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INTERVIEW

2022.04.06

【連載】マクロス40周年記念超時空コラボアルバム『デカルチャー!!ミクスチャー!!!!!』特集 ~歌姫インタビューと全曲レビューからアルバムの魅力を紐解く!~ 第2回 『マクロスΔ』美雲・ギンヌメール歌担当 JUNNAインタビュー

【連載】マクロス40周年記念超時空コラボアルバム『デカルチャー!!ミクスチャー!!!!!』特集 ~歌姫インタビューと全曲レビューからアルバムの魅力を紐解く!~   第2回 『マクロスΔ』美雲・ギンヌメール歌担当 JUNNAインタビュー

『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』同時上映『劇場短編マクロスF ~時の迷宮〜』の公開を記念して行われたワルキューレに歌ってほしい『マクロスF』ソング、シェリル&ランカに歌ってほしい『マクロスΔ』ソングを募集した投票企画「超時空コラボ歌選挙!!!!!!!」の結果を踏まえ実現した、マクロス40周年記念超時空コラボアルバム『デカルチャー!!ミクスチャー!!!!!』。

リスアニ!WEBでは、アルバムリリースを記念した連載企画を実施。第2回は『マクロスΔ』から、戦術音楽ユニット ・ワルキューレのエースボーカル、美雲・ギンヌメールの歌担当・JUNNAにインタビューを敢行。アルバム制作についてたっぷり語ってもらった。

どんな曲が来ても美雲の凄みや重みを出そうと思うし、美雲の声質は絶対に変わらない

――今回の企画を聞いたときは、どんな気持ちでしたか?

JUNNA 嬉しい半分、不安半分……不安が半分以上だったかもしれないです。ワルキューレ以外の曲を歌って、アルバムに残ることが初めてだったし、やっぱりそれぞれの曲をお客さんも大切にされていると思ったので、交換して歌ったときに、みんなはどう感じるんだろうって。嬉しいと思ってくれる人がはたくさんいるのはわかっているんですけど、あれ?って思ってほしくはないなという気持ちもあったんです。

――ここまで本気でやってくれたのなら、個人的には大満足でしたけど……。メンバーとは何か話したんですか?

JUNNA そんなに詳しくは話してないです。ワルキューレの特番で発表したんですが、私たちはそのとき、「超時空コラボ歌選挙!!!!!!!」の3位まで歌うことは知っていたんです。ファンの皆さんは1位だけ歌うと思っていたと思うんですけど。でも順位は本番まで知らなかったので、私たちも相当ドキドキしていました。そのときも、『マクロスF』はソロか2人で歌っていて、その曲を5人で歌うことになるから、歌割りもガラッと変わるし、5人の個性も出るから楽しみだねっていう話をみんなでしていました。

――発表されて、どんな印象がありましたか?

JUNNA 「サヨナラノツバサ ~the end of triangle」(以下、「サヨツバ」)は、やっぱり1位だって、みんな思っていたと思います(笑)。私も生で聴いたことがあるし、素晴らしい楽曲だと知っているからこそ、難しさもわかっていて、みんなで「ひーー」ってなってはいたけど、ワルキューレでこの曲を歌えるのは嬉しいなと思いました。あと「放課後オーバーフロウ」はランカちゃんのソロ曲だけど、その曲を5人で歌うのは面白そうだなと思いながらも、美雲で歌う想像ができなくて、「5人で歌うんですか?」と聞いちゃったくらいです(笑)。

――人気投票第2位の「ライオン」はどうですか?

JUNNA 歌ってみたいと思っていたので嬉しかったです。この曲もシェリルが美雲、ランカがフレイアという振り分けで歌っていたから、シェリルさんと同じようにならないよう、カラオケで歌っている感じにならないよう、ちゃんと美雲として歌わなきゃなって思いました。

――ワルキューレの曲を、ランカとシェリルが歌っているのを聴いて、いかがでしたか?

JUNNA まったく違う色になって面白いなと感じました。ワルキューレの曲をほかの方が歌っているのを聴いたことがなかったし、あの2人に歌っていただけることが嬉しくて。わりとシェリルさんと美雲って似ていると思う人もいたと思うんですよ。立場的にも似ているから。でも、こんなにも違うんだと私も気付かされたというか。3曲で、ランカとシェリルの個性がぶつかり合っているのを聴けたのは良かったなと思いました。

――シェリル&ランカの「いけないボーダーライン」を聴いて、原曲を聴き返すと、JUNNAさんの声が若いなと思いました。

JUNNA ワルキューレに入ってから一番最初に録ったので、今と全然違いますよね(笑)。でも、今回選ばれた3曲は比較的ワルキューレの初期の曲なんですけど、最初の頃のワルキューレのコンセプトって、美雲とフレイアがセンターで、3人がバックコーラスで支えるという感じだったんです。だから歌の振り分けも、そのままシェリルとランカになっていて、聴き比べたら面白いんじゃないかなって思います。

――聴いていて、好きだった曲というと?

JUNNA どれも好きですが、メドレーは楽曲が目まぐるしく変わっていくので、楽しかったし、「ルンがピカッと光ったら」をシェリルさんが歌っていて、いいなって思いました。美雲はこの曲ではハモリに徹していて、一度も主メロは歌っていないんですよ。シェリルもそうかと思ったら、主メロを歌ってる!と思って、そこは意外性を感じました。あとは「LOVE! THUNDER GLOW」をシェリルさんが歌っていたのが個人的にはエモいなと思ったのと、「ワルキューレがとまらない」「ワルキューレは裏切らない」「ワルキューレはあきらめない」の“ワルキューレ”シリーズを一度に聴けるのはすごいなと思いました。個人的にいいなと思ったのは、「Walküre Attack!」で私とフレイアが歌っている箇所を、シェリルさんが1人で歌っているところです。

――ちなみにMay’nさんは、メドレーでは「ルンがピカッと光ったら」の“Wow woh”が大変だったと言っていました。

JUNNA この曲で美雲はかっこよさと言うより、どこにいる?くらいの感じで歌ってほしいと言われていたんです。だから私は、そこまで命をかけて歌う感じではなかったので、May’nさんからも直接お話しを聞いていたんですけど、「大変だったんだ」って思いました(笑)。

――May’nさんは、JUNNAさんのキーが高いとも言っていたのですが、自分でも自覚はしていましたか?

JUNNA 自覚していたわけでもないですが、そういう歌い方をずっとしてきているんですよね。高くても低く聴こえるような歌い方というか。やっぱり美雲の最初の印象って「いけないボーダーライン」で、その印象ってずっと消えないと思うんで、どんな曲が来ても美雲の凄みや重みを出そうって思うし、その声質って、絶対に変えられないんですよね。

――やっぱりあの美雲の声があると、ワルキューレって感じが強くしますからね。

JUNNA でも私は、あらためてこの5曲とメドレーでカナメさんの凄さを感じました。

――それはMay’nさんもおっしゃっていましたが、具体的に、その凄さを教えていただけますか?

JUNNA 私、美雲以外ではカナメ推しなんですよ(笑)。カナメさんは下ハモの一番低いところを支えてくれていて、なおかつ、ここ!っていうときに絶対に歌うんです。落ちサビとかもカナメさんが持っていってくれることによって、一気に雰囲気が変わったり、美雲やフレイアに出せない色味を出してくるから、毎回聴いていて鳥肌が立つんです。今回も凄かったです。特にハモリはワルキューレが歌うときはもともと1人や2人で重ねていたハモリを5人で歌っていたりするので、ワルキューレらしさは出たかなと思っています。

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