルは私が決めさせてもらいました。レーベルを移籍したタイミングで新たに関わってくれた方もいますし、コロナ禍のときに「何もできない時間がもったいないな」と思っていたので、また動き出せる嬉しさがありました。
――ポルカドットスティングレイの雫さんが作詞・作曲した「SHINOBI-NAI」、花澤さんのラップが聴ける「息吹 イン ザ ウィンド」(作詞・作曲:小出祐介)など、新鮮なテイストの曲もあって。花澤さんの音楽の世界がさらに広がっているのを感じました。
花澤 ありがとうございます。「次はこういう曲を歌ってみたいです」ということはいつもお伝えしていますし、北川さんから「こういう感じはどう?」と言ってもらえることもあって。雫さんに曲を書いていただいたのも、北川さんの提案なんです。ポルカの音楽は以前から聴いていたし、かっこいいなと思っていたのですが、自分が歌うという発想はなくて。提案されたときは「その発明、何!?」と思いました(笑)。5月に幕張で行われたポルカのライブ(ポルフェス57 “幕張メッセワンマン”)にゲスト出演させてもらったのですが、それもすごく楽しかったです。
――アルバムには矢野博康さん、沖井礼二さん、ミトさん、宮川 弾さんなど、花澤さんの音楽を支えてきたクリエイターの皆さんも参加されていますね。
花澤 新しい方とご一緒するのも楽しいですが、何曲も作っていただくことで生まれる物語もあって。続けていくことで、色んなことが起きるんだなって。
――当然ですけど、音楽をやっていなければ出会えない方ばかりですからね。
花澤 本当にそうでなんですよ。やっぱり私には音楽活動が必要なんだなって改めて感じています。この先も色々と考えてることがあって。新しい楽曲もそうだし、ライブの場所だったり。結構息つく間もなく続いていくので、ぜひ楽しみにしていてください。
INTERVIEW & TEXT BY 森 朋之
●リース情報
「駆け引きはポーカーフェイス」
7月20日(水)発売
■mora
通常/配信リンクはこちら
ハイレゾ/配信リンクはこちら
【通常盤(CD)】

品番:PCCG-02163
価格:¥1,400(税込)
【初回限定盤(CD+BD)】

品番:PCCG-02162
価格:¥2,200(税込)
初回限定盤封入特典:フルカラーブックレット
<CD>
1. 駆け引きはポーカーフェイス
作詞:宮川 弾 作曲・編曲:KOH
2. 運命の扉
作詞:北川勝利・藤村鼓乃美 作曲・編曲:北川勝利
3. 駆け引きはポーカーフェイス(TV size ver.)
4. 駆け引きはポーカーフェイス(Instrumental)
5. 運命の扉(Instrumental)
<Blu-ray>
・「駆け引きはポーカーフェイス」MV
・「駆け引きはポーカーフェイス」MVメイキング
共通特典(初回製造分のみ)
2022年9月10日(土)開催『HANAZAWA KANA Live 2022 “Pokerface”』チケット優先販売申込券封入。
●ライブ情報
『HANAZAWA KANA Live 2022 “Pokerface”』
2022年9月10日(土)開場17:00/開演18:00
会場:なかのZERO 大ホール
チケット
①全席指定(グッズ付)¥9,200(税込)
②全席指定(通常)¥7,700(税込)
※未就学児童入場不可
※営利目的の転売禁止
※開場・開演時間は変更となる場合がございます。
参加方法
2022年7月20日発売の花澤香菜「駆け引きはポーカーフェイス」初回製造分に、チケット優先販売申込券が封入されます。申込券記載の注意事項等をご確認・ご了承の上、記載のシリアルナンバーを使い、受付期間内に専用の受付URLにてお申込みください。
●配信情報
花澤香菜
音楽配信リンクはこちら
花澤香菜オフィシャルサイト
http://hanazawa-kana.com/
『それでも歩は寄せてくる』公式サイト
https://soreayu.com/
花澤香菜 オフィシャルファンクラブ「Destination Club」
https://hanazawakana-fc.com/
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