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INTERVIEW

2022.04.20

【インタビュー】『デート・ア・ライブ』シリーズ最新作でOPテーマを担当!最新シングル「OveR」に込めた思いを富田美憂に聞く

【インタビュー】『デート・ア・ライブ』シリーズ最新作でOPテーマを担当!最新シングル「OveR」に込めた思いを富田美憂に聞く

富田美憂のニューシングル「OveR」は、昨年に1stアルバム『Prologue』と待望の初ワンマンライブでアーティストとして大きな成長を遂げた彼女の、さらなる飛躍を約束する一枚と言えるだろう。TVアニメ『デート・ア・ライブIV』のOPテーマとして、作品の世界観にしっかりと寄り添うと同時に、シンフォニックなロックサウンドで自身の音楽性をさらに先鋭化させた、最高のコラボ。「OveR」という選択肢の先に、彼女が見つけたのはどんな可能性だったのか。

富田美憂×『デート・ア・ライブ』が織り成す究極の形「OveR」

――新曲「OveR」は、人気シリーズの最新作『デート・ア・ライブIV』のOPテーマになります。まずはタイアップのお話をいただいたときの感想をお聞かせください。

富田美憂 『デート・ア・ライブ』は私世代のアニメが好きな男の子はみんな観ていました、私も学生時代に観ていた作品なので、まさか自分がオープニングを歌えるとは思ってもみなくて、当初は「これって現実?」と思いました(笑)。人気シリーズということもあって最初はプレッシャーもありましたけど、富田美憂だからこそ歌える『デート・ア・ライブ』の世界観もきっとあると思ったので、だんだん緊張よりもワクワク感のほうが大きくなりました。

――昔からいちファンとしてアニメをご覧になっていた富田さんが思う、『デート・ア・ライブ』の魅力とは?

富田 個性的なキャラクターがたくさん登場するので観ていて飽きないですし、精霊の女の子たちもかわいらしいだけではなく、“強い女の子”ばかりなので、同性の私から見てもすごくかっこいい作品という印象が強くて。そこは『デート・ア・ライブ』の大きな魅力だと思います。

――本作の主人公・五河士道は、強大な力を持った精霊に対抗するために「デートしてデレさせる」ことをミッションとしていますが、富田さんならどの精霊とどんなデートをしてみたいですか?

富田 わー、迷う!(笑)。でも、今回の新キャラの(星宮)六喰ちゃんがすごくかわいいなと思っていて。金髪で髪の長い女の子なんですけど、PVで初めて観たときから「この子、好き!」と思っていたので、やはり六喰ちゃんですかね。自分がデートに誘うなら、おうちで飼っている犬も連れて行って「どーだ!」って見せつけたいです。女の子はみんなもふもふが好きだと思うので(笑)。

――いい作戦ですね(笑)。今回のOPテーマ「OveR」は壮大なロックチューンですが、最初に受け取ったときの印象はいかがでしたか?

富田 いつもは何曲かの候補曲から選ばせていただくことが多いのですが、今回は作家の皆さんが「富田美憂が『デート・ア・ライブ』の楽曲を歌うとしたら?」というイメージで楽曲を書き下ろしてくださったので、楽曲をいただいたときからすごくしっくりきました。ただ、歌の難易度がすごく高かったので、歌いこなすためにはどうすればいいか、を事前にすごく考えました。

――この楽曲のどんな部分に自分らしさを感じましたか?

富田 私は1stシングルのときから「富田美憂は強いイメージでいこう」ということで活動してきたので、“強さ”を感じさせる曲を多く歌ってきたんですけど、この曲も聴いた瞬間に「強い!」と感じました。でも、今までのロックな曲やかっこいい曲とはまた違った方向性の“強さ”があったので、この曲で私のまた新しい一面が出せるんじゃないかと思いました。

――たしかに。今までの楽曲で言うと、「Broken Sky」もワイルドな雰囲気に溢れていましたが、この曲からはそういった激情的な“強さ”だけでなく、内から滲み出る“感情の強さ”みたいなものがありますよね。

富田 はい。私も初めてこの曲を聴いたときに、もちろん“強さ”が念頭にありつつ、AメロやDメロからは“切なさ”や胸がちぎれそうになる気持ちを感じました。それと全体を通してすごく綺麗で、“美しさ”も兼ね備えた楽曲だと思うんです。歌うときも、サビの部分は凄みと圧を出すために言葉をパキッとさせて歌ったんですけど、曲の端々に含まれている“女性らしさ”を感じさせる部分では一瞬だけ色っぽい表情を出してみたり、色々なパターンを考えながら歌いました。

――Aメロでのやや儚いアプローチからBメロを経て、サビに入った瞬間の衝撃と迫力。歌の表情が次々と変化していくので、変拍子を組み込んだ壮大なオケも相まって、非常にドラマチックな楽曲に仕上がっています。

富田 実はこの曲、1年くらい前には出来上がっていて、1stアルバム(『Prologue』)のレコーディングが全部終わった直後に(歌を)録らせていただいたんです。『Prologue』を制作したことで、自分の新しい可能性を見つけたり、表現の引き出しが増えたので、その経験があったからこそ歌えた楽曲だと思います。特に“あなた”という単語が歌詞に何回も出てくるのですが、その1つ1つに込めた気持ちもそれぞれ違っていて。例えば“あなた”のことがどうしようもなく憎い気持ちだったり、“あなた”が欲しくて仕方がない気持ち。“あなた”という3文字にこだわって表現したので、ぜひ聴き比べてほしいです。

――この曲の作編曲を担当した坂部 剛さん、作詞の渡部紫緒さんは、これまでの『デート・ア・ライブ』シリーズの楽曲も手がけてきた方々ということで、作品とリンクする部分もたくさんありますよね。

富田 そうですよね。私もイントロの入り方がちょっと劇伴っぽいなと思いました(笑)。レコーディングのときには作家の皆さんとお会いすることができなかったので、後から教えていただいたのですが、歌詞には(時崎)狂三の心情もすごく盛り込まれているんですよ。私も歌っているときに「もしかしてそうかな?」と思っていたので、そのお話を聞いたときに「やっぱり!」と思って(笑)。

――言われてみればたしかに。狂三は時間を操る能力を持った精霊ですが、この曲の歌詞には、同じ時間を繰り返し続ける苦しみのようなものも感じられますものね。

富田 そうなんです!それこそ“目覚めても 目覚めても 届かない”は狂三の能力に繋がりますし、“あなた”というものに固執しているところも狂三っぽいなと感じて。だから、今までのタイアップの楽曲は作品が6割、自分としての気持ちが4割くらいのバランスで歌っていたんですけど、この曲に関しては作品の世界観がドーン!と表現されていたので、普段の声優としての役作りに少し似ている感覚がありました。キャラソンではないんですけど、そのキャラクターを自分自身にも投影させて歌うような作業をしましたね。

――そのキャラクターを演じるとまではいかずとも、自分をその楽曲の主人公に当てはめて歌っていくと。

富田 そうですね。キャラクターや物語に全振りする歌い方を、アーティストとしてもやっていいんだという一個の発見でもあって。この「OveR」を歌ったことによって、アーティスト・富田美憂の武器が一個増えたんじゃないかと思います。

――なるほど。今のお話を踏まえたうえでもう一度この曲を聴くと、また違った聴こえ方になりそうですね。いやあ、狂三は個人的にも好きなキャラクターなのでちょっと嬉しいです。

富田 私の弟も狂三が好きなんですよ。弟は『デート・ア・ライブ』が大好きなので、「お姉ちゃん、『デート・ア・ライブ』の曲を歌うよ」って話したら、めちゃくちゃ喜んでました(笑)。あと、曲名「OveR」の“O”と“R”が大文字の意味も、作家さんに教えていただいて……。

――これは“OR(=選択肢)”とかけているのかなと思いました。『デート・ア・ライブ』は主人公がデート相手を含め、色々な選択をしていく物語でもありますし。

富田 その通りです!(笑)。歌詞の中にも“あなた”と“私”や“過去”と“未来”のように対比している言葉が多いので、そういう意味でも“OR”をかけていると。なので『デート・ア・ライブ』のファンの方には「おっ!」と反応していただけると思いますし、逆に私の楽曲から『デート・ア・ライブ』に触れる方にも、より作品にのめり込んでいただける素晴らしい楽曲になったと思います。

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