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2022.05.03

【ライブレポート】“417(しいな)の日”に約2年ぶりのライブ!“椎名へきる LIVE~STARTING LEGEND 2022 “R”~”夜公演レポート

【ライブレポート】“417(しいな)の日”に約2年ぶりのライブ!“椎名へきる LIVE~STARTING LEGEND 2022 “R”~”夜公演レポート

2022年4月17日(=“417(しいな)の日”)に、“椎名へきる LIVE~STARTING LEGEND 2022 “R”~”が、東京・池袋Club Mixaで昼夜2公演開催された。リスアニ!WEBでは、その夜公演のレポートをお届けする。

色褪せない名曲の数々! “へきるロック”

椎名のライブといえば、バンドの奏でる激しいロックサウンドと、客席からの沸き立つようなコールのケミストリー(化学反応)によって生じる、すさまじい熱気でお馴染み。しかし、約2年ぶりの今回の公演では、バックの演奏は2本のギターとキーボードによるアコースティック編成と楽曲のコラボレーション。そして、未だ続くコロナ禍の影響で、客席から歓声はあげられず、できるリアクションは拍手と振り上げる拳だけ。だが、そんなイレギュラーな事態をものともしない、いや、まるで逆境をエネルギーに変えたかのようなホットで、距離感の近いパフォーマンスが展開された。

1曲目は「風が吹く丘」。ギターのぬくもりのある、それでいてロックらしいアグレッシブさも宿したイントロの演奏に導かれて、椎名が「“417の日”へようこそ!今日は1つになっていきましょう!」とシャウトすると、満場の客席からは息のぴったりあったクラップがステージに向けられる。会場のボルテージは序盤から高く、続けざまに2曲目の「MOON LIGHT」へと雪崩込む。

短いMCを挟んで、続いてはデビューシングルの「せつない笑顔」。昼公演では感極まって歌が止まってしまったそうだが、夜公演では穏やかに、それでいて力強く、エバーグリーンな響きを誇る名曲を歌い上げた。デビュー直後の初々しさを残しながらも、積み重ねてきた経験からくる深み、しっかりと高めてきた技術を感じさせるパフォーマンスは、本公演の白眉だった。

昼公演のリベンジを果たし、少しリラックスした様子で立て続けに「246」を披露すると、ふたたびMCタイム。「(95年の初ライブから)ライブを休んだときってない」「丸2年ライブをやらない日々が相当辛かった」と、ライブアーティストとしての思いを吐露しつつ、開催にこぎつけられたことへの感謝の思いを述べ、そこから切々と歌い上げる「届けたい思い」、粘りつくようなブルージーなテイストを前面に押し出した「誰のせいでもない」「Phoenix」を連続して披露。

ややディープなテイストの2曲の直後のMCタイムでは、先日最終回を迎えたYouTubeの番組「異世界転生したらしいな、へきる」の撮影裏話に絡め、かつて雪山でノースリーブ衣装を着てMV撮影をした思い出など、少々ほっこりするようなトークで、会場の空気を緩ませる。

だが、そこから一転、ミラーボールの赤い輝きに照らされつつ、「-赤い華- You’re gonna change to the flower」を情感たっぷりに歌唱する。TVアニメ『エデンズボゥイ』のオープニングを飾った、椎名の代表曲の1つである力強いロックチューンだが、この日はそんな原曲からがらりと趣きを変え、川村ケン(key)によるキーボードメインのドラマティックなバラードとして演奏された。次の「大切なページ」も、ステージ、客席が一体になって、スケールの大きいパフォーマンスが展開される。

次ページ:新曲「青空Highway」ライブ初披露!ここから始まる新しい“伝説”

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