【インタビュー】SARD UNDERGROUND、アニメ『名探偵コナン』EDテーマ「空っぽの心」リリース! 新一、蘭の関係を描いた新曲に込めた想いとは?

ZARDの意思を引き継ぐトリビュートバンドとしてデビューを飾ったSARD UNDERGROUND。バンドとして進化も表れたオリジナルの新曲「空っぽの心」が、アニメ『名探偵コナン』の新EDテーマに決定。4月16日放送回からスタートとなる。

『名探偵コナン』とSARD UNDERGROUNDのコラボレーションは2020年リリースのシングル「少しづつ 少しづつ」以来約2年ぶり。その間には、ZARDのカバーや、ZARDの坂井泉水が残した歌詞を表現するだけでなく、ボーカルの神野友亜が作詞を手がけたオリジナル楽曲も発表するなど、バンドとしての真価も深めてきた。

様々な経験を経た今、『名探偵コナン』との久しぶりの邂逅を3人はどう受け止めているのか。そして新曲に込めた想いとは──神野友亜(vo) 杉岡泉美(b、cho) 坂本ひろ美(key、cho)に話を聞いた。

ファンの存在が励みに

――今回、『名探偵コナン』との2年ぶりのコラボレーションが決まりました。この2年を改めて振り返ってみるといかがですか。

神野友亜 良くも悪くも、色々なことが起きた2年間だったなと思います。1人の時間も多かったので、ファンの方に会えない寂しさはあったんですけど、そのぶん会えたときの喜びが大きくて。ライブもあったし、リリースもあったし、あっという間の2年だったなと思います。

――音楽の向き合い方との変化というのはありましたか。

杉岡泉美 “(音楽を)届けたい”という根底にある気持ちは変わらないですね。

神野 私たちはZARDさんの曲のカバーをして、作品をリリースさせていただいているので、“ZARDさんの楽曲を大切に届けよう”という気持ちは変わらずあって。そのなかで、オリジナル楽曲にも踏み込ませてもらっているので、そこはもっと成長して、良い曲を作っていかなきゃと思っています。

――神野さんが作詞を始めたというのも、1つの大きなトピックスでしたよね。ZARDの世界観を大切にしながら、自分たちのオリジナルを作っていくのは大変なことでもあると思うのですがどうでしょうか。

神野 最初は右も左もわからないという状態だったので、不安もあったのですが……色々なことに挑戦していくうちに、自信を持てたところもあって。今は愛を込めて演奏をすれば伝わるんじゃないかなって思えるようになりました。不安が安心に変わってきましたね。

杉岡 最初は音を出すのも怖かったです。でも今は──。

神野 みんながいるから。「この3人で届けたら大丈夫」って思えるようになりました。

――3人の絆が深まったということも大きいんですね。家族のような存在というか。

坂本ひろ美 そうですね。本当にファミリーのような存在です。

神野 あとファンの方からの言葉も大きかったです。色々な言葉をいただけて「活動してて良かったな」「これからもやっていこう」って思えました。

坂本 ファンの方から「元気もらった!」「明日からも仕事頑張れそう」などの言葉をいただけたことがすごく嬉しくて。私も頑張ろうって思えます。

――ファンの方の存在が原動力になったんですね。

一同 そうですね。

新一、蘭の関係を描いた「空っぽの心」

――そして、SARD UNDERGROUNDのオリジナル曲「空っぽの心」が、アニメ『名探偵コナン』の新EDテーマに起用されます。決まったときはいかがでしたか?

神野 本当に驚きました!シンプルに嬉しかったです。しかも2回目、みんなで「やったー!」ってなりました。

杉岡 嬉しすぎて、「えっ、えっ!?」って感じになってしまって(笑)。本当に嬉しかったです。

坂本 私も嬉しすぎてドキドキしてしまって。楽しみと喜びとで夢みたいでした。テレビで流れるところを想像して、テンションが上がってしまいましたね(笑)。

――3人にとって、『名探偵コナン』はどのような作品ですか?

坂本 私はずっと小さい頃から『名探偵コナン』を観ていて、兄弟で一緒に主題歌を歌っていました(笑)。色々な思い出が蘇ってくるアニメだなって。

神野 作品内に探偵や警察にまつわる専門的な用語も出てくるじゃないですか。すごく勉強にもなるし、謎が解けていくのも面白い。「どうやったらこんな物語ができるんだろう!」「どうしてこんなに面白いトリックが思いつくんだろう!」って尊敬してしまうアニメというか。

杉岡 うんうん!謎解きでも考えさせられるし、その一方で友情や恋愛など、色々な感情が動いていて人間関係の勉強もできる。いつか子供ができたら見せたい!(笑)良い子に育ちそう。

――たしかに!(笑)曲の制作はどのように進められたのでしょう?

神野 スタッフの方から「『名探偵コナン』の曲としてプレゼンにかけるよ!」と3曲のデモをもらっていて、そこに歌詞をつけていきました。その後、デモに歌を入れて。そのなかから「空っぽの心」が選ばれました。自分としても「空っぽの心」の歌詞がコナンっぽいかなと思っていたので、選ばれたときは嬉しかったです。メロディもすごく素敵ですし。

――杉岡さんが先ほど「コナンは色々な感情が揺れ動いているところが面白い」といった話をされていましたが、まさにそういった感情的な部分が描かれていますよね。“君を愛してるの”という言葉などからは、工藤新一、毛利 蘭の関係を彷彿とさせます。

神野 そうですね。2人の駆け引きというか。そういったものを描きつつ、『名探偵コナン』の世界を思いながら歌詞を書いていきました。キーワードはしっかり入れたいなと思って“謎”“解き終わってる”“悪戯”“謎めいた君”などの言葉を入れています。

坂本 曲が完成したとき、私は新一くんと蘭ちゃんの2人の関係を思い浮かべながら聴いて。“空っぽの心に愛をリロードしてく”というところがすごく好きなんです。かっこいい曲なので、聴いていてワクワクしましたね。

――「空っぽの心」という言葉はどういったところからインスピレーションを得たんでしょうか?

神野 言葉にするのが難しいのですが……この曲の物語は、人間が本能で恋をしているお話で。最初は「空っぽの心」が満たされていくという物語を書いていたんです。その後、「空っぽの心」のまま恋愛をする話に変えて。だからこそ面白い歌詞になったんじゃないかなと思っています。例えば、いざ恋愛するとなったときって「相手を本当に信用していいのか」とか……勝手に面倒くさいことも考えてしまうと思うんです。そういうものを置いて、直感で恋をして、相手を愛するというか……。

――新一と蘭はまさにそういう関係ですよね。状況が特殊ではあるので、心の内では不安もあると思いますが、愛しているからこそ、何も言葉にせずとも繋がっていて、相手を待つことができるというか。

神野 そうなんですよね。心が繋がっている。

――そういう意味では、恋をしている方が聴いてもグッとくるものがありますね。

神野 そうなったら嬉しいです。

――レコーディングはいかがでしたか?

神野 すごく楽しかったですし、この曲の主人公になりきって歌いました。リズムもすごく乗りやすかったので、歌詞をキャッチーに届けられたらなと。2人がコーラスも入れてくれたんですけど、難しかったと思います。綺麗に仕上がって良かった。

杉岡 私は最初から最後まで、この曲のテンションに乗りながら弾いていて。

神野 サビ前のベースすごくかっこ良くないですか?

杉岡 かっこいいです!(笑)直接言ってもらえると照れてしまいますが、嬉しいです(笑)。

――(笑)。作曲は小澤正澄さん、編曲は鶴澤夢人さんと長戸大幸さん。3rd トリビュートアルバム『ZARD tribute Ⅲ』に収録されている「愛が見えない」でも、小澤さんの楽曲を鶴澤さんと長戸さんのタッグでアレンジを手がけられています。レコーディングの時は制作陣にご相談しながらだったんですか?

杉岡 そうですね。アレンジ通り弾けるように頑張りつつ、アドバイスをもらっていました。

坂本 コーラスのとき、友亜ちゃんの声を聴きながら歌ったんですが「歌い方をよく聴いて歌ってみて」というディレクションをいただきました。キーボードに関しては「リズム感が難しいので大切にして」と。

神野 へえ~!

――神野さんが驚いていますが、初めて聞くお話でした?

神野 レコーディングは全部別で録っていて。1人1人全力を出して、それを組み合わせていくんです。だからこそ、曲を聴いたときに「すごく気持ちが良い!」ってなります。

――改めて聴いたときに、どのような印象を持ちましたか?

神野 アレンジに水の音が入っているのがすごく素敵で。胸が高鳴る曲になったなぁって思います。しかもこれが『名探偵コナン』で流れるんだ、って思うと聴いていてテンションが上がりました。

杉岡 テンポも速いので、聴いているとテンションが上がりっぱなしになってしまって「やばい!」って(笑)。早くライブで披露したいですね。

――リリースイベントは一足先に回られているんですよね。皆さんの反応はいかがでしたか?

杉岡 「かっこいい!」って声が多くて。

神野 そうなんです。「お気に入りになった」って言ってくださっていますね。

――放送が楽しみですね。

坂本 すっごく楽しみです!

神野 主題歌には1曲1曲に違う映像がついて、物語性があって。素敵だなと思っています。

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